ガチョウは
野生の雁が飼い慣らされた
いわば、イノシシに対する
ブタみたいなもんらしいが
「この白ガチョウが!」とか
「この雌ガチョウが!」とか言っても
みんなピンとこないガチョウ、もとい ...
明けないはずの
夜が明けて
僕はまたしても
僕の一人を
夜の向こうへ
置き去りにしてきた
明けなかった夜は
もはや異次元
永久に交じわらない
平行線の世界
明けない ...
幸せの街、幸せの国
グロスナショナルハッピネス
GNHが世界一
何が幸せの基準なのか
GDPは156番目
民主主義には程遠い
民族衣装の着用義務
何をするにも許可がいる
それでもみんな ...
打ち上げられた六百頭のクジラにナイフを刺した
どうしようもなく大きなかたまり
どうしようもなく身を投げた人の命が溶け込んでいるから
潮の匂いは生の匂いがする
冷えた肉体をプランクトンが分解 ...
「何のために」
という問いが
常に追いかけてくる
「明日から」「明後日から」と先延ばし今すぐやろうとしない長男
真夜中に激しい雨で目が覚める梅雨はまだまだ衰え知らず
雨上がり静寂だけがそこにある賑やかな夏引き寄せている
花の雨降らせ ...
酷薄
美麗
教科書
赤茶けたカーテンを捲って覗く
窓のむこうの電柱
電球の切れかかった外灯が
ぱちぱちと青白く点滅しているのを
ひとり、ぼんやりと眺めている
机のうえの白いコーヒーカップの底には
固まったまま ...
ぼくはあのときに逝く
過去のあのときに
あなたが轢かれるそこに
ぼくはあなたを護りに逝く
あなたがいなくなる世界と
いまもあなたがいる世界は
あの日生じたパラレ ...
海のない丘に暮らす森人
草花や木の葉に語りかければそれだけで幸せだった。
海はときに荒れ狂い
山は木霊が嘘をつく
誰かの言動に傷つき失望する。
もう誰も信用はできない。
親 ...
上から降りてくる
愛も
喜びも
平安も
躰ごと受け止めて
満ち足りている
迷いも
憂いもない
穏やかに
ただ穏やかに
微笑み寛ぐ
朽ちてゆく肉体に
宿る御霊に感 ...
ある日の地球にわたしは生まれ
ある日の神様は言う「ぷふい!」
ある日の朝はあざやかに咲き
ある日の夜はよろよろよろめく
ある日の空にわたしは笑い
ある日の風に不器用に泣く
ある日の本は知識 ...
凍てついた川面を蹴って舞い上がる
氷点下の風
丈高い建造物の隙間を吹き抜け
厳しく雪を吹き下ろしていた雲が
ため息ついて
気まぐれのように座を譲る
冬だけが見せる裸身の蒼穹 ...
薄氷の上を
危うくも繊細な
ステップ踏み
僕は進む
いつ崩壊しても
後悔だけはしないように
慎重に大胆に僕は進む
世界は獰猛な場所
人と人が争い喰い合い
天返に隠れ胡坐かく支配者 ...
いま
手のひらがたのボトルの手首あたりまで
黄昏がせまっている
背中に受ける波を愛しながら決める
もう捨てよう
ここも あそこも あの本も
本物の海を見たり聞いたりしたこともあった ...
すぐれないと思えば見上げれば満ちる月
お前か満月 お前なんか大嫌いだ
私の中に遮月光というベールがないから
たかが黄色い光に過剰に反応する
ハナクソを飛ばしても八つ当たりにもならねぇ
距 ...
雪ぐもが 北風にながされ
ほこらの立木が 愁いの波を打つ
その時
過ぎ去りし 壮んな齢の
および腰のかげが
...
今日は
こんな冬日なら
一年中あってもいいや
と思うほどの
ぽかぽか陽気だ
青空の下
布団をいっぱい干して
ホットコーヒーを飲みながら
幸せ気分を満喫している
同窓会で二十歳過ぎに別れた
元彼女に会った
「私たちなんで別れたんだっけ?┉┉」
と尋ねられた時には
当時の思いが
鮮やかによみがえった!
青春の思いは
いつまでも消えない
切りとった空は
ここでずっと青のまま
君が繋いでくれたから
痛みも愛も悲しみも ここで混ざる
涙で踊るこの景色さえ心地いい
ねえ
そこでは何が聴こえていますか
何 ...
人のいない真昼
都市は連帯に悶えていて
都市の配管の末に一滴の誓いが芽生える
真昼の誓いは沙漠へと向かい
死の永続性を砂に誓う
涸れ果てた湖を
野獣の群れが飛び交っていく
無限に ...
