ワイングラスのうつろのなかで
ひらひら泳ぐは真っ赤な金魚
君がぱららとこぼす言葉を
一生懸命ぱくぱくひろう
うすい硝子をへだてた君は
赤い私しか知らないでしょう
ほんとうは君の腕のなかでな ...
春の終わりにね
あの空洞は何だろう
がらんとして
そこだけ日があたっている
ひだまりだ
こもれびの下で
豹斑のように揺れている
あの光の向こうはね
きっと極楽浄土だろう
光のかけ ...
ぐるりぐるりと転回する部屋で
私は少しずつ分解していく
痛みは窓にへばりつき
記憶は本の隙間に潜り込み
眼差しは水蒸気となり
哀しみはテーブルの上を滑ってゆく
残された私の 透き通 ...
ふわふわしている きみ と
ふわふわしていない ぼくが
同じ にんげん であることが
ふとふしぎになるので
ぼくとは異なる きみ という にんげん を
観察してみようとおもう
...
三角の家に屋根がないのは
甘い香りを街へ届けるため
少年少女が遥かな距離を行く
原宿はまるで歩行者天国
行列のできるパラソルの下で
肩を寄せ合ってクレープを選び
唇でめくる小説のよ ...
水無月:おかえりだけで埋まってゆく
二年振りに帰ったときには通夜はもう始まっとった
大往生や、ええ顔しとるやろ、せやな
いう声が ぽつぽつと
わしはなんでか涙もでえへん
ここ何年も口 ...
屁の音ほど
他人を不愉快にし
本人を愉快にするものはない
朝早くからワイフが
「プー!プー!」
やっている
2度目の心臓の手術をして退院する時に
「先生,3度目はあるでしょうか?」
と尋ねたら
「わかりません,あったらあったで
その時に考えましょう」
という返事だった
みょうにすとんと心に落ちる ...
波打ち際で
傾いたままの計測器
どこからか
聞こえくるうた
鉄で覆われた窓を
灯の音が滑る
陽の前の静けさ
終わり はじまる静けさ
棘の上の
小さ ...
晴れた日の鎌倉は
緑の木々の間に立つ
お墓さえ
明るく見える
あの日、体を脱いだ君は
いつから
若葉をそよぐ
風になったろうか
何処かで鳥が鳴いている
それは円い空から
鎌 ...
この部屋の窓外に
まっすぐ上りゆく
街路樹の坂が見える
いつか旅した函館の風景
のようで
ここは都内だ
今日もこの街で
人々は語らい
キッチンの皿は音を立て
車は行き交うだろ ...
発せられた状況を
無視して
言葉を捉えると
とんでもない間違いを犯す
例えば
ボクシングの試合前に
「殺すつもりでやって来い」
とセコンドが発破をかけることは
よくあることだが
だか ...
流れ星、眺めながら、祈れれば、
たったひとつの願い事も叶うかもしれない。
喋らない舌なんて、いらないとか、言うな。
人が喋れない動物であったときもあるのだから。
本を読める ...
白樺からか
ハンノキムシ
熱で磨いた色味して
降って来た
フロントガラスの向こう
鈍い光を投げ返し
ひとつ
ふたつ
みっつ
涙の粒
星を深く沈めた
夜を ...
山口容疑者、じゃない
元メンバーも潔く
ジャニーにやれと言われたが
拒否出来なかった自分が悪い
と言えば
「どうしてなかなか立派な青年じゃないか」
とか
「彼の将来を考えてあげよう」
...
制服のスカートが燃やされて
プリーツを失くした黒い籠に
君という青い鳥が止まった
灰色の煙に巻かれた空は
タバコのせいで暗くなったのだと
先生に告げるつもりなどない
格好悪い所を見 ...
20歳だというのに
じつに立派な態度であった
「過ちて改めざる、これを過ちという」
という論語を思い出した
このような学生をつぶしてはいけない
それに比べて
監督やコーチなど大学側の無責任 ...
カーテンを開けない部屋に日は差さない
胎児の姿勢で眠る背の突起を数えている
資源ごみの日の窓辺でカラスは鳴かない
ベッドを降りられないままふたたび眠る
背中の温かさを忘れた日
壁の冷たさ ...
雨は降りやまない
けれど
雨音は音符に変換されていくから
赤子も子燕もやすらかに眠る
雷は遠く くぐもって鳴り
狙い撃ちされる心配はいらない
流れ星のいくつかは
蛍に生まれ代わり ...
本当の事は何も分からないさ
そして
どうでもいいけど
もう詩人なんていらないよ
詩人は飽和状態
猫もかしこも書いたからって
それが何になるんだ
魂の叫びなんて何も聞こえないじゃないか ...
千年の未来と過去に咲く花を
摘み取ってはこれない
地球の歴史と時代に降る雨は
時間を混沌と暗黒で湿らせ
世界に洪水をもたらした
恐竜たちの眼は滅び 氷河はとけて
地面は全て海に飲ま ...
