つめたい予兆
つきぬけた青
零落した透明がふきぬけて
静寂の時が閃いた
冴えた旋律ふりそそぎ
ふるえる細胞 光を放つ
はてしない星の覚醒
あたたかい血の記憶
染まるための レッ ...
彩るうたを{ルビ口遊=くちずさ}む
こんな命があるかしら
{ルビ水=み}の{ルビ面=も}に蝶が浮いている
ちらともせずに浮いている
こんな命があるかしら
あすを知りえず浮いている
...
ピュウピュウ北風吹けば
寒くて唇が乾くので
つい唇を舐めてしまう
舐めるうちにカサカサになって
赤く腫れ上がった
僕のたらこ
リップクリームを塗ったら
気にしないのが一番
だけ ...
時計の針が2時をまわって
秒針の音は聞こえない。
私が眠らないので
隙間を探して猫が寄り添う
黒い毛がつやつやと
私の心を落ち着かせる。
ドリップコーヒーの滴る音は
あなたに会わない ...
深夜 ガソリンスタンドにいたのは
でぶっちょの店員と組織に入って二年目を迎えたチヤーピンと
そのボスがだった。
「ヘイ!ファッキュー!トイレはどこだい?」と、
チャーピンは水鉄砲を店員に突きつ ...
流浪と流離いの間に 続き行く路の果て 呼び覚ました記憶 遠い目で辿れば
果てしなく届く想い 何処へと誘うのか 憧れの空高く 遥か彼方の旅路
すれ違い行く人々は 流れ着く場所を求め 今日 ...
きみが目を閉じても風は草原を夜空を海を旅してまはる
涸れてゆく泉にきみの瑠璃色の絶唱とわに不滅の予感
雨の駅、雨のバス停、雨の庭。きみが ...
蛇口が捻られたのに気付いて
必死で押さえつけるけれど
耐え切れず
当たり前のように
落ちる
雫
浴槽には
透明で
不思議な色に染まった水が たまっていて
新入りは 小さな音を ...
天空にあるという喜怒哀楽のコンピューターは
今夜も寝床についている人々の夢の中に
いろんな電波を送っている
神はいるのか?
幼き頃本当に神はいた気がする
たった一人でも ...
つつき割る事を
あきらめたのか
雛は
まるく
まるく
丸まっている
身体は否応無しに育ち
卵の殻は変わらない
身体に合わせて
大きくは
なってくれない
その身の大きさに気 ...
今日という日がまた終わる
道端に残してきた足あとは
気まぐれな風によって消えるけれど
口元が固く閉じることはない
今日も生きぬくことができた
喜びは風に揺られながら
消 ...
石ころの一つ一つに
木々の一つ一つに
雲の一つ一つに
名前なんかない
本当は犬や猫にも名前がない
無論人にも最初は
名前がない
...
兎に角要はなんだっていい
そう思ったから言っただけだし
そう思ったから動いただけだし
思うままに、それだけのこと。
テレビをつければドラマが流れてて
最近人気 ...
助けて、っていわれる
ぼくは精一杯、手をのばす
何十キロメートルとはなれたきみが
落ちそうになってるからね
とどくはず無い
だって
ぼくの手は その距離を埋めるのに 短すぎる
人生には いくつかの分かれ道がある。
それを最後に決めるのは 自分自身。
その道を 選んで後悔するかもしれない。
だけど 選らば無ければならない時が かならずくる。
私の 今の ...
私戦争が起こったら
真っ先に敵を打ち殺しに赴くわ
のみ子はハッピーセットのおもちゃを転がしながら
笑いもせずに言った
彼女の家にはTVがない
定期的に読んでた新聞は
今ではずるい自慢の ...
私は海になる
ただひとり あなたのために私は
自分を分解して個体の部分をすべてぬき取り
液体だけで構成された海になる
父になることしか出来ない性の宿命
それでもかまわず
私は母のような海に ...
銀杏の枝に 月が
ひっかかって ゆれているから
それとなくわかる 風の道を
じぶんのいない 未来のことまで
しのんで あるいてきた
そっくりそのまま書くことを覚えれば
きっと
今の境遇を甘ったるく 写せるだろう
一枚のレコードが教えてくれる新しい名前
短い髪の女の子を好きだったこと
はるか彼方に望んでいたはずの人生を振り ...
ラーメン屋のカウンターで
長い廊下にぐるぐる巻きにされる
あなたも厨房で
ぐるぐる巻きにされている
狭いお店のいったいどこに
こんなに長い廊下があったのだろう
聞けばあなたはこのお店の店長 ...
片目をつぶったまま手招いていた
あの手は深い茂みに
罪はきれぎれに悲鳴をあげ
花びらのように降りてきた
見知らぬ吐息
濡れていくはかない枝葉
果実は強く芳醇だった
無防備に口にと ...
