女房のお気に入り美容師が
若いときの武田久美子に
似ているというので
会う機会を狙っている
何故なら
俺は無類の貝殻ヌード好きだからだ!
しかし今の俺は長さ6mmのボウズ頭だ
しかもPa ...
ふた房の葡萄を 若草色の椅子に居って
獣じみた何ものかがムギムギと喰っている
葉群れの隙 測られつつある距離のように
細く長く伸びていく耳鳴りになりながら微光が
わ ...
どんな話でも
聞いてくれる
理解しているような
表情の
飼い猫
あなたを見るために
光を媒体にした
あなたを聴くために
空気を媒体にした
媒体なしにあなたを知りたくて
肌と肌を重ねてみた
そうして慰めを得ながら
無限の孤独を思い知る
...
現実はわかっている
ただ1日に5時間の夢を
小さな世界に生きていた
私が外に飛び出した
そこで出会ったあなたに
たくさんの幸せをもらったんだ
24時間のうち
19時間は現実
ほ ...
夕闇差し迫る瓜畑
果実は実り
豊かな土で収穫を待つ
後は口に運ぶだけ
一輪の花を摘み取るかのように
育てた瓜を優しくもぎ取る
甘く甘く赤く熟れていた
しわしわの年老いた手に水気と満足を残 ...
ものさみしい家並みのあいだで
どこに棲みついたのか
けさは珍しく ひととき
子すずめたちが
わめきあっている
...
前の品種の生産が終わったら
マシンから治具を外し
次の品種の治具を取り付ける
材料を供給し
間違いなく準備出来たことを
若い班長さんにチェックしてもらい
スタートスイッチを押す
その後は ...
この前まで鉛筆をもっていたひとが
木の匣にはいる
燃やされてちいさくしろくなって
木箱にはいる
鉛筆で書いた文章が
もう そのひとだ
そのひとを見ると
鉛筆をもてない
あのひとのこ ...
「お前、エロ動画みていただろう」
女子中学生が男子中学生に
問いただしている
先生の前で
この世はすっかり変わってしまったようだ
僕は浦島太郎のような気持ちになった
ムカついた時には
「なんでムカついたのだろう?」
と具体的に考えてみよう
感情的に走りやすい人は
ムカついたことを
対象化できない
ムカついたこととすぐに一緒になってしまうから
こうやって 温いお湯だと
コーヒーは 上手く 染まらない
色合いだけならば
完璧なのだけれども
どうも 味が
ついて 来ないのです
追う身だった 頃は 良かった
目 ...
ボットン便所を囲んで皆で歌った
曲はなんでも良かった
太古よりこびりついたほにゃららの香りと
最新のほにゃららの香りを胸一杯に吸いこんで
厳かに歌いだす
「Aufersteh'n, ...
夜の森が叫ぶ
ひび割れた木々の枝が揺れ動き
足下のつるに躓いて倒れた
赤い月が昇る
コウモリの群れが羽ばたき月光にてらされる
よろめきながら足を進めると
しだいに深い闇が私を呑み込んで行く ...
女性のヘアーは
どう見ても不自然だ
タワシみたいなものも
無理やりくっつけたような感じがする
それに比べると
男のヘアーは
さまになっている
シンボルに花をそえている
冬は寒くて
乾いた風が吹く
肌を乾燥させる
白い息が冬の中へと消える
見た目が地味な冬
心も乾燥させる
そんな勢いをもつ
湿度があり過ぎても
ジメジメして嫌だけど
乾いた ...
今ならわかる
君が何について悩み
何について語ったかー
それはー
幸福について
自由について
病気について
人生のあらゆる困難について
それがどんなに
僕の人生において
希 ...
♪るるりら ぶすりら
風に吹かれて
知らない街角で
立ちんぼしたい
♪ぶすりら るるりら
ひとり静かに
愛を売り捌いて
四十歳のエチュード
突如として訪れた現実は
あまりに物悲しく
手を差し伸べることもできず
それでも
あなたのままでいて欲しい
護りたい人がいようとも
受け入れがたい自分だとしても
どうかあなたは ...
ここにヨシオという男が居る。三十を少し過ぎたもの静かな男で、生活のためにある巨大な施設の厨房で洗い場を担当している。毎日日が昇る前に仕事場に入り、日が暮れるころに家に帰る。彼には共に暮らしてい ...
愛娘が毎朝八時に起こしに来る
歪み捩れた時空の層を超えるのは
なかなか大変だそうだ
[合鍵を作ってやろうか?ちゃんと電車に乗って来いよ]
おはようのキスをしながら僕は言う
[そんなことし ...
天花粉の丸い小箱にはいっていたのは
祖母や母が立ち切狭で廃品回収に出す前に
切り取った釦
鼈甲仕立ての高価なものもあれば
校章入りの錆びた金釦や
普段使いのプラスチック釦
そし ...
