緑の折を広げた
薄黄緑色のそれは
淡い光沢を放っている
元は、和菓子の菓子折りに使われていた淡い黄緑色の包装紙だったはずだ
丹念にしわを伸ばしていく
子供が折ったようなそのあとは
子供が折 ...
五十の元スケバン刑事の
パンツを頭から被って
嬉々としているオッサンは
かなりの変態だと思う
だって何が付いているのか
考えるだけでもおぞましいだろ
正体不明の物体と
ありとあらゆる雑菌 ...
「中央署からですが、ホカチャンさんですか
○○○○○(名前)さんですか?」
(この辺の田舎には中央署はないけどなあ)
(名前の読み方間違えているし)と思って
「違います!」
と言ってガチャン ...
「早めの避難を!」
「厳重警戒を!」
テレビなどで
繰り返し繰り返し呼びかけているが
なかなか台風が来ない
のろのろ、イライラ台風である
昔の台風は
一本気なかたぎ職人のように
サッと ...
木が騒いでいる

風と葉擦れが波のよう

潮の香のない海のよう

虫が鳴いている

幾重に重なる星のよう

その音色が宇宙のよう


ぼくらはどこから来て

どこへ還るの ...
信じるだけで

救われるということ

天国へ行くためには

あの十字架の福音を信じるだけ

人間の努力は無用なのである

信じるだけなんて

信じられないと思うが

本当に ...
経験は尊い

苦難を背負うことで

他の痛みを知ることができる

と、

それがどうした、と

苦しみで他の痛みどころではない、と


我慢する必要などないのだ

他の痛 ...
夜、仏間でおつとめが終わり最後の合掌を済ますと、決まって
庭の古井戸から、ぽちゃり、と何かが落ちて、沈んでいく音が
する。         


私の中に井戸ができた。悲しいことがあるとそ ...
{引用=真夜中に時計の秒針胸を刺す丑三つ過ぎても消えないお化け

エアコンが冷房暖房間違える台風前の平熱微熱

忘れたい忘れたいと書くほどに思い出すため「寺山修司」

宛てのない手紙を書く ...
かわいい小鳥が鳴いてゐる

かわいい小鳥が鳴くたびに

肩がずきりといたい


ええ わたしは鳥だつたんですよ


ひとのゐないところでは

いまでもときどき鳴 ...
自称詩人が
クソショボいことを
恥ずかしくもなく
平気な顔して
人前に晒しやがるのを見ると
イーッとして
無性に大量殺戮がしたくなる
核兵器とか
毒ガスとかじゃなくて
ゲンコツで自称 ...
これまでに
書いたような気がする
同じような詩を
似たような詩を


これからも
書いていくような気がする
同じような詩を
似たような詩を


まあ 気にしないよ
もう 気に ...
右足を後ろの方に伸ばして
膝を曲げずに
足の先を頭の後ろへつくように
持ち上げるようにして
伸ばして
高く上げて
高く高く
美しい姿勢を保って
美しい姿でいようと
試みるけれど
ふ ...
  芥子色の毛球が
  冬 おもてで鳴っている
  うるうると 陽のひかりが
  今 すこしだけ まぶしいのです

  水のかざりを戴いた
  からの土が 喫茶店をはね、
  わ ...
二十年前は1997年だ

まだ、うまれていない子もいるかもしれない
そうかんがえると、まだ、うまれていない子がいま17歳くらいだとして
世代差を17年とると、さらに1980年となり
またさか ...
後悔先にたたず。
二十年も前のこと、そのときはなんでもできる気がした。
ビールも20杯はひとりでのめるきがしたし
本だって週に十冊は借りて読めると思っていた。
詩と散文の違いについてわかるよう ...
道沿いのコスモスが歌う
妖艶な触手を張り巡らせて
おいでおいでと手招いていく

こちらには 海と山と谷と渓谷がありまして---
ちょっと待ってくださいよ
谷と渓谷は どう違うんですかい ...
マーラーの陶酔
酔えば酔うほど狂う
第一交響曲はてしなく穏やか
アイスクリームのごとく
まどろみのなかできくマーラーはお好き?
それは魔法の呪文のよう
詩のなかの玉手箱
詩集に埋もれて生 ...
大きな傷

心に付いた傷

ふさがらないと思った
傷は
月日が癒し

今は大きなかさぶた

時々
痛んだり
痒かったりする

チクチクして
剥がしたり ...
朝起きて朝食をとり
珈琲を飲む
テレビニュースは北朝鮮のミサイル問題
またか・・
息子はパソコンでゲームばかり
妻は持病で寝込んでいる
私は週末のテニスで汗を流す
相変わらず下手くそであ ...
今日の午前三時
痛む肉を携えて
部屋の暗闇に沈んだまま
私はひたすら夜明けを待っていた

