すべてのおすすめ
遠くで雷の音がきこえる

俺は 雷も稲妻も嫌いじゃない

雷に打たれないと
わからない 衝撃
走る稲妻のごとき痛み

雷に打たれたような
突然の出会い
突然の別れ

春の雷に
 ....
 
並木道に
誰かの日傘が忘れられているのを見つけ
持ち主の名前がなかったので
失敬することにした
けれど自転車のかごに引っ掛けて
ペダルをこぎだしたそばから
日傘は陽を浴びて匂いたち
 ....
月曜の夜のことだ
遅番の妻を待って
一人で留守番をしている
俺の部屋のドアを
誰かがノックした
のぞき窓の向こうに立っているのは
刺繍と金モールもあでやかに
何を考えたものだか
バラの ....
明けても暮れてもジューセンいかにせん
つついてもつついても藪の中 悪い奴ほどよくねむる
背広とネクタイきちんとしめての総力戦
おれのせいじゃあないおれだけはと生き残る
だれもかれも似たよう ....
すりへった石鹸が
ひら ひら と
拍手の渦に埋もれてゆく

ビニールホースに合わせ
こぼれるシャンソンの音色は
か ぼ そく とぎれとぎれに
五線から はみでる 

酔いしれるうちに ....
雪の降る空の下
一人校庭で
ただ君を待っていたけれど
君は来ない

寒くて足がヒリヒリ
心までもガチガチ

通り過ぎる人の群れに
乗るべきかもしれないけれど

僕はなんだか君を見 ....
死に絶えた 月
沈まない ゆめ
くるむ 波

残像は まぶしい木漏れ日
ゆずる まほろば
流れ 触れる 紡ぎ

背中 を見せる 扇
かえり ゆれる さだめ

海 が  ....
わたしはばかだ、

わたしはばかだった、

わたしはおおばかだ、

わたしはおおばかだった、

わたしはだかだ、

わたしはだかだった、

わたしはだれだ、

わたしはだれ ....
夜中も二時になった
眺めるものがなくなった
冷蔵庫の前に座り込んで
あの音を聞くと
ざわざわする

腰の辺りに
コンセントがないか
確かめる
あるのかもしれない
遠くへ行こうとする ....
風花の
細雪が落ちてきた
七輪の上にのっている
二つきりのホタテにも

降る度に
曇った空を見上げると
雪はいつも
遊びながら落ちてくる

ときどき気まぐれに

 °し 。
 ....
人がいないと
グラウンドは淋しそうだ
ただ広さを主張するばかりで
しかしその声は誰にも届かない


私が足を踏み入れると
グラウンドの広さが私を取り囲む
全てが遠ざかっていくので
私 ....
今朝、レモンを産んでしまった
それは、色も形も匂いもレモンそのものだった
もし産んだのが卵だったら対処のしようもあったろうに
なんでレモンなんか産んでしまったんだろう
レモンに耳をあてると ....
きいろあかちゃいろみどりいろどりあざやかなあき
にこやかなほほえみのかげのにがいおもいに
なぜかめをつぶりいねむりしているような
るいべのとろけるあじにからみつきまじわる
あこがれのように ....
水仙のラッパ
ファンファーレが聞こえるよ
寒い季節だから聞こえるよ
「出ておいでよ!!」
「一緒に遊ぼうよ!!」
聞こえるよ

北風のピッコロ
水仙のラッパ
コタツのもぐり姫の私に
 ....
遠い日の雪ふる夜あなたの瞳の中にみた海辺の足跡
理知のかがやきをひめて波間にただようほのあかり
やるせない吐息にうっすらとくもったガラスの部屋
窓に貼りついた蛾の群れが突如としてまっさかさま ....
雪が降る朝
こたつにもぐりこんで
みかんなど食べていると
外で誰かが
“あ”と

こんな寒い朝に
誰だろうと
障子を開けば
雪ともつかぬ
白い梅のつぼみ一つ
“あ”と
ほころび ....
きのう女にふられて夜から朝までのことを話す男に

従姉ベットって知ってる?と聞く
従姉ベッド?
従姉 ベッ ト
ベッド脇にあるから来て
とか言って寝室

これが従姉ベッド?
従姉ベッ ....
このようにして世界がおわる                                 
あなたの腰に手をまわし                                     
ささ ....
真夏の草いきれ。
立っているだけでじっとりと汗。
しかしこいつだけは
やけに涼しげだ。

