霧吹きのような雨はふかみどり

胸の奥まで吸い込んで

わたしは森になる

しばらくすれば

じゅうぶんに水を含み

耳を傾ける

彼らは

永遠を指し示すこと ...
焼き増し
和紙
朱墨
地蔵顔切断
断面


上に饅頭
放置
鳥と鼠
食べかけ

×
葉桜混じり
遷ろう
写り好く

どこを歩いても
君が居る
もうとっくにい ...
現実から目を背けて
ぬるま湯のような仮想世界に
安住する人は
大体が現実から
全く相手にされないか
心底手酷い目に合って
ボロボロに心を病んでいるので
私のように醜い現実を拡張して
ぬ ...
たましいは

きえないって

こんにちわさようなら


きえるってどう

うまれかわるのはだれ

やっぱりあたまでっかち

つまらないちきゅうで

いきものごっこ

...
春一番が吹いた日
「よしこさん、ちょっとばあさんに
会いに行ってくるわい」と言って出ていったきり
行方不明だったおじいちゃんが
小諸市内で保護された
おじいちゃんは
風に飛ばされて
気づ ...
かつて 大本営のあった場所は晴天なり
銀のフォークの並ぶ部屋から見下ろせば
ゆっくりと雲は 流れる
ナイルの川ほどではないにしろ ゆたかな水が輝いて

四方形の掘の水が かつて権威のあっ ...
世界からはじきだされた
社会不適合者
ぼくは詩を書くことしか能がなくなった
身勝手なものだ

強迫神経症はいつまでもどこまでもおいかけてくる
実存性のないぼくはどこどこへいけばいいのだ
これからぼくはアラン・ドロンとイヴ・モンタンが出演している映画『仁義』を観なくてはならない

この作品はぼくの人生におおきな影響を与えるであろう

ぼくがもし仮にアラン・ドロンであったら世界は ...
ラブロボットありさちゃんには
従来のラブドール機能に加え
行為の最中に
自作の詩を呟くという
ありがた迷惑な最新機能も
装備されている

ラブロボットありさ
「哀しい背中」

オー ...
病気になったからこそ
命はそれぞれ
使命を持って生まれてきたのだと
強く実感できる
僕は強く生き抜いて
同じ病気になった人を
励ますことができる
師は言われた
「人の前に灯りをともせば ...
言葉のなかに人が住んでいて、だから言葉が好きだ。猫との会話、想いが届かなかったラブレター、などのなかで、さらさらと人々が暮らす
僕の脳みそを作ってくれたのは彼らの脳みそが放つ言葉たちだ ありがとう
...
久し振りに訪れた賽の河原
幼子が鬼に虐められていないかと降り立てば
広々とした河原には鬼が一匹 所在曲げに石をつんでいた

おめえ 何やってんだ
子どもが少ないが 
まさか食っちまったので ...
たわんだ黒の両端から
すべりよる
無数の
整列した たましい
(のようなもの。

ひとつ
また
ひとつ、
ゆるやかに
おちてゆく
とうめいの夕陽たち。

拒んでいるのか
倦 ...
   人は生死の境をさまようとき
   花園を見ると言うけれど
   地獄の蓋が開くという彼岸に
   見たのは色を失った現世だった

闇の空から眺めていた
墨色の広大な砂場には
まばら ...
白菜の漬け物食べて笑顔になる自然の味がリラックスさせる

南国の日本と違う乾いた風常夏という愛に守られ

モノクロの写真みたいな冬が来た雪に覆われ他の色減る

想像もつかないくらい大きくて ...
瞳のある歯車

喋る螺子

拒む撥条

むきだしの人間

戦争という病

自明性の喪失

墜死する魔女

轢断、轢断、轢断。

白黒と黒白の黒潮と親潮

引き裂かれ ...
            ――W.H.へ

君は潮が引くのを待つことも、陽が照るのを待つこともしなかった。待つということの志向性に耐えられず、すべての志向性を持たない凝縮した点だった。求めるにも訴え ...
窓ガラスに映り込む室内灯
 
それは空に浮かんだ飛空艇。
 
雲はゆるゆるゆっくり流れ
 
飛空挺は勇壮に泳いでる。
 
 
 
