ほとり ほとりと
冬の 路
ぽつり ぽつりと
{ルビ詩=うた} {ルビ謳=うた}い
ほろり ほろりと
{ルビ啼=なき}き 濡れて
おーい おーいと
友を 呼ぶ
枯れ ...
干渉しない
私は事物対象に関わらない
そうではなく、
事物対象をして
自らを語らしめる
この態度でこそ
この世界という謎、
徐々に徐々に開き示され
私は直観的に知覚即認 ...
明かりの消えた家々の寝静まり
枝の絡まり合う裸木の群れ、
夜空に向い立ち荒涼と
垂直の眼 落ちて来る
(墓堀人たちは今日も棺を埋め
せっせせっせと棺を埋め)
落ち来る垂直の眼、
...
あぶらっぽい肉
二日酔いの中身みたいな肉
いまさら、戦争?
ゆ・き・か・う・い・き・て・る
声は聞こえてきた
一・人・ぼ・っ・ち・で・貯・金・も・な・く・て
それでどーしたいんだよ
...
壇上に押し上げられて何も言うことがない事に少々戸惑っている
相談がある、と言われたが小学生らしき君は誰だっけ
階段の上では少女が手をふり
暖をとりましょうと眠たい声で言う
だんだん ...
だれもが見ている死
テラリウムに溺れてしまった花
金色の蝶蝶と迷露
虹色の貝殻は空間の{ルビ郷愁=いえ}
てのひらは きらきら、立ち止まり
素朴ひとみも うだがれる
そぉとした お ...
夕景、
いちにちの役割を終えて、
港の工業王国に静かにそびえたっている、
ぼくのちょっとした、すこし傾いた、
鉄骨のキャッスル、
工場の七階から、
淀んだ窓を開け放って、今日も少しだけなが ...
朝は曇っていたけれど
天気予報を信じて洗濯した
どうせ一日では乾かない
束の間の外干し
冬生まれの子はよくミルクを吐いて
深夜に洗濯機を回したものだった
洗濯物はいつでもエアコンで部屋 ...
ふと
人間 誰しも発光体
と言葉が降ってきて
そういえば
人体って赤外線だしてるんだっけ
と
そんなことを思った
寒くなるみたいなので
どう ...
スーパーの食品売場
高らかと流れ始める
映画『ロッキー』のテーマソング
バックヤードから颯爽と登場する
二人一組で値下げシール貼り回るアルバイト達
曲がサビの旋律になれば ...
ジミヘンになりてぇな
なりてぇよ
なればいいじゃんジミヘンに
そんなわけで楽器屋に来たのに
三味線しか売ってない
工夫すればこれでも案外
イケますよ
とのことなので買って
担いで帰る途 ...
貴女の輝きが
侵食し穴を穿ち
破壊する 私を
暗がりのなか輝くもの
円の延々と生まれ来る
それぞれの後光を帯び
薔薇色のなかのアクセント
私は努め在り私は死につつ在り
...
宇佐の古墳に眠る人が
来るというので仕出しを取って待っていたのに
なかなか来ないから気になって
語尾がうさになってしまった
困ったうさ……
とか言ってるうちにその人が
すごいニコニコしなが ...
ひらひらはらはら
余韻響かせ舞い立ち
形態から色彩の逃れ出る
うっすら薄い絹糸のループ
形態失い漂う色彩達の輪舞
夢の奥に横たう
もう一つの現実
色彩 新たな形態求め場を求め ...
僕らの明日はどっかにつながってるんだ
さよならなんて言うもんか って
鳴きつづけてぱたりと絵本が倒れるように
さよならとくじらが言った(ように見えた)
さよならと機関車も ...
あのラーマが販売を終了する
ラーマとは、インド神話最大の英雄の一人で
タイの現国王もラーマ10世なのだが、
販売を終了するのはマーガリンの名前だ
ボクたちは、あたりまえのように
毎朝パン ...
つらいことは
つらいですよ でも
人生はゲームだ
と思えば
気が楽になる私
・
私は
私を
生きている
これは
他人の人生ではないのだ
なにも浮かばぬ朝もある
別れは皮膚のあたりが
ひりひりする
トマトのゼリー状のところ
わたしが育てた何か
剥離するその先に
夕立だけの街
手を動かせば
いつも触れるものはあり
その形状も
その名 ...
行きゆきて
独り旅路の
白い道
蝉しぐれ
岩の清水を
手にすくう
笠あおぎ
入道雲に
息をつく
酒仙には
届かぬ想い
身に染みて
今宵も酒に
この身漂う
酌み交わす
友はひがしの
月眺め
涙ながして
望郷を詠む
{ルビ喧嘩=けんか}売る
李白の瞳
青々と
草原{ ...
