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人は何も持たずにこの世に出でて
何かに押しつぶされそうに
喘ぎながら生きている
何のためにと問いかけることは
おそらくは禁句であって
しかも新たな分身を作る
己の問いの答えもないまま
....
あの人も去ってこの人も去って
行く道の知れぬこの先を
一人歩いてゆかねばならぬというのなら
悲しみにも嫉妬にも涙することはないのだろうか
ただ孤独ゆえの涙は透明で美しいといっても
そ ....
擦り切れた指先でなぞる未来も持たず
一瞬の刺激
読み捨てられる雑誌のように
そのために私たちは在るのではない
愛しているという言葉は
搾取するための言葉ではなく
私たちもそれを望んで口にし ....
まみれてしまった
人知れず汚れていく生き様
心凍えてもう戻れないと
君は言うけれど
凍える世界にいればこそ
私たちの吐息は白く輝く
だから大丈夫
まだ君は
歩いてゆける
人生には三つの弦があるという
理想と現実と失望と
それらをかき鳴らした音色が
夢と呼ばれるものであると
ある人は言う
理想を天とし
現実を地とし
失望を人とするならば
この世界に諦 ....
私が欲していた言葉の先にはあなたがいた
たとえその姿が偽りであっても
私には溺れるより他にない
軋む身体をつなぐあなたの声が
また私を壊そうとする
寂しさと不安の合わせ鏡に写るのは
あなた ....
私にはあなたを焼き尽くすような強さはない
筆圧が愛の重さを表すというのなら
私の愛は軽薄にして
紙面に刻み付けるほどの価値もないのかもしれない
あなたの書く文字が美しくて
それがあなたの愛の ....
あの人が眩しく見えたのは
わたしが光に弱いだけで
あの人が美しく見えたのは
わたしが色彩に弱いだけで
あの人の言葉にクラクラしたのは
わたしの心が欠陥建築だったのであって
いえ
きっ ....
砂の上に
時をばらまいた
風が吹いて
時間が流される
帰らざる時の終わりに
横たわる
あなた
打ち寄せる波間は
遠き日の思いを映す
思いが心を焦がす前に
光よ
わた ....
君の白く美しい足には
性欲が刻まれている
君の焼け付くような感情には
じつは打算が埋め込まれている
君の足に手を伸ばすこの腕は
刻まれたものを読み取り
君に焼かれたこの心は
埋め込まれた ....
ボタンが取れて
心も取れた
はだけた世界に
乱れて飛んだ
あなたの思いは
月に溶けて
宙を舞う力なき手に
ただ一つ
霞だけでも掴めれば
わたしの思いも粉にして
あなた ....
生きてさえあれば
悲しむことだってできる
君の涙をそっと弾いて
星にだってしてあげられる
生きてさえあれば
将来だって泣けるんだ
それがどんなに悲しむべきことでも
消えてなくなること ....
きみが僕を
心に焼き付けていたら
男前ではないので
さぞ不細工な焼印だろう
でも僕は
焼かれると燃えてしまうから
きみの心には
焼きつかない
きみが詩で
すごいものを作ったら
....
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=69564&from=listdoc.php%3Fstart%3D0%26cat%3D5
>「自分にとって詩とは何か」 ....
揺れる
ただ君の
それは僕の
ざわついた木々
風に吹かれて言の葉いずこ
塞ぐ唇
君を浮かべる
心の
波
揺れる
波
掴む腕
生きてきた
ということと
生きる
ということを
つなぐ接着剤を探してみた
奇妙なことよと
笑われた
愛だの恋だの
言葉を環にして
誰かの指に通してきたけど
水に濡れた紙のように ....
この思いを
咲き誇る花に受粉する
花弁はすべて地に落ちて
見慣れぬ果実が
姿を見せるだろうときに
あなたがその実を口にすれば
ほろ苦く
思いの核も同じように地に落ちて
あな ....
人生を
長い坂に喩える人がいる
きっと僕もその長い坂にいるのだろう
どのくらいの地点かはわからないけど
どうして登るの?
と聞いてみたくて見渡した
登山家みたいな人が近くにいた ....
白日の世界に跪くわたしに
昏々と降り注ぐ言の葉は
もう
何も見なくてすむようにと
眩く光る
泣きたくはない
あの人の笑顔を焼き付けるため
でも
言の葉も 涙も
それを許してはく ....
悲しみを慈しむ
それは
生きてあることを悲しみ
老いてゆくことを悲しみ
病に倒れることを悲しみ
死に別れることを悲しむ
その悲しみに
打ち震える人を
慈しむこと
そして
....
愛情なんて贅沢だ
と書かれた紙切れが一枚
くしゃっと
捨てられて
愛情が贅沢だから
愛情と書かれた紙切れも
きっと贅沢なのであって
そして
その贅沢な紙切れをくしゃっと捨てる行為も ....
ただ愛したから欲しただけなのです
それは
貧乏でも裕福でも体が動かなくても
愛してしまえば
地の底に沈んでしまいそうなほど
相手を思っても
「お金」というものが押し流すのです
相 ....
あなたの感情の質量が
空間を歪ませて
多くのものを枯らせてしまうというのなら
あなたはただ一輪 そこにある
泥の水に咲いた花
世界が滅びても そこに 可憐に
周りを囲む者たちは ....
とうどうせいらさんのアマル・シャタカさんおすすめリスト
(23)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
悲しみの向こう側
-
アマル・ ...
自由詩
6
07-3-13
祈り
-
アマル・ ...
自由詩
4*
07-2-28
軌跡鎮魂歌
-
アマル・ ...
自由詩
10*
07-2-25
白夜
-
アマル・ ...
自由詩
7
07-1-4
三つの弦の物語
-
アマル・ ...
自由詩
14*
07-1-2
欲しい言葉
-
アマル・ ...
自由詩
7*
06-12-25
最後の雫
-
アマル・ ...
自由詩
12*
06-12-20
陽はまた昇る
-
アマル・ ...
自由詩
11
06-10-18
砂流歌
-
アマル・ ...
自由詩
16
06-5-17
惜別の歌
-
アマル・ ...
自由詩
6
06-5-15
月光蝶
-
アマル・ ...
自由詩
15
06-4-25
生きてこそ
-
アマル・ ...
自由詩
10
06-4-13
未知で無知
-
アマル・ ...
自由詩
8*
06-4-3
感想の感想
-
アマル・ ...
散文(批評 ...
5
06-3-28
浮舟
-
アマル・ ...
自由詩
9
06-3-3
間隙を縫うには
-
アマル・ ...
自由詩
12
06-2-28
凍衷花想
-
アマル・ ...
自由詩
7*
06-2-26
長い坂
-
アマル・ ...
自由詩
9
06-2-18
白い悲劇の果てに
-
アマル・ ...
自由詩
7*
06-2-13
慈悲の白蓮
-
アマル・ ...
自由詩
5*
06-2-10
夢のともし火
-
アマル・ ...
自由詩
8*
06-2-2
そのまなざしは君のもの
-
アマル・ ...
自由詩
5*
05-11-14
蓮華物語
-
アマル・ ...
自由詩
12*
05-11-11
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