雨季が明け
浄らかな風吹く夏の午前
こんなときは
あのきらめく湖面と
小さな桟橋に立っていた君の姿を
思いだす
君はかつて歌っていた
約束の地のことを
そんなものは何処にもないと知 ...
硬い硬い残響に
冬の孔雀舞う
優雅に羽広げ
雪原を辿り
遥か突き上げた独立峰は唐突に
曇天の灰色背景に
クリーム色に映える
頂柔らかな円みを帯び
孔雀はもう止めどもなく涙を溢れ ...
頭が良いのは病気なので
俺は頭が良いんだなんて
思っている奴は
医者に行った方がいい
きっと正露丸を飲まされる
俺は他の人とは違うんだ等と
真剣に思っている奴は
大概プラスの方向に違 ...
財布のハラが
なったのである。
蝉の合唱部がちょうど
ステージをおりたころに
おれも、わかってはいた
わかってはいたけど
神社で見つけた蛇の抜け殻を
信じるには もう
足の裏が白すぎた ...
諦めてしまったもの
キーボードを叩け真夏
アニメソングフレーズ
外へ出る太陽の歌
LINE未読
諦めてしまったもの
くだらないと感じる心
一瞬の連続から抜け出したい心
ポロポロの言葉
...
わたしは
ノスタルジーだけでは詩はかけない
安易なイメージだけでは詩にならない
安易なイメージは、現実のなかにはないことが多い
詩を書くときはいつも、おし込めた思いが、わたしを食い破ろうと ...
終われない瞬間は
追われない瞬間と
似てる
途切れない関係と
閉ざされた関係を
振り返りながら
考えている
ら抜き言葉と
ラブソングの狭間で
あと一音
誰にも出せぬ
ハ ...
未知はある。
道の先にある。
どこまで進んでも
道の先には未知が広がっている。
歩んでいく道が
新たな未知を教えてくれ
歩きたくなる道となる。
経験だけが左右する ...
あの時くれた手紙が響いている
だからこそ今日も歩いていこうと想える
あの時くれた声が滲んでいる
だからこそ今日も歩いていこうと想える
あの時くれた微 ...
大脳皮質は、
前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉の四つに区分されますって いうじゃない
それって クローバーみたいなものかしら
だって 四つの葉だもん
鮮烈な夢が炸裂するとき
きっと 脳内の ...
掃いて捨てるほど
人間が多いのだから
おまえ一人今すぐいなくなっても
いなくなった理由に
耳の垢ぐらい興味があるだけで
基本的にみんな
どうでもいいと思ってんだぜ
おまえが勝手に
傭兵 ...
一、
草は静かに闇の中、葉に露をまとい、一日の暑さを回想している。
ヘッドランプのあかりに照らされた、それぞれの葉のくつろぎが、私の心にも水気を与えてくれる。
闇は静かに呼吸していた。 ...
それは、
いつも見えない
激しくもゆるやかな
みなものような
風からはじまる。
それは、
いつもひとつの
...
等速運動をつづけているうちに鳥は羽根をもがれて
上腕二頭筋と三頭筋間のしがらみに別れをつげる
慣れない歌をうたいつづけて喉が嗄れたよるは
冷蔵庫のかたちをした夢をみる
B♭ないちにちの ...
頭に浮かんだ言葉を
文字にせずに
忘れて眠る幸せ
健やかな体が
繊細な文字列を吹き飛ばし
横暴で純粋な眠りに落ちる
嬉しそうに走る犬を見てると
生き物の本来の
喜びを見た気がして
自分も走りたくなった
ただ
走ったり
はしゃいだりすることの
あまりに単純な幸せ
犬を抱きしめて倒れこめば
私 ...
指先ですら 触れた事ない筈なのに
いつの間にかこの身体に染み込んだ
生ぬるい ハリボテの温もりが
こちらをじっと 睨んでる
いつからかずっと身動きが取れない
ヴィルトゥオーゾ奏でる生命久遠の大遁走曲(フーガ)。
あらゆる衆生の影に咲く、神へ祈る五言律詩。
ああ、いつか、かの場所が、
開闢以来の融和地点!
(雲雀の揚がる・・・)
クソ面白くもない
沖縄ドキュメンタリー映画を
平日の昼間に観に来て
偏向マスコミのインタビューに応じ
「これが真実なんですね」とか
「沖縄の皆さんの思いが伝わりました」とか
発言して悦に入 ...
カストラート唱(うた)う永久無音の鎮魂歌(レクイエム)。
あまねく衆生が岩に彫る、神へ咒(のろ)う七言絶句。
ああ、今宵、この場所が、
絶対無比なる臨界地点!
(鳩の飛び立 ...
泥酔に
たどり着くのは
チャルメラの
ラーメン臭う
至福の余韻
東坡肉
明日の覚悟に
鍋洗い
八角さがし
老酒取り出す
香り立つ
海鮮炒飯
夢失くし
いまは静かに ...
