「でもそんなの関係ねぇ!」

好きな人には好きな人がいる

と知った時の私の心の叫び声
旅先のホテルの部屋にて
机の上に置かれた一枚の紙

「この部屋は私が清掃しました  
 ゆっくりお過ごし下さい
            〇〇」

名前のみが直筆の
見知らぬひとの心遣い ...
わたし、あなたに出会ったときから

こっそりさようならを繰り返していた

何度も、何度も

いつかこんな日が来るかも、だなんて

怖がりをポケットの中で反芻しながら

しあわせ ...
ファンタジックな夜に見た
センチメンタルな夢

君の手と私の手が触れ合っただけで
色々諸々爆発しそうだったから
一つだけ星を握りつぶしてしまった
熱々の手のひらで砕けた
星を君と ...
天井は青空かもしれない
僕はそれでもいいかと思う
天井はブルーシートかもしれない
僕はそれでもいいなと思う
天井は無垢の木かもしれない
僕はそれならいいねと思う

天井は無くて、トタンの ...
「へえ、すごいね」
流れてく広い月


多機能トイレに
死なない程度
埋め尽くす闇
知ってるんでしょ
いらない体液のゆくえ
教えてもっと


すっごい大好きな
絶望を
毎日 ...
Tシャツの
袖がほつれている
机の上に
うっすら埃が積もっている
髪の毛が床に数本
散らばっている
タコ足配線の行方が
どれも
わからなくて

ちいさな油断は
部屋に隙間を生んで ...
二本の平行棒の前に立つ。
 
足を少々引きずりながら、ゆっくりと進む。
 
二本の平行棒は、滑走路だった。
 
まばゆい朝日に照らされた滑走路だった。
 
朝露が散りばめられて、誘導灯 ...


 揺れうごく海の十字路に惑う貝のように耳をかたむけて聞いてくれ過去の響きが詩人の影をなぞるように血が谺する想像の蜜のほとりで死に絶えた喜びに養われた真実だけをそっと告げてくれ灰色の病める神が ...
変わらない車窓の満月 屋根に隠れ電線に切られても金色で


おばちゃんらの吹き出し 押され押し返し 窓からみえる桜眺める


今ここにあなたにいて欲しかった夜 社会問題リツイートす ...
信号を待つ間
目の前の並木は滑走路のようだ
およそ30度
離陸する視線の先に
遠く煌めく白と銀
冬もお終いだね
バイバイ シリウス

透明な藍色に射抜く光は
冬を惜しんでいるのか ...
そういうことか
海も空も
まるいんだ

どれくらい走ったろう
眼前には海があり
道端には 菜の花と桜が続いている
ふと 同じところを何度も通っているような気が
して
...
     今夜わたしは玉葱を刻む
     包丁の切れ味は鈍いが
     こんな夜にはちょうどいい
     指先と玉葱と踊る包丁
     それだけを見つめ、不器用に
      ...
指の隙間で結晶化する高濃度の殺意を洗浄しようとしてすべてが化膿する記録されない洗礼の日、鋼鉄の悔恨はカルシウムの欠片のように胃袋の底でごろごろと感染を続けていた、嘔吐の予感は十二時間も脅かし続 ... 誰ともすれ違うことのない
道を歩いていく 私は私を探す 一体の体として
しかし他の誰でもない自分とすれ違うことはなかった
だけど 確かに道を 私は歩いていたのだが


桜はどこにあるの ...
むみむしゅう

いわれたらさびしい

くちびるうすい

やせたはだ

はしたないようにもみえた

しなだれかかっておしゃく

ゆびきれい

かたくなる

ごろくにん
...
自称詩人は
高い確率で
犯罪者であると
NPO法人「自称詩人の家族」が
発表した

一昨年中野で発生した
女子中学生失踪事件も
23歳の自称詩人が
「私は詩人だが、送ろうか?」
と ...
ぼくは師匠にうでを見込まれて

理髪店を一軒任されるようになった

へたくそが髪を切ると、髪が伸びるとそこだけ浮いたようになる

師匠に教わったやり方だとそうはならなかった

髪の毛と ...
灰色の薄明の底に
灰色の湖が静かにひろがる
その汀にひとり佇んでいる

灰色の薄明は薄明のまま
明けることも暮れることもない
灰色の湖はただ静かだ
誰の 何の気配もない

ただこの場 ...
小川がさらさらと流れていく
時の移ろいを
知ってか 知らずにか
気ままにさらさらと

聴こえるのは それは遠い日
遠い日に見た沈む夕日が
ぽっちゃっと音を立てて ほら
最後の光のしっぽ ...
足りないから 足してゆく
多すぎるから 引いてゆく
どちらがたやすくできるか
知っているかと

