ある曇りの日の朝、公園の隅に穿たれたモグラ穴のようなものの中でおびただしい数の蜂が転がっている、それはみんな死んでいて艶を失くしている、いくつかのものはすでに炭化を始めている、木々の側で―木陰で、 ...
夜にアポロは眠りにつくだろう
まばゆい輝きはどこ?
夜空の裂け目に祈りを捧げる
彼らは湿地帯を彷徨い
鏡のような水面を呈した
池の畔に辿り着いた
王の前で繰り広げられる
燃え ...
笑い声は好きじゃない
怒鳴り声も号泣も
演説も告発も
講壇やテーブルをガンガン叩くのも
古い写真の笑った顔が好きだ
どこかの いつかの 誰かさん
笑い声は好きじゃない
だけど幼子 ...
久しぶりに文字に向き合う夜
気が付いてしまう
あふれ出るほどの感情がどこかに消えてしまって
私はただの抜け殻
もう、言葉が紡げない
楽しい
嬉しい
悲しい
悔しい
不安
恐怖
...
ねえ みんな
うちのパパとママみたいに
仲良くなってよ
僕はグレー
白と黒から生まれた
パパはサッカーの方が
ママはラグビーの方が好きだけど
いつも三人で一緒に応援するんだ
世 ...
小さな球体の内側を
ぐるぐる回っているだけなんだよ
どこまで歩き続けても
いつまで生きられたとしても
見覚えのある景色が
わずかに 気のせいほどに色彩を変え
懐かしく (すこし ...
女がCMで
腟感じた、腟感じた
と連呼していた
「ずいぶんオープンな
世の中になったもんだ」
私はそれを
とても微笑ましい気持ちで観ていた
そして隣にいた妻に話し掛けた
「どちらか ...
山中日記焼く音
か細い煙
空に垂れる
糸
伝わり来るのは
誰かの声でしたか
ただただ
声は赦しを乞う
長い長い
糸
カニの絵を描いていると
エンジンの吹かしがあり
ポケモンマスターのサトシが
やって来る
「ええ」が口癖の社長が
ジードを連れて来て
カニの絵を邪魔するから
私はエンジンの吹かしに
注意 ...
生きるって
情けなくて
つらくて
悲しくて
格好悪いことかも知れないよな
どうせ生きるなら
浄らかな生命で生きたい
どうせ生きるなら
強い生命で生きたい
それにはこの信仰しかない ...
一度水虫に取りつかれたら
一生ついてまわりますぜ
水虫は股にできたら
インキンタムシと呼ばれる
頭にできたら
シラクモと呼ばれる
陰気で嫌な名だ
足だと
医者に行きやすいが
股だと行 ...
不幸はいつでも舌舐めずりして
私を連れ去り
抜けることができない
底なし沼に落す
足掻けば足掻くほど
不幸は喜び涎を垂らす
だから
私は 身を預けて 抵抗しない
も ...
挟間を飛ぶ鳥
強い光と炎で焼き切られ
もはや色彩不明
それでも囀り
白い骨だけになろうとも
影すら焼かれ
全てを失おうとも
飛び歌う
ふさふさの羽根もいらない
ただ届ける
魂だけで ...
ふわりとした透き通る天使の羽は
私の顔に覆いかぶさって消えてしまいました
本当にふわりと跡形もなく
私の頬をふわりと撫でた感触のままに
消えてしまいました
私は、魂の結びつきが欲しかった
肉体などよりもずっと深い
魂が交わる人が欲しかったんです
その人を今日失って
私側の魂は閉じてしまいました
もう二度と同じ人との魂の交わりは望めない
私は少 ...
うーん
そろそろさ
誉めなきゃまずいんだよ
月見近いからさ
なんか褒めなきゃさ
今年だけでいいっぽいんだけど
じゃあ一応
よ、黄色
丸くていいね
欠けても満ちても情緒がある
趣 ...
力が抜けていく
私の中で
力が抜けていく
自分の子供の失敗やあとを何とかしようとする母親というのはこのような気持なのかと
想像する
わかる、ような気がするから不思議だ
魂のさきが消えるよう ...
久しぶりに
一人が好きなんだ
と言い聞かせる
繰り返し繰り返し
自分をなだめて
寂しくなんかないのだと
唇を噛み締めてしまわないように
気持ちを抑えて
空を見上げて
深呼吸をする ...
のっぺらぼうのように
ありのままを
否定して生きた
全き愛のひかりに
こころは解放された
目からうろこ
ああ自由だ
わたしは私でいいのだ
けして罪びとではない
ゆ ...
きょうは電磁晴れ
ドイツもオランダも
ギリシャもナガサキも
世界なんて波の調べ
もっと適当でいいよ
意外な感情や答えを
ばっかみたいにトレース
男も女も愛 ...
朝方、目が覚めて
日常という乾いた渇望に水をやる
夜の暗闇は意図せずに
悲観的だった
動いている騎士達よ
雑踏にはヒモジイ苦痛が横たわり
果実の前に平伏していく
時折、差し込む光
...
