便器に
サインを試みた
ところがサインペンのインク切れで
かすれたおしっこのような
名前しか
書けない
ペンキを持ち出してきて
真っ黄色一色に
塗り上げた
塗り上げた便器を
トイレ ...
タバコに火をつけて
この世界の片隅の
哀愁ってやつを感じながら
春の風に吹かれている
自分に自惚れている瞬間
こんなときには
こんな自分でも
物語の主人公にな ...
雨粒に触れて 膜は破れた
私の巡ったしるしの中に
遠く、緑が燃えた
児戯の様、六番目の足を伸ばす
かそけき予感は 手のひらの中
(水盤を御覧よ、花が 踊る ...
罅割れた道の端に立つ
この道は水分を欲している
左腕を伸ばし
拳の先で親指を立てる
すると 車が止まる
あるいは止まらない
二十世紀末という
古代でももっとも新しい時代
私はそのよ ...
蜂が飛びすぎるダイニングを
沖のほうまで突き出したら四駆が買えなくなった
注射器におっかなびっくり触ったときの気持ちで
トレイを持って並ぶ列に詰め寄るけど
転がし方によって点き方の違う ...
風車の展開図を見てがっかりした心で
悩んでみせる
石垣の山折り谷折りについて
たぶらかされた巾着のひだひだは
喜んでプールを埋めようとするかも
流れ着いても誰もいないなら
こぼれな ...
きみを
おもうと
ゆうきがでるよ
ひとごみのなか
また
ひとりでも
きみを
おもうと
つよくなれるよ
こおべたれずに
とおく
みれるよ
きみを
おもうと
...
朝 曇り
この窓はblue
寂しくなる、
そうして一言は部屋に染み渡ったのでした
こうしてあのときの一言が
雨の日の漣みたいに
交差点を傘が彩り
沈黙はいつもこうしてこの街を ...
春雷が鳴る度に
回廊に籠もるので
駕篭かき風情が
と
嫉まれている
回廊を出たら
富士山が見えた
のろのろ歩いていたので
後方からの
人力車に抜かれて
お客さんに叱られる
抜 ...
何のために人は花を観るのだろう
しとしとと雨が 花びらを流して
何のために人は花を観るのだろう
足元に転がるビールの空缶 を 僕は躊躇なく踏み潰す
何のために人は花を観るの ...
あの人の指があたしの内臓にくっきりと跡をつける
みずを含んだオアシスは、強く押せばくずれてしまう
花をかざって
手の写真が送られてきた
あたしが後悔をつのらせているあいだ
あなたは手 ...
今日、春の嵐が吹いていたことなど忘れているだろう。
鈍く伝わる雷の音、ひたぴたと重なる雨の音が、心地よく感じられる日。
今はそんな夜、だった、よ。
留守番電話に入っていたYの声
「あ.うん,ごめん……死にたいです.じゃあね(笑)」
そしてあわてて書いたようなメール
『留守電に変なメッセージ残した.気にしないでくれ』
電話をかけなおすとYは ...
永き夜貴方が其処に居るのなら夢も厭わぬ、覚める朝まで・・・
満ち足りた思いを胸に刻みつつ忘れてしまう胸のトキメキ
日々、堕落。特に楽しいものはなくただ過ぎていく戻らぬ時間
ヒラり舞う ...
1.
神様の絵の具
春になれば桜色
夏になれば太陽色
秋になれば紅葉色
冬になれば雪色
空は白と青と赤と黒
海は筆を洗うバケツ
神様は大忙し
2.
今日は山に登ろう ...
なんでわかっちゃったのかね
中島敦の『山月記』
詩人なんか目指してると虎に
なるんだってさ
ガオー
階段を駈けあがる音つづいて扉をたたく音
新聞屋のたぐいかと思えばきみ
洗い立ての髪が匂う
いつかの女の子と同じシャンプー
がさごそいう白いポリ袋も同じ
決まって長葱が顔を ...
(夏)
波音の届きそうにない
部屋でただ
いき過ぎるのを待ってる
テレビにはめ込まれた
冷たいガラスの匂いだけが
わたしに似ている
(秋)
言葉になり損ねて ...
