朝起きたら

庭が暗く濡れていた

夜の間に降る雨は

私の代わりに

流された涙の様

その濡れた庭肌を

朝日が少しずつ

乾かしていく
自分を隠しながら
日曜日のある日
静かな坂道を 歩いていた 私の姿
そうすることがどうやら許されているようだった


緑を繁らせた 今はもう 花はそこにはない
桜の散った 木々をもう 見 ...
 浅いひびわれができた
ベランダの三和土でみる
       一匹の蟻
   単なる散策なのか
       それとも
  餌を探すためなのか
  まるで卒寿となった
    おひとりさ ...
コトコトと里芋煮る 青い木を数え旅する 死は全てを呑み込んでいく、
奈落の底の虚無だ
魂は耐えなければならない
その恐怖を 独り乗り越え

名という名を剥奪された物質という物質が
肉という肉が己の魂を埋め尽くすだろう
正真正銘 ...
{引用=ゆれる、ゆれ、たちあがる、あわい、影に、
くるまれた、ままの、「わたし」の、身体は
ゆびさき、から受粉して 髪は緑にながれる

血が赤いという現実を、見捨てて、
血が赤かった ...
(星が過多に絡まる布を
ずっ、と引き摺って歩く)

祭りに群がる
こどもらの声

茹だり茹だる旋律の
真中で がぼがぼ溺れている

(乳の道をたどり
誰かが母に辿り着く)

私 ...
キツネはだぁれ
誰でしょね
ずんずん太い杉の下

真っ赤な鳥居をくぐっては
泣きべそ坊主の手のひらに
大きなドングリにぎりしめ

秘密の穴に隠しては
怖い妖怪きえてゆく

母さん ...
神は人の上に人を作らず
金は人の上に人を作らす

人は神に賽銭をあげて
金で買えない願いを求める
神を信じるために
金を信じてしまうなんて
その真紅は
鋭い棘で傷つき合った証し
我らは血にまみれていた

遠い
遠い昔から

我が家に踏み込んだ警官たちは
数多の太刀に息を飲み
驚嘆する


本能が叫ぶ


ブレ ...
厚揚げ色の猫がゆく 何かあったら
真っ先にお世話にならなきゃならない奴が
偉そうに批判がましいことをぬかすのが
我慢ならない
今、このときも
援助なくしては
生きていけないくせしやがって
おまえだよ、おまえ ...
月を観なくなってどれくらいになるだろう

その光に照らされた満開の桜
あれからとうに十年は過ぎた

慈愛と悲哀を噛みしめて
水面を昇華させた日々

もうあの日は還らない

永遠の絆 ...
お前は就職どうするの?
お前こそ就職どうするの?
俺はバイトで計画しながら生活するよ
そんな言葉が飛び交う教室、
就職について先生たち、偉そうに饒舌
考えが甘いとばかり言われる
脅されパソ ...
魔法なんて信じてなかったのに

苦しくてお呪いに頼ってしまった

始めはルーティンの様なものだったが

でもいつしかそれに依存するようになり 

呪文が身についてしまった

その魔 ...
はっきり言うと
働いて稼いでいない奴には
表現の自由もないと言うのが
正しい社会だと思う
脛かじって生きているのに
人並みに権利があると思ったら
大きな間違いだ
大人しくしてりゃ
目を ...
石ころが、道の真ん中に落ちている。
いや、石ころは道の真ん中に立っているのだ。
彼には目も耳もなかった。
ただ、感覚だけが、
虫の触角のように鋭かった。
彼は大地の熱と風の愛撫を糧に生きてい ...
容疑者はひとり
何人か殺して捕まった
殺してくれと叫んで
それっきり続報はない

自分を責めることが
手首に残ってる
安心のかたちは
ひとにはわかんねーよな

苦し紛れに放った ...
互いにハシゴをはずしあった

ぼくらはあまりにキズつきすぎた

想像してあげることが愛ならば

愛はもうぼくらのからだにはキツすぎた


アスファルトを低く花びらが渡っていく

...
王様は旅の途中だったようです

お付きの者たちはみな逃げてしまったのだそうです

王様のいびきがものすごいので
ただ歩くだけの旅がつまらないので
王様一人でも大丈夫そうなので
実際悪人に ...
メンヘルの話を気兼ねなくどうぞ。悩み事、自慢話、交流にお使いください。
こんばんわんこー 当方ですー

