自称詩人に近いもんを考えている

大概、外側に飛び出すと
自分の実力がどの程度か分かって
めちゃくちゃに打ちのめされるけれども
自称詩人にはそれがない
いや、本当はあるんだけど
誰も打ち ...
みんなじぶんが正しいと思っている

それがどれだけ陳腐であろうと

みんなじぶんの切実を演出するのだ




感情を圧し殺して

傍観しているぼく




みんなじ ...
幻聴にぶっ飛んだ俺は、ディナーの後のデザートにカメレオンの脳味噌を喰らう、それがどこかで食されているものなのかは知らない、寄生虫や、ヤバい菌があるのかどうかも知らない、とにかくカメレオンの脳天を掻 ... 時計がこわれてしまっても、時間は流れる

時間は、壊れずに流れる。ひとそれぞれ、自分の時間の流れを持っていて、
自分を持っていて、
自分の時間を自分の速さで歩いていく
音楽は世界と違う速度で ...
私が生まれたその日の朝に
カナリアが鳥籠から逃げて行き

音の消えたリビングルームには
黒いグランドピアノが置かれて
私の居場所は椅子の上になった

ソナチネが弾けるようになっても
指 ...
あなたがさやかな{ルビ詩=うた}をというなら
二歳の心にリボンを掛けて

あなたがかなしみをと望むのなら
わたしは{ルビ現在=いま}を隠さない

あなたが絶望のかたちをと、
それならわた ...
親父より一つ上のK伯母さんは
八十半ば過ぎだが
健康そのものである
今でも自分で高速道路をぶっ飛ばして
県外にいる娘に会いに行くし
グランドゴルフは
夏の暑い日でも元気にプレーしている
...
そんなクソみたいな言葉使いで
自称とはいえ
詩人だなんて
どの口が言いやがるんだ
イィィィッ!ってほっぺつねるか
ハゲ頭をペン!って叩きたくなるぜ

おまえだよ、おまえ!
後ろ探してん ...
湯のなかで痛む指
数えても終わらない曇の流れ
冷たさを呑むこと
手のひらの空をかき混ぜること


双つの明るい星
火と火の生きもの
森の目 岩の目がひらき
ふたたび静 ...
           161124

雪の予報に戦いて
昨日買い物に行ったのは青海だった
50何年ぶりかの11月の初雪
初雪屋蛙の姿早くも見えない(字余り)
鼻歌代わりに幼い川柳思い出す
...
子どもの頃
母に連れられていったもらい風呂の夜を
ときどき思い出す
ちょうど今頃の寒い時季だった
もらい風呂の帰り道
冬空の星がいっぱい降るように輝いていた
その降るように輝いていた星空の ...
あなたがかみにリボンをまくとき

つよがってもいい

ただいるのでもいい

リボンは 陽に あわくひかる。

ひつじが ねころぶ。

あまい味がする、そして、

レモネードの ...
誰かが恋に落ちる瞬間を見るのが好きだ
それは場所も時間もまちまちだけど
ごく稀に眼の前で起きることがある

静かなティールームで
賑やかなファミレスで
時には通りで立ち止まって

かす ...
明日雪が降るというのなら
今宵は耐えてみせよう
真白な雪が世界を一面に覆うのを
この目で見られるのならば
なにもかもを許すことができる
そんな気がする
理由は分からない
君が居てくれない ...
夜の静けさ深みに
肉の激痛伴い
響く声 祈るように

[アナタナシ には生きられない]
[アナタトトモ には生きられない]

裏返っていく夜の深みに
独り人 祈るように

繰り返す ...
「どうしていますか」
あの人にLINEを送りました

いやなわたしです
最低なわたしです
やめようと何度も思ったのに
わかっているのに
死ぬほどみっともないと
わかっているのに

...
あなたは蝶みたいに喋る。
わたしも蝶みたいに喋る。

「喋れない」とも喋れない蝶たちは、ひらひらと舞って、お花畑を自由に飛んでいる。

結局、わたしもあなたも喋りかけられるのを待っていた。今 ...
ガリッと ゴキッと
ケタタマシイ音を鳴らす

人齧りで
ゴリラも ドキッと 引っ繰り返り

今来た道を 踵返して舞い戻りそうな 勢いで
あなたが 舞う

ちら・ほら・ちらら
世 ...
雨降りの停車場を訪ねる
あなたを
鈍く光る雨降りの停車場

仰向けの自転車
あなたの指先の雨だれ
写真のように話しかけてください
雨降りの停車場
の人影

遠くから遠くを
ポケッ ...
ふたりなら楽しいことも倍だけど少し寂しいふたりぼっち


ふたりは語らい歩む紅葉のもえる色を頬に射しながら


雨の日はおおきめの傘一本で街を歩こう濡れるふたり


ふたりは眠る終電 ...
{引用=冬の日の家のある子に布団なく服なく指の肉崩れ落ち} ドラゴンは
今回の大統領選の
演説シーンを集めたDVDを作成し
今はそれを観て
涙を流しながらオナニーしている