胸に巣食うサソリと対峙する
ああ
この毒は君のことじゃなかったんだな
過去にすがるな
未来に期待するな
今、全力で働け
そんな風なことを
文豪と呼ばれる
偉い人が言っていたのを
思い出した
偉い人は
やっぱり偉いなあ
俺の話なんて
ずっと ...
空を黄土色に染めたと思ったら
一度だけ雷鳴を響かせて
通り過ぎた冬の雨
なんて足の速い雷神様だと感心しながら
窓を開けてベランダに出てみる
後姿を見ようと身を乗り出したら
忘れ衣の ...
僕は人に何かを伝えるのは
勇気がいるものと思ってた
言いたい事や伝えたい事に
恥ずかしがる事も勇気もいらない
それなのに
ただひとつ
たったひと言
口を開いて言葉を吐き出すだけでいいのに ...
1.
ふるい
ふるい人々……
2.
赤い水の中でうずくまる胎児、きみだ
3.
分厚いガラスに閉じ込められて
ゼリーのような水色の
重苦しさの中
少年のきみは自分が苦しいこ ...
寝覚めの悪い朝
今日という一日に不安を覚え
それでもやり過ごす
なに
そんなに珍しいことではない
よくあることだ
そんな風に言い聞かせて
虚ろな眼差しを
すれ違う人達に見せ ...
真夜中にドーナツ食べれば何百年だって生きれるさ
人に会うのを待ちきれないくらい綺麗な夜明け
晴れた日にはひかりの向こう側で彼女が待ってる
塵屑を捨てる人がいれば塵屑を拾う人もいる。
僕はその間で眺めてきた。
クリスマスには赤い電球の羽根。
僕は公園から煙突の下をみる。
一体何を捨て何を拾い集めてきたのだろう。
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
美容師
花形新次
自由詩
1
16/12/10 19:16
刹那
草野春心
自由詩
2
16/12/10 18:06
五行歌
夏川ゆう
自由詩
2
16/12/10 17:24
黒点
ただのみきや
自由詩
15*
16/12/10 17:22
1日5時間の夢
天竺葵
自由詩
1
16/12/10 16:51
収穫
秋也
自由詩
5*
16/12/10 14:22
断 章(四)
信天翁
自由詩
2
16/12/10 14:13
マシンオペレーター
花形新次
自由詩
1
16/12/10 13:41
鉛筆
白島真
自由詩
23*
16/12/10 10:31
浦島太郎
zenyam...
自由詩
2*
16/12/10 9:56
対象化
〃
自由詩
1
16/12/10 9:39
待ち時間
藤鈴呼
自由詩
1*
16/12/10 9:31
肥溜めに生まれた
印あかり
自由詩
6*
16/12/10 7:11
夜の森
星丘涙
自由詩
2*
16/12/10 7:01
ヘアー
zenyam...
自由詩
1
16/12/10 6:24
乾いた風
夏川ゆう
自由詩
1
16/12/10 5:18
この世のあらゆる困難について
渡辺亘
自由詩
1
16/12/10 0:49
豊田聖子「いばらのエチュード」
花形新次
自由詩
0
16/12/10 0:32
どうか、あなたよ
坂本瞳子
自由詩
1*
16/12/10 0:28
いつか見た映画みたいに
ホロウ・シカ...
自由詩
2*
16/12/9 23:05
最近は
ひだかたけし
自由詩
13*
16/12/9 22:44
釦
為平 澪
自由詩
10*
16/12/9 22:26
でも言われ慣れてるから
カマキリ
自由詩
3
16/12/9 20:46
思い違い
花形新次
自由詩
0+
16/12/9 18:51
通り雨
ガト
自由詩
11*
16/12/9 17:31
悶
リィ
自由詩
1*
16/12/9 13:47
心象風景一 きみと
田中修子
自由詩
4*
16/12/9 12:37
今日を生きる
坂本瞳子
自由詩
1*
16/12/9 10:34
朝と夜の間
水宮うみ
短歌
0*
16/12/9 9:43
ごみ箱
ツノル
自由詩
8*
16/12/9 1:27
1528
1529
1530
1531
1532
1533
1534
1535
1536
1537
1538
1539
1540
1541
1542
1543
1544
1545
1546
1547
1548
1549
1550
1551
1552
1553
1554
1555
1556
1557
1558
1559
1560
1561
1562
1563
1564
1565
1566
1567
1568
加筆訂正:
漆黒に彩られた翼-陽鳥に捧げる唄-
/
りゅうのあくび
[16/12/10 18:00]
引用文編纂、全八連に再編集、二連目蒼⇔灰、他
収穫
/
秋也
[16/12/10 14:23]
西原理恵子先生の漫画を読んで 高須先生の晩年の考えから
3.69sec.