ほら、見てごらん
指先が少し光っているよ
表情のない肖像画が呟いた
ベランダに出て
夜空に透かしてみたけれど
少しも光っちゃいない
ん… 指が石化している
でもキーボードを打 ...
Adoは天才
Vaundyも天才
歌える人はうらやましい
表現できる人はうらやましい、けど
一切合切天才みたいな人でも
案外存外心配事とか ...
雑然とした卓に
ちょっと戯れに挿した
寒椿の 紅い沈まり
眠れないのです
時は重たいものですね
全て寝静まっているのに
音があるのです
秒針が刻む
藍 ...
お下がりの大きな自転車は
不躾な轍を踏んでいた
5時のサイレンが鳴る頃には
納屋の隅の方から
古い天気予報が発掘された
曇りと雨の日には
ばってんが付けられていたけど
晴れの日は見たこと ...
終わりに向かいて
放つ火、
それ、
この世界この現の在り開き示され
その人この人、
それぞれが掴み取った世界現実と。
漂いに雨の降り
彷徨いに晴れ上がり
あなたの瞳に広がる砂漠
水を求め深井戸へ降り行けば
底から溢れ流れ出る思惟の力動線、
直観を掴み取り世界の在り生成するを
体験させ意識化させる認 ...
いたるところ花は咲き誇り
いたるところ花は萎み枯れ
街行く人の方向はあちこち
ばらばらとはらはらと
葉は枯れ落ち育ち茂り
空は変わらず青く青く
俺は境界線で破裂する
思惟のふちから
言葉が崩落してゆくとき
僕は君の夜を抱き
君は僕の夜を抱く
その暗い球体の中に
守るべきすべてが
あるかのように
たとえばそこに
紅い薔薇
暗さの中では
も ...
色づくからすうり
いつのまにか冬
たねを取り出して綿に包み
マッチ箱に入れて待って
ほら黒いたねが黄金色に
祖母から教えてもらったあの秘密は
どこへいった
もう1回試してみたいな ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
季節の中で
レタス
自由詩
6*
23/12/21 22:56
詩想53◯態度
ひだかたけし
自由詩
4*
23/12/21 20:39
意識の光景14◯裸木の群れ(改訂)
〃
自由詩
4
23/12/21 19:09
仮面の中身は?
竜門勇気
自由詩
0
23/12/21 12:10
断章
ふるる
自由詩
2
23/12/21 11:14
みでぃあむ・ぶるぅ
あらい
自由詩
2
23/12/21 9:55
ガントリークレーン
本田憲嵩
自由詩
8
23/12/21 1:01
冬日のこころ
そらの珊瑚
自由詩
7*
23/12/20 20:42
めも
うし
自由詩
1*
23/12/20 19:42
おつかいじいちゃん[まち角29]
リリー
自由詩
3*
23/12/20 19:18
ジミヘン
春日線香
自由詩
4
23/12/20 19:16
貴女に
ひだかたけし
自由詩
4*
23/12/20 18:27
宇佐
春日線香
自由詩
0
23/12/20 18:08
もう一つの現にて(改訂)
ひだかたけし
自由詩
4*
23/12/20 16:01
sayonara.com 61-70
AB(なかほ...
自由詩
8
23/12/20 11:26
さよならラーマ
atsuch...
自由詩
18*
23/12/20 10:20
※五行歌 二首「人生はゲームだ と思えば」
こしごえ
自由詩
4*
23/12/20 10:17
2023年12月20日朝 無題
足立らどみ
自由詩
3*
23/12/20 8:39
夕立
たもつ
自由詩
4
23/12/20 7:04
芭蕉のオマージュ
レタス
俳句
3*
23/12/20 1:03
李白のオマージュ
〃
短歌
1*
23/12/20 0:36
ある肖像画
〃
自由詩
10+*
23/12/19 23:39
Adoは天才
おやすみ
自由詩
0
23/12/19 21:15
アンニュイ
リリー
自由詩
10*
23/12/19 20:57
お下がりの自転車
ちぇりこ。
自由詩
10
23/12/19 19:08
詩想52
ひだかたけし
自由詩
4*
23/12/19 18:37
詩想51
〃
自由詩
6*
23/12/19 17:29
飢餓(改訂)
〃
自由詩
5*
23/12/19 15:58
抱 擁
塔野夏子
自由詩
8*
23/12/19 10:26
素敵な週末
wc
自由詩
9
23/12/19 9:48
270
271
272
273
274
275
276
277
278
279
280
281
282
283
284
285
286
287
288
289
290
291
292
293
294
295
296
297
298
299
300
301
302
303
304
305
306
307
308
309
310
加筆訂正:
ガントリークレーン
/
本田憲嵩
[23/12/21 22:06]
タイトル変更。内容も加筆修正、比喩も変更。
3.63sec.