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ほそい みどり の
うすい あし
こそり すみ に
より あって
どなた でしょうか
で きっと ね
つと つと そうっ と
すき に いく
だけど かた ....
その日はいつも不幸だった
あの時期と重なっていた
分泌物に支配された
私の脳は
ときどき我を忘れて暴走する
きっかけは
あのデジタルの時計の
『カチッ』
っという音
マッチを ....
ジャムを作ろう
そう思って
準備を始めたのに
いちごに砂糖をまぶすと
目から大粒の水滴が落ち
その涙はいちごに零れて
涙に濡れたいちごが
輝いて見えた
ジャムができて
い ....
薄曇の中途半端な昼下がりです
どうにかなるとつぶやいたあなたと
なんとかなると空を仰いだ僕と
いかがお過しでしょう
青混じりの雲は風に流れて
それでも僕等の真上です
少しずつ足 ....
朝、いつもの時間に目がさめる
今日は休みだというのに もっとねていたいのに
こういうとき、晴天がちょっと嫌い
そしてまた布団にもぐる
気がつくと時計は正午をさしている
風が強い ....
未来への道を歩いている
時々、過去へ向かって歩いてみるけれど
自転の速さに負けてしまう
何とか逆らってやりたいと立ち止まってみても
やっぱり未来へ進んでしまう
諦 ....
背 に 迎える
宙 の 蔦
絡み
吊る
しろく 月 回り
てて の 無邪気な
微苦熱 に
じりり
途絶えていく
二ヶ月ぶりに会って
しばらく動けなくなるくらいのセックスをしたあと
夕方にゆっくりと起きだして
二人でシャワーをあびた
あなたのマンションのユニットバスは
浴槽がとても小さくて
ど ....
僕は
心から君を愛していただろうか
去り行く時は幻
去り行く季節は戻らない
忘れたつもりだった
諦めたつもりだった
なんで
こんなに
君のことを想い出す ....
空っぽになった
ジャムの瓶をさかさまに
逆立ちができない、と
言っていた友達を
さかさまに
意地悪なあなたの
『好きではない』を
『好き』に変えて
あなたの気持ちをも
さ ....
幸せな奴は他行ってくれや
高温油で処理
あんた西瓜喰いたいんか
それはデザートや待っとき
何もおもろいことなんかせえへん
生もんをおいしく揚げるだけや
ちょっとアロエの花とってくれ ....
さいきんの
きゅうじつには
あなたが
いない
カレンダーの
あかいすうじを
くろく
ぬりつぶす
だから
きょうも
きゅう ....
俺のラフィーネ
小さい頃は
俺の後を付いてきてばかりいた
遊んでやらないとすねた
大人になってから
お前が
愚痴を言ったり
弱音を吐いたのは
聞いたこと ....
ママが呪文を
唱えると
家庭は崩壊
する
正気なうちに 帰ろう
まっかな顔で 父さんが
にこにこ と ひそっと 言う
あはは と 笑いながら
母さん に よっぽど 言われたな
私は 濃いめの お茶を入れる
....
ひらひらと
白い羽根が飛んでいた
どこから放れて
どこへ行くんだろう
緑一面の麦畑と
鉄塔に挟まれた空を
ゆれてゆれて飛んでいく
蝶々なのかもしれない
遠く遠く遠く
離れてい ....
お前は
あんなに話したことを忘れたか
楽しかった日々も忘れたか
用心深い俺は
なかなか人とうまく関われなかった
お前とは
すぐ
打ち解けたのに
お前は自 ....
心が悲鳴をあげたように涙が止まらなかった
たまらなく自分がいとおしく感じられた{ルビ昨夜=よる}
瞳を閉じて今日{ルビ今日=あさ}を迎えて
今、公園のベンチに腰掛けながら
体をすべりおちて ....
[一階の収納の他にも]
揺り椅子を二階まで運んでくる昔の爺。
じゃあ捨てて。
[部屋の窓が大きくて陽をよく通すなら]
こちらから透けてるとわかったのは13才頃。
部屋中央に揺り椅 ....
かちかちと
音を投げる時計に
埋め込まれた私達
いつもためらいがちになってしまうから
いつまでも流れに乗れなくなってしまうね
間違ってないなんて
そんな言葉は難しくて
傾いて見え ....
冷蔵庫の中には青空が広がっていたので
君は買ってきたゼリーを冷凍庫に入れるしかない
冷凍庫は満杯でゼリーをしまうスペースをつくるために
君は肉の塊を取り出す
いつ買った肉なのかすっかり ....
説明が出来ない
キッチンの片隅
気付かれないように
涙が流れた
想いは
こぼさないように
シンクの横に
そっと置いたまま
君の夕飯を作った
テレビに目をやりながら
明るい声 ....
このうたは
ゆらゆら
かげろう
このうたは
ふあふあ
にゅうどうぐも
ぎんいろの
スプーンで
すくって
ぱくり
ぱくり
めしあがれ
おなかで
とろり
と ....
生きているのがつらい
お前はそう言って
涙を一粒流した
俺だって
生きているのはつらいぜ
だけど
花をみて綺麗だと思う
月をみて心安らぐ
星をみて願いを ....
今日も裏のアパートで
クイーンを大音量で鳴らす女が
ベランダに出て 男とキスをしている
僕が見たのはこれで五度目
弟は三度見ている
文部科学省にクレームをつけてやるのだ、と母親は言う
....
まぶたのうえから
なぞる
いたみを
きみは
またしらんぷり
くるしい
ことば
むねに
しずめて
ふりかえり
くちつぐみ
またあるいてゆく
いっぽん
す ....
夕暮れ発 明日行き
手をすり抜けた紙飛行機は
いつまでも落ちない
深まる緑の季節も
夕焼けを背景に影になる
傾いていく時刻に
明日を見ながら祈って
紙飛行機を折る
飛ばした ....
駅のホーム
喫煙コーナーのベンチ、夕暮れでは少女が
メールを打つ少女
メールを打っている
少女はメールを打つ
指、その速度の指で
穏やかな夕暮れ、穏やかな煙
少女よ、今、僕はカフ ....
あなたの
よるを
こえた
ゴールは
しずかなもの
いまはまだ
だれにも
いわず
そっと
あなたを
おしむの
わたしの
かなしみは
だれにも
せおえない
あ ....
音の無い空
音の無い花
近づきながら 離れながら
混じることなく
川の上に重なる川
川を映す川をゆく
花に触れ
鎮む流れ
陽は分かれ
影は過ぎる
花は音 ....
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