僕が転んだ
白い雲がながれていた
僕が転んだ
麦の穂を風が掃いた
僕が転んだ
膝に石を刺した
しんとした痛みを
ただこらえた
なにもいない
わらい声もない
野辺のみち
そらの ...
虹はすごい
あめの中にしっかりと立っている
すべてのひとに
なにも言わないままで感動をあたえている
虹はすごい
わたしたちの心の中に
いつのまにかうつっている
消えない姿で
黒焦げになってしまいそうになるほどに刺してくる太陽からの熱は段々と弱まって、差してくる光こそチクチク強いものの、半袖シャツが寒く感じてきた頃合いのお話。
その日はそれでも陰のシルエットが強めな日 ...
川端康成的なもの
左手の小指薬指の
欠けた少女よ
僕は君に恋をする。
君に微笑むことは出来ても
結ばれない
約束すらできない少女よ
僕は君に恋をする。
そして、 ...
深刻ではなく 淋しい瞳をもった
サーカスのピエロ
ぼく きっと 透きとおった
この時代の住民にちがいない
古代マンモスのふかい皺をもった
象たちが踊り 踊らされる
過 ...
西日の射す部屋で
裾に黒い炭を付けたレースカーテン
輝きながら汚されていくことを思う
私は寂しい
ベッドの位置から進むことも退くこともできず
手のひらに収まる程の空気の厚みにす ...
わたしは病気になりました
なにをしてもさびしいのです
車にのっても
窓をふいても
コロッケ食べても
あなたといても
いなくても
さびしくてたまらない
どうすれば治るのでしょう
方法は ...
覚える訓練はするが
忘れる訓練はしない
考える訓練はするが
考えない訓練はしない
急ぐ訓練はするが
ゆっくりする訓練はしない
緊張する訓練はするが
リラックスする訓練はしない ...
僕の子供のころは
「我慢しなさい、我慢しなさい」
とよく言われた
何かあるたんびに親や教師から言われた
今は
「我慢しなさい」
という声を聞かなくなった
我慢させてはいけないような
我 ...
ゆったりと
眺める
枕元に
ひとつ
あたたかな
あなた
いつかの
夢の如くに
★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°゜
寝損ねて早起きしたと嘘を吐きこっそり啜るエナジードリンク
我こそはコリラックマの描かれた手帖を使う就活男子
人と会うという恐怖に慣れなくて鞄に本を詰めて武装す
詰まってる ...
だいたい秋口になると
イタさ爆発の奴がつぶやき始める
これは毎年恒例とはいえ
非常によくない傾向だ
血縁者でも
まったく興味を示さないおまえに
赤の他人の俺たちが
何か思うわけないだ ...
手が火照って眠れない夜
庭に出ていくと
井戸端で太郎冠者がなにか思い悩む様子
わたしはここでは次郎冠者であるので
その気になって臨むのが定石である
やいやい、太郎冠者
なにやら思い悩む ...
汗ばむ肌が
今もまだ求めている
刺すほどの強い陽射しを
少し肌寒く感じる今日だと言うのに
あきらめの悪さが身に染みる
気怠い午後は相変わらず
小雨さえも降らすことなく
こうし ...
寄り添ってさんにんで帰っていった
家着でふたりを連れ去っていった
傷つけないようについた嘘八百
魂が引き裂かれて塩をぬられた
子供の頃からそんな風に生きてきた
愛しいひと ...
もし俺がアリなら
昆虫学者はきょう
俺をどんなふうに観察しただろう
観察日誌になんと記しただろう
胸の奥に眠る夢が
きょう陳腐になっちまった
ひとりで歩いて頑張って ...
悲しいとかじゃない
惨めとかじゃない
傷つくとかじゃない
水溜まりを見ているだけ
雨に降られているだけ
雑踏で人にぶつかるだけ
タクシーをひろう
行く先を ...
早く起きた午前中
亡き父の畑で収穫したスイカを洗っている。
父と話をするように。
父と顔を合わせるように。
綺麗に晴れた夏の午後
大きなスイカを四つに切って
大きな口でかぶりつく。 ...
きみのきれいな顔に傷つけていい?
どんな強い男も君の前では女々しく泣き崩れてしまう。
春の風は、残酷な夏の日差しにかき消されて
夕闇の黒々とした陶酔と共に
嗚咽を誘う。 ...
生きてるって
何をしてるの?
聖者の行列だ
と思ったらただの灯りだった
そのまま車を走らせる
しばらく開け放しだったからか
光に誘われた蛾がはいりこんでいた
ちらちらと飛んで
また光をもとめた
世界のためにし ...
