顔のない 男
惨めな 排便
垂れ流しながら
走り去る
九州から 北陸まで
官能の穴の中には
傲慢さが 隠れているのに
それでも
顔のない 男は
惨めな 放尿を
辺りに 散ら ...
そこに詩がありて
そこに詩人があり
詩人とは
勘の見事な女よ
理屈を捏ねる男を好まぬ女よ
罷り通る道は歩かぬ女よ
そっと蓋を開け
そっと元へ戻すなり
その立ちのぼる記憶 ...
あなたに手紙を書こうとして
ペンにインクが無いのです
グルグルしても
何も出て来ないのです
まるで
私たちのように
グルグル回って何も見えないのです
私の手のひらにあるこの金属のカタ ...
あさ
テーブルに置かれた
コップのふちから
ゆっくりと
日は すでに
暮れはじめている
午後
コップの高さから
風は 次第に
暗さ を深めていき
やがて
風上の ...
例えば猛烈ダッシュのあとに
喉に血のあじ残るのは
空気が針を隠しもち
そっと傷つけおちるから
あなたは針を飲み込んで
苦しまぎれに声を出す
必死に絞り出そうとしても
突き刺さってる針 ...
僕がしっかり支えるから
信じてくれるね
ちょっと頼りない腕だけど
もうすぐどこかで雪が降るのかな
君を真白な街に連れて行って
君の白い肌と真白な街並みを見たい
さらさらと降りつもる雪と
すべすべの君の肌は
どっちが気持ちいいのかな
雪を溶かす ...
その頭には黄金の冠
威厳に満ちた白銀の顎髭
宝石をちりばめた衣服をまとい
真紅のマントをはためかす
この世界で一番偉大な王
人はその姿を見て
さもおかしそうにあざ笑う
その男 ぼろ切 ...
金色の体毛と透き通るような白い肌
宝石のような青い目のコーカソイドと
小型で忍耐力のあるモンゴロイドを
交配して作られました
大きく潤んだ瞳がとてもキュート
顔も体もとても小さくて
そ ...
三途の川を見に行った
積み上げられた石が不安定だなと思いつつ周りの観光客を見ると皆さんが泣いておられるので三途の川に手を浸し瞼を濡らして突っ立った
「さぁそろそろ行かないと、僕らの道は続い ...
濁る水のほとり凍て石を
つまぐりつつ死人はわらめく
騒ぎ落つ枯れ葉あかく
みょうとして沈黙ににたり
くらめき惑う
せらせらと
せらせらと
腐肉をこそぎ
白糸のたばし ...
落ち葉を踏みつける
冬の始まる音がする
少し前は桜の続く並木を二人で走った
―― 憶えてはいないかな
写真を撮った
コスモスの咲く季節に
お祝いの歳だった
消した命の分ま ...
落っことされて
さまよっていた
居場所を失って
おろおろした
空間に浮ぶデスク
背景の紺青は
まるで夜空
他の人たちはどうしたのだろう
みんな
弾き出されたのだろうか
...
乾燥した空気に
なんとなく
背中が痒くて今日も
着合わせには気をつかったつもり
なのに
私とドアノブの隙間にパチリ
静電気が走る
アスファルトの似合わない小道
夕顔の枯れてしまった ...
わたしのよるはこうやってふけてゆく
なんだかちかいようでとおい○と☆が
(月と星)
ぼくときみのようです
なんだか悩ませて さみしいおもいさせて
ここまであるいてきたみたい
...
咲き残る
幾重もの紅き花片は
誰人かに
散ることを留め置かれた
木枯らしに晒されて
「私はもう疲れたの」と
通りすがる男達に
哀しい微笑を投げかける
つながっている
(
青く透けた日の光が
結晶となってふりそそぐ季節
つめたい雨は 灰となってしまった
存在している私
無くなる。
空から堕ちた秘密が
虚ろな視線で風を呼ぶ
無神経 ...
信じなさい
君はまちがってない
その道に、光が射すよ
おれは言った。風を語るには
新しい記号を使わなければならない、と。
けれど、気象予報士は覚えようとしない。
テレビを信じる人たちの意見も一致している。
目下、おれの立っている場所には、
ヘ ...
ふと
雲に隠れたオリオンの
星
それは
燃え尽きたように思われた
濃い
紅茶に落ちた
黒砂糖
それは
溶け尽きたように思われた
あなたが
発していた言 ...
からだはどこにあるの?
ママのドレッサーの引き出しに
からだはどこにあるの?
パパの車のトランクに
からだはどこにあるの?
やさしい彼のギターケースに
から ...
空が赤くなる頃
見慣れぬ街で
聞きなれたメロディーが耳に届く
どこに住んでいる人も
みんな同じ感情を持ち合わせ
町中に響く
家路のメロディ ...
