古い写真のおじさんは
口をへの字に曲げて
堂々と背筋を伸ばす。
綺麗に整えた軍服の襟元は
これから死に行く運命でさえも
「私の誇りだ。」と
言っているかのようだ。
行ってらっしゃ ...
輝き
寂しさ
本堂
翼もがれて堕ちてゆく
なだらかに弧を描きながら
緩やかな速度で
痛みを覚えるために
気を失うことはなく
流血も軽やかに
飛沫を放つこともなく
身を捩ることも捻ることもできず
嗚咽さえ上 ...
疲れたけれど
明日も歩こう
疲れちゃったけど
云わないで歩こう
神さま疲れた
神さまだけには
疲れちゃったよ
天と地と
自分だけ知って
明日も歩こう
自分を最優先してほしいのに
そうではないとあなたは振舞うから
それならどうなるか教えてやるって
それはいけずで怖いけど
普通と近い距離にある
僻地で営む夏の夢
あな ...
心の深層に潜む本当の顔は見えない
抑え込んで心の底に沈めて蓋を閉めた
葬り去った思いは蘇えることはないのか
私は幾つもの仮面を被り演じている
私でない私を
偽った私を
偽りの人生を歩んでい ...
恐れている
それは確かなことだ
分析はできる
誰にでも理解できるであろう
委縮するのは
あたりまえだ
あれだけの傷を受けたのだから
抑圧された心で
空を飛ぶことはできない
吐き出せば ...
おぼつかない
てのひらでうけとった
灰色の雲間からの
太陽球のささやかな光筋に
もうすでに摩耗しきった熱の残滓
会話と歩幅に
かたつむりの速度を馴染ませた
潤いの傘の季節
かつての興隆 ...
寝床は
闇の螺旋をえがき
赤い瞳に底を映す
白昼の日常に忍びよる
気づかれない
巧妙に仕組まれた罠
不可視での攻防は
繰り広げられる
からまって
ゆるりと
...
サンゴ礁の様な幸せを探して居たら
脱衣場で急に扉が飛んで来て
指を負傷してしまう
猛烈な扉に
右手の人差し指が
痒みまで作る
サンゴ礁の様な倖せを探して居たら
洗面所の電気を急に消さ ...
貝がらが君の右の手から放たれて、しなだれた花びら一輪を左の手から掬った。泣いてしまう前に話そう。潮の満ち引きのこと、涙の渇く早さのこと、月の光の明るさと甘さのこと、君との足あとのこと、私の ...
もしも涙が雨だったなら
「涙なんか流すな!」と怒る人の
なんと愚かしいことか
シトシト
ポツポツ
ザーザー
もしも涙が雨だったなら
現在過去のつらいことは
それを作る雨雲だ ...
傾斜を下り刺し殺された命たち
多くの者は海の最果てで
多くの者は自明な住宅で
この土地で地を這い工事していると
命たちが呼吸に紛れ込んでくる
もはや死んだ命たちは生活の粒子
我々の ...
貴方の音が聞こえるこの耳は
特別大きい物じゃないけど
とても便利です
貴方の不安も幸福も
知ることが出来るから
とてもお気に入りなのです
貴方は嘘が上手で
口も達者だけれど
貴 ...
朧夜の想いうらはらくっきりと願える{ルビ朝=あした}の爽快な空
泣き腫らしそれでも明日の靴をいま磨いています頑張っています
青空を覚えぬ五つの日になぜか四季はそれぞれに掴んでいた{ ...
かの冬が懐かしいかもまだわたし母なる海で旅をしていた
雪が降る音と覚えた海原の夜の遠くの母の心音
二月から待たれていると知りながら躊躇っていた三月生まれ
三月のまだ浅い日 ...
去る者は追わない
留まることも知らない
たとえ自己であっても
心の空白は埋めない
ただ眺めるのみ
朽ち果てた窓辺に
降って行く証しに
行き着く叫びは無い
...
ケーキのように生きるには
どうすれば 良い?
先ずは 甘いクリームを
塗りたくること
言いたい事も 飲みこんで
ふわふわとした 笑顔で
一瞬で 溶けてしまうような
夢見心 ...
人生の豊かさとは
何を持っているか
よりも
何を考えられるか
である
一日中分厚い雲に覆われる先が見えない仕事の悩み
虫の声夏から秋に変わってく切り離された夏の居場所ない
公園のベンチに座りただ休む窮屈そうな身体をほぐす
コスモスが太陽見つめ揺れている ...