わたしはよく
遺書をしたためる
これから冬がきて
息凍るころ
体もしゃりしゃり
うごかなくなる
お布団に張り付く日々
いただいてばかりでいきていると
屋根つきぬけて
そらにか ...
今年で二十回目の「遠藤周作忌」
オープニングの黒人霊歌の合唱は
皆を郷愁に誘い、温かな気配に僕は涙ぐむ
某作家のイタズラされた思い出話に、会場は湧く
喪服の参列者の前に立ち、老師は語る
酸素吸入器をする妻の最期の伝言
(あ・り・が・と・う) 帰る前に僕は
老師の手を握り、子等の頬に涙は光る
クール宅急便が夏をのせてはしりさってゆくよ
(運転手はたおやかな秋という名をもち
いつのまに曼珠沙華がスっクとのびたんだろう
(花は放射線状に巻かれ彼岸という中心 ...
徐行する細道で、フロントガラスの前方から
前の職場の老人ホームで今もボランティアの
おばちゃんの姿は…近づき、五年ぶりの再会に
窓を開ける――あらっ元気?と、カナリアの声
蝉の腹神に近づく前に死ぬ
茅蜩や空の密度の濃きところ
ペンギンの後頭部より太き蝉
言葉たちが水中できらきらひかる。
潜らないと読むことができない。
やっと読むことができても、
小学生のときの頭の中にあった言葉だったりする。
童心に帰れる言葉が、欲しい言葉。
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
僕が転んだ
「ま」の字
自由詩
2*
16/10/5 22:14
虹
朧月
自由詩
0
16/10/5 21:03
金木犀
らいか
散文(批評...
0
16/10/5 20:20
少女ー川端康成的
……とある蛙
自由詩
3*
16/10/5 16:25
サーカス
白島真
自由詩
13*
16/10/5 16:16
鍵のかかる部屋
為平 澪
自由詩
7
16/10/5 16:06
さびしん病
やまうちあつ...
自由詩
1
16/10/5 15:40
偏った学校教育
zenyam...
自由詩
1
16/10/5 14:27
我慢しなさい
〃
自由詩
0
16/10/5 14:13
「憂夢」
藤鈴呼
自由詩
0
16/10/5 10:20
武装(解除)
水城歩
短歌
2
16/10/5 9:01
日記を燃やす
花形新次
自由詩
0
16/10/5 8:23
狂言
春日線香
自由詩
0
16/10/5 3:58
未だの夏
坂本瞳子
自由詩
0*
16/10/5 2:02
嘘八百
吉岡ペペロ
自由詩
1
16/10/5 1:28
空車の灯り
〃
自由詩
1
16/10/5 1:07
水溜まり
〃
自由詩
3
16/10/5 0:44
父の畑
梓ゆい
自由詩
1
16/10/5 0:20
聖性
maitre...
自由詩
0
16/10/5 0:18
独り言17
リィ
自由詩
1*
16/10/4 23:49
5.
Qg3!!
自由詩
1
16/10/4 23:42
遺書
田中修子
自由詩
5*
16/10/4 23:19
九月二十九日(木)夜
服部 剛
自由詩
0
16/10/4 22:49
九月二十七日(火)夜
〃
自由詩
0
16/10/4 22:45
たおやかな秋
白島真
自由詩
3
16/10/4 22:42
九月二十七日(火)朝
服部 剛
自由詩
0
16/10/4 22:39
蝉の腹神に近づく前に死ぬ
北大路京介
俳句
0
16/10/4 21:01
茅蜩や空の密度の濃きところ
〃
俳句
0
16/10/4 21:01
ペンギンの後頭部より太き蝉
〃
俳句
0
16/10/4 21:00
欲しい言葉は水の中
水宮うみ
自由詩
0
16/10/4 20:47
1519
1520
1521
1522
1523
1524
1525
1526
1527
1528
1529
1530
1531
1532
1533
1534
1535
1536
1537
1538
1539
1540
1541
1542
1543
1544
1545
1546
1547
1548
1549
1550
1551
1552
1553
1554
1555
1556
1557
1558
1559
加筆訂正:
サーカス
/
白島真
[16/10/5 16:20]
2回目修正
サーカス
/
白島真
[16/10/5 16:19]
なぜか行頭がずれるので修正しました
欲しい言葉は水の中
/
水宮うみ
[16/10/4 23:37]
修正しました
3.78sec.