曇り空
ひんやりと澄んだ風
休日の午前九時
あらゆる不穏が
ただ棲息していただけの頃
天下りの喫茶店で
芳ばしい珈琲と量の多いモーニング
ガラスのむこうに ...
秋夕焼子を肩車して帰る
約束の泉には夜明けに着いた
けれど女神の姿どころか風一つなく
さざなみも ない
すでにくちゃくちゃの手紙をポケットから引っ張り出し 確かめる
と ふいにどこかで少女の声が云った
「金の毒と銀 ...
空白が呼んでる
快晴が取り消されてる
鳥と風がそれぞれの異国語を話す
夜が眠り朝が目覚める
樹が垂直に光をもとめる
こころはときどきだれかをもとめている
まるで私がほかのだれか ...
昔、橋を通った。
日が沈み、空の淵は、青みがかっていた。
女子高生が自転車で脇を通り過ぎる。
車のヘッドライトが、
彼女のこぐ、自転車の、ペダルの反射板を照らした。
銀色に輝く、 ...
おとといは仄かに薫ったキンモクセイ
昨夜の雨で濡れた路面に、花びらの星は散らばり
しゃがんだ僕は呟いた
――今日という日の、星を探そう
二ヶ月前に保育園で講演すると
個性の強い息子に深く悩むママの揺れる瞳が
僕の心象に灼きついた――今日は運動会
手を繋ぎ走る母子の背中に、エールを贈る
職場のデイサービスに来るお婆ちゃんは
僕の駄洒落にいつも笑ってくれる
入所施設が決まり、最終利用日に家まで送る
立ち去る僕に「またね」と語った、遠いまなざし
161008
下りと上りと
普通と各停
深刻に考えるな
まだ年末は遠い
脂肪率15パーセント
メタボをトリムして
健康に留意して
あさっての体育の日 ...
インターネットの中は電子の海
膨大な量の情報が時の流れと共に
増え続け広く深い海になった
インターネットに海を作ったのは人
この世界の海にはなんにもなくて
欲しい物をどこからか捕まえては ...
選挙権のある奴が
酒飲んじゃいけねえとか
タバコ吸っちゃいけねえとか
馬券買っちゃいけねえとか
ホテル入っちゃいけねえとか
死刑になっちゃいけねえとか
風俗に勤めちゃいけねえとか
どう考 ...
夏が終わるのは 予感や第六感なんて大それたものじゃなくて ただカレンダーを見て感じでいた。
そして空を見て知っていた。
行けたら行く
って言ってた君は来ない。
何度 ...
沈黙して眠るほかない
鬱積を投げ合う蒼い人語の地穴で
帆軸を極北に向けたまま
難破船のようにふかく朽ちていく
沈黙して眠るほかない
世界の清しい涯てをむなしくも夢みて
...
あなたの激しい煌めきは
蓋をしても隠しきれない
マグカップで足りる程の
光しか持たないわたしは
指をくわえ憧れるよりも
一体どうすれば
今以上輝きを放てるの ...
{引用=わたしの正気は陰鬱だが
わたしの狂気は陽気な歌
木魚バンドネオン炭酸水
(証城寺住職 囃子ダダイ)}
証城寺の性悪少女
ひどくあくどいのだ
そのだんま ...
堕ちてゆく
崖の上から
海の底へと
一直線に
目を開けていられるくらい
速過ぎることなく
頬を逆撫でる風が心地良く
恐怖心もなく
ただ真っ直ぐに堕ちてゆく
理由は分からないけれど
...
ママ、今日保育園で黒のクレヨンなくなったんだけど
あれがないと髪とか目とかぬれないから
困るんだけど…
そう、じゃウチにもう一本あるから
それを持って行ったらいいんじゃない
しばらく ...
朝日がそそぎだした。
僕の薄暗い廊下に等身大の
人形が置かれている。
僕の意識下の欲求の道具として
彼女の原始的な体臭が発散し
僕の着用物と同化している。
胴体と腕
組み立てながら
...
各自、別々の意図を持ち
他の者と重なる部分と
重ならない部分がある
その、重ならない部分を
親密な相手には知ってもらいたい
お互いが個でありながら
関係を持とうとする事には
訳が ...
サンタさんに会いたい
サンタさんと話したい
クリスマスケーキを一緒に食べたい
オリンピックで金メダルを取る人や
ノーベル賞をもらうような人は
一年365日毎日毎日
一つのことを考え続けている人だろう
一点を見つめるように考え続けている人だろう
要は「集中と根気」なのだ ...
秋になってから
一番最初に
彼岸花が咲き乱れる
畦道や田んぼの周りに咲く
毎年ほぼ同じ場所に咲く
ニュースになるほど有名な
場所が三次市にある
辺り一面に彼岸花
紅葉が始ま ...
