雪は走る床を裂く鋸のように
摩耗した光の道で苦笑する花は砕け
蝸牛の胆汁より苦くほとばしった
祈りの結露に午後は潮解する
書き変えられた値札の意味を問う
蔦のような沈黙が蓋のない箱を締め ...
命の外側で雪は軽やかに息をしながら降っている
どこからともなく、螺子を巻かれたわけでもなく、
静かに乾き、ひとつの可能性のために降り積んでいくかのように
しらんだ冬の
おっとりとした、
...
ちらほらいなくなる人を見かける
ネット落ちというだけか
このご時世でもある
無事を願うばかりだ
神、一人でも多く戻り来たりて欲しいのぞ、と
預言書にある通りだ
しかし毎朝なりなんな ...
マスキングされたサンセットにフルイドアートを零す。
ジュークボックスの、後ろ髪を、きいたのか そうか
罪深し水の色 ふかき 山間にて
手のひらの奥に滴る 血潮の音は、
ど ...
入場券だけ一枚買って
立ち入ってみたプラットホーム
あなたが好きな場所だと
教えてくれた
京都駅の新幹線のプラットホーム
鉄道駅でもここにいる
人たちの雰囲気、
...
君なのか 魚
遠い背中で
ゆっくり破裂してるのは
君なのか 空
花嫁を舟に列べ
沈むまで漕がせ
溶けるほど雨が打つ
細かな痛み
飽くことなく
雲を刷く夕べ
君なのか
...
この夜陰、
切迫する時間に
在るもの響くもの
打ち刻むビートに乗り
解き放たれ しずか、
待ち受けていた世界と
連弾され流れゆく旋律と
立ち上がり あざやか、
沈黙 ...
半年も前から予約していた
大崎上島にある温泉旅館
元旦はゆっくり家で過ごし
二日、三日と二泊三日で
温泉旅館に宿泊する
橋で繋がっていない島
フェリーでしか行けない
温泉から ...
○「有り難い心」
有り難いと思う心が
あるから
有り難い
○「感動」
道端の草花や飛び回る小鳥からも
感動をもらうことができる
○「人生」
人生とは自分らしさを求めての旅
命 ...
夜更かし癖 いつのまにか夜の民
予約炊きのご飯 未明のレトルトカレー
幸せな形は丸皿 色は様々 多様性の奇跡
豊かなスパイス感 香り、胸いっぱい
銀のスプーン 掬ったら湯気 頬張る ...
ミセスパクスヴナウンの領界では
両表のコインのくせにまっさらでさ
雨上がり幻想世界。
ブルーサファイアに閉じこもるのは まだ早いのに
東三番街から、お送りして。
「煙が上がっている、」
...
この夜陰、
楽音の揺らぎ響き
無 掻き混ぜ
ふと また
在り、
む
泰然と
しずまりしずかさ
の 異様、
脈動し硬直する肉
再び 装飾なき鋭角の楽音、求め
ジ ...
凍り付く 空にかざした薄ガラス
ぽつ、ぽつり 浮かんで
じわり、じわ 滲む
淡色の灯
昨夏着られなかったままの
新品の浴衣の布地
それとも十年ぶりに焼いた
パウンドケーキ ...
或る日 小高い丘の草の間で
空まで貫く
甲高い叫び声がしたのです
「七十番と八十六番と九十八番が
逃げたっ!」
牧場の牛舎から飛んで出た
ファームのマスター ...
暗闇に
仄白く輝き
ぽっと浮かぶ
子供の顔の
輪郭を辿る線、
揺らぎ動き
闇に染まり
漆黒に溶ける
ティトゥス、
オマエという
存在の名
無を貫き覚醒し
存在という
永遠 ...
君と僕の楽譜に
好きという
記号を書いたら
何回だって
同じ景色を見て
何回だって
同じ物を食べて
そして
感謝の気持ちを
伝え合っているうちに
朝が来るような
生活がし ...
祭祀クーラスは、アースランテとファシブルが接近しつつあることを知らない。
イリアス・ナディの身柄を鍵として、アースランテとの連合が可能である、
そう判断していた。その判断は、甘かったと言えるだろう ...
二万の軍勢が、八千あまりのアースランテ軍に敗れて以降、
ファシブルの議会では、アースランテとの和睦が取り沙汰されていた。
「これ以上、被害を大きくして、どうなさいますか?」
「アースランテの土地 ...
○「失われた半面」
成長重視、進歩重視、新しいもの重視、速さ重視、
便利重視、快適重視、効率重視、科学重視、
勝利重視の中で
失われた半面がある
○「じいちゃんの楽しみ」 ...
僕たちの距離が
この夜にさめざめと横たわる
月の光に傷つけられながら
この夜はあまりにも澄みわたるので
とめどない放射冷却――僕たちの
距離もまた冷えびえとして
けれど見つめている ...