空の虚点をついて
O脚の
うしろから貫かれたままの
あなたがあらわれた
私の傘は肋骨にひびが入っていて
私の肋骨には傘がつきささっていた
生まれ変わったのに蛭だった
あなたのふくらはぎに ...
月曜日赤子の代わりに「うを」を飼う子宮の中でひれがたゆたう
「うを」のかげ腹の中より出でにけりお祝いをするの火曜日の夜
水曜日部屋の窓辺を遊泳す私の「うを」はきれいな人魚
...
遠い冬に生まれた夏が、またこの冬に巡る
僕はあなたの手にそっと触れ、
けれど
僕はあなたに触れることができたのだろうか
夏が 自ずからの素晴らしさに耐え切れず
崩れてゆく幾つもの午後 ...
昨日は {ルビ後ろ足=あし}が生えた
今日は {ルビ前足=うで}が生えた
明日には この{ルビ尾ひれ=きもち}が消えて
明後日には 本当の自分に
なれるかもしれない。
ときとき と 痛む胸
憧れなのか
せつなさなのか
見上げたら 空が青かった
冷たくなった風に
私の心がついて行けない
まだ
そんなに確かじゃない
決められない
このまま冬になろう ...
かの有名な某バンドは
「助けて!」と、歌い 人々を助けていた
自分たちが 助けてほしいのに
歌うことで 他人を 助けていた
「助けて!」と、歌えば
僕にも 誰かを 助 ...
石が転がった
誰かが蹴ったわけでもないのに
空虚に住まう誰かが
大きくため息を
したからかもしれない
人が堕ちて行った
誰とも知らないまったくの赤の他人なのだが
堕ちてい ...
うちのキッチンには
ピラニアが
生息している
いつもは
気のいい
スヌーピー面して
猫を
かぶっている
風の日も
雨の日も
雪の日も
朝晩の散歩を
愛してい ...
雪が降るほどは寒くない
わたしたちの街ではほとんど雪は降らないから
だけど、この寒さは私を凍てつかせるには充分で
コートを着込んでも中から冷えてくる
風邪なんか引いてる場合じゃないのに
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
レッスン
こしごえ
自由詩
6*
05/11/26 10:19
波紋
〃
自由詩
16*
05/11/26 10:15
たらこ物語
恋月 ぴの
自由詩
12*
05/11/26 9:27
抵抗
もろ
未詩・独白
2
05/11/26 8:07
進行する詩
プテラノドン
自由詩
0
05/11/26 5:12
四段ソネット 『流浪』
遊羽
自由詩
3
05/11/26 3:56
不和誘導
本木はじめ
短歌
32+
05/11/26 3:22
浴槽
健
自由詩
5*
05/11/26 1:02
魔法の言葉
炭本 樹宏
自由詩
1*
05/11/26 0:26
卵
ノクターン
自由詩
5*
05/11/26 0:21
太陽の足元
むらさき
自由詩
2*
05/11/26 0:20
Taからはじまる名前
たかよし
自由詩
2
05/11/26 0:07
それだけ。
菊月 燦
自由詩
0
05/11/26 0:01
理由
すー
未詩・独白
0
05/11/26 0:00
分かれ道
renchu
自由詩
3
05/11/25 23:47
のみ子
第二次テーブ...
自由詩
4*
05/11/25 23:08
海になる
岡部淳太郎
自由詩
10*
05/11/25 23:02
そろもん(来歴の話)
みつべえ
自由詩
6
05/11/25 22:07
向上の歓び
吉岡孝次
自由詩
4*
05/11/25 22:06
ぐるぐる
たもつ
自由詩
7
05/11/25 21:57
青
ナオ
自由詩
6*
05/11/25 21:57
虚点
ZUZU
自由詩
2
05/11/25 21:20
彼女のへやに魚のうろこが落ちているわけ
ミゼット
短歌
3*
05/11/25 20:46
冬に生まれた夏へ
英水
自由詩
7
05/11/25 20:07
御玉杓子
仲本いすら
自由詩
2*
05/11/25 19:57
霜月の青
さち
自由詩
13*
05/11/25 19:30
HELPに愛をこめて
仲本いすら
自由詩
2*
05/11/25 19:22
Bother Me.
〃
自由詩
3*
05/11/25 19:15
*U*x*U/*
かおる
自由詩
6+*
05/11/25 19:12
冬
ことは
自由詩
1*
05/11/25 18:53
6493
6494
6495
6496
6497
6498
6499
6500
6501
6502
6503
6504
6505
6506
6507
6508
6509
6510
6511
6512
6513
6514
6515
6516
6517
6518
6519
6520
6521
6522
6523
6524
6525
6526
6527
6528
6529
6530
6531
6532
6533
加筆訂正:
四段ソネット 『流浪』
/
遊羽
[05/11/26 4:02]
四段ソネットについての註釈を追加しました
御玉杓子
/
仲本いすら
[05/11/25 20:01]
ルビ修正
御玉杓子
/
仲本いすら
[05/11/25 20:00]
ルビ追加
5.91sec.