君からの風
beebee




砂浜の風が
朝夕に向きを変えるように
君は気分で風を変える

冷めている空気が
暁の光に変色する時
君は急に大人びた表情を見せ
自足の笑みを浮かべるだろう

風そよぐ昼間こそ
不安で不安定な表情を浮かべる
少女の心は
もっと自由を知るべきだ
流れて行く潮が世界の海をめぐるように
想いは君に届くはず

夕べの風は微熱をさます風だ
これから静かな夜を迎え
君は想いを定めてまぶたを閉じる
夜露が瞳を濡らす夜は
月の光に姿を映す

足の裏をつめたく冷やす砂が
足下から崩れていく
飛ばされて
こぼれ落ちる砂たち

また君が風を変えた


自由詩 君からの風 Copyright beebee 2008-10-05 02:16:30
notebook Home 戻る
この文書は以下の文書グループに登録されています。
新・純情詩集