荒れ果てシラケた大地に
束の間打ち立てられた愛に
育てられた私は、幼年
秘密基地を造り遊んだ広大な草原
巨大な無機ブルトーザーに押し潰され
破壊され消滅し更地に成ってゆく光景
ひたすら歩き ...
吾輩は猫ニャンである
名はレンである
兄ニャンの
蒼い目をした白ニャンは瑠璃
妹ニャンの
吾輩と同じキジトラは摩耶
何故に吾輩だけは
片仮名ニャのか

親分は言った
流行りの映画か ...
視界端
路傍の草花揺れ
オレンジに
輝き在り

只粛厳と、

実在の刻印
魂に響き
はたと立ち止まる
オレおどろき

その時、

視界向かい
用水路に降り立つ
白鷺の巨 ...
願いが叶わなかった日
遠く、命の向こう側から聞こえてくるのは
ニイニイゼミの声
毛穴から染み入り、毛細をとおって
脳内に聞こえてくる

頭上を爆撃機がかすめて飛んでいた
なのに街は箱庭の ...
 会社の大会議場のお客様控室に
 ちょっとアンティークなドレッサーがある
 清掃に入ると鏡を拭くついでに
 ヘアスタイルを確認したりしてしまう

 くもりない三面鏡が私を映す

 一面に ...
君は丸いうさぎ
丸うさ

タヌキみたいでかわいいよって
いっちゃったけど
タヌキを目指すのは違うんだ

お腹を叩いたり
ちょうど良い葉っぱを探したり

キツネに会っても
勝負しち ...
灰青色のかなしみが
時計の針にまつわるので
空気が気怠さを増してゆく部屋で

六月の似合うそのひとを
あなた という二人称に委ねないために
窓外に滲むあじさいを
しずかにただ眺めていた
...
線で満たされていく
形ばかりの電話帳と
電話帳ばかりの形
ただ笑い続けるコップが
羨ましかった
助走
午後に向かって
身体や言葉から
剝がれていく
ちぐりすからの手紙が届く
...
雨上がり、片足の鳥はしっとりとした

青い匂いに近づいてくる

昨日と星を糸に結んで
夢を夜空を浮かべている
爪先には
赤い月が撓んでいて

その下には時が這いつくばっていた
廃線の駅にも ...
こんにちは海の向こうの友達
あなたと手紙を交わした7日間のことを今
考えています

あなたの
妙に説教くさいところ
綺麗事ばかり言うところ
ロマンチックなところ
納得できないことばかり ...
スコーン
スコーン
コイケヤ
スコーン

スコーン
スコーン
コイケヤ
スコーン

カリッと
サクッと
美味しい
スコーン

カリッと
サクッと
小池泰子
速度0から
バスがゆっくりと動き出す。
時間は命だ。
そんなのは嘘だ。

ただ、私は時給0円で待っている。
家につくのを。

景色が展開する
街が離れる。
ごちゃついたものが
夜 ...
夏の昼間の空は
澄んでいて
空っぽの
わたしの頭のようだと思う

どこまでも青くて
遠く冷たい宇宙と
頼りない月に
手を伸ばしている

呼吸も
愛情も
欲望も
暑くて仕方ない ...
「行かないで!」
後ろから抱きついて
俺がリングへ向かうことを
止めようとした
おまえの胸が
あまりに
あまりに
貧乳過ぎたので
リングで俺を待っている
ホセ・メンドーサよりも
...
漲る力よ、
力に潜む自我よ、
私よ。

夢の浜辺に横たわり
黄金の日の出 仰ぐ
あんなに懐かしかった
潮の香り 充満し
炸裂する 瞬間
夢の浜辺に
覚醒の到来し

見開く眼よ、 ...
曲げた躰をハートの形に触れ合わせ
あおく短い空を翅ごとに掴む
 (静かに震えながら)
何を見ている
何を感じた
 (水と血が滲じむと)

小川に沿って気流が乱れ
深い茂みが盛り上がる度 ...
浅すぎて溺れられないソーダ水
溶けてゆく足元に夢 匂う飴
別れぎわ 裸足になって踏む花火
できそこないのぼく
アールグレイ、アールグレイ、
アールでグレイな気持ちだよ
薄暗くて
すこしかなしい
ここにいちゃいけないのに
ここにしかいられない
すこしかなしい が
膜を張っ ...
君達はすべてのものに、ほんとの社会の窓を
開け放つために生きている。それを抑えつけ
る、真実のない化け物たちに立ち向かい。




