一輪の花火が咲いた

私はナミダ流し

あの花火になりたいと独り言ちた

火薬とともに大勢の前で

星々が見おろす空で

ナミダを拭うと私は

火薬をつくり始めた

私は花 ...
七夕



風鈴
機械的に進む日常
断片的な夢の気配

モノクロの夢の中に沈み込み
錆びついた思い出をつかみ取る

午後に目覚めた私の個の核を
夢の錆臭さが侵してゆく

ナイフを持って立ち尽くす人を見 ...
静寂は海

途方に暮れた作曲家が
ペンを投げだし
付く吐息

白紙の五線譜を
群れ成す音符が泳ぎゆく
虚しい幻

目を閉じて
内なる海を前に
立つ

足元に打ち寄せる
水 ...
自転車を漕ぎ忘れゆく日常の都会の暮らし軽井沢にて


手折ってはいけない花を手折ってるこどもを赦す手折られた花
          クラフトワークで踊るための墓場。
                   詩とモチーフ。
            詩集を読みながら、マルとか
                バ ...
この空がずっと続くと信じてた学生時代の常夏の空


雷に打たれてしまいたいほどの失恋の日に不意討ちの雨


傘二つ隠して君を待ち伏せてカフェで二人はクリームソーダ


ごめんねと云わ ...
六つの舞曲があなたから贈られ
時を奏でる精霊に妬まれた
愛を歌う神話に戻ったような物語が
いま回転盤の針を震わせて
狂おしくヴァイオリンの音色とともに

目覚めると
珈琲の飲みかけのカッ ...
わかっているよ
と云われてみたい
ぼくにはわかっているよ
あたたかいことば
ことばによる抱擁
気持ちがふんわりと宙に浮かんでいる

ふと気づくと想い出に捕らわれていて
目の前の仕事は進んでいない

二人目だ
一週間と経たないうちに
二人も{ルビ親しい=ちかしい}人が地上から飛び立 ...
「目を瞑れば宇宙に行けるよ。あなたにしか見えない星たちが、きらきら瞬いているのが見えるはず」
君はそう言う。
だけど、僕は君と宇宙に行きたいんだ。
今夜は淋しいよ
いくつもの夜に独りだったのだけど
今夜はおかしなほどに淋しいよ
友人と喧嘩したわけじゃない
さよなら もなかった
夕ごはんにパンを食べて
それからブラックじゃないコーヒーを ...
夏空がひろがる

口をあんぐりと空けて

空を見上げる

夏だなあ

夏空がひろがる

太陽が燃える

まぶしい

口をあんぐりと空け

手をかざす

夏にのみこま ...
ねえ何か面白いことやっているよ
えーっ 何なんだろう
一体 なんなんだろう って
私達を せめているようだ

違うよ
ちょっと 指摘しただけ

私的な問題に留意していてね
詩 ...
       1

東日本大震災・死者・行方不明者数
            二〇十二年三月十日(石巻日々新聞) 

死者 15854名
 宮城県 9512名 岩手県 4671名 福島 ...
もうこれで、と思ったときも
ページをめくると鳥がいた
青色の羽をしていた

羽毛が抜け落ちるのを
少し気にしながら
西日の当たる部屋
ソファの上で笑ったり

片方は詩人で
片方は旅 ...
ノーモア考える
どいつから先に死ぬんだ
町並みに妄想は広がって
明日見る夢に繋がった

地味な服が好き
地味な靴が好き
そんな僕は君が好き
人生最後の派手な遊びさ

どっから持 ...
日焼け止めを塗っても肌は焼けるし
信頼していても裏切られる

空腹に注ぐコーヒー
一杯のどす黒い目覚め

止まった時間が動き出してほしいと願い
欲しい物リストに時計を追加した

君と ...
うまれたての水のつめたさで
細胞のいくつかはよみがえる
けれど
それは錯覚で
時は決してさかのぼらない
この朝は昨日に似ていても
まっさらな朝である

それでも
あなたの水は
六月 ...
風を止めようと思いました
ふんわりと歌う 白いカーテンに 話し掛けましたが
反応が ありません
もしかしたら 聴こえていないのか、と思い
もう一度 声を荒げてみましたが
風は ふんわりと ...
特別なことはなんにもないけれど雨上がり・生きて・アジサイ記念日

