枯渇した 時空のしたで
 
     血虚の 生ぬるい風と光が

  けだるく 痩せた猫背を つつみ

ふやけた卒寿の かげをつくる とき

    わが半生は 半古紙 と ...
塩味の効いたオツな味わい
マラソン選手が息を切らして駆け付けると
馨しさに舌も眩みそうになる 黄色いスープを
差し出されると言う

月桂樹はクスノキ科だと言う
箪笥にゴンゴン ナフタリ ...
巨大な火のなかの
ローラーコースター
冬に 冬に
突き刺さる倒木


午後は昇る
手のひらは消える
望まないものばかりが現われつづけ
径はさらに狭くなる


む ...
ミニカーをコマ撮り 空から滴る雨 家の屋根は紺、茶、赤
線路はとぐろを巻く ずるりと地球を這う
次々に人を丸呑みした
黒い煙が巻く ぐるりとわたしを囲う
心にもない言葉を吐く 生きると誰かを失 ...
百に絶望し 一に救われる
それが私の日常

つらいニュースは他人事だ
殺人はおおかた身内の犯行で
政治もただの自分本位で

植物の一途さを
私たちは忘れてしまう

物質とはなんだ
...
気付いたんです。 鮮魚コーナー  で、魚
がいっぱい 服を着ていないこと に 気が
付 いた。 なぜ、 私 が 、こんなに、
質問します。 お前の国では、みんな服を着
ていますか  私の国で ...
立春の日
わたしは何も見ていなかった
空の青さも
道端のサムシングも
自分も
すべて が通過し
何も心に残らない
右足を前に出し
つぎに左足を前に出す
一瞬一瞬を生き延びていた日
...


火星

大根おろし
私たちは何も変わってはいないのかもしれない 
友達と並んで歩いていた日々も幕を閉じるけれど  
風吹く街は 初夏の中
それにしても 同じ 時の中で 


何も無い日々の時の流れを通り過ぎて ...
たゆたう
シャツのさこつを光があらう
とおくはにびいろの山々
つま先立ちのベランダいきのこった太陽
貯水槽にゆれる、あかい風船
サラダボウルのグレイプ
フルーツのにがみ
ひきつれたベッド ...
右腕の熱さ
外した眼鏡
あなたの夜

月にうつる
ふたり
言葉を失くした

知っているのは
生きていること
それだけでいい
隣人は透明な猫として現れる

薄明の線路の上を
囁きながら 死者を乗せて
一本の列車が発車する

台風がそこまで迫っていても
わたしたちの窓は 安全だ
有刺鉄線に蔽われた東京の空を
...
つらいひとがいる
今は
わからないお母さんのごはんを噛みしめている

そういう日がこないように
噛みしめている

今日はなぜかお肉で、言い出せない
明日もなぜかきんぴらで、言い出せない ...
生まれてから一度も手にしたこともない拳銃の引き金を引く練習をずっとしている。
ズズドドン、パーン
ピーーィ、キュイン
弾丸は脳の斜め後ろあたりから眉間に向かって飛び出すよ、
世界は失敗した花火 ...
ガチョウという名の
アホウを探して
ガチョウという名の
才能0に会う

膨れ上がった
フォアグラという名の
美食を夢見て
ガチョウの身体を
土に生き埋めにする

ガチョウの気持ち ...
「芸人ヨシダリアンの新発見伝コーナーです
 先ほど映像、美味しそうでしょう。今日は
 スタジオに、あのうどそばんを生み出した、
 マルタ食堂の鈴木さんにお越し頂きました」
「よろしくお願いしま ...
東京の駅は地方のひとなら知らないような駅でもでかい、栄えてる

そんな駅へと向かう道

彼女に遠くを見つめさせながら歩いてる

さっきまでなんかいも見つめられてたこと感じてた

もうさ ...
美少女を
殴って
頬骨を折る
脳の中で。
美少女を
蹴って
腰骨を割る
脳の中で。
半透明な両手で
きめ細やかな肌のかよわい首を絞める
どす黒い痣が残るほど強く強く絞め上げる
塞 ...
雨に囲まれた待合室に坐っている
だいぶ長いこといる気もするし
そうでない気もする
入ってくる人もいる
出てゆく人もいる
以前もここで
待っていたことがあるような気もするし
ないような気も ...
ころころと色を変える
春もみじを見つめながら
明日の天気を占えば

