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あなたが 

いだきはじめた

きもちは

はなびらが

ゆっくり

すこしづつ

やわらかに

ひらきはじめた

はなのきもち



ひだまりで

 ....
私の葬式がささやかに執り行われ
友人らが久しぶりに集まった
青空には透明な道が果てしなく続き
新緑に人々の喪服が映えて美しかった
一滴の涙も流されず むしろ
想い出を懐かしむ声で
小さな式 ....
気がつけばいつも
君はそこに立っている
君は待つ
遠くに地鳴りを聞きながら
まだ秋には早い日
目の前をつうっと
赤とんぼが通り過ぎていく
同じ高さにある地平線を目指し
旅立っていっ ....
出会いがしらに、
さようならっていい言葉やね
とあなたは云った
空は低く銀杏の木だけが一本高く見える
出会いがしらにいってくれて助けられた気がして

知り合いへの手紙を破った、日
かえるなり
あせのかわごと
ぬぎすてて
みずぶろふかく
しんでもいいや
ぼくは というと
このからだに いま とどまっている
このからだが うごくことを やめたとき
ぼくは からだと ともに
たしかな きおくを おいて
どこへ つながってゆくのか
わか ....
時として君は守り
時として君は攻める
けれどどんなに敵陣深く切り込んだとしても
君は君以外のものに成ることはできない
時として捕虜となった君は
先程までつかえていた君主に刃をむける
 ....
帰り道に迷って
泣いてる子羊
あの空の羊雲は
違うよ
君の帰るところじゃない

涙を拭いてよく見てごらん
発見はいつも
ほんの足元からはじまるんだ
背伸びをしてると
ほんと ....
心のどこかで

青い空をうらんでいた
涼やかな風をにくんでいた

小鳥のさえずりがうとましく
夏の陽射しはまぶしすぎて
顔を上げることもできなかった

心のどこかで

ささくれは ....
 


見わたすかぎり
群青の花が咲いている
鉄を打つ二つの人影
冷気が恐怖をはらい
からだを重くする
静かに笑み
花のなかに
降る水の暗がりに
はじめて地を踏むように立つひと
 ....
人は誰もが
{ルビ完=まった}きできそこないであり
どこへ行っても人の輪へ入れば

金曜の夜の飲み屋では
ぶーすか ぶーすか {ルビ愚痴=ぐち}っており

海の向こうでは今もなお
 ....
知らないホテルの片隅で、
丸くくるまって君の寝顔を見てる。

ひとりでは眠れないというから、
毎晩、君が寝付くまで色んな事を話す。

あの鮮やかな初夏の想い出を、君 ....
僕はきっと虫なのだと思うありふれた夜。

その理由はいくつかあるのだけど、つまりそれは虫であるはずもない僕の外見からは想像もつかない。たとえば横断歩道をわたろうとするとき、わき腹のあたりがむずむず ....
驟雨だ

突然、空が明滅し
絞らないままの雑巾が
今の私

打たれてはじめて
体温に気付く
人間はそんな生き物

百貨店に駆け込み
ぬくもりを求めても
空気圧縮機がはき出す冷気 ....
わたしのよろこびは
魚篇に花とかきます
ひらいて 焼いて
食べちゃってね
あぶらが のっているうちに
実家から、何の脈絡もなくメロンが届く。どうもよくわからない。ま、自分の行動も脈絡がないので、おそらく血筋なんだろう。

最近のメロンは、取説付きだ。通販の組み立て家具みたい。メロンの歴史。匂いの秘 ....
うすい月が窓までおりてきて
わたしの絶望を笑うのだった
からっぽになったところで出発だ
ほんとうの旅は いまからはじまる
なんて こともなげに言うのだった
腕から生える腕
腕から生え他の腕に潜る腕
すべて腕
てのひらの無い腕
てのひらだらけの腕
今日の天気は腕ときどき腕
ところによりにわか腕
という天気図を指し示す腕
腕そば一丁、腕大 ....
3匹目の獏は道端で
へたりこんでるところを拾った
小さな獏は虚弱体質で
夢はもちろん秘密も嘘も受け付けず
今にも消え入りそうに震えている

私は必死で噂とか言い訳とか  ....
健康のために 今日は
詩をかくのをやめておこう
もうネタもないし  
という詩をかいた
って 前にも使ったな
カレンダーが
隙間を 埋める

