なくて少女
うおくきん

君は、恋人なくて
君は、友達なくて
君は、親兄弟なくて
君の中には、誰もいなくて
僕は、そんな君に憧れた

君は、恋心なくて
君は、友情なくて
君は、家族愛なくて
君の中には、なんの心もなくて
僕は、そんな君に憧れた

僕は、ありすぎて
僕は、なにもかもありすぎて
僕の中には、くだらない大切なものありすぎて
君は、そんな僕に憧れた?

あったほうがいいのか、ないほうがいいのか、ドッチがいいのかわからないけれど
僕は僕、君は君、すれ違いつつも、一緒のセカイにいるんだね
僕は、もうソレだけでいいんだ
すれ違いを楽しめるようになったから
でも、できれば、君の中に、僕が入り込める隙間があればいいなーって思うよ
ソレにね、僕の中に、君が入り込める隙間はあるんだからね
まあ、一生、すれ違いを続けるんだろうけれどね
僕は、もうソレだけでいいんだ
すれ違いを楽しめるようになったから


自由詩 なくて少女 Copyright うおくきん 2007-04-02 08:35:45
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