尾崎豊の墓前にて、線香の先から煙は昇る
――あれから二十四年の時は流れ
物思いに耽り、ふと見下ろした線香の
1|2はすでに燃え…今を生きる、と合掌する
...
遠藤周作が友に贈ったスペインの母子像は
展示ガラスの内側で互いに微笑み、通じ合う
晩年の見舞いで友の妻は母子像を{ルビ担=かつ}いでいった
今頃極楽にて二人盃を交わす音が、聴こえる
...
冬の太陽は天使のようにやさしく
夏の太陽は悪魔のように激しく
春と秋の太陽は女神のように微笑む
四季の太陽の姿にあわせ 変化する青空と雲の白さ
ふきわたる風の音と強さ
今は冬のはじま ...
短い{ルビ隠語=コメント}で殺人はできる
騙せる易さと同じこと、
言葉なんてくそだ!
十二月渡る世間のBの面
上手ねと褒められ餅を焼くこども
コロッケと名乗るぬくもり八十円
炬燵から出ないミーコを確かめる
小春日の汽笛が遠ざかってゆく
『人間失格』ってあるよね
興味持てなくて、嗜みかなとは思ってるんだけど読んでない
ただ、タイトルだけ見て思うにものすごい自信家じゃないかって
ぼくなら、自分を「存在失格」としてるから
人間じゃ ...
昨日の夜、どれくらいの眠れない人が羊を数えただろう。
羊たちはなにを数えて眠るんだろう。
久しぶりに夜に夢をみた。夢の中に寝転がった一匹の羊がいて、その羊はうとうとしながら夢を数えていた。
...
生まれてきたのは
俺のせいじゃないけれど
生きていくのは
俺の責任になる
その眼で、その眼で歪な
赤い円を描くのです
咲かなくていい、咲かなくていい
と
ベランダのプランターに言い聞かせ
私は伝記工場へ向かいます
5バイトほどの容量です
けれど
...
水平対向6気筒エンジンの共振
同調の取れたキャブレーターが
吸い込む夜と星屑を爆発させて
違う街まで掠れた唸りを上げる
ガソリンが静かに波打つのは
光年の孤独を確かめる為 ...
芝刈りに行くと
レシートに半額しか記されて居なかった
そんな日に無糖な日差しが
眩しくて
黒色のチューリップを撮れずに
代わりにお地蔵様の写真を撮りました
丁度階段から降りて来て
降り切 ...
私は街の中で
変に 私は髪を切られてしまった
私は普通よりも少し安かったからいいけれど
冬の通りは しかし 寒かった
私はそんなことはどうでもいいのだが
どこに向かうのだろう そ ...
それは奇跡だった
人として生まれ
幸せになるために生き続け
やがて光年の彼方に溶けて往き
また別世界に蘇生する
沢山の魂との出会いによって生かされ
命は荘厳される
番いのもぐらたちが
ずっと永い冬を越えていく
温かい大地のなかでは
深い秋の湖岸に生える葦の匂いより
次ぐらいに心地よくて
ずっともぐって行くと
遠くまで吠えていた
動物たちやらの魂 ...
花が美しく咲く事に
理由なんて必要無い
美しいものを見て美しいと
心が感じただけなのだから
月が綺麗な事に対して
余計な言葉は要らない
綺麗なものを綺麗 ...
暗めの楽譜を渡されると
気絶する私は
塾で高熱を発したので
テレビの字幕を眺めながら
画面のサイズを変更した
釘を打ち込むと
氷は容易に破片と化す
旗を高々と掲げるクック船長は
服を部 ...
雪の無人駅
雪を掃く係りのものが雪を掃く
何でもないコンクリートの踏み板の上を掃くものがある
待合室の歌謡ショーのポスターからさびしさのしたたり
掃き残した埃と雪の混じった少し硬いものをさらに ...
十二月、空はひくい。
落ち葉の季節も過ぎた。
竹箒を立てたようなケヤキの並木がつづく国道。
鳥の巣が傾いたまま、
ケヤキの梢にひっかかっている。
いつ落ちてもふしぎではない、そんな気がする。 ...
たった14行のスクリプトが
多くの人から絶賛され使用されている
あるアドオンと組み合わせて使用すると
多くの人が驚く仕事を自動的に行うのだ
ffmpegというソフトも必要だ
さあ ...
平日テレビ
今夜の番組からです
11時30分からは「平熱大陸」
情熱大陸に出れない人のための
今話題の番組です
特別な人が特別を語る番組に
共感できるのは特別な人だと
気がついたあなたに ...
帰るとおそらく
ポストに残暑見舞が残っている
自動ドアを命からがらくぐり
人口のぶんだけ並ぶ自転車の中から
くすんだ青い自転車を探して跨り
坂を水銀のように走る僕がいる
帰るとおそらく ...