血の滲んだ跡が
愛おしくて
頬に押し当てたまま
夜が明けるまで
このままでいよう
舐めるでもなく
拭うでもなく
頬ずりして
頬ずりして
一晩を明かす
なんでもない
大した ...
火事
霧
唇
花は太陽が好き
夕方になると萎んでしまう理由
それは 闇が 怖いから
昼間になると
そりゃあ 天敵も 多いけれども
朝露も 温かくなって
笑顔のように 耀いている
冬の 落し ...
いつものバーで
いつものバーボンオンザロックを飲みながら
真剣な表情でシェーカーに
アイスとベルモットを入れる
若い女のバーテンダーを見ていた
少し離れたところに座った男の
「きみのオリジ ...
食し
学び
悟り
土の器の中
霊を保ち業なす
智恵を得たり
失ったり
愚かさに弱さに
涙する
失敗と罪
後悔と懺悔
闇と光
混沌のなか
秩序づけられた宇宙で
ただ呼 ...
【時鳥】
ある一時
保育園のときのセリフは 小鳥の役柄だった
「ニュースだよ ニュースだよ たろうさんのお宅に あかちゃんができたよ」
小鳥役の私が 時空のかなたからやってきて ...
青空に
雷が鳴り響く
冷たい風が吹き
燕が飛んでゆく
暮れゆく街
なぜか
こころ騒ぐ
薄暗い部屋で
ひとり座り
明日を思う
きみがめをとじている
つきがこんなにきれいなのに そういうと
きみはすこしあきれて ばかねとぽつり
なにもしらないこども たしなめるように
しろいつきのあおいひかり
ひとのゆききや くる ...
人気歌手ソノアナ・ナメンデさんの
コンサート会場で
自称詩人と見られる男が
突然、自称詩「Lime・rhyme」の朗読を始め
気分が悪くなった観客400人が
近くの病院に搬送された
そのう ...
水無月は日本晴れの
土曜日
四号公園の広場で
子どもたちは
ドッチボゥル遊びをしている
おとなのま ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
そこにある日常
梓ゆい
自由詩
2
17/6/7 5:54
平成29年6月7日(水)
みじんこ
自由詩
1
17/6/7 5:01
晴天のそれ
坂本瞳子
自由詩
2*
17/6/7 0:59
道
もっぷ
自由詩
7
17/6/6 23:05
から騒ぎ
短角牛
自由詩
3
17/6/6 22:49
叫び
星丘涙
自由詩
3*
17/6/6 22:16
昇華
〃
自由詩
2*
17/6/6 21:42
ニュートラル
本田憲嵩
自由詩
4
17/6/6 21:37
蛇
星丘涙
自由詩
2*
17/6/6 20:53
右手の人差し指
間村長
自由詩
3
17/6/6 19:42
もう君の声も聞こえないほど
かんな
自由詩
4*
17/6/6 18:43
もしも涙が雨だったなら
巴(ともえ)
自由詩
3
17/6/6 17:10
生活の粒子
葉leaf
自由詩
3
17/6/6 16:12
6月の貴方
卯月とわ子
自由詩
4
17/6/6 15:58
雑詠七首
もっぷ
短歌
2*
17/6/6 15:29
「アネモネ」 七首
〃
短歌
1
17/6/6 15:17
心が震えて
宣井龍人
自由詩
5*
17/6/6 10:15
緑色のライター
藤鈴呼
自由詩
2*
17/6/6 9:25
人生の豊かさ
zenyam...
自由詩
1
17/6/6 6:45
窮屈
夏川ゆう
短歌
0
17/6/6 5:22
血一滴
坂本瞳子
自由詩
7*
17/6/6 0:21
平成29年6月6日(火)
みじんこ
自由詩
1
17/6/6 0:05
キクザキイチゲの生た丘に
藤鈴呼
自由詩
3*
17/6/5 22:53
優しい男
花形新次
自由詩
2
17/6/5 22:07
さだめ
星丘涙
自由詩
2*
17/6/5 19:18
時鳥
るるりら
自由詩
12*
17/6/5 19:07
夏雷
星丘涙
自由詩
4*
17/6/5 18:15
りんご
Y.T
自由詩
11+*
17/6/5 18:12
自称詩テロ
花形新次
自由詩
1
17/6/5 13:45
想いは枯れて(三)
信天翁
自由詩
1
17/6/5 13:11
1363
1364
1365
1366
1367
1368
1369
1370
1371
1372
1373
1374
1375
1376
1377
1378
1379
1380
1381
1382
1383
1384
1385
1386
1387
1388
1389
1390
1391
1392
1393
1394
1395
1396
1397
1398
1399
1400
1401
1402
1403
4.76sec.