〜公開私信〜 寡黙で凄腕の殺し屋さん宛
板谷みきょう

詩のようなモノを
柔らかく温かな眼差しで
読んでいただいている感謝の気持ちを
どうして伝えたら良いものか

ポイント返しはいやらしくて
こっそり私信を送ることも
恥ずかしいのだもの

..。.。o○*:.。..。.。o○*:.。..。

そう。

ポイントで評価されるシステムに
ついつい
私の裡の言葉たちが
色気付いて しなを作りたがる

そんな時に現れる言葉たちが
青臭い果実のような
凛として清純な姿だったり
くねくねと身悶えするような
熟れた肢体だったり。

眩しくて
誘惑されそうになってしまうのだ

でも。

そんな言葉たちは
いつだって私の裡の真実を
永久の想いにはしてくれなかった

日本手拭を姉さん被りに今も朝から畑に出て
腰の曲がって耳の遠くなっている
田舎に独りで残された大正12年生まれの
母のしわしわでごつごつした
骨太の言葉となるようになるまでは
何もかにも
書かないように努めているのです。

だから。

いつも貴方がくれるポイントやコメントが
心から嬉しく思ってしまうのです。


自由詩 〜公開私信〜 寡黙で凄腕の殺し屋さん宛 Copyright 板谷みきょう 2008-06-19 11:29:09
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