バスに乗り合わせた
サッカー帰りの子供達が
「運賃表をご覧下さい」の車内アナウンスに
うんちんだって!
うんちんだって!って
大喜びではしゃいでいた
いつの時代も
子供はうんち好きだなと ...
心臓に張巡らされた無数の血管のように
言いたいことがあるのに
それが言葉にならないって
きのう電話できみに話したね
勿論、お互いの苦悩や孤独のこととか
きみへの愛や関係性とかい ...
うれしい言葉だけおぼえているように
心身をむしばむくだらないやり取りや
こずるい軽口の数々は
聞かれるそばから次々と消えてゆくように
心の谷底に
大きな口をした動物が
いつもいるように
...
「わたくし」がいつもうるさい主語だから野花は咲いて名もなく揺れる
気をつけろ死の面さらす詩行から蒼い樹液がぽたぽた垂れて
紫陽花の枯れた姿は傷ましいさっさと首を落として欲しい
かくれ ...
サンタさんが生きる意味をプレゼントしてくれたので生きている
寒くなったり暑くなったり疲れますね
言葉は待ってはくれないので、とりあえず歩いている
未来を祈る
こんなことは初めてです
どうしても晴天であって欲しい
こんな思いは初めてです
初めての祈りだからこそ
大切にしたい
初めての出来事だからこそ
...
涙も溢れやしない
疲れた
この一言がやっと出てきた
溜息も出ない
力の入れ方を忘れてはいないが
力が出ない
気力もない
風船のようにふわりと横たわったまま宙に浮いて彷徨う
...
君の温度がまだ残る部屋、その隅に、残された一つの残片
治癒途中のかさぶたの切れ端が、静かに残されている
物体がおおかた四角なのは、きりりと押し固めることができるようにと、誰かが考えたのか
それと ...
僕が田舎に帰ってきたのには
理由があります
それは
田舎では
月十万円で生活できると聞いたからです
僕がワイフの小言を聞き流すのには
理由があります
それは
一つ返すと
三つも四 ...
不謹慎なやつ
トイレの中から
俺に指示する
不謹慎なやつ
歯磨きしながら
俺に話しかけてくる
不謹慎なやつ
俺の前で
何発もオナラする
不謹慎なやつ
食卓に
入れ歯を置きっぱなし ...
いつも通りの町を、いつもとは違う時間帯に散歩してみたら、夢みたいに、いつもとは違う現実みたいに見えて、何年かぶりに詩人になれたような気がした。
金木犀が香る午後
陽射しがきらきらと
金色の帯を散らしている
コーヒーにミルクを入れて
スプーンで陶器をこする音
きみの声が
褐色の液体にミルクとともに
くるくるとかき混ざられて
やが ...
少年が空を見上げた方角には
青い空中が蒼くなっている
客観が主観を覆し
世界はありのままの美しさを失っている
空が言葉を語るのは
内包された心の中
失語症と宇宙は交信している
存在の ...
開けた窓からの空気がつめたくなってきて
夜はすこんと訪れる
カーテンのふちを流れるのは金木犀
朝焼けにぽとぽと落ちた銀杏。
光を孕んでなおしずかな秋晴れに
かわいた体で転がったみたい ...
むらむらとするよあなたのたんこぶに
脱皮して甘いスープを飲んでいる
予知力に翳りが見えて冬支度
うかがった先生宅で池にポチ
お人形に羽が生えたの ...
きみねえ
誰もきみに感心なんかないんだよ
きみならまだ
蚊の方がよっぽど気になるんだ
だってマラリアになるからね、マラリアに
だからさ
そっから始めないと
何にも始まらないうちに
...
「雨だれ」
幾多も宇宙が膨張しては落ちていく
手のひらに掬えば
昨日の私の涙みたいで
もしかしてこの中にあの時の自分が
小さくなって住んでいるのかも
瞼を閉じて
何度も聴こえてくる
...
まぼろし三昧
ゆめ三昧
うつつ摑めず
空ろなむくろ
暗雲ずくめ
黒ずくめ
病みあがりの闇
ただ漂う
心はここに
身はみちに
歩みあるのみ
踏み入る深み
止む ...
何も見えない湖は
来るもの 発つもので騒がしい
無数の軌跡
無の飛跡
まつろわぬものらの轟きの朝
すべてからすべてから離れてやっと
自分自身で居られる音の
近く遠 ...
あなたの歌を聴いても言葉がさっぱり入ってこないから、あなたの歌詞カードが欲しい。
今年の秋野菜は
まったくと言ってよいほど
芽がでなかった
去年は
大根も人参もほうれん草も
たくさん芽が出たのに
やはり気温のせいだろうか
今年は10月になっても
真夏日が続いたから
...
居るのは俺だけ
見えるのは君だけ
行くのは俺だけ
歩く君だけ 想うのは俺だけ
残るのは君だけ
考え事だらけ そんな言い訳
分からない事だらけ これも言い訳
...
