琥珀色のコーヒーに魅せられて
かれこれ数十年がたつ
あらたな抽出器具を発明し
実用新案まで申請して
少数だが販売もおこなっている
おそらくありとあらゆるものを
試しただろう
...
側面と奥行きを切り詰めた青い神経の
清潔な色彩の箱庭
消え入りそうに立て掛かる
淡い寓意の記憶
それはきみが好きだった世界の一つ
蜂蜜色のレンガを積んだ家々を背にすれば
いまも ...
愛が溢れ出す
それはほんとうの話
切なさの正しさを調べ出す
もう受け入れて貰えなくて
干からびた脳が暴きたてる
あなたの愛の
それはほんとうの話
最愛が旅 ...
急に、指先から、這い上がってくる怖さに襲われました
書くことが怖くなるなんて、思ってもみませんでした
何故かは、わからないままです
すこし、書くことからはなれてみることにします
...
透明な夜明けの
水たまりを
踏んで
波紋の中に
映る
歪んだばかりの
僕の顔
風の音は
小さな吹子で
耳に渦巻いて
意識を攫う
笑い声
雨は降らないって
手にした傘を
...
ある日僕の半分の世界が消えた
右の目と左目は統合され世界は
無意識に歪めていたその虚を剥がした
腫れ物を触るように言葉を選ぶ人
何も変わらないように言葉を交わす人
それぞれのそのどれもが過去 ...
眠くてまぶしい朝に
頭の中がしびれてしまって
透明になれない事を
知ってしまった
墓石は名前なんて刻まれて
白い空気の中で
野良猫がセックスしてる横で
命の事なんかお説教している向こ ...
天安門広場で
ベースボール
きみの快速球を
ワンちゃん仕込みの
一本足打法でフルスイング!
打球は遥か彼方
マオの肖像画直撃の
大ホームラン!
マオの眉間に穴開いたぜ
ヘイ、 ...
燦 とひかりが降り
彼の中の森がめざめる
その肢体が
若枝であり
清流であり
薫風である彼の中の森が
その数多の瞳を
つぎつぎとひらいてゆく
きらめきをこぼしながら
鳥たちが飛び ...
眼窩から此方側へ延びている廊下に沿い
雨に濡れた数人の男たちがワツワツ歩いていく
それほど速くもないしそれほど遅くもない
私は三和土に置かれた長靴を先刻から見ている
...
すいすい
酔 酔
あなたに
酔すい
すいすい
酔 酔
おのれに
酔すい
しらふでいられぬ
このさがを
うらんでそうろう
よって
...
からっぽ
からっぽ
こころがからっぽ
からっぽ
からっぽ
ことばがからっぽ
からから
からから
おとたてて
ころがりおちた
こころから
...
曖昧な態度のままで察し合うのが自然
と言葉で明示することもなく
顔や声音
目線や肢体の所作で流動的に日常をやり過ごすこと
に疲れもせずあなた烏賊のよう
嫌い
大嫌い
烏賊は好きだけどあな ...
ロシアと平和条約を締結したと見せ掛けて
一方的に破棄して
ウラジオストクまで攻め込んで
白系ロシア人の男は皆殺し
白系ロシア人の女は凌辱したい
返す刀で
ウィスコンシン州に原爆 ...
赤子の手をへし切る 悪魔憑きな為
グポジ ワニワニヤ ヒ ワニワニヤ ヒ
物陰から湧くわ 湧くわ
手の平で掬った小人が うじゃうじゃとまとわり付くの 騒がしく
ならばと得意に 大恩寄越 ...
身体に染み込んでいる光と闇に戸惑いながら
明日という日を夢見る
闇が恐れを生み出し
光がそれを打ち消す
美醜も善悪も溢れて出し
私のすべてが涙となる
その滴は本物なのかと
問うてみても
...
穴を掘る
私たちは穴を掘る
深く
硬い地面に埋もれた
季節の輪郭をなぞるように
穴を掘る
私たちは穴を掘る
さらに深く
地中を飛ぶ鳥たちの
淡い心臓に届くように
手紙を拾う ...
手は 繋がなくても大丈夫
顔は 合わせなくても大丈夫
誰かが世界を大丈夫にしてしまった
みんな、大丈夫だと思ってる
大丈夫は便利で
大丈夫は曖昧だ
有刺鉄線を踏みつぶして
乗り越えるために
戦車が発明されたという
有刺鉄線は爆風を受け流し
砲撃だけで排除できない
単純なのに鉄壁よりも強固
有刺鉄線の向こう側
言葉も聞こえるし ...
僕にとって坐禅は
自分の心に戻る時間だ
ただすわって
息を吸ったり吐いたりするだけだけど
心が落ち着いてくる
家の周りには
好きな場所がある
綺麗な公園
お洒落なカフェ
景色の良い高台
好きな場所に囲まれて
好きなように生活する
好きな人
好きな仲間
支え合って生きている
...
