晴れわたっている
水色の空へと上昇してゆく
虹のシャボン玉
大きな瞳を
くりっとした
ななめうえを見つめている
半透明に澄みきった
カラコンは
そよ風をより確実に転送させるために装着し ...
ひとつの愛しか
知らなくても
笑わないで下さい

僕等は
同じような目で
光を差した

他の誰かが
気付かないように
印を残した

世界を欺きながら
深めていく季節は
木の ...
感触のよろめき息して

ミッキーマウス 笑う
ウルトラQ 渦巻き

沈黙の花束の贈られて

表層に居る かなしみ
ふるえ揺れ ふるえ滲み

節足動物の蠢いて

宙空の少年 踊り ...
ファイナンスは
日本語で「金融」のことだが
この言葉の由来は中世フランス語の
「終わる」から来ている
なぜ「終わる」なのかと言うと
お金は関係を断ち切るものだから

つまり
お金持ちは ...
抱いてくれた夜は
背中に羽根が生えて
どこまでだって
飛べると思う

時間に割かれた空を
見上げながら
星座よりも近くに
君を感じている

何も聞こえない街を
僕等の息で汚してい ...
ラゴスの議会は、ケンパ・ハルラージャという有力者が治めていた。
ケンパ・ハルラージャは、軍務大臣であるシュランク・エルベとは、
犬猿の仲である。一方が西と言えば、他方は東と応える。
アウゼルは、 ...
ラゴスがライランテ大陸に占めている領土は、存外小さい。
アースランテの四分の一、クールラントの六分の一、といったところである。
しかし、西の大陸であるコーカタンにその十倍の領土を持っていた。
そ ...
アースランテがファシブルと事を構えたという報は、ラゴスにも伝わっていた。
だが、軍国ラゴスは静観の構えを保っていた。
ライランテ戦争後のアースランテ四国統治が、
このままでは揺らぎかねない、とい ...
一月十四日 日曜
天氣 曇
起床 六時三〇分
就床 九時〇分

晝前は勉强した
午後一時の兵隊送りに行つた
歸つて来てからお裁縫をした
母は夜お寺へお參りに行かれた
兵隊送り ...
他人の人生を
私には
どうしてやることも出来ない。
その人のほほ笑みを
思うことしか出来ない



{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
雪は走る床を裂く鋸のように
摩耗した光の道で苦笑する花は砕け
蝸牛の胆汁より苦くほとばしった
祈りの結露に午後は潮解する

書き変えられた値札の意味を問う
蔦のような沈黙が蓋のない箱を締め ...
命の外側で雪は軽やかに息をしながら降っている
どこからともなく、螺子を巻かれたわけでもなく、
静かに乾き、ひとつの可能性のために降り積んでいくかのように

しらんだ冬の
おっとりとした、
...
ちらほらいなくなる人を見かける
ネット落ちというだけか
このご時世でもある
無事を願うばかりだ

神、一人でも多く戻り来たりて欲しいのぞ、と
預言書にある通りだ

しかし毎朝なりなんな ...
マスキングされたサンセットにフルイドアートを零す。
ジュークボックスの、後ろ髪を、きいたのか そうか

  罪深し水の色 ふかき 山間にて
    手のひらの奥に滴る 血潮の音は、

 ど ...
 入場券だけ一枚買って
 立ち入ってみたプラットホーム

 あなたが好きな場所だと
 教えてくれた
 京都駅の新幹線のプラットホーム

 鉄道駅でもここにいる
 人たちの雰囲気、
  ...
君なのか 魚
遠い背中で
ゆっくり破裂してるのは

君なのか 空
花嫁を舟に列べ
沈むまで漕がせ

溶けるほど雨が打つ
細かな痛み
飽くことなく
雲を刷く夕べ

君なのか
...
この夜陰、

切迫する時間に
在るもの響くもの
打ち刻むビートに乗り

解き放たれ しずか、

待ち受けていた世界と
連弾され流れゆく旋律と

立ち上がり あざやか、

沈黙 ...
半年も前から予約していた
大崎上島にある温泉旅館

元旦はゆっくり家で過ごし
二日、三日と二泊三日で
温泉旅館に宿泊する

橋で繋がっていない島
フェリーでしか行けない

温泉から ...
○「有り難い心」
有り難いと思う心が
あるから
有り難い

○「感動」
道端の草花や飛び回る小鳥からも
感動をもらうことができる

○「人生」
人生とは自分らしさを求めての旅
命 ...
夜更かし癖 いつのまにか夜の民

予約炊きのご飯 未明のレトルトカレー 
幸せな形は丸皿 色は様々 多様性の奇跡

豊かなスパイス感 香り、胸いっぱい
銀のスプーン 掬ったら湯気 頬張る  ...
ミセスパクスヴナウンの領界では
両表のコインのくせにまっさらでさ
雨上がり幻想世界。
ブルーサファイアに閉じこもるのは まだ早いのに
東三番街から、お送りして。
「煙が上がっている、」

