ぼんやりと浮かぶ
黄を載せた雲が
ゆるやかに流れ始める時間帯
風は切なく
冷たさを予感させながら動く
訥々と語り出す恐怖に慄いて
切っ先の鋭さを誇示する風
流れた先に 淡く歪む月 ...
真綿で頚を
絞められるほど
清しいことはない
出会った時の君のようです
SNSで掛けた言葉に
驚きもせず飛びつく君に
小田急線が音をたてて
過ぎて行きました
恐れを知らない子供のよ ...
無害の証明を求められて
No, I don't have a gun.
ということを見せるために
全裸になった少年が
次の日に見たのは
病院の狭い白い部屋
いささか物理的に過ぎたか
...
昔日本を訪れた外国人旅行家は
教育の場で体罰を行ってはならないと
記していた
忍びの血を引く高潔なこの子らに
そんなことをすれば
屈辱と恥辱はいずれ
社会に仇なす仇敵という形になって
...
手紙が書けない私は
命がないと知らせたい
いつか死ぬか誰も知らない
なんて意地悪にいう涙
信じない嘘つき束縛
家が居場所なの
焼きもちやきにほほえむ
痛い ...
大人は子に戻る
強がり弱虫泣き虫
優しさにきづけ
舌にさらさらとした、苦み。
冬にも、汗をかく。
そんなこともわすれていた気がした。
部屋中にふりまかれた、たがいの匂いの交配。
季節にはシンプルな獣であれば、うつくしくいられるのだと、悟っ ...
白い水泡立つ水がゆるやかにさくらはなびら運び去ります
眼底はきれいだそうだ わらわべもねこも目玉を狙って来るが
桜葉のトンネル抜けて(抜けないで)(ここにいたいの)孫見せに行く
のど ...
オナカスイタ
の後につづけ白米の塊の雲
悲鳴の前にうれしみは見当たらず
ココナツカレーのおいしさだけが救い
ひとさじ掬っては運ばれるオイシイが
溢れないように咀嚼するよ何度も
席を外してく ...
自分が虫になったと知った時
グレゴール・ザムザは紛れもなく人だった
グレゴールの家族が彼を虫として認めた時
それは毒虫以外のなにものでもなかったが
作者は残酷な創造者であり
読者はこころ ...
ただ大人しく眠っていたいだけなのに
あれやこれやとツマラナイことが降り積もる
見ないふりができないから
こなしていかなければならなくて
結局一日中奔走する
身体も心も休まることなく
ただヒ ...
私より苦悩している人もいる
こんなちっぽけな悩みで
へこたれていては格好がつかない
――――――――――――――――――――――――――
私は他の人とは違う
私の悩みを共有する人はい ...
ころんてるぷるぷすなば
まくしたてねんなまんかり
とろっぷちゅっちゅっちゅう
ぺろんなはてなくわがたいろ
したカミナリになれ
まどなんかなれなれいんな
おぼうおおぼぼろりりげす
ざろ ...
小春日和の週末は
外に出たいと翼が泣く
翼の持ち主である私自身は
外出するのが億劫で
特大アンケートに答えてる
どんなに翼が泣こうとも
出掛ける場所が見つからない
小春日和の週末は ...
アパートで赤マルを吸いながらビールを飲む
昨日はライブで新曲を披露した
もっぱら宗教を曲にする
神や仏が娑婆を作っているから
ライブは成功皆盛り上がった
中には俺に5万円渡してきたブスな女な ...
足したあとで引いた
寒い店で電気ブランを飲む
夜の新宿 昔の女の耳の形で
魂は柔らかく{ルビ凝=こご}っている
お前には情熱というものがないと云われた
...
辺りは暗がり
今宵どうしても
太陽に会いたいのだけれど
おてんとうさまは ゆるしてくれない
代わりに
お月様が微笑んだ
不思議な夜
すうと音がして
棚引いているのは雲
明 ...
女は
かわいいところがないと
もてない
どんなに美人であっても
男も
かわいいところがないと
もてない
どんなに強くても
ちょっぴりからかいたくなるような
かわいさがたまらない魅力と ...
少しだけ人になる人
背のびをして
外を見る
雨の花がひろがっている
光は近く 遅くなり
音は速く速く伝わる
何もかもが光ではいられない
水の水の水の底まで
...
晩秋の高原に吹く風が肌に冷たい。
今は昔の心をもって現実を生きている。
求める事も縋る事すら許されない。
寂しさは明けては暮れてゆくものだ。
退きながら遠景を見ている。
...
蒲公英の繊毛には色がある
白色は視覚化されるが
赤、青、紫、橙は花の妖精しか見ることができない
その色によって着地点は既に決められている
人間の心も同様である
人間の妖精は太古に滅んだ
...
好きな散歩道
紅葉の深まりを
眺めながらゆっくり歩く
時間を忘れられる
眺めているだけで楽しい
秋の物悲しさ
忘れさせる山々の紅葉
心に描かれる美しさ
何度見ても飽きない
...
