年を取れば
一病息災だ
病気とともに
生きていくことだ
五十年も六十年も
使っていたら
どこか故障が出るだろう
人間の体も
年をとれば
孫自慢
と
病気自慢で
盛り上がる
「もう、あなたのために何もしてあげられないわ」
そう言って大好きな花は枯れてしまった
遠くで響くサイレンの吹鳴に想いを馳せる
少し興奮を覚えると共に罪悪感も抱く
こんな真夜中になにが起きているのだろうかと
妄想が尽きることはないのだが
自らの想像の貧弱さに吐き気を催す
最低最 ...
時雨
蒲公英
蟷螂
私は川べりの道をSと歩いていた
何があるというわけでもなかったが しかし 日が
差していた 昼下がり そして
あまり私は幸せだったというわけでもなく
街は 五月の 光の中 すれ違う
...
暗がりに恋情を隠す
心音が落ちてゆく
水の階段を登り下り
君の肌の質感に流され
簡素な語彙に抗えない
私の内部の熱源に点される
愛にも似たようなもの
鍵はそのままにして
綺 ...
本気になれば
生まれてから死ぬまで
一分一秒もらさず
動画に保存することが
出来る時代になった
超長編ドキュメンタリー映画
「そこらにいる単なる
ジジイババアの90年近い人生の軌跡」 ...
腕を切らなくするのが
ずいぶんとうまくなった
彼女の
シャンプーの
においの横でねむる
ひっかき傷がふさがるくらいのあいだ
夜と朝を交換した気分で
うすい耳たぶを噛んだ
おもったよりし ...
あした生きていたらひばりは80歳になる
酉年に80になるなんてやっぱりひばりだ
レコードデビューまえ9歳の彼女は巡業中バス事故に遭う
死体としてならべられ白い布を顔に被されそうな ...
初夏の兆しが止まない
桜が散ったのはついこの間のことだというのに
雨季をもろともせず
気温とは上がるものだと知らしめる
若々しい緑が輝きを放つ姿を見て
今だけだと鼻で笑ってやろう
夏が来る ...
小島先生の大きな手が
私の後頭部を襲い
私は前歯を机にぶつけて
少し欠けてしまった
思い出せば鉄棒でも
欠けさせた事のある
前歯のすぐ隣の部分が
欠けて居る
思えば小島先生の手が
女 ...
良く見かける 昔ながらの三つ編み
黒く伸びる髪の毛の先に
赤いリボンが はためいている
拘束された カラフル
誰しもが 似たような意見で
流されて行く 世の中に
吐き気をもよおした ...
もがいて繋げた糸
11桁の数字の羅列と見えない電波に縋ってみたくなる
電話口の音声は合成音だと誰かが言っていたけれど
匿名の 顔も見えないその声が鼓膜を震わせて
すとんと胸のあたりに落ちたとき ...
理性というブレーキを使い
破滅への道を潜り抜けている
愛する人を大切にしたい
何かに夢中になりすぎて
淋しい思いをさせたくない
良心の呵責には耐えられないから
白い景色の中で回るメリーゴーランドに人はいない。
何かの気配を感じる朝はいつもより濃い目の珈琲を飲む。
人工的な村は閑散として涼しげだ。
そして私は今日もまた何かに迫られて過ごすのだ ...
さみしい、のかたちに
折り重なって死んでゆく
ひとりごとのなかに
わたしと似た顔をみつけた
タイムラインの流れにそって
点々と血が湾曲している
スワイプ、画面越しの愛撫
暗が ...
飾り
選挙
電子的
木の高いところに骨がかかっていて
鳥が面白くなさそうについばんでいる
手にしたほうきでつついて落とすと
地面に落ちたそれは乾いて白い
夜中に夢から覚めて
台所で水を飲んで寝に戻る
さっ ...
朝は胸元を掻きあわせる、ひとりぼっちでうす水色の空のしたあるいている、しゃべることのできない胸のうちにぶらさがるのはサナギ、だまって羽化する日をまっている。夕暮れがきた、ほれ、いくつめだろうか、折って ...
怯える白い犬
まるで私のようだ
ふるえる ふるえる
ふるえる
その瞳は弱弱しく
宙を見つめ
嵐に立ち向かうことはできない
古傷を抱えたままでは
戦うことはできない
ただ息を潜めて眠る ...
雨が降っている
間断なく
なぜ 雨を物悲しく感じるのだろう
たとえば 勢い良く降る驟雨は 元気で精悍ささえ感じる
まっすぐで 常に潔い
でも 夜になり 家のなかで ひ ...