「もしきみが大統領になっていたら・・・・」

でも
遠い存在には
...
日差しは入り江を満たす穏やかな波のよう
ちいさな冬も丸くなった午後の和毛のぬくもりに
鉢植えの場所を移しながら
――古い音楽が悪ふざけ
週日開きっぱなしのトランクをむやみに閉め隅へ蹴る
―― ...
私よ、
手のひらにはなにもない。
そのなにもないからだから、
何をうみだせるのか、
常に問いかけよ、
まっすぐに、
大きく目を開いて。



どこにいるのかも、
わからない場所 ...
こころが 
あれこれ 指図しても
からだが
言うことを 聴いてくれなくなった 

卒寿を迎えた おひとりさま

いっそのこと
あの青い空の
白い雲に とけてゆきたい
灰色のかげとな ...
ブルックナーの交響曲第3番を聴いていたら
明日を生きようという希望が湧いてきた
ブルックナーはもしかしてぼく自身なのかもしれない

静謐でどことなく荒々しく気まぐれである
どうしようもない死 ...
風が伝える想いがある
風が伝える死もあるだろう
さびしさもある
かなしさもある
日日のなみだも
やりきれなさも
そして
それらを
きっと誰かが
拾ってくれると
信じること、そうして ...
わたしのからだは海だから
あまたのあなたがまったく気ままに
父さん、あなただって泳いでいるはず
それはきっと赤い魚 憂いはありますか

二度ほど天敵を差し向けた
どの魚も運がよかったし 父 ...
ぼくは47歳であるが、
でも本当のところは、
だいたい3歳から4歳くらいなのではないだろうかと思う、
だから、
目の前に、40歳だとか50歳だとか、20歳でもいいけれど、
そういう人がい ...
金色は広がってさわさわと揺れていた

黄金を探してかがむ君の葉だらけな頭
その黄色を見もしない

草飾りは名残をちっとも残さず
かなしく舞い落ちて行く
飾り立てられた頭を振り
滑りのい ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
すごいぞ、自称詩人花形新次自由詩0+16/11/24 23:44
切実吉岡ペペロ自由詩216/11/24 23:20
カメレオンの脳味噌ホロウ・シカ...自由詩3*16/11/24 22:53
チクタクとは流れない時間水宮うみ自由詩2*16/11/24 22:51
夕べの祈りミナト 螢自由詩416/11/24 22:04
本日開店「初雪屋」もっぷ自由詩516/11/24 21:17
先生、お薬をzenyam...自由詩016/11/24 20:30
自称詩人とは花形新次自由詩116/11/24 19:35
ひとつ 露光木立 悟自由詩616/11/24 19:27
初雪屋あおば自由詩3*16/11/24 15:06
もらい風呂zenyam...自由詩216/11/24 14:21
あなたがかみにリボンをまくときミカ自由詩016/11/24 4:39
恋に落ちる瞬間がHAL自由詩6*16/11/24 3:29
明日降る雪坂本瞳子自由詩2*16/11/24 0:54
ハリサケル!ひだかたけし自由詩516/11/24 0:12
いやなわたし一 二自由詩1*16/11/23 23:31
蝶々水宮うみ自由詩3*16/11/23 22:31
ケダモノの実藤鈴呼自由詩2*16/11/23 22:27
雨降りの停車場オイタル自由詩316/11/23 21:13
ふたり小林螢太短歌3*16/11/23 20:31
「愛なく暖なく髪はギザギザ」 一首 2016.11.23もっぷ短歌2*16/11/23 19:19
ドラゴンはマダムがお好き花形新次自由詩016/11/23 18:44
鈍色の匙ただのみきや自由詩14*16/11/23 17:24
与えるあおい満月自由詩116/11/23 16:14
塑像 (十)信天翁自由詩116/11/23 15:57
愛するブルックナーfujisa...自由詩116/11/23 15:27
あるもっぷ自由詩416/11/23 14:41
そねっと自由詩116/11/23 14:39
ひとりでいるためにはだいろ自由詩116/11/23 13:12
すすき野這 いずる自由詩116/11/23 8:56

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加筆訂正:
蝶々/水宮うみ[16/11/24 22:13]
酔った勢いで投稿してしまったものなので、大幅に修正しました
石となりし人に/佐々宝砂[16/11/24 12:50]
表記変更
伝えたいこと/水宮うみ[16/11/23 13:38]
題名を変えました
伝えたいこと/水宮うみ[16/11/23 13:35]
修正しました
/水宮うみ[16/11/23 12:53]
修正しました
伝えたいこと/水宮うみ[16/11/23 12:20]
修正しました
3.72sec.