死んだネコを抱いてまちを歩いた
ひっく
具合の悪いかげたちがのびたりちぢんだりを繰り返している
ひっく
おりの中のサルたちとその腕が地面から離れていく
水槽の中のイソ ...
不愉快な空気が満ちる
朝の鈍行列車から
酒と汗と香水の混じる
夜の快速電車まで
幾百の惰性と諦念が
溜息を吐きながら循環する
最近は白髪を数える楽しみを覚え
気が付けば歳だけは食って ...
間違いを君にあげてしまった
プレゼントが変化したから
それはきっと僕のせい
小さな両の手で受け皿を作って
小さなわっかを握らせた
柔らかい唇にくちづけ
ひとつ・・・ふたつ・・・ ...
夜店で買った
金魚が死んだ
汚れた水には住めないと
金魚が住める綺麗な水に
私は二度と戻れない
他者の言葉に傷ついて
赤い涙を流すから
金魚の住めない水になる
他者の心の物差しで貴方の ...
{引用=
ねぇ、サザえさん
あなたの住む町の
空はいつも青空で
夜空には必ず星が瞬いて
ご近所さんは誰も親切で
悪人なんて大して悪人じゃなくて
ねぇ、サザえさん
人目を憚るようなわ ...
事情をしらない猫はあくびする
歯車のなかでせいかつするぼくは
くだらないことで悩む
そんな僕に猫はひざにのって
あくびする
事情をしらない猫はえさをねだる
しがらみのなか ...
お月さまを見るために
君を連れて何もない場所に向かう
そこには海でもいい緑でもいい
明かりを作るものが何もなければいい
いま僕がほしいものは
君の瞳と丸いお月さまだけなのだから
...
海水の知る
捕食者の死のショー
君は戦争を覆い尽くし
看護婦の眼球を
蹴り倒す
暗転
半音の脳
溜まる無肢
ナイーヴな北部エイドに
神託は得られた
鼻腔の奥の
葡萄の絵よ
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
下品 顔 言動
奥津 強
自由詩
4
05/12/1 14:58
そこに詩がありて
みしま
自由詩
0*
05/12/1 14:08
Why do I need men more than th ...
月山一天
自由詩
3
05/12/1 13:57
寒灯日和
森川マサハル
未詩・独白
3
05/12/1 13:30
はちみつレモン
なな子
自由詩
1
05/12/1 12:56
守るべきものへ
ポンテク
携帯写真+...
7*
05/12/1 12:27
雪が降ったら
とびまる。
自由詩
3*
05/12/1 11:20
裸の王様
和泉 誠
自由詩
0*
05/12/1 11:08
人間チワワ
〃
自由詩
0*
05/12/1 10:43
冷凍
ののの
自由詩
2*
05/12/1 10:39
ものわざわゐ
アシタバ
自由詩
4
05/12/1 10:31
光る声、並木道
Yuno
未詩・独白
1
05/12/1 10:28
落葉
蒼木りん
未詩・独白
1
05/12/1 10:14
隙間
もろ
未詩・独白
3
05/12/1 9:37
☆とわたしのないしょばなし
あまくちペル...
未詩・独白
2*
05/12/1 9:12
冬薔薇
落合朱美
自由詩
13*
05/12/1 8:32
虚空の刻印
こしごえ
自由詩
13*
05/12/1 8:08
一歩、踏み出す時
逢坂桜
自由詩
3+*
05/12/1 7:47
風をむかえて
プテラノドン
自由詩
1*
05/12/1 7:45
燃え尽きたように思われた
フユナ
未詩・独白
3
05/12/1 2:59
からだはどこにあるの?
むらさき
自由詩
3*
05/12/1 2:15
夕焼けの鐘
遊羽
自由詩
2*
05/12/1 1:35
死んだネコを抱いて
モリマサ公
自由詩
15*
05/12/1 1:33
萎えた心に何を抱く
松本 卓也
自由詩
0*
05/12/1 1:24
優しさの羽の中で
Yuno
未詩・独白
0
05/12/1 0:54
心の物差し
ひろよ
自由詩
6*
05/12/1 0:49
ねぇ、サザえさん
yaka
自由詩
6*
05/12/1 0:46
事情をしらない猫
炭本 樹宏
自由詩
5
05/12/1 0:22
お月さまのために
とびまる。
自由詩
0
05/12/1 0:05
羽の内部の聖堂
鏡文字
自由詩
2
05/11/30 23:49
6486
6487
6488
6489
6490
6491
6492
6493
6494
6495
6496
6497
6498
6499
6500
6501
6502
6503
6504
6505
6506
6507
6508
6509
6510
6511
6512
6513
6514
6515
6516
6517
6518
6519
6520
6521
6522
6523
6524
6525
6526
加筆訂正:
届かない距離
/
りょう。
[05/12/1 14:39]
若干,加筆致しました。
5.57sec.