けたたましくも激しいこの静寂は
誰のものでもなく
押し寄せる濁流となって勢いを強め
驚愕の声を上げることもできず
もがき、腕を伸ばし、膝は曲がり、四肢が捩れ、足の指を広げようと
抗いはするけ ...
窓の外の、
引力や生き物の息遣いから生まれる
有機質の、音を
ラヂオの代わりに耳にいれる
いくつかの後悔や
選択の不安さに沿うように、して
またグラスの氷が揺れる
...
どうしたらいいのかわからないなんてことがあるんだろうか
部屋のなかにいて
どこにいたらいいのかわからない夜
さむすぎるせいか
ゆびさきをすりあわせる
どうしたらいいのか
わからない ...
夫のハンドルネームは千切りキャベツ
妻のハンドルネームはカボス
息子のハンドルネームはチーズかまぼこ
三人揃って
自称ファミリー詩人!
またの名を
3人のビリー・ミリガンと呼ぶ
...
海になりたい
あなたの上に
覆いかぶさり
あなたの上で
おんおん
泣くんだ
あふれんばかりの
わがままで
あなたを
根こそぎ奪うんだ
行かないでって
言えばよかっ ...
キッコは昔11PMの
アシスタントガールだったのだよ
番組が大人の男性向けだから
自然とキッコにも注目が集まったけれど
名前ほど性欲を掻き立てる
存在って訳でもなかったな
旦那は谷だよ ...
遥かなるガダルカナルにキンタマの臭いが届く夢叶うかな?
さあ、この中に一体いくつ、「かな」が含まれているでしょう?
正解の方20名にキンタマ王子清介の実物大キンタマ型イヤリングをプレゼント ...
恋ぐらいひらがなにしてはつざくら
だんだらの羽織脱ぎ捨て花の中
姥桜人目避けたる逢瀬かな
海に向かって叫ぶことではなかった
風が額に香りをふくんだ音たてて
飼い主になでられる夢みせている
影のところおとなしくさせながら
みどりが葉裏をはためかせている
この季節が一年中つづくようなら
この国から ...
さらり、さらり、
骨になった粉が、
この手から空間へ流れていく。
さらり、さらり、
手にいれたものはなんだったのか。
なにもなかったのではないか。
私たちは手に入れられないものを手にした。 ...
うすい眠りに包まれて
探っている
五月の風を手招いて萌える木々
光の纏いで取り戻す
ざわめきの形象は
淡く爪先立ち
まどろみに波紋を呼び起こす
山と山との重なりに
隠された遥かなる道程 ...
髪の長い男が好きだと
あなた言ったでしょう
だから私こんなに長く
切ってしまいます
切ってしまいます
ハンドルを
歩行者に向けて
中島みゆきを聞きながら
休日で賑わう通りを ...
どこにもいない人
どこにもいなかった人の
残像
ひぐらしうずまくその中で
黒い影が夕日を浴びる
影
ですらない
どこにもいない人
行く場もなく
たった一人の夢の中
残像は生活し
...
目を瞑ってはいけない、
口を開いてはいけない、
手の足の動きを止めてはいけない。
あなたはそうやって、
私の心の肩を切り落としていく。
そうして切り落とした肉を、
壁中に張りつけて。
あ ...
優しくするのに理由があるとしたら
されないほうが幸せなのかもしれない
てんびんみたいに均等なんてありえない
庭でつばめが巣をつくる
それをねらってへびがくる
去年へびは雛を喰った
なの ...
リサは
草原に群れるヒツジを描いた
青い空 緑の大地
日本の大人なら
ほとんどの人が知っている
クラーク博士の指す牧場
に居た薄茶色のヒツジ
の群れ
三々五々 ...
遺骨の暖かさに涙一滴
救急車のあとをチャルメラが追いかける
一滴の滴が山に落ちて
やがて渓を渡り
大海に流れ落ちてゆく
透明な魚たちの飛翔にまなこを落とし
明日を占い
龍脳の墨を摺り
静かに筆を走らせ過去をなぞる
今年も若葉は季節を知り
...
出会い頭の事故というのがある
この狭い家にも
トイレのドアを開けると
出会い頭の事故にあう
風呂に入ろうとして
ドアを開けると
その人はいつもそこにいる
襖を開け ...