早朝の
すこし肌寒い街で
みあげると、
風が、
空高くに吹くから
書かなかった手紙が
やさしい透明色の紙で
空高く、
揺蕩っているように
感じるん ...
今日もまたこんな時間に想いが過る
いろんな考えが巡り始める
朝だって昼間だって
あんなに時間を持て余して
ただただ妄想に耽ったり
目的意識もなく空を眺めてみたり
本を読むのではなく字面だけ ...
冬の明け方は
張りつめた
無数のピアノ線が
地面と空を繋いでおり
知らずに触れてしまうと
冬の心音を奏でてしまう
透明な波のように
冬の涯てには
凍りついた楽章が打ち寄せる
夜が明け ...
西城秀樹のギャランドゥは
確かにチン毛の延長線上にあった
あの夏の日
現代のテレビの放送倫理規程からは
大きく逸脱したものだった
しかし、それでも
秀樹は延長線上のチン毛を
惜しげもなく ...
冬空の 街で消えゆく 虹を見る
束ねた髪が七色の女
○子育ては長期的な投資ともいえる
終身雇用や年功序列型賃金なしでは
長期的な投資は難しいだろう
○政治家は
次の選挙のことしか考えていない
十年先二十年先の日本のことなど考えていない
...
うきあがって
あざやかに
りんかく
ひびかせ
すみわたる
それは其処に聳え立つ
弓形の翼ひろげ黒々と
遠い地平は何処の国?
背景の純白の空にて無
捏ね上げ練り上げる様
生動し瞬 ...
どのやりかたもまずいもまずくないもないが
子育てに正しさはない
人生のようなものにも
それがないように
あたしたちにともなう
正義は/悪は
それらの構成とセンスで
角度を変えな ...
あゝあおぞら
ひろがったね
またあえたね
途 行けば
ひらり花びら、
赤々と地に舞い落ちる
わたし ハッと
立ち止まり、
掴まえる この一瞬
あゝあおぞら ...
それは悪しきわけでもない朝だった
腹下しの胃袋には一杯の
ホットミルクだけ
唯 出勤に気乗りしない私を乗せる
駅の上りエスカレーター
改札口を通り抜けた時
気持ちを掠 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
初期化の螺旋
ただのみきや
自由詩
1*
23/1/21 12:39
美しく雪が降る
山人
自由詩
10*
23/1/21 10:37
無事を願う
りゅうさん
自由詩
3
23/1/21 7:09
息災
あらい
自由詩
1
23/1/21 1:50
駅
リリー
自由詩
7*
23/1/20 19:48
幻のなか
soft_m...
自由詩
1
23/1/20 19:39
夜想12
ひだかたけし
自由詩
4
23/1/20 19:14
温泉旅行
夏川ゆう
自由詩
2
23/1/20 12:18
独り言1.20
ホカチャン
自由詩
0
23/1/20 6:17
朝ごはんにはレトルトカレーを
短角牛
自由詩
6*
23/1/20 4:40
美辞麗句アナクロの終日
あらい
自由詩
0
23/1/19 23:22
夜想11
ひだかたけし
自由詩
3
23/1/19 21:29
つま先の先
三月雨
自由詩
4*
23/1/19 20:34
森の中の女の子
リリー
自由詩
2*
23/1/19 20:09
ティトゥス*
ひだかたけし
自由詩
4
23/1/19 19:51
永遠
ミナト 螢
自由詩
1
23/1/19 19:23
祭祀クーラスの思惑
朧月夜
自由詩
1*
23/1/19 17:13
アースランテとファシブルの和合
〃
自由詩
1*
23/1/19 17:12
独り言1.19
ホカチャン
自由詩
0
23/1/19 14:44
夜の距離
塔野夏子
自由詩
2*
23/1/19 11:29
書かなかった手紙の受け取りかた、届けかた
秋葉竹
自由詩
0
23/1/19 8:07
めぐるめぐる
坂本瞳子
自由詩
0
23/1/18 23:48
Winter Dawn
ちぇりこ。
自由詩
12
23/1/18 21:54
チン毛まみれの水泳大会
花形新次
自由詩
0
23/1/18 21:09
虹
リリー
短歌
5*
23/1/18 20:28
独り言1.18
ホカチャン
自由詩
0
23/1/18 20:09
存在と霊性
ひだかたけし
自由詩
4
23/1/18 19:19
ザ!天国の温度
モマリサ公
自由詩
0
23/1/18 19:03
あおぞら
ひだかたけし
自由詩
6
23/1/18 17:31
危機一髪
リリー
自由詩
1*
23/1/18 17:15
289
290
291
292
293
294
295
296
297
298
299
300
301
302
303
304
305
306
307
308
309
310
311
312
313
314
315
316
317
318
319
320
321
322
323
324
325
326
327
328
329
加筆訂正:
あたらしい爪痕
/
ただのみきや
[23/1/19 13:19]
誤字修正。
あたらしい爪痕
/
ただのみきや
[23/1/19 13:19]
誤字修正。
3.93sec.