コンビニをのがしてから
ひとけのない
やまあいの国道をずいぶん走った。
自販機のある消防分団の横にとめ
ポカリを買って
その場で少しだけ飲んだ。
隣家の枯れた生け垣の中に見える
...
いとも たやすく 風が 吹き
いとも たやすく 生きて きた
そこはかとなき しずけさに
緩やかに 風が きて
鉄塔の電線が 暗闇に 唸る
ながれゆく 雲の 切れ ...
昨日、犬を 殺してきましたと
あなたは言った。
あまりにかわいそうなので
殺しましたと。
母以外の他人には けして 懐かない
犬でした。
夏には きゅうりを丸齧りしてい ...
酸素吸入器に 繋がれて
あなたは、
二週間 生きました。
酸素吸入器に 動かされて
胸いっぱいの 息をして
かつて こんなにも 深く長く
呼吸したことはなかったと
思われるほ ...
十年前、私はまだ子供だった。私は人を疑うことが極めて苦手な子供で、また嘘をつくことも苦手だった。音楽は私の唯一の友で、この年から楽譜に書くことを始めた。私が、はっきりと自分の曲を書き上げたのは、この年 ...
僕はいつも余所見をしていた
視線の先には他人がいる
それは
嫉妬、恐怖、潮流に乗る時の合図
そのどれもが、自ら発したものではない
普遍的なものを意識した時に、現れる巨大な影
そのどれもが、 ...
わたしは小学生のとき
時そのものをあきれて
見ていたことがあった
時は昼寝をしているみたいに
動かなくて
おおきくておもたくて
自分を
もてあましているように
見えた
・ ...
鶴が一本脚で立っている
この灼熱の炎天下に
その脚が折れるのは時間のもんだいだろう
翔べないからこのどぶ川に取り残され
その時を只待っている
思い付いたよう毛繕いをしながら
い ...
奈良の大仏が涙を流したのは
今のような暑い夏の日
むわっと熱された空気が水蒸気となって
仏の涙袋にたまり
雫となってしたたり落ちたのだ
そんな風に思っていた
近代合 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
夏の風
塔野夏子
自由詩
5*
15/8/7 21:45
沈潜キセキ
たけし
自由詩
3
15/8/7 21:25
あなたはマイナス人間です
花形新次
自由詩
4
15/8/7 20:26
じりひん
もり
自由詩
3*
15/8/7 18:21
オールファインダーエクスペリエンス
あおたん
自由詩
1
15/8/7 17:35
わたしに書かせるもの
凍湖
散文(批評...
5
15/8/7 17:15
ハミング
藤鈴呼
自由詩
2*
15/8/7 13:22
ミチルート ~未知は道の先に~
komase...
自由詩
3*
15/8/7 11:30
あの時くれた手紙、声、微笑み
〃
自由詩
2*
15/8/7 10:36
恋かし蘭
るるりら
自由詩
22*
15/8/7 9:33
断絶
花形新次
自由詩
2
15/8/7 8:33
夜の山道(二バージョン)
山人
自由詩
4*
15/8/7 7:28
『詩作』
あおい満月
自由詩
10*
15/8/7 6:07
蝸牛考
梅昆布茶
散文(批評...
7
15/8/7 4:48
ノンレム
ガト
自由詩
4*
15/8/7 4:11
Happy
〃
自由詩
5*
15/8/7 4:02
偽物
優太
自由詩
0
15/8/7 3:10
零の反歌
ケルリ
自由詩
0
15/8/7 0:24
頑張ってもイタイ奴、頑張り過ぎてイタイ奴
花形新次
自由詩
1
15/8/7 0:20
零の時間
ケルリ
自由詩
0
15/8/7 0:05
中華
レタス
短歌
1
15/8/6 23:52
かたっぽ
nemaru
自由詩
2
15/8/6 23:48
BLUE・MOON
南無一
自由詩
0
15/8/6 22:14
母の願い
〃
自由詩
3
15/8/6 22:13
腐った息
〃
自由詩
1
15/8/6 22:11
十年の悪夢
莉音
散文(批評...
6*
15/8/6 21:32
外側への境界
水素
自由詩
3
15/8/6 21:29
「時」
美砂
自由詩
3
15/8/6 18:17
大ちゃん
たけし
自由詩
2
15/8/6 15:20
仏の泣いた日
りゅうさん
自由詩
6
15/8/6 14:11
1845
1846
1847
1848
1849
1850
1851
1852
1853
1854
1855
1856
1857
1858
1859
1860
1861
1862
1863
1864
1865
1866
1867
1868
1869
1870
1871
1872
1873
1874
1875
1876
1877
1878
1879
1880
1881
1882
1883
1884
1885
3.46sec.