〜公開私信〜 寡黙で凄腕の殺し屋さん宛
板谷みきょう
詩のようなモノを
柔らかく温かな眼差しで
読んでいただいている感謝の気持ちを
どうして伝えたら良いものか
ポイント返しはいやらしくて
こっそり私信を送ることも
恥ずかしいのだもの
..。.。o○*:.。..。.。o○*:.。..。
そう。
ポイントで評価されるシステムに
ついつい
私の裡の言葉たちが
色気付いて しなを作りたがる
そんな時に現れる言葉たちが
青臭い果実のような
凛として清純な姿だったり
くねくねと身悶えするような
熟れた肢体だったり。
眩しくて
誘惑されそうになってしまうのだ
でも。
そんな言葉たちは
いつだって私の裡の真実を
永久の想いにはしてくれなかった
日本手拭を姉さん被りに今も朝から畑に出て
腰の曲がって耳の遠くなっている
田舎に独りで残された大正12年生まれの
母のしわしわでごつごつした
骨太の言葉となるようになるまでは
何もかにも
書かないように努めているのです。
だから。
いつも貴方がくれるポイントやコメントが
心から嬉しく思ってしまうのです。