真昼の睦み
カーテンを開けた窓の外には
寒さを抱えた雲が形を変えながら去っていく
明るさだけを保ち
白けている光は差し込む
見下ろす背中にも冬の気色は映り落とされている
体温は皮膚の内側に ...
ゆあーん
花びら
落書き
三十代の父親が
生まれたばかりの自分の息子を
社宅のマンションの一二階の窓から
投げ落とした
覚せい剤が欲しい実母は
再婚相手の男とつるんで
小学生の娘に
売春をさせていた
...
青の世界が
泡とともに
生れ落ちる八月
海亀の散歩が始まる
ぷかぷかと
海面を漂い
潮の流れに乗る
紺碧の空に
トビウオがダイブし
羅針盤を狂わせる
カモメは
ただ群 ...
海に行きたい
波の音が聴きたい
ここからはとても遠くて
潮の香りさえ届かない
素足のまま砂にまみれて
向こう側に沈みゆく夕陽を眺めて
寄せては返す波を見つめて
そうやって時間を過ごしたい
悪口をいう人がいる
悪口をいっていたよと教える人がいる
そんなことがあったんだってと広める人がいる
なぜか目が光っている
私もそうなのだろうか
クラス委員はけむたくて
熱血先生はう ...
なにをしてもさむい
ペットボトルにお湯をいれて抱く
あなたの足がすぐそばにあるのを
ちらりと横目でみながら
私たちは今日
小さな境界をみつけた
空仰ぎそっと息吐く
Yという友達と会ったその日私は彼を待っていた
彼は 喫茶へ来た そして酒場へ向かった
そんなことを思い出す
彼の目を見つめていた私がそこにいた
私と過ごした色々なことを忘れていた彼 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
家禽
花形新次
自由詩
1
17/2/14 20:08
夜の背後
シホ.N
自由詩
12
17/2/14 17:15
標高2600メートルのティエンブー
……とある蛙
自由詩
2*
17/2/14 16:04
浅瀬のクジラ
青の群れ
自由詩
7
17/2/14 15:58
問い
zenyam...
自由詩
0
17/2/14 14:59
自然体
夏川ゆう
短歌
1
17/2/14 5:24
平成29年2月14日(火)
みじんこ
自由詩
0
17/2/14 2:43
ボトルシップ(short ver.)
本田憲嵩
自由詩
2
17/2/14 2:01
あのときに逝く
吉岡ペペロ
自由詩
3
17/2/14 1:04
無題「森」
ツノル
自由詩
1*
17/2/13 23:32
天から来る
星丘涙
自由詩
2*
17/2/13 21:51
aruhino
やまうちあつ...
自由詩
1
17/2/13 21:16
二月の空に
Lucy
自由詩
16*
17/2/13 21:02
珠玉の道具
ひだかたけし
自由詩
7
17/2/13 20:06
黄昏
はるな
自由詩
1
17/2/13 19:29
お前
朝焼彩茜色
自由詩
5
17/2/13 15:17
卒寿のかげ(二)
信天翁
自由詩
1
17/2/13 14:34
ぽかぽか陽気
zenyam...
自由詩
2*
17/2/13 10:59
青春の思い
〃
自由詩
0
17/2/13 10:26
夏よ、鮮明に
十一月の失敗...
自由詩
1
17/2/13 8:04
誓い
葉leaf
自由詩
8
17/2/13 5:15
事後
はて
自由詩
1*
17/2/13 3:20
平成29年2月13日(月)
みじんこ
自由詩
2
17/2/13 3:03
断絶
本田憲嵩
自由詩
3
17/2/13 1:14
体内回帰
星丘涙
自由詩
3*
17/2/12 22:54
海へ
坂本瞳子
自由詩
1*
17/2/12 22:34
妥協
朧月
自由詩
5
17/2/12 21:47
境界線
〃
自由詩
2
17/2/12 21:10
満月
レタス
俳句
4
17/2/12 20:58
木曜日恵比寿で
番田
自由詩
1
17/2/12 20:42
1382
1383
1384
1385
1386
1387
1388
1389
1390
1391
1392
1393
1394
1395
1396
1397
1398
1399
1400
1401
1402
1403
1404
1405
1406
1407
1408
1409
1410
1411
1412
1413
1414
1415
1416
1417
1418
1419
1420
1421
1422
加筆訂正:
二月の空に
/
Lucy
[17/2/13 21:23]
タイトル修正しました
3.54sec.