ふたつの気持ちが重なって消えてしまうこと
はよくある ...
○「人生」
生きている間は
自分の人生が確定しない
死んで初めて自分の人生が
どういうものであったかが確定する
だから人は
最後の最期まで
しっかり生きなければならない
しかし
人生 ...
 空っぽのランドセルに
 かなしみをカタコト鳴らしながら
 工事現場は夕暮れの渦につつまれる
 瞳が裂けた子をひとり
 ひかりの膜にとり戻す
 想像上の友だちは
 会いたい気持ちを反故にさ ...
心ない
際どい言葉
辞書を引き
優越感も
ない
辞書詩人

辞書詩人
海馬の中の棚にある
砂浜
波の
音に
埋もれて

*

Inkweaver
この二重短歌は、 ...
流れ星が消えるみたいに
僕の言葉は見えなくなった
真っ黒な人の形をした影が
こっちを振り向いたような気がした

遠くの方で爆発音
そして影はあるき出した
夕暮れの中の一瞬の出来事
...
雨は涙ににていてね
いつかこぼれるものなのよ

どんより空を見てごらん
うるむ瞳にみえるでしょ

雨は涙ににていてね
とまらなくなるものなのよ

空がわんわん泣くのなら
今はいっし ...
自称詩人になりたいから
自分の母親を殺して
バラバラにして
その一部を食べたという
女が逮捕された
別に自称詩人には
猿でもなれるのに
何を勘違いしたんだろう

自称詩人の死肉を喰ら ...
勃起しっぱなしだから
ぺニスケースが必要なんだって

だから十代の僕には
ぺニスケースが必要だったんだ

でも今の僕には要らない
もう要らないんだ

どんなにグラマラスな女性を
そ ...
一日の始まりに純白のハンカチーフ
貴女は行ってしまい置き去りの私

名付けることで世界は発見され
名付けられて世界在り当たり前に

奏でられるサウンド謎のノンセンス
なぜ空気の振動サウン ...
電気ポットの内側に、「ここまで」という表記があり、いつもそのずっと手前までしか水を入れられない。なぜきちんと水を満たさないのか、と言いながら、夫がコップから水を注ぎ、ぴたりと「ここまで」に合わせて ...  午前七時三十七分発の電車に乗りたくて
 はや足で のぼる小路
 それでも
 目の端がとらえてしまう 小さきモノ達よ


 短くなったタバコの吸い殻

 路面にひろげられたまま貼りつく ...
有名な金平牛蒡美味い店一度食べれば二度三度頼む

カップ麺三分待てば食べられる初めて食べる気持ちで食べる

散歩する時に飼い猫ついて来る毎日の日課幸せ気分

砂浜の潮の香りはやや冷たい冬の ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
魂の告白ひだかたけし自由詩2*23/7/5 20:00
吾輩は猫ニャンである 其弐銀薔薇自由詩2*23/7/5 18:06
散歩の光景ひだかたけし自由詩223/7/5 15:59
山人自由詩13*23/7/5 15:49
三面鏡リリー自由詩5*23/7/5 14:19
丸うさ日朗歩野自由詩7*23/7/5 10:41
あじさい塔野夏子自由詩12*23/7/5 10:07
加速たもつ自由詩3*23/7/5 7:29
始祖鳥為作自由詩123/7/5 7:21
海の向こうの友達へ秋田の米はう...自由詩423/7/4 23:57
小池泰子銀薔薇自由詩1*23/7/4 21:10
ただの呼吸asagoh...自由詩223/7/4 19:20
ベランダutsuwa自由詩623/7/4 19:01
リングで奴が待っている花形新次自由詩023/7/4 18:38
この力動の夕べにひだかたけし自由詩2*23/7/4 18:04
蜻蛉soft_m...自由詩523/7/4 15:46
花火はるな川柳323/7/4 14:48
薄グレーゆうと自由詩123/7/4 13:45
社会の窓をAB(なかほ...自由詩523/7/4 11:22
独り言7.4zenyam...自由詩5*23/7/4 8:00
ある日soft_m...自由詩423/7/4 6:23
辞書詩人足立らどみ短歌3*23/7/4 3:37
dropin’竜門勇気自由詩023/7/4 2:40
雨について(母から子へ)TwoRiv...自由詩11*23/7/3 20:46
食人自称詩人花形新次自由詩023/7/3 19:27
グッバイ、ぺニスケース自由詩023/7/3 19:04
離郷、そして帰郷ひだかたけし自由詩3*23/7/3 19:03
メモはるな散文(批評...723/7/3 18:27
役目[まち角14]リリー自由詩3*23/7/3 13:37
砂浜夏川ゆう短歌323/7/3 12:25

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