こどもたちに質問をしたら
本気の二者択一が返ってくる
ただの思いつきクイズなんだけど

...
「酒たばこシンナー遊びは身の破滅」
 いきなり飛び込んでくる。誰も見向きもしなくなった看板だが、私にはぐっと来た。
 交差点、ちょっとしたバスの待合所がある。何度も通った道にも関わらず ...
いじめられてる少年を見た
町の外れのバス停で つい
途中なのに 降りてしまった
いじめている少年を見た

まだ、間に合う
直感したから 手に握らせた
キャンディーだった
キャラメルやチ ...
           160327
根羽ならぬのか毛声に
根羽ならぬのか毛声に
ネバナラヌノカケゴエニ
ギボンの雌が悲鳴をあげて
軍舟の上に落ちてきた
子を攫われた悲しさに
腸が割けたと ...
これは植物由来成分配合弱酸性無香料で敏感
肌にも赤ちゃんの肌にも使える人にやさしい
化粧品ですとうたわれたりおどらされたりし
ているあいだにシアバター・ワセリン配合に
シアワセを見つけたりする ...
団欒の横
座椅子に座り
静かにみかんを剥いている

今日どこかへ出かけたことも
娘の顔も
忘れたよと笑う

テレビの映像は意味を失くし
新聞は取りに行くだけの紙になり

積み重ね ...
このつぼみ桜の中で
咲かないつぼみは
あるのだろうか

わたしは咲かないつぼみ
いいつぼみだと言われながら
今年も咲くことができなかった

桜は自分の力で咲くのだろう
うらやましい
木の枝が先端から腐り始める
雲はその重たい体を
大儀そうに持ち上げている
光は決して明るくなく
まぶしいとしか感じられない
意識にはあぶくが混じり
まなざしは途切れてばかり
体も ...
春一つにっぽんの目と耳が待つ


子と母とその母と会う春の川


春の風父さん遺すバーバリー


ライラック同じ匂いの母子連れ


パリ行きのチケットリラの花薫る


い ...
小さな穴を掘って
小さな埋葬をした
小さなかなしみに
小さな花を供えた

小鳥には翼があるから
虫のようには眠れないだろう
空を忘れてしまうまで
地中で長い長い夢をみるだろう

...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
関係ねぇ!しょだまさし自由詩116/3/28 21:54
名も無き人へ服部 剛自由詩616/3/28 21:22
予行練習青井とり自由詩216/3/28 21:02
さよならシンパシー瑞海自由詩3*16/3/28 19:19
歌ったり踊ったりしているあいだに(ゴル投稿長考版)高橋良幸自由詩2*16/3/28 19:03
イタミノモリマサ公自由詩4*16/3/28 18:31
あわない焦点Seia自由詩216/3/28 16:29
滑走路元親 ミッド自由詩116/3/28 14:45
聖謐のマニフェハァモニィベ...自由詩2*16/3/28 7:19
孤独をこじらせた夜に深水遊脚短歌2*16/3/28 6:41
シリウスからひさし自由詩216/3/28 1:33
指折り数えるクリノリン るるりら自由詩14*16/3/28 1:23
玉葱色の眠り石田とわ自由詩9*16/3/27 23:54
死体の頭を数えて、永らえた今日を。ホロウ・シカ...自由詩1*16/3/27 23:18
ある日の散歩道番田 自由詩216/3/27 22:33
妖婦の教え吉岡ペペロ自由詩216/3/27 22:25
田中蛸男「サークルのノリ」花形新次自由詩216/3/27 22:00
特権吉岡ペペロ自由詩116/3/27 21:36
灰色景塔野夏子自由詩5*16/3/27 21:29
小川の夜もっぷ自由詩616/3/27 21:12
夢のしおり自由詩5*16/3/27 20:53
ビューティー・メッセージカンチェルス...散文(批評...116/3/27 20:41
お菓子の魔法もっぷ自由詩3*16/3/27 20:37
歌ったり踊ったりしているあいだにあおば自由詩4*16/3/27 18:24
歌ったり踊ったりしているあいだに/即興ゴルコンダ(仮)投稿こうだたけみ自由詩5*16/3/27 17:27
みかんyaka自由詩416/3/27 17:10
つぼみ桜がうらやましイオン自由詩016/3/27 16:43
風邪葉leaf自由詩216/3/27 15:40
「西へ西へ」 2016.03(八句)もっぷ俳句216/3/27 15:12
つばさyo-yo自由詩9*16/3/27 14:38

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