必ずしも晴れるとは 限らぬのに
自信満々のトーンが響く
派手な演出で 笑顔のあなた

まるで 怖いものなど
何 ...
明石家さんまがこの世からいなくなったらどうしよう

さんまが5時間映りっぱなしのYouTubeがあるじゃないか

才能も金も人徳も見栄えもない俺だけど

YouTubeを流しっぱなしにして ...
こころ
何も無い
ただ
無いが在る

時間が止まり
永遠を往く

みつめる

何もない
無の心象風景

全てを吸い込み
不気味に
無表情なこころ
まるで真空

ここ ...
ラウンジでくつろいでいると
アブが飛んで来て
前歯がくすぐったい
娘のリラが微笑(ほほえ)む
乳母の介入を五月蠅(うるさ)く思う
ボールが飛んで来ると避ける
俳句に反対する
羅漢像を拝( ...
ラジオ

シンデレラ

後逸
浪と雷鳴
岩に散る火
曇を照らす
縦を照らす


海は白く
雨の柱
かき混ぜながら
自ら溶けて


夜明けを吸い
夜明けを吸う
何処へも行かず
止まぬ震動 ...
自称詩人が死んだ
孤独死だ
死後2週間だったから
とても臭った
周囲200mを巻き込む
大異臭騒動だった

死ぬときはみんな一人だ
誰かに看取られたって
みんなでレンタン囲って
一 ...
繋がりのない低音の言葉ばかりだが
それでも今日は落ち着いて聞いていられる
これはあなたの心の交響詩なのだから
いくつもの楽器が奏でるように
あなたの感情はいくつもの思い出の多重奏
おい
...
触るとほかほか
あったかくて気持ちいい
こんなものの上で眠ったら気持ちいいだろうななんて
猫さんあなたが思った次の日には、
すっかりあなたのものになっているのです
アスファルトゆらり
とけるように
燃えるように
人波ゆらり
おちる汗 
夢の中をさまよい
歩みを進める
一歩 一歩が幻
都会のジャングルは
熱 帯 夜
カラフルな花
咲き乱れ
...
紅に染まった並木道

待ち合わせの場所へ

高く晴れ渡った空の下

過ぎ行く人々の談笑




いつか君に貰った腕時計

澄んだ文字盤に映るのは

色々の葉を暖める陽差し ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
血虚の蒼穹信天翁自由詩017/6/26 14:33
黄色いスープ藤鈴呼自由詩017/6/26 10:12
ふたえ ささやき木立 悟自由詩217/6/26 9:10
蛇が寝るまで無地自由詩2*17/6/26 8:49
私を救うのは私uminek...自由詩10*17/6/26 3:50
魚とお星さま(の_の)自由詩017/6/26 1:35
立春次代作吾自由詩417/6/26 1:09
平成29年6月26日(月)みじんこ自由詩017/6/26 0:07
店のひととき 番田 自由詩117/6/25 23:14
よあけの瞼にむぎのようこ自由詩017/6/25 22:51
雨が降る自由詩117/6/25 21:48
交差点伊藤 大樹自由詩417/6/25 21:31
きんぴらnemaru自由詩1*17/6/25 21:12
夏、弾丸高気圧、殺人北街かな自由詩117/6/25 21:04
ガチョウが今夜絶命することに花形新次自由詩117/6/25 20:11
うどそばんイオン自由詩017/6/25 19:39
東京の駅吉岡ペペロ自由詩317/6/25 14:26
脳の中で渡辺八畳@祝...自由詩017/6/25 13:41
雨に囲まれた待合室塔野夏子自由詩10*17/6/25 11:41
専門用語は何時だって難しいから藤鈴呼自由詩0*17/6/25 11:16
さんまとともに吉岡ペペロ自由詩217/6/25 9:50
星丘涙自由詩3*17/6/25 8:51
からだ 田が規制間村長自由詩417/6/25 3:29
平成29年6月25日(日)みじんこ自由詩217/6/25 0:44
砂と 巡りと木立 悟自由詩317/6/24 23:33
地獄の自称詩人花形新次自由詩217/6/24 18:51
交響詩乱太郎自由詩11*17/6/24 17:58
猫と座布団水宮うみ自由詩2*17/6/24 17:39
ゆらり夏星丘涙自由詩5*17/6/24 17:19
秋時計永山硝自由詩317/6/24 16:07

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加筆訂正:
青い裂果/ただのみきや[17/6/25 19:31]
二文字修正。
4.81sec.