{引用=たくさんの本棚に囲まれた部屋に
一つのテーブルと 一脚の椅子
灰皿には薬の抜け殻と オーダー表
鳴らない黒電話、かける機会のない大型レコード
ここに来る人は饒舌の上にある沈黙を愛した
...
異教徒なんて言わないで
僕たちは約束されたはずの兄弟
孤独感を追い払え!
邪悪な夢が家庭を蝕む
リアルを味わうんだよ!
舌で転がして、味わうんだよ!
家 ...
ボクシングで言ったら
ゴングが鳴って
リング中央に歩み出て
グローブで
挨拶しようとした相手に
メガトン級のフック食らわして
ぶっ倒したみたいな
セコンドの指示通りに
でも反則 ...
カセットテープに録った声を聴き
ヒーローにはなれないと思った
向けられるマイクや花束の数も
夢であるうちに食べてしまおう
歌や絵が上手い人は心に
褒められた記憶が残ってるから
自分を信 ...
午前四時十五分かえるに混ざって
すずめの声を確かに聞いた
隣家のだれかは壁を蹴ったか
三分後には車の音も
、走り去った
誰を何を載せて
さよならよりも永遠な気がする
午前五時前の
理不 ...
二階の窓の目の前に
柿の葉が見える
この柿の葉の一枚一枚が
じつに生命力にあふれている
葉も枝もじつに生き物という感じだ
僕よりも何十倍も何百倍もの生命力を持った
生き物という感じだ
言 ...
幼稚園の頃
プレゼントは野に咲くお花がいいって
私が言ったから
兄ちゃんと二人で
どこかの空き地で摘んできた
ジシバリ アカツメクサ ははこぐさ ルピナス ひめじょおん
引っぱっ ...
少しずつ 近付いて来る
大切な季節は
楽しみに しているのは
雪でもなく
撒き散らされた 愛でもなく
あなたでした
ふらふらと彷徨う町に
イルミネーション
色合いが青いからと
...
嫁にけつ叩かれて、ゴミ出しへ
気持ちの良い梅雨を前にした青空の元、
ゴミを出し終わったところに
肌の色の違う外人さんの通勤
「おはよう」
馴れ馴れしく言ってみる
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
金魚
46U
自由詩
8*
18/5/24 19:59
ひだまり
たこ
自由詩
1
18/5/24 19:18
Knock
pochit...
自由詩
1
18/5/24 17:47
お膝に大福 お尻にマカロン
KQ
自由詩
4
18/5/24 17:05
クレープの詩
ミナト 螢
自由詩
3
18/5/24 16:13
Mississippi Blue
AB(なかほ...
自由詩
1
18/5/24 12:37
屁
ホカチャン
自由詩
0
18/5/24 7:30
心配
〃
自由詩
0
18/5/24 7:23
めぐり あおぐ
木立 悟
自由詩
2
18/5/24 7:20
鎌倉日和
服部 剛
自由詩
7
18/5/23 23:59
坂道の風景
〃
自由詩
3
18/5/23 23:33
いっぱいの馬鹿
花形新次
自由詩
0
18/5/23 22:24
反省しない、野獣
秋葉竹
自由詩
1
18/5/23 21:28
光沢
ただのみきや
自由詩
3*
18/5/23 20:50
悪いのはジャニーだ
花形新次
自由詩
1
18/5/23 19:05
未来記念日
ミナト 螢
自由詩
2
18/5/23 16:19
悪質タックル記者会見
ホカチャン
自由詩
4*
18/5/23 16:00
朝食と光/即興ゴルコンダ(仮)投稿
こうだたけみ
自由詩
1*
18/5/23 14:12
架空の街
そらの珊瑚
自由詩
11*
18/5/23 10:06
詩人はいらねえ
こたきひろし
自由詩
1
18/5/23 8:21
時代
〃
自由詩
1
18/5/23 6:57
コト、たりない
為平 澪
自由詩
10
18/5/23 4:51
リアル
暁い夕日
自由詩
6*
18/5/23 2:38
最初の1プレイ
花形新次
自由詩
0
18/5/22 21:15
音痴
ミナト 螢
自由詩
2
18/5/22 16:28
五月、夜明けへ
もっぷ
自由詩
4
18/5/22 15:12
柿の葉
ホカチャン
自由詩
0
18/5/22 15:06
母の日に
Lucy
自由詩
8*
18/5/22 13:33
仄桃
藤鈴呼
自由詩
1*
18/5/22 12:20
ニホンハイイトコ、デスネ
暁い夕日
自由詩
13*
18/5/22 9:17
1088
1089
1090
1091
1092
1093
1094
1095
1096
1097
1098
1099
1100
1101
1102
1103
1104
1105
1106
1107
1108
1109
1110
1111
1112
1113
1114
1115
1116
1117
1118
1119
1120
1121
1122
1123
1124
1125
1126
1127
1128
加筆訂正:
光沢
/
ただのみきや
[18/5/24 6:20]
さらに数文字訂正
光沢
/
ただのみきや
[18/5/23 22:57]
数文字訂正。
4.17sec.