その時また
意識のふわりと広がり始め
頭上から垂直に響く
無数の秘やかな息遣いに
じぶんの息 ...
わたしは黒いかもめ
貴方の後ろをついて飛ぶの

珍しいでしょう、黒いかもめ
貴方の影と同じ色

ああ
貴方の持つ自由の広さは
あの海原より広いのだろう
こんな小屋じゃ
魂が行き場を ...
静寂は ひとしずくの海
見つけたときに失くした
永い 一瞬への気づき
目覚めの夢の面立ちのよう


雨と風のかすみ網
囚われていつまでも
九月はつめたい考えごと


ひとつの確固 ...
硝子の頂点に光あれ

砂は踊った

キラリ キラリ

くつわむしの声

点点点

欲望は夜に始まり

歌を歌った

コケコッコ―

たんたんたんたん

欲望は走った ...
五十も近くなって

懺悔の意味がわかりはじめた

世の中は夢まぼろし

そこにとらわれていたら

真実と同居できない


夢まぼろしにとらわれてごめんなさい

真実と同居して ...
過去に置いて来たはずの想いが
延々と生き抜いて蘇る
誰かが蒔いた白い花のように
今も時々あなたの夢を見る

たくさんのトランプを持った
あなたの最後の切り札は何?

ガラスのコップで手 ...
僕は振り返ってみると
自分の弱さや醜さを
一生懸命に隠して
生きてきたような気がする
「逃げている」
「ひきょう者」
「小心者」
「馬鹿」
「汚ない」
「カッコつけて」
「おかしい ...
 
 夕暮れ、時は奏で、美酒に酔う。
 天空のカーテンは降ろされ、夜が舞う。
 見つめる瞳に、内なるものは恐れ、
 夜空の瞬きは、最期の光を大地に落とす。
 崩れかけた古城のほとりでは、子供 ...
子供の頃よく食べた
今でもよく覚えている

綿菓子を食べて
ふわふわした
夢の中にいる気分

幾らでも食べれそう
でもやっぱり
飽きてしまいそう

空に浮かぶ雲が
綿菓子だと思 ...
誰かの声が聴こえた気がして私は耳を澄ます
部屋のなかにも外にも誰もいない。けれど私
は誰かの気配を感じる。鏡に映る私が私では
ないように感じる。そっと手を伸ばせば届く
ような感覚に支配されて私 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
緑の折り水菜自由詩217/9/17 21:25
心霊写真花形新次自由詩017/9/17 16:59
詐欺電話zenyam...自由詩017/9/17 13:54
のろのろ台風自由詩0*17/9/17 13:41
台風前夜吉岡ペペロ自由詩417/9/17 11:34
福音星丘涙自由詩1*17/9/17 10:54
苦しみ吉岡ペペロ自由詩317/9/17 10:11
その井戸為平 澪自由詩317/9/17 6:33
短歌   五首短歌217/9/17 6:21
肩がいたい石村自由詩8*17/9/17 0:58
水芸花形新次自由詩017/9/17 0:12
同じような 似たような 詩komase...自由詩017/9/16 22:55
ふりをする坂本瞳子自由詩1*17/9/16 22:06
やわらかい鳥草野春心自由詩217/9/16 21:30
二十年前は1997年だ:-)散文(批評...117/9/16 19:40
気づいたら20年経ってしまった散文(批評...117/9/16 19:34
道沿いのコスモス藤鈴呼自由詩017/9/16 19:18
陶酔みっちー自由詩017/9/16 19:17
かさぶたkino12...自由詩117/9/16 18:05
平凡星丘涙自由詩2*17/9/16 16:49
息遣いひだかたけし自由詩9*17/9/16 16:14
ノワール、ノワール卯月とわ子自由詩017/9/16 16:14
踏まれた絵具の朝ただのみきや自由詩7*17/9/16 15:41
硝子の頂点カッラー自由詩017/9/16 15:08
懺悔吉岡ペペロ自由詩917/9/16 10:28
古傷ミナト 螢自由詩117/9/16 10:02
人によく見られたくてzenyam...自由詩017/9/16 8:56
新しき夜明けヒヤシンス自由詩3*17/9/16 6:19
綿菓子夏川ゆう自由詩017/9/16 5:30
「独り」という概念あおい満月散文(批評...117/9/16 5:10

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