しゅるるるる・とわわわわわん・首を振る扇風機が微風で歌う

さみしいと思わぬことがさみしいと気づいてしまう水曜の水

窓と ...
積乱雲の真下は土砂降りで
私は一人そこに突っ立って

子供に戻りたいなんて馬鹿なことを夢想する

私はしばらく歩くと大きな大きな湖にたどり着く

道端には地蔵が佇んでいて

こちらを ...
夕暮れ時の紅い雲
スズメが三羽飛んでいた
セミ鳴き声が煩くて
窓を閉めても
それはジワリと部屋に浸透してくる

汗ばんだ肌が陽に照らされて
またどうしようもなく空虚な夏が来ると思った
雲の切れ間からのぞく青い空が
のびやかに光をかもだしている
瞬く間に過ぎてゆく梅雨の空は
いつの間にか泣き出した
あの向こう側に
泣かなくていい日があるのなら
心を置いてゆこう
君が優し ...
うつ伏せになって
顔を枕に埋めて
声が漏れないように
大きく口を開けて
枕に押し当てて
全身を震わせて
止まらない涙を
枕に吸わせてやった

それでも朝が来ると
仰向けになっていて ...
気をぬくとすぐに空が裂けて
わたしのねじれに触れてくる
どんなにながいスカートを履いても
どんなにきつく紐を結んでも

許されない許されない
それは 味のないガムみたいにはりついて
...
俺が独裁者になったらね
テレビ局や新聞社の人間を
徴兵して
ガダルカナル島に送りつけて
餓死させて
あのときの軍人さんの
無念さを思い知らせたい

マスコミが無罪だなんて
ふざけたこ ...
死の天使は軽妙がいい
悲壮は生にこそ相応しい
諦めもある一線を越えれば解放だ
概念だけの救いなんて幽霊にも劣る


仔犬のように震えている
不安の口に手を突っ込んで
ズルリっと裏返し  ...
灰色の街に
今日もじゃぶじゃぶ降りしきる
情報洪水の雨達

駅のホームに立つ人々は
小さな液晶画面
の上に
人さし指を滑らせる

ひとり…ふたり…と
人がロボット化してゆく様を
...
平たい皿の上に
幻の鶏が一羽
細い足で、立っている

 こけえ
 くぅおっこ
 こけえ

青い空へ吸いこまれてゆく
あの日の、さけび

先ほどまで
醤油のたれに{ルビ塗=まみ} ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
倉科 然自由詩017/7/7 4:16
平成29年7月7日(金)みじんこ自由詩017/7/7 2:40
手遅れ倉科 然自由詩117/7/7 1:17
五線譜の海まーつん自由詩017/7/7 0:52
「白樺の庭」 二首もっぷ短歌117/7/7 0:20
措辞よりも斎藤秀雄自由詩2*17/7/6 23:54
「ぼくたちのそら」 四首もっぷ短歌117/7/6 23:44
パヴァーヌ乱太郎自由詩4*17/7/6 23:08
あなたからもっぷ自由詩217/7/6 22:55
想いが舞う坂本瞳子自由詩1*17/7/6 22:26
プラネットアイ水宮うみ自由詩1*17/7/6 21:03
今夜は淋しいよもっぷ自由詩417/7/6 19:35
夏だなあ星丘涙自由詩5*17/7/6 18:46
パイプの先に藤鈴呼自由詩1*17/7/6 17:57
透明な統計表前田ふむふむ自由詩4*17/7/6 15:30
空の教会やまうちあつ...自由詩8*17/7/6 15:18
冷泉には今日も竜門勇気自由詩2*17/7/6 11:30
カランコロン不思議な色の...自由詩417/7/6 10:40
今日の水に寄せてそらの珊瑚自由詩18*17/7/6 9:17
星輪藤鈴呼自由詩1*17/7/6 9:15
アジサイ記念日そらの珊瑚短歌2*17/7/6 8:15
スコール。どうか傘はささないで倉科 然自由詩117/7/6 6:11
無題自由詩117/7/6 3:47
空の青に溺れる岸かの子2自由詩3*17/7/6 3:07
陽はまた昇る坂本瞳子自由詩1*17/7/6 0:04
生えぎわはるな自由詩217/7/5 23:27
夢の大量殺戮花形新次自由詩117/7/5 22:33
絵ソラシドう?ただのみきや自由詩3*17/7/5 21:03
大雨警報服部 剛自由詩317/7/5 18:55
鶏ノ夜自由詩217/7/5 18:33

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加筆訂正:
アジサイ記念日/そらの珊瑚[17/7/6 13:10]
少し修正しました。
3.53sec.