突如として訪れた現実は
あまりに物悲しく
手を差し伸べることもできず
それでも
あなたのままでいて欲しい
護りたい人がいようとも
受け入れがたい自分だとしても
どうかあなたは ...
ここにヨシオという男が居る。三十を少し過ぎたもの静かな男で、生活のためにある巨大な施設の厨房で洗い場を担当している。毎日日が昇る前に仕事場に入り、日が暮れるころに家に帰る。彼には共に暮らしてい ...
愛娘が毎朝八時に起こしに来る
歪み捩れた時空の層を超えるのは
なかなか大変だそうだ
[合鍵を作ってやろうか?ちゃんと電車に乗って来いよ]
おはようのキスをしながら僕は言う
[そんなことし ...
天花粉の丸い小箱にはいっていたのは
祖母や母が立ち切狭で廃品回収に出す前に
切り取った釦
鼈甲仕立ての高価なものもあれば
校章入りの錆びた金釦や
普段使いのプラスチック釦
そし ...
胸に巣食うサソリと対峙する
ああ
この毒は君のことじゃなかったんだな
過去にすがるな
未来に期待するな
今、全力で働け
そんな風なことを
文豪と呼ばれる
偉い人が言っていたのを
思い出した
偉い人は
やっぱり偉いなあ
俺の話なんて
ずっと ...
空を黄土色に染めたと思ったら
一度だけ雷鳴を響かせて
通り過ぎた冬の雨
なんて足の速い雷神様だと感心しながら
窓を開けてベランダに出てみる
後姿を見ようと身を乗り出したら
忘れ衣の ...
僕は人に何かを伝えるのは
勇気がいるものと思ってた
言いたい事や伝えたい事に
恥ずかしがる事も勇気もいらない
それなのに
ただひとつ
たったひと言
口を開いて言葉を吐き出すだけでいいのに ...
1.
ふるい
ふるい人々……
2.
赤い水の中でうずくまる胎児、きみだ
3.
分厚いガラスに閉じ込められて
ゼリーのような水色の
重苦しさの中
少年のきみは自分が苦しいこ ...
寝覚めの悪い朝
今日という一日に不安を覚え
それでもやり過ごす
なに
そんなに珍しいことではない
よくあることだ
そんな風に言い聞かせて
虚ろな眼差しを
すれ違う人達に見せ ...
真夜中にドーナツ食べれば何百年だって生きれるさ
人に会うのを待ちきれないくらい綺麗な夜明け
晴れた日にはひかりの向こう側で彼女が待ってる
塵屑を捨てる人がいれば塵屑を拾う人もいる。
僕はその間で眺めてきた。
クリスマスには赤い電球の羽根。
僕は公園から煙突の下をみる。
一体何を捨て何を拾い集めてきたのだろう。
ぐうたらになりたい
なんの心配もせず
お気楽極楽で暮らしたい
そんなことできないって分かってるけど
夢に見て口走ったりする
虚しさなんていらないから
ただぐうたらに
日々を過 ...
カーテンの代わりの異国の布越しにみえるどこかに父さんの骨
両国で眠るあの仔の土の冬に小春日和をみんなあげたい
東京の十一月の初雪が確かなほどに靴紐を結ぶ
心はどこにあるのだろう
心は海にあるのだろう
今朝の静かな{ルビ潮=うしお}には
わたしが隠れているのだろう
そこでは無数のお魚が
シャンパン色の夢みてる
そこでは一人の{ルビ ...
そこを避けて着水しなくては/かなって夕日
の沈む頃に合わせるかのように操縦士だけの
小型機が落ちた/燃料は使い切るだけを飛行
したはずなのに静かに知られずに海で燃えて
/夜空への祈りのように最 ...
窓辺にネコがいる
闇に紛れ部屋を覗いている
近づいても臆することなく
ひげと耳をねかせ目を細めるだけだ
ネコを真似て尾を揺らしてみる
濁点を払うようにはうまくいかない
ネコが跳 ...
初冬の誕生日の頃は
いちょうの黄葉が美しい。
午後の光を浴びて輝いている。
いちょうの黄葉のこころよい手触り
昔、いちょうの黄葉が敷きつめる道を二人で歩いた。
何時かいちょう ...
だいたい、そういうものは
ティッシュボックスの中に隠しておけば
見つけられないはずだった。
でも、部屋の真ん中に放置してしまった。
慣れってやつはまじで怖い。
それに気づいたならば、どんな格 ...
クリスマスソングを嫌いな理由について考えを巡らせている。なぜそんなことを考えるのかわからない。嫌いなものについてなど考えなければそれで済むし、実際に多くのことはそうしてやり過ごしている。でも嫌いなも ...
目標のない人生ほど
退屈でつまらないものはない
人間は
目標を持つと
目が輝いてくる
やる気のスイッチが入ってくる
今日の目標
今週の目標
今月の目標
今年の目標
成功する人は ...