人間は
目標を持つと
やる気のスイッチが入る
目が輝いてくる
目標のない人生ほど
退屈でつまらないものはない
「今日の目標」
「今週の目標」
「今月の目標」
「今年の目標」
成功す ...
虹を靴べらにして太陽を履く
雲に覆われた雨上がりの空から
長い長い小鳥の声が聞こえる
わたしのなかに小さなわたしがいて、週五日小学校に行く。
わたしが何もしてないとき、小さなわたしは学校の休み時間に考えている。
わたしについて、小ささについて、小さなわたしについて。
夜一緒に ...
A B C
Dead
グルタミン酸に溺れて死んだパパは僕の前でいつもママを嬲ったのさ
トカゲの尻尾と沢庵の半切れが似ていると呟いていた僕の初恋の子はアシッド好きで
教頭の車のボンネッ ...
いつまでもうじうじと文句言っていても
吐いた唾を飲み込めないぐらい小心者なのに
ああ、また道行く人に絡んでは突き飛ばされて
いみじくも先にあった横丁でドブに突っ込んで
隣のサラリーマンに水がか ...
夕日
オレンジ
灰色
ピンク・ぶるー
ターナーの
雨駆けた
雲かさばった
夏のような雨
さよなら
夕日
オレンジ
灰色
...
あなたは孤独を陽にかざし
雨に濡らし
肩にかける
からっぽだと感じる
とても軽い
平気だ
本当に平気だと
重たい嘘を吐いては
かしぐ
北の風に寂しさが吹き荒れる日
虚し ...
だれかのためにしたいと思うとき
胸はすみれでいっぱいになった
雨のあとのコンクリートみたいにふしぎに澄んで
すみれでいっぱいになった
そもそものはじまりとして
世界は美しく
ひとは ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
十一月四日(金) 午後
服部 剛
自由詩
1
16/12/12 12:12
十月二十九日(土) 午後
〃
自由詩
1
16/12/12 12:03
冬のはじまり
st
自由詩
4*
16/12/12 11:47
それでも私は知っている
もっぷ
自由詩
2
16/12/12 11:17
snap
〃
俳句
1
16/12/12 10:50
「スナップ」 四句 2016.12.12
〃
俳句
1
16/12/12 10:49
草稿 (即興)
〃
自由詩
2
16/12/12 10:02
夢
水宮うみ
自由詩
1*
16/12/12 9:14
生きるということ
zenyam...
自由詩
0
16/12/12 6:14
来世
由比良 倖
自由詩
4
16/12/12 5:09
ワルキュ-レ1500
差羽ナガレ
自由詩
1*
16/12/12 1:01
三枚舌外交
間村長
自由詩
4
16/12/11 23:50
冬の美容室
番田
自由詩
1
16/12/11 23:11
彼方へ
レタス
自由詩
5
16/12/11 21:37
もぐらたち
りゅうのあく...
自由詩
8*
16/12/11 21:37
その理由、
葉月 祐
自由詩
5*
16/12/11 21:26
私とクック船長
間村長
自由詩
11
16/12/11 17:27
雪の無人駅
オイタル
自由詩
13*
16/12/11 17:20
ことばを灯す
たま
自由詩
21*
16/12/11 15:59
たった14行のスクリプト
st
自由詩
2*
16/12/11 12:32
平熱大陸
イオン
自由詩
1*
16/12/11 11:38
帰路遍歴
伊藤 大樹
自由詩
1
16/12/11 11:07
目標
zenyam...
自由詩
1
16/12/11 10:09
信仰
5or6
自由詩
5*
16/12/11 0:39
小さなわたし
水宮うみ
自由詩
5*
16/12/11 0:21
この場所にいる奴等はみんな敵
5or6
自由詩
2*
16/12/11 0:09
安羅部とヒヨコ
〃
自由詩
1*
16/12/10 23:30
ターナーの夕日
吉岡ペペロ
自由詩
2
16/12/10 23:04
孤
ふるる
自由詩
7*
16/12/10 21:29
すみれでいっぱいになった
はるな
自由詩
4
16/12/10 20:45
1526
1527
1528
1529
1530
1531
1532
1533
1534
1535
1536
1537
1538
1539
1540
1541
1542
1543
1544
1545
1546
1547
1548
1549
1550
1551
1552
1553
1554
1555
1556
1557
1558
1559
1560
1561
1562
1563
1564
1565
1566
加筆訂正:
夢
/
水宮うみ
[16/12/12 9:32]
修正しました
もぐらたち
/
りゅうのあくび
[16/12/11 21:50]
3連目推敲
小さなわたし
/
水宮うみ
[16/12/11 1:19]
一部改行しました
この場所にいる奴等はみんな敵
/
5or6
[16/12/11 0:19]
2016mix
安羅部とヒヨコ
/
5or6
[16/12/10 23:32]
2016.10作品
3.73sec.