キラキラ 光る 蜘蛛の糸
白い 東の 朝の空
雲が丸まり
綿菓子になり
甘い蜜の
したたる小雨に
なるふりをして
ふりそめない
僕の右手は宙を掻き
星に触われるわけも ...
うつむいて幸せ色を飲みほして茜の空に消え入るため息
あの時の白い日記を一新し古びた銀貨を落とすメルヘン
あちこちにこぼれるミネラル塩あめをかばんに仕舞ってゆく夏の午(ひる)
蛇つかい ...
ウッドデッキの
木と木の間の細い隙間に
花びらがすすっと入っていくのを見た
少し離れたところから
目を凝らすと虫が抱えていたようだ
蟻にしては大きかった
ごく小さめの細身の黒っぽい蜂の ...
官僚の答弁書を読まないでよくなって
ほっとする大臣もいるかもしれないが
多くの大臣は
「仕事人内閣」と言われたのに
一回も国会という晴れの舞台で答弁しないで終わるとは
残念だろう
総理自身 ...
秋になったから
蝉はいないんだよ
でもお父さん
じゃあ蝉はどこにいっちゃったの
突然青く染まった向日葵
わたしは季節をまたいでまで生きるのかしら
狂うくらい
狂うくらい
...
大風は
わずか一時で
よわいものを
破壊しつくして
北へさっていった
飛ばされた
屋根のかわりに見える
ウソのように晴れた
青空がむなしい
いつもそうだ
...
海は水平線を
鋭利なナイフのように突きつけてくる
想い出は残照の別称であり
水のように浸る憂愁である
夏が去り
海岸には打ち上げ花火の残骸が
寄せ来る波間に漂っている
{ルビ流離=さ ...
担当医患者の言葉聞き入れない自分の考え押しつけるだけ
文明の発展遅くさせているどんな未来が待っているのか
自動ドア開けば店の良い匂い老舗カレー屋の陽気な店主
何処いても楽園なのだと考 ...
夏の空、玄関口
立ち尽くす己
庭木の揺れ、うねる大気
ああ世界が広がっていた!
己とは無関係に
何処までも眩しい異郷よ
五歳の時のその体験を私は決して忘れない
じぶんとは全く無関 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
目論んでいたんだろう―日の当たらない公園の一角で、ずっと。
ホロウ・シカ...
自由詩
2*
17/9/21 0:31
静寂が意味する所とは
小川麻由美
自由詩
0
17/9/21 0:17
好き嫌い
ただのみきや
自由詩
12*
17/9/20 22:51
言葉が紡げない
無限上昇のカ...
自由詩
1
17/9/20 22:28
グレー
花林
自由詩
2
17/9/20 21:56
球体
Lucy
自由詩
8*
17/9/20 21:14
腟カンジダ
花形新次
自由詩
3
17/9/20 18:30
秋のカンダタ
tem874...
自由詩
3*
17/9/20 17:21
台湾総督府
間村長
自由詩
5
17/9/20 14:35
生きる
渡辺亘
自由詩
2
17/9/20 10:09
水虫とともに生きる
zenyam...
自由詩
1
17/9/20 9:37
不幸
kino12...
自由詩
1
17/9/20 9:03
メッセンジャーバード
秋也
自由詩
3
17/9/20 2:01
天使の羽
水菜
自由詩
3
17/9/20 1:52
_
〃
自由詩
1
17/9/20 1:23
お月見ま〇せー協奏曲
秋也
自由詩
5
17/9/20 1:01
力が抜けていく
水菜
自由詩
1
17/9/20 0:52
寂しん坊
坂本瞳子
自由詩
1*
17/9/19 23:49
ありのままで
星丘涙
自由詩
5*
17/9/19 23:35
電磁祭り
吉岡ペペロ
自由詩
5
17/9/19 22:46
日常
鷲田
自由詩
3
17/9/19 22:46
小雨
秋葉竹
自由詩
3
17/9/19 22:33
ひとつのメルヘン
〃
短歌
2
17/9/19 22:12
ウッドデッキの細い隙間に
Lucy
自由詩
17*
17/9/19 21:35
臨時国会冒頭解散か?
zenyam...
自由詩
0*
17/9/19 21:06
_
印あかり
自由詩
10
17/9/19 16:23
大風
st
自由詩
0
17/9/19 14:00
海そして残照
白島真
自由詩
16*
17/9/19 9:17
老舗
夏川ゆう
短歌
1
17/9/19 5:20
ある夏の光景
ひだかたけし
自由詩
8*
17/9/19 3:48
1360
1361
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1370
1371
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1374
1375
1376
1377
1378
1379
1380
1381
1382
1383
1384
1385
1386
1387
1388
1389
1390
1391
1392
1393
1394
1395
1396
1397
1398
1399
1400
加筆訂正:
あの路地で
/
鵜飼千代子
[17/9/19 23:34]
行替が変なので修正しました
5.19sec.