弁慶が大口開けて鍋の中
曇天月隠す湯気あんこうの鍋
煮凝りやぷるんとする皿皮の裏
舌鼓おやじに高笑いでも無く福笑い
角の老舗の佇まい
ガラス戸を開けると顔を出す
ぬっと顔出す親父の顔は ...
夢の中でブログを
作ってました
私はただただ、
hahahaと入力して
それが、
ははははと
変換されてゆくのみ
これはきっと笑い声
ははははと
送信されてアップされてゆく
...
酔い覚めの秋の夜道で、編集者のおじさんに
「義父のケアとダウン症児の息子を育み
嫁さんの負担を減らす為仕事を辞めます」
と言うや否や「偉い!」と握る手の…暖かみ
幼稚園の頃の先生の御主人の告別式で
献花の百合をそっと置き、一礼した後
頭を上げる――(剛君、ありがとう)
眼鏡越しに充血した瞳は、無音で叫ぶ
昔の職場のボランティアのおじさんと初めて
焼き鳥屋で飲み、定年退職の日の花道を語り
僕も「来月退職します」と、打ち明けた
手渡された絵手紙の{ルビ松明=たいまつ}は…滲んで燃える
...
ハックルベリーフィンの冒険譚を捜そう
君の風景といっしょに遊びたいんだもの
風の自転車で空を描こうよ
永久に休みなんて来ないんだから
勝手にやすんでしまえばいいんだ
食べる。寝る。愛 ...
161207
狂い猫と核爆発
君はどちらをお望みか
水俣の化学工場からの排水に
水銀が含まれておりそれが
無機ならばともかく
メチル水銀化して
...
緑の下を濃緑が
水のように流れゆく
化石の木々から
止まぬ震動
硝子に分かれる
もうひとつの径
岩穴の向こうの
凍てつく群れ
布 麻
消えかけた火 ...
予告もなく八年間住みついた野良猫が出ていった。
厄介な貧乏神だと思っていた。
周りの庭が寂しくなって僕は餌を撒いた。
やってきたのは縄張りから逃げ出した犬
あとから飢えた野良犬の親子が住み ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
どうか、あなたよ
坂本瞳子
自由詩
1*
16/12/10 0:28
いつか見た映画みたいに
ホロウ・シカ...
自由詩
2*
16/12/9 23:05
最近は
ひだかたけし
自由詩
13*
16/12/9 22:44
釦
為平 澪
自由詩
10*
16/12/9 22:26
でも言われ慣れてるから
カマキリ
自由詩
3
16/12/9 20:46
思い違い
花形新次
自由詩
0+
16/12/9 18:51
通り雨
ガト
自由詩
11*
16/12/9 17:31
悶
リィ
自由詩
1*
16/12/9 13:47
心象風景一 きみと
田中修子
自由詩
4*
16/12/9 12:37
今日を生きる
坂本瞳子
自由詩
1*
16/12/9 10:34
朝と夜の間
水宮うみ
短歌
0*
16/12/9 9:43
ごみ箱
ツノル
自由詩
8*
16/12/9 1:27
ぐうたらぐうたら
坂本瞳子
自由詩
0
16/12/9 1:23
「小春日和」 三首 2016.12.08
もっぷ
短歌
1*
16/12/9 0:39
生きる (草稿)
〃
自由詩
6*
16/12/9 0:35
名乗らぬ海の心音を聴く
〃
自由詩
3
16/12/9 0:30
night tonight
ひさし
自由詩
11*
16/12/8 23:09
いちょうの黄葉のリフレイン
秀の秋
自由詩
2
16/12/8 21:43
[:From
プテラノドン
自由詩
3
16/12/8 20:08
褐色の濃いあたりに
深水遊脚
散文(批評...
3*
16/12/8 18:44
目標
zenyam...
自由詩
0
16/12/8 15:21
あんこう鍋
……とある蛙
自由詩
7*
16/12/8 14:44
はははは
minomi
自由詩
4
16/12/8 14:22
十月二十七日(木) 夜
服部 剛
自由詩
2
16/12/8 11:52
十月二十七日(木) 午前
〃
自由詩
2
16/12/8 11:43
十月二十三日(日) 夜
〃
自由詩
2
16/12/8 11:34
丘を巡る冒険譚
梅昆布茶
自由詩
12
16/12/8 11:26
くるいねこ
あおば
自由詩
4*
16/12/8 10:44
冬と射手
木立 悟
自由詩
4
16/12/8 10:14
貧乏神の予告
ツノル
自由詩
3*
16/12/8 5:29
1527
1528
1529
1530
1531
1532
1533
1534
1535
1536
1537
1538
1539
1540
1541
1542
1543
1544
1545
1546
1547
1548
1549
1550
1551
1552
1553
1554
1555
1556
1557
1558
1559
1560
1561
1562
1563
1564
1565
1566
1567
加筆訂正:
くるいねこ
/
あおば
[16/12/8 10:47]
こちらに投稿に際しかなり訂正と追加いたしました。
4.09sec.