ああ、俺もその飛空挺に乗せておくれよ。
 
あ ...
何が起こった
何を知った
何かが壊れた
音だけがする

誰がいるんだ
何を見るんだ
遠くの街で
音だけがする

白いラバの背で
赤いバラを見た
硬い声がした
あの音とは違 ...
ほんのひとつ
だけでいいのよ

ひとつ
わたしが大事に思う人が
わたしを大事に思ってくれる

ほんのすこし
だけでいいのよ

すこし
わたしに向かって
手を振ったり笑っ ...
君は眩しすぎて

距離感さえつかめない

なかなか消えない光

無邪気さで僕を切りつける

眩しすぎる光
アイツ、大統領で何したっけ?とか
何でノーベル賞なんだっけ?
という疑問がみんなから出始めて来て
このままでは
プール上がりの小学生のような唇の色の人として
歴史に名を残すことになりかねない ...
母の頬を打つ
鋭い音が私の底に弾けて沈む
窓から漏れる灯が全て真っ赤に爆ぜる
影絵が暴れ出す
玄関口を喪服の村人がぞろぞろ出て行く
四角いお供え物に母の骨を携えて

母の頬を打つ音が隣の ...
今日が終わり明日が始まる
昨日もそんな事を言ってた気がする
今日は羨ましい
明日になれば今日が終われるから
明日は終わらない
明日になっても
僕が死んだら僕は終わってしまう
世界が死んだ ...
枝垂れ桜の道を正しく抜ける 花は咲く大事なものは消えていく 軍服を脱いで桜の木の下へ 要らぬ部分だと カットした余白に気付いて
愕然とする

甘噛みだから
痛みなど 伴わぬものと 信じていたのだ


砂の上で 虹を眺めるように
私は 自由だ

繰り返された ...
家々のはざま
冬の剣竜
氷の目で
地を睨みつづける
いつか空を穿つまで
いつか空を揺らすまで
マネキンがマネキンを
洗濯機で洗っている
箪笥を開けても
止める合図は見つからない
玄関に置かれた 二台の自転車
子らは皆 遊びに夢中
子らは皆 何かに夢中

...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
休園日自由詩37*16/3/23 1:09
アラカルト秋也自由詩016/3/23 0:22
桜の木の奇妙な実花形新次自由詩116/3/22 23:43
たましいは吉岡ペペロ自由詩216/3/22 23:30
yoi-yoi「おじいちゃんが風に乗って帰って来た」花形新次自由詩016/3/22 19:14
【Paradox Japan】(パラドックス・ジャパン)るるりら自由詩6*16/3/22 18:48
社会からはじきだされているようなfujisa...自由詩116/3/22 17:22
仁義自由詩016/3/22 17:19
ラブロボットありさちゃん花形新次自由詩016/3/22 16:09
統合失調症渡辺亘自由詩216/3/22 12:46
言葉水宮うみ自由詩0*16/3/22 11:59
賽の河原イナエ自由詩6*16/3/22 10:31
レセプター草野大悟2自由詩216/3/22 10:28
地獄イナエ自由詩7*16/3/22 10:07
モノクロ夏川ゆう短歌016/3/22 5:32
ダズルのパズル高原漣自由詩016/3/22 3:58
異動葉leaf自由詩016/3/22 3:50
飛空挺元親 ミッド自由詩016/3/22 2:27
SAVE SLAVE竜門勇気自由詩1*16/3/22 0:12
苦味少々瑞海自由詩2*16/3/21 23:35
スピカ幸絵自由詩116/3/21 22:58
オバキュー会談花形新次自由詩016/3/21 22:24
為平 澪自由詩6+*16/3/21 22:14
明日の終わりリィ自由詩1*16/3/21 21:34
枝垂れ桜の道を正しく抜ける北大路京介俳句016/3/21 21:26
花は咲く大事なものは消えていく俳句016/3/21 21:26
軍服を脱いで桜の木の下へ俳句116/3/21 21:25
爪を切る藤鈴呼自由詩2*16/3/21 20:56
ノート(剣竜)木立 悟自由詩116/3/21 20:34
ノート(マネキン)自由詩216/3/21 20:31

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加筆訂正:
北大病院にて/ただのみきや[16/3/21 21:26]
脱字発見修正しました。
3.98sec.