村のはずれの小さな宿で彼の残したシベリウスを聴いていた。
作品75の5、樅の木。
流れるようなその旋律に眩暈を覚える。
まるで夢のように去っていった彼みたいに。
夕暮れの中、 ...
壊れた彼女のこころが
ちゃんと修復されるまで
じっと待ってはいられなかった
彼女を連れて
尋ねた心療内科の病院は
目立たない場所にあって、ひっそりと静まり返っていた
受け付けを済ませる ...
君のために開け放たれた窓は、少しずつ風景を描き始めた。君の中に降ってくる光や闇はとても温かく、純粋な愛情の洗礼を受けている。君は今日、裸足になって歴史の川に足を差し入れた。歴史の川はとてもきら ...
近所から良い匂い
松茸を焼いている匂い
今年は少ない
ニュースで聞いた
今年は食べたい
松茸狩りに誘われて
山に入っていく
なかなか見つけられない
やはり今年は少ないらしい ...
人はそれぞれ心に悲しみを持っている。
でもさ、くよくよするなよ。
明日は必ずやって来るんだから。
もしかしたらあなたは今人生のどん底かもしれない。
でもさ、くよくよするなよ ...
ひとりぼっちのこころは 栗だ
かたいトゲトゲ
その下に
カブト虫の羽のように さらにかたい皮
もひとつ下に
渋皮につつまれ虫食いにあっている
虫食いのあなから、ひゅーひゅーと漏れている ...
物置を痛打されて
私は憤った
畏友だけは痛打しないでくれと
ダースベイダーに頼めば
ダースベイダーはミッキーマウスの
ごみ箱をぐしゃぐしゃにして
序でにピノキオのごみ箱も
ぐしゃぐしゃに ...
スクリーンにはBPMじゃはかれないテンポがある。その遅さにぼくは何度も救われた。一生分の景色をミニチュアにしたようなフィルムのメロディーは匂わせるだけでいいんだ。声に出す必要はない。
さて、でっ ...
お前の美しさに業を煮やす
少し下界の風に晒されると良い
パタンと閉じることの出来ぬ雑誌の
下世話なコーナーに佇む
昔ながらの 電話ボックスに告ぐ
悪夢と灰汁湯を 一緒くたにするな
図ら ...
艶めく林檎の滑らかな膨らみに
包丁の刃を当てて一息に押し切る
迸るエチレンの醇香
生まれ立ての双子は
仄かに黄味がかった白い果肉を
更に真白な俎板の上に
投げ出していた
あられもなく
...
薄墨色の空は
不安を掻き立てる
なにか良くないことが
起きるのではないだろうか
そんな予感で胸がざわめく
それはある種の期待ともいえる
高揚感を抑えつけても隠しきれない
そのような淡い期 ...
紫外線に
焼かれ続けて
色褪せた
生活の数々が
焼かれ続けて
ぼやけた
台詞の数々が
流れ着いて
さらされて
流され出されて
打ちつけられて
砕かれる
...
ワタシノコエガキコエマスカ?
ワタシノコエガキコエマスカ?
今の私があるのも
あなたのお陰であると
深く深く感謝する
雲の上にはアオゾラが広がる
それだけで充分じゃないか
天気がいいな
もしよければ
僕のチョコレート
死んだ母乳 ニコチン
足が先に出て 手がなであげる週末
ミュートしているギター音源が抗議の電話をして知る
迷子のギターはいつも孤独 ...
たとえいくら年を取っても
目ん玉だけは輝いている人になりたい
たとえ頭は禿げ、顔はシミシワだらけでも
目ん玉だけは輝いている人になりたい
たとえ貧乏年金暮らしでも
目ん玉だけは輝いている人に ...
その死刑囚の首に
縄をかけたのは
何を隠そう
僕たちだったんだ
そして彼は
吊るされ命途絶えた
まっ赤な血を
吹きながら命途絶えた
彼の
首の縄には
仕掛けがあって
首をすり ...
おまえではない
おまえではない
絵の具を燃やす手
土に火の絵を描きつづける手
隠れていた猫も虫も去り
原はどこまでも静かになる
鳥も鳥を話さなくなり
常緑樹のなか ...
かつて{ルビ平城=ひらしろ}なりしものあり{ルビ国寶=こくほう}の碑銘を残し倒壊しけり
ちかごろは酔いて吐く日の多かるになお飲みたしと書に記し置く
ないものをあるというのがくるしくてわたし ...
きょうもたくさん、頭を下げました
ありがとうございます、あ、すいません、すいません
「雇用期間の定めあり、平成30年3月31日まで」
条件により更新あり
条件により・・・
ねえ、あなた、 ...
勤労感謝の日で休日。
「おれって、アラジンの魔法の精みたいじゃない?
起きたら、洗濯も終わってるし、洗い物も溜まってないし」
横で洗い物をしている私に
感謝の一言もなく、
冷たい視線を一瞥く ...
雨は止んでいた
底冷えの余韻もなく
左手にはぶらぶらと
きまり悪そうに一本の傘
軽やかに往く人々が
刹那の訝りを湛えた一瞥を
そっと私に投げかけて去る
そうか、彼らは知らぬのだ
ま ...
