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■１

知能は現象である
あるいは人間のような形として存在するのでなく
人間からなる社会の上に存在しているものを
知能と呼ぶ

■２

風は物だろうか
火は物だろうか
それは途切　.... １．

９月
冷えた朝がきた

２．

電車を通り抜けるような
風は吹かない

３．

書ききれない言葉や
伝えられない言葉が
指の間から
夢をみせる

４．

　.... 雨をみている人の
時計が
浸み出したポケットの中で
ポツポツと時を重ねている

人も、車も
立ち止まらない

けれど風景は
時計の針のように
螺旋を描いている




　.... 地下道を歩く

僕の器官と
地下街の構造の　共鳴


..........................

............

....................
　.... このアドレスで
いつか伝えられる

あのね

サザナミが夏の陽射しで
溶けてしまったあと
透きとおった携帯を片手に 夜の交差点で
信号待ちをしてると


湿った風が吹いてきて


自分の命が

カラカラと音をたてて
笑いはじめる




ひきつった顔をいつまで
つづけているの

　.... 坂の上に　のっかっている

そうか　こうやって　私は






この雲の先にあるくだらない現実が

本当はすこし好きだったのだ。

とうどうせいらさんの佐藤伊織さんおすすめリスト（7）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
断片	- 佐藤伊織	自由詩	5*	06-12-3
風は吹かない	- 佐藤伊織	自由詩	4*	06-11-3
雨	- 佐藤伊織	自由詩	1*	06-10-22
地下鉄	- 佐藤伊織	自由詩	1*	06-8-21
サザナミ	- 佐藤伊織	自由詩	4*	06-5-8
交差点	- 佐藤伊織	自由詩	2*	06-4-20
坂の	- 佐藤伊織	自由詩	4*	05-9-22

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