やさしいみどりの草のうえ
冷たい泡で身体を覆って
まるで
クーラーの効いたワンルームの住人。
 ....
しがないの
皮膚のうちがわでピシーパシーと速球と直球が電気信号みたいにせわしくて
私はなんだか むずむずと空っぽになる

夜な夜な
世界のはてを切実に望んでいるのだけれど
胸を張って言えな ....
見捨てられたガラスの温室は
屋根も壁も割れて
折れた支柱には
へくそかずらが絡まって

でもその支柱のそば
深紅の小さな薔薇が咲いていた
頼りなげに細い茎には
淡い色の棘がたくさんあっ ....
駅からちょっと斜め方向の
ひまわり商店街は
活気をとりもどすために
商店街の名前を
マシンガン・ストリート
に変更した

それぞれマシンガンと銘打った品を出す
ことにつき 


 ....
めぐりきた敗戦後五十年目の夏の日々
ひとびとの思い出がいっせいにふきだす
メデイヤにあふれいきつづける酸鼻
あれもこれもみな生の意味を問いかえす
太陽はたなびく雲をとおして下界をこがす
くり ....
父の指にあわせて
ピアノがアカペラで歌う
大胆なくせに不安げなその歌声が
休日のリビングからご近所にも響いてしまって
父はますます手のひらに汗をかく

父よ
バイエルの14番から
 ....
あの人が死んだ時
私は不思議と
悲しくなかったのです
頭では死というものが理解出来ても
それが心までは伝わってこなかった
まだ

もう二度と話せないという現実
もう二度と笑えないという ....
瀕死の人間の魂が電波を操れるわけはなく
だからあの明け方に二度鳴ったベルはあなたのおじいちゃんの仕業ではなく
単に誰かの間違い電話だったのだよ、 と言われ
冷静な私はそれを十分わかっているの ....
森に 街に 空に                             
さんざめく                               
いきものたちの ささやかないとなみ       ....
長谷川七郎八十二歳の詩集『もうおしまい』
くもり空の伊豆高原で祝いの酒宴をはった
そこには詩人のぶあつい生の風景が舞い
夏の夜はたのしい談笑のうちにふけていった
女流反戦詩人の膝枕はやわら ....
夜の海が私を欲しがっている
或いは一つになれるだろうかと
踏み出した足に私は困惑する
そのとき私は生きている


そしていつも自らの中に
私は小さな一つの海を持っている
寄せては返すこ ....
くもり空のおもたい朝
欠伸をしている川獺
頭にかぶっている笠
ぷんと鼻にかおる野糞

きみの眼のまぶしい若さ
よれよれになっている裾
てのひらにあふれる乳房
白い毛の犬がのそのそ
 ....
ふるるさんの自由詩おすすめリスト(4548)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
☆40_カミナリノヨル- 貴水 水 ...自由詩204-2-3
緑の日々- 石畑由紀 ...自由詩2404-2-3
闘牛士- 山田せば ...自由詩7*04-2-3
二月のバラッド- 狸亭自由詩204-2-2
5番街ホール- 湾鶴自由詩404-2-2
なんてね。- Kana ...自由詩2*04-2-1
- 砂木自由詩6*04-2-1
ばかの詩- 岡村明子自由詩104-1-31
コンセント- 岡村明子自由詩404-1-31
風花- 純太自由詩504-1-30
グラウンド- 和泉 輪自由詩1204-1-30
レモンの日- たもつ自由詩4204-1-30
十一月のバラッド- 狸亭自由詩404-1-30
水仙の咲く頃- 春日野佐 ...自由詩604-1-29
十月のバラッド- 狸亭自由詩404-1-29
“あ”- 春日野佐 ...自由詩7*04-1-28
従姉ベッド- 山内緋呂 ...自由詩7*04-1-28
このようにして世界がおわる- よねたみ ...自由詩704-1-28
アワフキムシ(百蟲譜21)- 佐々宝砂自由詩4*04-1-28
ソーダ水- あみ自由詩8*04-1-28
ハゴロモ(百蟲譜20)- 佐々宝砂自由詩3*04-1-28
夕焼けが足りない13(マシンガン・ストリートの少女2)- AB(な ...自由詩1104-1-28
八月のバラッド- 狸亭自由詩404-1-27
幼い手つき- 石畑由紀 ...自由詩704-1-27
あの人の死- 快晴自由詩6*04-1-26
眉尻- 石畑由紀 ...自由詩504-1-26
森に_街に_空に- よねたみ ...自由詩704-1-26
七月のバラッド- 狸亭自由詩204-1-25
遺灰- 和泉 輪自由詩1304-1-25
ぼくの童話 - 狸亭自由詩504-1-24

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152