リビングデッド
ここはどこ? なに?この狭いところ?
この狭さ 暗さ もしかして 棺桶?
そのことに気付いてから
どれくらい経ったかしら
暗い 暗くて 狭い棺桶の中
...
彷徨い、戸惑い、流れて、漂う、私の内なる魂よ。
疲れ知らずだったあの頃を知る者はもういない。
だからこそゆっくり進めばよいのだ。
人生半ば過ぎにして恥をかくのもいいじゃあないか。
...
一粒のダイヤ飴
病気で遠出が出来なくなった父を笑顔にした。
TVに映るのはかつて暮らした都会の街並み
今はそこに長女が一人たくましく住んでいる。
「元気にしているか?きちんと生活出来て ...
高原の落日に鮮やかな色彩を見る。
深呼吸すると濃密な緑の香りがする。
生を生きているという感覚。
乾いた日常で感覚を捕らえようとすると逃げてゆくが、
ここではそこかしこに咲く花々 ...
ひんやりと
風がくちびるを
撫でてゆく
秋の初めの
宵のなかで…
蒼暗き
秋の夜の愉悦
風に抱かれ
水となり
深き淵に眠る
解き放たれて…
揺らめく
焔が瞬き
...
ぼくののどにつっかえた
ぼく自作のあめ玉は
いつかだ液にとかされて
ぼくにかえってゆくのだろうか
しっかりのどにいすわって
とことんぼくをあえがせて
おわりなく苦しませる ...
アリサ、バツ2なの
ヘエー、それは大変だったね
(ゲッ、そうだったのか、知らなかった)
一人目は結婚半年で毒殺でしょ
ふーん・・・、えっ⁉
二人目は2年もったんだけど
結局 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
曇り空
吉岡ペペロ
自由詩
0
16/10/9 9:07
秋夕焼子を肩車して帰る
chihar...
俳句
1*
16/10/9 8:27
8910
もっぷ
自由詩
2
16/10/9 7:21
6.
Qg3!!
自由詩
2
16/10/9 4:32
空の端が消えたなら
ブライアン
自由詩
0
16/10/9 2:01
十月四日(火)朝
服部 剛
自由詩
2
16/10/9 1:57
十月一日(土)午前
〃
自由詩
1
16/10/9 1:55
九月三十日(金)夕
〃
自由詩
1
16/10/9 1:53
下り普通列車トリム
あおば
自由詩
0*
16/10/8 23:59
母なる
リィ
自由詩
1*
16/10/8 23:04
10代は頭が悪い
花形新次
自由詩
0
16/10/8 22:47
10月8日と
藤沢
自由詩
0
16/10/8 22:33
薔薇の痛み
白島真
自由詩
15*
16/10/8 22:24
今日も振り出しに戻る
葉月 祐
自由詩
2*
16/10/8 22:16
証城寺の性悪少女
ただのみきや
自由詩
8*
16/10/8 21:40
フォーリング
坂本瞳子
自由詩
2*
16/10/8 21:26
五歳児の不安
zenyam...
自由詩
0
16/10/8 19:53
連作 朝日がそそぎだした 壱
Dai
自由詩
1
16/10/8 15:05
私を殺しに来てほしい、ただし私よりも強いことを示せ
狩心
自由詩
0*
16/10/8 12:06
サンタさん
水宮うみ
自由詩
1*
16/10/8 9:40
一点
zenyam...
自由詩
0
16/10/8 8:44
彼岸花
夏川ゆう
自由詩
2
16/10/8 5:22
リビングデッド
ゴースト(無...
自由詩
1
16/10/8 3:25
希望
ヒヤシンス
自由詩
4*
16/10/8 3:25
駄菓子の力
梓ゆい
自由詩
1
16/10/8 2:56
命題
ヒヤシンス
自由詩
4*
16/10/8 2:25
くちづけ
薫子
自由詩
2
16/10/8 2:08
蒼暗き秋の夜長
〃
自由詩
0
16/10/8 2:06
あめ玉
中原みのり
自由詩
1
16/10/8 0:13
いわくありげな女
花形新次
自由詩
1
16/10/7 23:54
1517
1518
1519
1520
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1531
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1534
1535
1536
1537
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1539
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1542
1543
1544
1545
1546
1547
1548
1549
1550
1551
1552
1553
1554
1555
1556
1557
加筆訂正:
廻る輪っか
/
白島真
[16/10/9 7:06]
タイトルを変え歌を増やしました
薔薇の痛み
/
白島真
[16/10/9 1:28]
2か所訂正削除
証城寺の性悪少女
/
ただのみきや
[16/10/8 22:37]
誤字修正しました。
5.15sec.