いちいち 並んだ文字
規則正しく
色までついてる

ななめに さいて
ずらしても

あくる日は 書いてなかったように
きちんと くる

時 ....
悪気などないのだから
だから尚更
優しいあなたは嘘つきになる

誰をも騙せなくて
自分を騙すことではじめて嘘つきになる


それがたとえ取り繕いの仮面であっても
優しいあなたは
 ....
ふわり、風

ふわり、髪

いつかの夏の真昼の丘で
風にそよいでいたきみのこと


ふわり、風

ふわり、髪

いつかの夏の真昼の丘で
きみの光が思い出に捕らわれそうで
 ....
太陽を盗んで、
穴に落ちて、
暗闇で、
空っぽで、
誰もいなくて、
誰もがなくて、
誰も待ってなくて、
遠くで、待って、くれなくて、
悲しくて、
苦しくて、
 ....
何を忘れたかったのだろう
街に一つしかない小さな駅で
男は窓の外に向かって手を振った
無人のホームでは鉢植えに植えられた
カモミールの花がゆれるばかり
やがて男を乗せた列車が発車すると
駅 ....
誰もが持っている暗い闇を右手でしっかりと撫で付けて

廊下を走って流れる風を身体で受けて後ろへ流そう

可哀相な世界を抱きしめたブランド志向の人を翻訳して

愛を知っているつもりで与えたの ....
{ルビ時間=とき}の無い惑星の
始発駅で発車のベルは鳴り
無人の汽車は走り始める
満天の星空の下
砂丘の果てへと続く線路の上を
男は車窓から夜空に小さく瞬く地球を見ている

「無限の宇宙 ....
闇の中で 
 光る私を

  あなたは
   見ないで

小さく 
 尖って

  咲くか ら

口を覆い
 潜む私を

  あなたは
   見ないで

声に
 あ ....
迷子のように
くもの雨だれから
ぬれる ぬれてゆくね

僕からも君からも
何もつないでいけるものが
ないような気がして
みしり、ぱちり、と
ただ おちているだけに
かぜに吹かれた ....
男は簡単だった
周りの人はみな
おまえは簡単だ、と言い
いたって普通だった男の両親は
なぜ普通の自分たちから簡単な子供が生まれたのか
死ぬまで不思議がった
時間があると男は海を見に ....
ふるるさんの自由詩おすすめリスト(4548)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
はな_と_にている- 玉兎自由詩6*05-7-18
昇天日和_(2005.7.18)- 和泉 輪自由詩3105-7-18
ゴールキーパー- たもつ自由詩1705-7-18
いい言葉- 石川和広自由詩13*05-7-18
そろもん(酷暑の話)- みつべえ自由詩8*05-7-17
つうかてん- 玉兎自由詩18*05-7-17
金将- たもつ自由詩805-7-17
羊飼いの歌- 落合朱美自由詩40*05-7-17
ささくれ- 落合朱美自由詩9*05-7-17
羽のはえた籠- 木立 悟自由詩405-7-17
深淵に響く足音- 服部 剛自由詩8*05-7-16
「_そして祇園祭が終わる。_」- PULL.自由詩11*05-7-16
僕はきっと虫なのだと思うありふれた夜。- ベンジャ ...自由詩23*05-7-16
雨粒のハインゼンベルグ- たりぽん ...自由詩6*05-7-15
そろもん(Thank-you-for-coming_gift ...- みつべえ自由詩605-7-15
メロンの時間- umineko自由詩6*05-7-15
そろもん(月夜の話)- みつべえ自由詩1505-7-14
すべて腕- たもつ自由詩1905-7-14
偏食_三- 落合朱美自由詩22*05-7-14
そろもん(二番煎じの話)- みつべえ自由詩705-7-13
ぼん_ぼぼ_ぼん- 砂木自由詩12*05-7-13
優しきあなたへ罪状を- 千波 一 ...自由詩20*05-7-13
ふわり、風- 千波 一 ...自由詩15*05-7-13
「_人でなし。_」- PULL.自由詩10*05-7-12
七人の男(手を振る男)- たもつ自由詩41*05-7-12
さあ- flame自由詩2*05-7-12
夢の汽車に乗る人- 服部 剛自由詩3*05-7-12
ルシフェリン- umineko自由詩5*05-7-11
よる_の_あめ- 玉兎自由詩3*05-7-11
七人の男(簡単な男)- たもつ自由詩1105-7-11

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