退院したら
飲むのを
一番の楽しみにしている人が
けっこういる
そういう人が
退院する際に必ず主治医に尋ねるのが
「先生酒はいいでしょうか┅┅」である
「先生、僕は飲まないと
生きてい ...
淡い知覚の海に
ふと あたたかな弾力
戸惑いながらも知らぬ間に
綻んで往く 原初の蕾
声音と面差しは波のよう
外から内へ 内から外へ
柔らかい殻を脈動させながら
会得して往く ...
わだかまりがあって
心の中にしこりができたが
それをつぼみと思うようにした
抜け駆けがあって
心の中にしこりができたが
それもつぼみと思うようにした
どんな花が咲くのだろう
どれ ...
僕が君と同じ人間でよかった。
泣きながら笑ったり、疲れているのに大丈夫だと言ったり、
そんな不器用な君に「好き」って言える人間でよかった。
先日僕の見舞いに来てくれた
元気印のオジサンが
車の事故で入院した
運転中床に落ちた物を拾おうとして
車ごと溝に転落した
今度は
僕が見舞いに行く番になった
僕の田舎の店は
どちらがお客様か
わからない店がある
入店しても
主人はブスッとしている
物を買っても
「ありがとう」とも言わない
かえって客の方が
「どうもー」
なんて言って帰った ...
1
張りつけられた心は
鉄を含んでもいないのに
錆びるさびるサビル
錆びて凍てついた心は
剥がれる
剥がれる
根こそぎ剥がれてしまう
はがされた裏に何があるのかのぞいてみた ...
老化した こころを蹴散らす
統抜ぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
一病息災
zenyam...
自由詩
0
17/5/29 8:35
年をとれば
〃
自由詩
0
17/5/29 8:31
花言葉
徘徊メガネ
自由詩
2
17/5/29 0:50
月夜の警報
坂本瞳子
自由詩
1*
17/5/29 0:27
平成29年5月29日(月)
みじんこ
自由詩
0
17/5/29 0:22
光の中で
番田
自由詩
2
17/5/28 23:27
トイレの鍵
かんな
自由詩
3*
17/5/28 22:18
ドキュメンタリー
花形新次
自由詩
3
17/5/28 20:57
忘れたころにかえってくるよ
キクチミョン...
自由詩
2
17/5/28 20:04
ひばり讃歌
吉岡ペペロ
自由詩
3
17/5/28 19:54
夏への扉
坂本瞳子
自由詩
1*
17/5/28 17:49
歯医者
間村長
自由詩
6
17/5/28 16:10
フィッシュボーン
藤鈴呼
自由詩
3*
17/5/28 13:45
電話線は何色
串
自由詩
4
17/5/28 12:00
良心
星丘涙
自由詩
4*
17/5/28 8:26
無題
ヒヤシンス
自由詩
9*
17/5/28 7:28
she
キクチミョン...
自由詩
4
17/5/28 0:59
平成29年5月28日(日)
みじんこ
自由詩
2
17/5/28 0:29
水鳥の夢
春日線香
自由詩
9
17/5/27 23:47
ばらばら
田中修子
自由詩
8*
17/5/27 21:34
白い犬
星丘涙
自由詩
3*
17/5/27 20:12
雨
前田ふむふむ
自由詩
11*
17/5/27 20:05
酒
zenyam...
自由詩
1
17/5/27 18:48
三つの微笑み
ただのみきや
自由詩
4*
17/5/27 18:21
しこり
イオン
自由詩
1*
17/5/27 18:18
人間でよかった
水宮うみ
自由詩
2*
17/5/27 17:51
一寸先は事故
zenyam...
自由詩
0
17/5/27 14:22
お客様は神様じゃない
〃
自由詩
3*
17/5/27 14:15
降るもの 3断章
新人さん
自由詩
3*
17/5/27 12:51
枯渇の想い
信天翁
自由詩
1
17/5/27 11:49
1366
1367
1368
1369
1370
1371
1372
1373
1374
1375
1376
1377
1378
1379
1380
1381
1382
1383
1384
1385
1386
1387
1388
1389
1390
1391
1392
1393
1394
1395
1396
1397
1398
1399
1400
1401
1402
1403
1404
1405
1406
加筆訂正:
戦争
/
田中修子
[17/5/27 21:48]
ちまちま。
三つの微笑み
/
ただのみきや
[17/5/27 19:27]
一文字消しました。
3.88sec.