ことばが語られているとき
ことばは消えている
そこにあるのは微笑みや苦笑い
ことばが刻まれるとき
ことばはこぼれ落ちていく
そこに残るのは物質だけ
ことばが叫ばれるとき
ことばは ...
うすらさむい肌に
あなたがのったとき
わたしはまだ女ではなかった
寝返りの襞に言葉が沈み
朝陽に産毛が焼かれると
夥しい嘘が
たった一枚の真実に包まれて寝転がっていた
あかる ...
凛と向いたその瞳は強く何かを訴えかけていて
硬く引き結んだ口元は何かに耐えるかのように震えている
上を向いた鼻先にさらりと掛かった黒髪をうるさそうにかき上げて
彼女は此方をきつく睨み上げる
そ ...
私自身、ともすると自信を失っている。
いや、自信がない訳ではない、自信が限定的になっている。
年を重ねると経験値が上がる。
その経験には当然、プラスもマイナスもある。これが私の自信を ...
紅の夢が輝く
こんな夜は
鮮やかな黄色のワンピースを
翻して淑女が踊る
蒼い月の冷たい闇が広がるけれど
緑萌ゆる朝は遠くない
だからさあ出かけよう
爪の先に光の雫を忍ばせて
真っ白な、祭壇に、小さな心臓が、乗っているのを、僕は、夢で見て、ひどく優しい気持ちになりました。
まだ、真新しいその小さな心臓は、赤い血を流していて、僕は、小さくうずくまり、こくこくと、その血を ...
あなたの裏側が
見えるから
ろくでもねえ奴だって
分かるから
「早く死んでね」って思うの
それは偽らざる気持ち
交差点を渡ろうとしたときに
猛スピードで右折してきた
2tトラックに ...
とぐろを巻いていた竜が
私に向かって来たとき
私は、白いガーベラの束を右手に掴んでいました
空は白く濁っていて
地面は、乾燥し、砂の美しい模様が遠くの方まで続いていました
左斜め上の方から、 ...
いつも好きな人とすれ違って
何も出来なくてまたすれ違うだけ
ただすれ違うだけなのにそれが嬉しくて
何も変わらないけど
無駄でもいいじゃない
何度でも会えるから
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
可否道その1
st
自由詩
1*
17/1/8 6:56
カーネーション リリー リリー ローズ
末下りょう
自由詩
1*
17/1/8 2:33
あなたの愛の
吉岡ペペロ
自由詩
4
17/1/8 1:50
書くことの怖さ
水菜
自由詩
5+*
17/1/8 0:55
螺旋の真中
プル式
自由詩
4*
17/1/8 0:11
螺旋の上
〃
自由詩
3*
17/1/8 0:09
螺旋の下
〃
自由詩
1
17/1/8 0:06
野球
花形新次
自由詩
1
17/1/7 23:29
森のロンド
塔野夏子
自由詩
7*
17/1/7 22:59
長靴
草野春心
自由詩
4
17/1/7 22:14
酔すい
星丘涙
自由詩
3*
17/1/7 21:47
からっぽ
〃
自由詩
2*
17/1/7 21:14
奥さんあなたが嫌いです
ただのみきや
自由詩
11*
17/1/7 19:28
ダーツで選ぶ
花形新次
自由詩
0+
17/1/7 19:24
除幕
なけま、たへ...
自由詩
1
17/1/7 17:45
私の涙
星丘涙
自由詩
2*
17/1/7 17:14
穴を掘る
オイタル
自由詩
6*
17/1/7 15:39
大丈夫
みたま
自由詩
1
17/1/7 12:36
有刺鉄線
イオン
自由詩
2*
17/1/7 9:40
坐禅のすすめ
ホカチャン
自由詩
2
17/1/7 5:50
好きな場所
夏川ゆう
自由詩
1
17/1/7 5:07
ことば
葉leaf
自由詩
1
17/1/7 3:33
あかるい森
はるな
自由詩
8
17/1/7 0:24
ただ、
水菜
自由詩
3*
17/1/7 0:17
自信
吉岡ペペロ
自由詩
4
17/1/7 0:09
出で立つ
坂本瞳子
自由詩
2*
17/1/7 0:04
埋葬
水菜
自由詩
1*
17/1/6 23:40
裏見ます
花形新次
自由詩
1+
17/1/6 23:24
竜
水菜
自由詩
4*
17/1/6 22:58
過ぎる人
リィ
自由詩
1*
17/1/6 20:21
1355
1356
1357
1358
1359
1360
1361
1362
1363
1364
1365
1366
1367
1368
1369
1370
1371
1372
1373
1374
1375
1376
1377
1378
1379
1380
1381
1382
1383
1384
1385
1386
1387
1388
1389
1390
1391
1392
1393
1394
1395
加筆訂正:
奥さんあなたが嫌いです
/
ただのみきや
[17/1/7 19:46]
少し修正しました。
4.01sec.