すん ...
もみの木のてっぺんで何してやがる
季節外れの煤けたお星様って訳じゃあるまいし
カラスのくせに風見の真似か なに
風は見るものじゃない 乗るものだって?
違いない 世のなか乗ったもん勝ちよ
だ ...
あの日、僕は立ち尽くしていた。
天使について綴った原稿を
夢の鞄に入れたまま
古びた出版社の、門前で。

地下鉄の切符売り場で
曇り空の東京の地面の下
蜘蛛の巣状に張り巡らされた、路線図 ...
トマト
セロリ
タマネギ
ニンジン
ジャガイモ
インゲン豆
マッシュルーム
鶏モモ肉
ベーコン
ニンニク
ショウガ
パセリ
ローズマリー
タイム

大地の恵みをシチュウ鍋 ...
特別って何だろうね
一度、聞いておけばよかった


そしたら
理詰めには
到底思いつけもしないものを
こぼしてくれただろうね  きっと


時々
今でも
浮かべては問いかけ ...
  朝の肌にはずむ、
  夕暮のような愛 水いろにゆがんだ
  その痕 わたしたちの歌は 数えきれない
  むなしい花びらで埋れた これ以上、
  あなたにはなにも云わない
夕暮れの帰り道で
ジャージ姿の青年達が
手にしたスマートフォンと
睨めっこしながら下校している。

少々早足で追い越す、僕は
声無き声で呟いた。
――染色体の一本多い、周は
  彼等と ...
夜、おしっこに起きたときの
ベランダの外に広がるたぷたぷと波打つ闇や
満員電車でとなりあう
湿った背広のすえた臭いなど

そういうものを
とん、とん、とん、と踏んで

住宅街を俯瞰し
...
               

玄関へのアプローチはバリアフリー
歳経ればひび割れるコンクリートより
割れ目を隠すタイルが良いと  
ベージュとエンジの市松模様
両 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
夜降る雨しょだまさし自由詩4*16/4/24 21:49
女たちと日曜日番田 自由詩116/4/24 21:37
早春賦信天翁自由詩516/4/24 21:23
味噌汁レタス俳句016/4/24 21:19
俳句016/4/24 21:18
魂の強度ひだかたけし自由詩6*16/4/24 20:38
五月病為平 澪自由詩616/4/24 20:23
カンパネルラ。印あかり自由詩5*16/4/24 19:20
記憶の底レタス自由詩316/4/24 18:56
金運末吉イオン自由詩2*16/4/24 18:28
薔薇の契りレタス自由詩116/4/24 18:26
公園で俳句016/4/24 18:06
我慢ならない花形新次自由詩1+*16/4/24 18:05
月の都レタス自由詩416/4/24 17:34
22歳のリアル独奏自由詩316/4/24 16:53
福音星丘涙自由詩4*16/4/24 16:18
おまえには何の権利もない花形新次自由詩016/4/24 16:17
心のかたちあおい満月自由詩216/4/24 15:35
サード・パーソン竜門勇気自由詩016/4/24 12:33
ぼくらのからだ吉岡ペペロ自由詩616/4/24 9:32
王様ふるる自由詩5*16/4/24 0:06
詩とメンヘル2錠目会議室16/4/23 23:32
風談義ただのみきや自由詩13*16/4/23 21:28
路線図服部 剛自由詩316/4/23 18:07
晩祷レタス自由詩7+16/4/23 17:35
未だ不思議 未だ存在感komase...自由詩1*16/4/23 17:30
恋のかなしみ草野春心自由詩316/4/23 17:28
たまねぎ   服部 剛自由詩516/4/23 17:25
もう怖くなくなった平井容子自由詩816/4/23 15:39
タイルに段差があるなんて 歳と取るとはこういうことか⒗イナエ自由詩6*16/4/23 13:48

Home 戻る 最新へ 次へ
1526 1527 1528 1529 1530 1531 1532 1533 1534 1535 1536 1537 1538 1539 1540 1541 1542 1543 1544 1545 1546 1547 1548 1549 1550 1551 1552 1553 1554 1555 1556 1557 1558 1559 1560 1561 1562 1563 1564 1565 1566 
加筆訂正:
初恋ライター/あおば[16/4/23 15:32]
神仏棄却を廃仏毀釈に訂正します。
4.49sec.