父のことを思い出すと
少しずつ少しずつ悲しくなる。
閉じたままの瞳/黙って外した酸素マスク
沢山話しかけても・きつく手を握っても
返事を一つも返さなくなったから。
父のことを思い出すと
...
漠然とした、夢見がちな、優しい夢をみて、眠ってほしい。
あなたの言葉たちも、眠いときは眠ってほしい。
楽しい迷路の夢だ。目覚めたときがゴールだ。
濁った川面に
花びら浮かべる
弔いの花
そっと手を離せば
濁流に呑まれ
それでも沈むことは無く
流されるまま
やがて視界から失せた
先刻撒いた骨の欠片は
今頃何処に在るだろうか
天 ...
言葉を持たずにふわっとなってふわっとした場所にふわっと帰る。
あるいて帰る。さんぽしたりひきこもったりして帰る。
帰り道、言葉にひらひらと手を振って、「さよなら」と言った。
ふわっとした ...
人類は今だに
台風をコントロールできないでいる
いつも避難してじっとただ通り過ぎるのを待つだけだ
いつも台風が人間のプライドまでも薙ぎ倒していく
いつまで生け贄を捧げなければな ...
捨てないかぎり夢の続きはついてくる
あきらめない限りことばの谺は響きつづける
僕の頭の中の世界図書館は閉鎖されたまま
精神の廃虚には孤独な回路が短絡を待っている
魂の階梯はかぎりなく地 ...
静寂に包まれたとき
耳の中で波音が聞こえる
私の中で波打っているものは
私だけのものではなくて
私個人から限りなく遠いもの
静寂は私を私から分離させ
私は今やただの波音である
この波 ...
全部好き
顔も声も性格も
匂いも胸もおっぱいも
爪先から旋毛まで
余すこと無く全部好き
良いところも悪いところも
低身長も肥満症も
腋臭も浪費癖もカードローンも
全部纏めて全部好き ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
サッカー少年
花形新次
自由詩
0
16/10/7 19:12
天体とこころ Ⅱ
白島真
自由詩
11*
16/10/7 18:32
愛言葉
やまうちあつ...
自由詩
2
16/10/7 18:13
廻る輪っか
白島真
短歌
4*
16/10/7 18:07
なにがなんだか分からない
水宮うみ
自由詩
0*
16/10/7 17:25
週末天気
佐白光
自由詩
3*
16/10/7 16:29
いま、ほんのもう少し
坂本瞳子
自由詩
0
16/10/7 11:08
無機質な詩、三篇
山人
自由詩
2*
16/10/7 11:08
理由があります
zenyam...
自由詩
0
16/10/7 9:57
不謹慎なやつ
〃
自由詩
0
16/10/7 9:51
いつも通りの町
水宮うみ
自由詩
3*
16/10/7 9:38
未来
山人
自由詩
2*
16/10/7 6:07
透明
鷲田
自由詩
1
16/10/7 0:20
秋晴れ
はるな
自由詩
4
16/10/6 23:34
お前のツボ押してやろうか
ふるる
川柳
6*
16/10/6 23:19
最後通告
花形新次
自由詩
0
16/10/6 19:23
雨だれ他一篇
乱太郎
自由詩
7*
16/10/6 18:36
夢と現と
シホ.N
自由詩
2
16/10/6 17:48
白 めぐる白
木立 悟
自由詩
7
16/10/6 17:07
歌詞カード
水宮うみ
自由詩
1*
16/10/6 16:21
芽
zenyam...
自由詩
2
16/10/6 16:11
俺だけの理由
黙考する『叫...
自由詩
1
16/10/6 15:36
対話
梓ゆい
自由詩
1
16/10/6 15:25
あなたが眠るときの夢が痛くなければいい。
水宮うみ
自由詩
1*
16/10/6 12:49
アクアリウム
たいら
自由詩
1
16/10/6 10:20
ふわっとした場所に帰る
水宮うみ
自由詩
3*
16/10/6 9:16
台風
zenyam...
自由詩
0
16/10/6 8:44
老いた水夫
梅昆布茶
自由詩
10
16/10/6 7:14
静寂
葉leaf
自由詩
1
16/10/6 5:42
ぜんぶすき
たいら
自由詩
0
16/10/6 2:49
1519
1520
1521
1522
1523
1524
1525
1526
1527
1528
1529
1530
1531
1532
1533
1534
1535
1536
1537
1538
1539
1540
1541
1542
1543
1544
1545
1546
1547
1548
1549
1550
1551
1552
1553
1554
1555
1556
1557
1558
1559
加筆訂正:
いつも通りの町
/
水宮うみ
[16/10/7 9:43]
さんぽを漢字に修正しました
詩/代償としての
/
ただのみきや
[16/10/6 23:30]
脱字修正しました。
GARO保留
/
nemaru
[16/10/6 12:12]
もう15万のまれてますよ!→もう40万のまれてますよ!
4.28sec.