「なんで時が止まったような食べ方を」「だってかき氷だもん冷たい」
蜩の真昼間に鳴く大社ちいさなちいさなもみじわくらば
利根川の岸を洗うばかりにて我を呑み込むこともせぬ波
立秋の陽が背 ...
小学生の郁子ちゃんが
書店で働いていたので
警察に踏み込まれた
「俺が店長の川山だ」
「俺が警察の山田だ」
合唱「野生の馬」が流れる
合唱「紀の川」が流れる
合唱「ヒカリ」が流れる
私 ...
雪の街を歩きたい
ってあなたが言ったら
本当に降ってきたあの日
わたしは応えなかった
降らない街で
本当に降って
雪は
きれいでした
綺麗だった
降る音も
確かに聴いた ...
君のことを想うと
気持ちが
懐かしくなる
君との夏はついこの間のこと
なのに(だから)
君のことを想うと
しゅーっしゅーっ
モノクロームでしか掴めない
古い蒸気機関車の写真 ...
夜はまだ浅い
通りは静寂だ
ドアが開きドアが閉じる
そのあいだだけ
店内の喧騒が通りに溢れる
闇が深まる
夜はまだ浅い
期待が大きい分、失望も大きくなる
まだ柔らかいアスファルトに ...
重くのしかかる目蓋は熱く
眠気を充満させる
頭が揺れる
カクン
カクンと
前へ
後ろへ
赤ベコのようであろう
頭が上方に持ち上がるたびに
束の間
目が冴える
...
{ルビ夕星=ゆうずつ}の夕より深い夕が来て十一月の宙の産声
箱舟の群れが港を離れゆく未明という名の{ルビ時間=とき}の幕間
金と銀そしてこちらは銅の夢おさない日日のトラウマが問う
...
1
硬質ガラスの瓦礫、量子力学の悲鳴…空っぽの巨大な培養液のカプセル、デジタルラジオにはノイズの概念がない、なにも拾えない時間には探しすらしない、「信号がない」と、小さなディスプレイに映し出 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
限りなくグレイな空に
藤鈴呼
自由詩
2*
17/11/12 11:42
死暗面の男
花形新次
自由詩
1*
17/11/12 6:50
無害の証明
りゅうさん
自由詩
0
17/11/12 5:34
忍ぶれど人
〃
自由詩
0
17/11/12 5:33
憎しみ
花姫
自由詩
0
17/11/12 4:06
大人は子供
〃
短歌
0
17/11/12 3:53
花屋
むぎのようこ
自由詩
3
17/11/11 23:48
境界 より
沼谷香澄
短歌
3*
17/11/11 23:05
ベンのテーマ/即興ゴルコンダ(仮)投稿
こうだたけみ
自由詩
1*
17/11/11 21:51
なぜか今朝彼のことを
ただのみきや
自由詩
4*
17/11/11 20:34
自らの目からこぼれ落ちる涙に気がついたときは立ち止まろう、遅 ...
坂本瞳子
自由詩
2*
17/11/11 19:45
Other side
えこ
自由詩
0
17/11/11 18:23
せれんノナれん
カッラー
自由詩
0
17/11/11 16:22
本音は外に出たいんだ
無限上昇のカ...
自由詩
2
17/11/11 15:15
夢
カッラー
自由詩
0
17/11/11 11:48
凩
草野春心
自由詩
3
17/11/11 10:13
あたる
藤鈴呼
自由詩
1*
17/11/11 9:24
かわいい女
zenyam...
自由詩
1
17/11/11 9:04
ひとつ ひとり
木立 悟
自由詩
2
17/11/11 8:15
晩秋の高原
ヒヤシンス
自由詩
4*
17/11/11 6:18
ふわりの旅路
白島真
自由詩
17*
17/11/11 5:38
紅葉の道
夏川ゆう
自由詩
1
17/11/11 5:20
立秋
白糸雅樹
短歌
1
17/11/11 3:43
悔やまれる
間村長
自由詩
2*
17/11/11 3:04
雪は
もっぷ
自由詩
7
17/11/11 1:12
君のことを想うと
〃
自由詩
3
17/11/11 1:08
fall into winter
カワグチタケ...
自由詩
3
17/11/11 0:38
悲痛が走る真夜中に
坂本瞳子
自由詩
2*
17/11/10 23:49
「風の止まり木」 五首
もっぷ
短歌
5
17/11/10 22:48
記憶がなくなれば永遠になることが出来る
ホロウ・シカ...
自由詩
3*
17/11/10 21:59
1359
1360
1361
1362
1363
1364
1365
1366
1367
1368
1369
1370
1371
1372
1373
1374
1375
1376
1377
1378
1379
1380
1381
1382
1383
1384
1385
1386
1387
1388
1389
1390
1391
1392
1393
1394
1395
1396
1397
1398
1399
加筆訂正:
ふわりの旅路
/
白島真
[17/11/11 12:12]
タイトル間違っていました
5.76sec.