開けたり
閉じたり
叩いたり
抓ったり
もっと
面白いこと
ないのかと
探す
長く 細い 指先を
引っ張るように
力を込めたら
瞳 外れた
睫毛の方 ...
あなたの寂しい心
買い取ります
あなたの悲しい心
買い取ります
あなたのイライラした心
買い取ります
あなたの苦しい心
買い取ります
こんな買い取り屋がいたら
いいな!
雪を被ってすっかり閉ざされた
枝の間
小鳥は空を
ひと跳ね
ふた跳ね
すっ と吸われるように消える
とりあえず
生あるものは辺りから姿を消した訳だ
空を埋め尽くしていたあ ...
この見渡すかぎりの
芽吹きの果てに
わたしは満ち満ちて
君がそういわなくても
俺には
この全てに
問わず語りで
君の影を見ている
名前をつける前に
消えてしまった朝にも
...
ホーキング博士が
「人類はあと100年で終焉を迎える」
と警告を発しているらしい
地球温暖化や核戦争などが理由らしい
森友問題もいいんだけど
もっともっと他に
国会で議論しなければいけない ...
有るか無いかの幸せならば
無いと思えりゃ心地良い
落ちてしまえばドン底は
人が言うよか暖かい
人それぞれ人生裏通り
規則を破らず
礼儀を守って
誰にも心配かけなけりゃ
...
甘く綺麗な言葉ほど
偽りのように聞こえるのは
心が汚れたのが
フィルターとして機能してくれるからで
人生という経験上
そのフィルターは重要だ
ただ詰まらないように
たまには
掃除してや ...
眠りに落ちる薄暗がりで
死神たちは今日もひそひそと話しかけてくる
おまえのおまえの居場所はどこにもないんだよ
適当に風が吹いて
空き缶が何処かに当たる音がする
世の中で一番最悪なリズ ...
さかさまのきみがいて
ぼくはめがはなせなくて
てんきよほうはあめだったのに
そらはいつのまにかはれていて
きづかないのはぼくだけだった
うみとそらのちがいをきいた
きみのなかにみえたの ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
樅の木
ヒヤシンス
自由詩
1*
17/11/25 7:33
時間
こたきひろし
自由詩
0
17/11/25 7:20
七五三
葉leaf
自由詩
3
17/11/25 6:50
松茸
夏川ゆう
自由詩
1
17/11/25 5:14
くよくよするなよ
ヒヤシンス
自由詩
0
17/11/25 3:53
ひとりぼっちのこころは栗
凍湖
自由詩
2*
17/11/25 2:25
ゴジラ(ダースベイダー)
間村長
自由詩
2
17/11/25 1:20
(朗らかに読む)
ああああ
自由詩
3
17/11/25 0:59
つるりんちょ
藤鈴呼
自由詩
3*
17/11/24 21:19
朝食林檎ヨーグルト
のらさんきち
自由詩
6
17/11/24 20:45
薄墨色の空
坂本瞳子
自由詩
1*
17/11/24 14:48
マイクロプラスティック
北村 守通
自由詩
2
17/11/24 11:23
アオゾラ
渡辺亘
自由詩
2
17/11/24 9:33
20171124_work0000@poetry
Naúl
自由詩
1
17/11/24 8:45
自分への励まし
zenyam...
自由詩
1
17/11/24 8:39
路上の夢
鶴橋からの便...
自由詩
2
17/11/23 18:52
筆と響き
木立 悟
自由詩
6
17/11/23 18:52
道の終わり より
沼谷香澄
短歌
1*
17/11/23 18:43
11月の終わり、宮下公園で
うめバア
自由詩
5
17/11/23 17:07
今日は『勤労感謝の日』
秋葉竹
自由詩
2
17/11/23 15:55
失われた雨空
のらさんきち
自由詩
2
17/11/23 15:17
瞼
藤鈴呼
自由詩
2*
17/11/23 14:34
買い取り屋
zenyam...
自由詩
1+*
17/11/23 14:01
赤
ただのみきや
自由詩
8*
17/11/23 12:18
11351110111238
竜門勇気
自由詩
1*
17/11/23 10:59
人類の未來
zenyam...
自由詩
0
17/11/23 8:25
前向きで行こう
一 二
自由詩
1
17/11/23 2:18
filter
えこ
自由詩
0
17/11/23 1:01
みどりいろの電灯
カマキリ
自由詩
2
17/11/22 23:55
すなどけいのこい
かんな
自由詩
3*
17/11/22 22:45
1351
1352
1353
1354
1355
1356
1357
1358
1359
1360
1361
1362
1363
1364
1365
1366
1367
1368
1369
1370
1371
1372
1373
1374
1375
1376
1377
1378
1379
1380
1381
1382
1383
1384
1385
1386
1387
1388
1389
1390
1391
加筆訂正:
夢夜、四 獣の影と永遠の放課後の廊下
/
田中修子
[17/11/23 20:15]
ご指摘いただきまして、誤字を修正しました!
4.56sec.