静かな部屋で
茶をたて
一輪の椿を散らし
伽羅を聴く
刹那の想いと三千世界を閉じ込めるように
液体の膨張がぼくを支配する
そのしぶきが吹き零れようとするのを抑える
漁火のように照る女の
光るふたつのオニキス
そこに浮かぶ小さな彗星の軌跡
じりじりと焼き爛れる腰の捻り
ぼくの血管の鉱 ...
1
やさしいきみはあまやかな声の中に居た
水のせせらぎの癒しにも似た音色
きみは水で形成されたうつくしい水精(ナンフ)だった
ぼくはひとつの水槽の中に入るように きみのなかに熔けてゆ ...
年をとるということは
悲しみに気づくこと
それは漠然と近づく終わりを
魂の一番深い場所で
悟ってしまうこと
だから
何かを知る前の瞳が
この世の何より美しいの
体は穢れ ...
銀の盆に乗せられて
運ばれてくるのは若さ
その生贄は
無邪気な言葉で今を語る
なんの考えもなしに
与えられた奇跡を浪費する天使たち
説く教えなどない隠者は
黙って美しいものを ...
生まれた町が
少しずつ変わってゆく
取り壊される古い団地
あの棟には昔
友達が住んでた
ガチャで出したおもちゃの指輪を
いつか私にくれたね
名前も思い出せない
忍者 ...
蛹の中で身じろぎする幼生の
息遣いほどの微雨
清流に屹立する山岳の岩は
主たる寡黙な黙想に耽り
棲みつく生物たちの呼吸を内包する
母を疎う駄々としてか
広野に下りた者は口々に囁く
懐 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
聞こえる
坂本瞳子
自由詩
1*
16/5/5 1:25
真夜中のブレーメン
うわの空。
自由詩
2
16/5/5 0:31
帰りたいのに家にいる
ユッカ
自由詩
3*
16/5/4 23:52
ファミリー自称詩人と3人のビリー・ミリガン
花形新次
自由詩
1
16/5/4 22:19
海になりたい
uminek...
自由詩
14*
16/5/4 21:21
マスヲカキッコとは
花形新次
自由詩
1+
16/5/4 21:18
キンタマ王子かなかな短歌2
〃
短歌
0
16/5/4 20:45
恋ぐらいひらがなにしてはつざくら
北大路京介
俳句
0
16/5/4 20:11
だんだらの羽織脱ぎ捨て花の中
〃
俳句
0
16/5/4 20:11
姥桜人目避けたる逢瀬かな
〃
俳句
0
16/5/4 20:11
海に向かって叫ぶことではなかった
〃
自由詩
6
16/5/4 20:10
風が額に
吉岡ペペロ
自由詩
3
16/5/4 19:57
呼吸
あおい満月
自由詩
4*
16/5/4 19:08
混濁
ただのみきや
自由詩
10*
16/5/4 18:30
長い髪の男
花形新次
自由詩
0
16/5/4 18:17
どこにもいない人
ふるる
自由詩
8*
16/5/4 16:30
心の肩
あおい満月
自由詩
4*
16/5/4 10:37
儀式
朧月
自由詩
2
16/5/4 10:21
茶色いヒツジ
イナエ
自由詩
6*
16/5/4 9:38
弟
レタス
俳句
1+
16/5/4 4:03
ラーメン食わせろ
〃
俳句
1+
16/5/4 4:00
珠玉
〃
自由詩
3+
16/5/4 3:45
出会い頭の事故
小川 葉
自由詩
7
16/5/4 3:29
手のひらの黒織部
レタス
自由詩
5+
16/5/4 3:04
沸点
本田憲嵩
自由詩
2
16/5/4 1:44
水精
〃
自由詩
5
16/5/4 1:31
穢れ
ガト
自由詩
1*
16/5/4 1:24
AENGUS
〃
自由詩
2*
16/5/4 1:20
団地
〃
自由詩
9*
16/5/4 1:06
◎改行されゆく地平線
由木名緒美
自由詩
12*
16/5/4 1:00
1520
1521
1522
1523
1524
1525
1526
1527
1528
1529
1530
1531
1532
1533
1534
1535
1536
1537
1538
1539
1540
1541
1542
1543
1544
1545
1546
1547
1548
1549
1550
1551
1552
1553
1554
1555
1556
1557
1558
1559
1560
5.13sec.