...
この夜陰、

楽音の揺らぎ響き
無 掻き混ぜ

ふと また
在り、

泰然と

しずまりしずかさ
の 異様、
脈動し硬直する肉

再び 装飾なき鋭角の楽音、求め

ジ ...
凍り付く 空にかざした薄ガラス

ぽつ、ぽつり 浮かんで
じわり、じわ 滲む
淡色の灯


昨夏着られなかったままの
新品の浴衣の布地

それとも十年ぶりに焼いた
パウンドケーキ ...
 或る日 小高い丘の草の間で
 空まで貫く
 甲高い叫び声がしたのです

   「七十番と八十六番と九十八番が
    逃げたっ!」
 牧場の牛舎から飛んで出た
 ファームのマスター ...
暗闇に
仄白く輝き
ぽっと浮かぶ
子供の顔の
輪郭を辿る線、
揺らぎ動き
闇に染まり
漆黒に溶ける

ティトゥス、
オマエという
存在の名
無を貫き覚醒し
存在という
永遠 ...
君と僕の楽譜に
好きという
記号を書いたら

何回だって
同じ景色を見て
何回だって
同じ物を食べて

そして
感謝の気持ちを
伝え合っているうちに
朝が来るような
生活がし ...
祭祀クーラスは、アースランテとファシブルが接近しつつあることを知らない。
イリアス・ナディの身柄を鍵として、アースランテとの連合が可能である、
そう判断していた。その判断は、甘かったと言えるだろう ...
二万の軍勢が、八千あまりのアースランテ軍に敗れて以降、
ファシブルの議会では、アースランテとの和睦が取り沙汰されていた。
「これ以上、被害を大きくして、どうなさいますか?」
「アースランテの土地 ...
○「失われた半面」

成長重視、進歩重視、新しいもの重視、速さ重視、

便利重視、快適重視、効率重視、科学重視、

勝利重視の中で

失われた半面がある

○「じいちゃんの楽しみ」 ...
僕たちの距離が
この夜にさめざめと横たわる
月の光に傷つけられながら

この夜はあまりにも澄みわたるので
とめどない放射冷却――僕たちの
距離もまた冷えびえとして

けれど見つめている ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
もう一つの地球(ほし)より本田憲嵩自由詩323/1/21 20:35
after allミナト 螢自由詩223/1/21 19:42
越えて超えてひだかたけし自由詩4*23/1/21 19:07
ファイナルファイナンスイオン自由詩3*23/1/21 18:57
one loveミナト 螢自由詩1*23/1/21 17:52
ラゴスの動向(三)朧月夜自由詩2*23/1/21 16:57
ラゴスの動向(二)自由詩1*23/1/21 16:55
ラゴスの動向(一)自由詩1*23/1/21 16:54
女學生日記 五十一TAT散文(批評...023/1/21 16:37
※五行歌「思うことしか出来ない」こしごえ自由詩4*23/1/21 13:26
初期化の螺旋ただのみきや自由詩1*23/1/21 12:39
美しく雪が降る山人自由詩10*23/1/21 10:37
無事を願うりゅうさん自由詩323/1/21 7:09
息災あらい自由詩123/1/21 1:50
リリー自由詩7*23/1/20 19:48
幻のなかsoft_m...自由詩123/1/20 19:39
夜想12ひだかたけし自由詩423/1/20 19:14
温泉旅行夏川ゆう自由詩223/1/20 12:18
独り言1.20ホカチャン自由詩023/1/20 6:17
朝ごはんにはレトルトカレーを短角牛自由詩6*23/1/20 4:40
美辞麗句アナクロの終日あらい自由詩023/1/19 23:22
夜想11ひだかたけし自由詩323/1/19 21:29
つま先の先三月雨自由詩4*23/1/19 20:34
森の中の女の子リリー自由詩2*23/1/19 20:09
ティトゥス*ひだかたけし自由詩423/1/19 19:51
永遠ミナト 螢自由詩123/1/19 19:23
祭祀クーラスの思惑朧月夜自由詩1*23/1/19 17:13
アースランテとファシブルの和合自由詩1*23/1/19 17:12
独り言1.19ホカチャン自由詩023/1/19 14:44
夜の距離塔野夏子自由詩2*23/1/19 11:29

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加筆訂正:
あたらしい爪痕/ただのみきや[23/1/19 13:19]
誤字修正。
あたらしい爪痕/ただのみきや[23/1/19 13:19]
誤字修正。
3.35sec.