スターチス の花で
おままごとを したかった
だって
枯れてなお 色美しく
輪切りにすると
たくさんの
星屑が
できるから
ぼくは詩人
価値はそのもの自体にあるのではなく
価値を評価する価値にあるのかもしれない
それはぼくの努力
それはみんなへの認識
今日もまた
朝の散歩をしていると
写真家に出会 ...
あなたはいつも
私の頭の上にいた
背の高い私よりもっと
高いところにあるあなたの優しさ
電車のなかでは私をかばうように
隣を歩くときはそっと腰に手を添えて
メールは毎日欠かさずに
そ ...
一人は好き でも嫌い
世界をまるでゴミためのように感じていて
それらをすべてバラの花だと思い込もうと必死
嘘が異常に上手い
人にはそれほど吐かないよ
それはただの虚言 ...
どうして僕たちは結ばれたんだろう
何億といる人の中でどうして君を選んだんだろう
思考のない恋愛
赤い糸
そんなものがあるのかな
思考のない恋愛
気がつくとき
君は ...
くたくたに疲れた僕の神経は
歩くことさえ千鳥足
支えてくれる人がいる
幸せだ
人はぶつかりあい
人は慰めあう
凍りついた時間に
頭のディスプレイには
絶望 ...
数々の偶然に
ときめいたり
とまどったり
一人歩く道は
表通り
裏通り
行き止まり
脱線して
墜落して
僕は迷子になってしまった
時折訪れる至 ...
今日 久しぶりに
君と別れた改札口に来てみた
あれは
改札口に捨てた
二人の思い
あれは
改札口に捨てた
ちぎれた昨日
発車のベルは悲しく電車は走る
思い出の駅を
...
1
子どもを産んだら{ルビ早月=さつき}と名付けようと決めていた。
だけどぼくは子宮を持っていない。女には興味を持てなかった。だからといっ ...
壁の無い部屋。隅っこに落ちているフライパンには
38口径の歯型が付いている。夜毎、俳優達の頭を
ハンマーで叩いてまわるという老人。彼にありったけの小銭を渡せば
修理してくれるという。
何もない景色があった
見たこともないものを、憶えているのは
緩やかに消えていく光のせいでしょうか
眠れない、夜ならば
明日の仕業にしてしまおう
結局、かたちばかりが残った
匂いが泡立つ ...
何時も強く元気だった。
そんな貴女が、
どんどんと弱っていく。
有った食欲は無くなり、
楽しみだと言った旅行も無くなり、
好きだと言ったお茶も、
今ではもう昔程口にしない。
日向 ...
日付順文書リスト
タイトル
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カテゴリ
Point
日付
黄色い便器
Kaorin...
自由詩
0
06/4/2 22:02
あてのないこの世界へ
ジム・プリマ...
自由詩
2
06/4/2 21:54
春雷
ミゼット
自由詩
6*
06/4/2 21:44
古代人のヒッチハイク
岡部淳太郎
自由詩
10*
06/4/2 21:33
20.ブレンダン・フレッチャー
合耕
自由詩
0*
06/4/2 20:59
19.ジョン・ハナー
〃
自由詩
0*
06/4/2 20:47
いまでも
よーかん
自由詩
5*
06/4/2 20:47
時と差
a.u.i.
自由詩
1
06/4/2 18:50
濃縮回廊
あおば
自由詩
8*
06/4/2 18:44
『花見』
しろいぬ
自由詩
1
06/4/2 18:43
あの人の指があたしの内臓にくっきりと跡をつける
床
自由詩
0
06/4/2 18:37
しばらくぶりに会ったら
花丸ぺけ
未詩・独白
1*
06/4/2 18:23
Yへ
haniwa
未詩・独白
3
06/4/2 17:53
日常
命鈴
短歌
2
06/4/2 17:41
戯れ言5
美味
自由詩
0*
06/4/2 17:20
勉学と虎
吉岡孝次
自由詩
1
06/4/2 17:05
同じでないもの
アシタバ
自由詩
2
06/4/2 16:46
季節
たもつ
自由詩
15
06/4/2 16:17
おままごと
Lucy.M...
自由詩
2*
06/4/2 15:08
ぽえむ君−着眼−
ぽえむ君
自由詩
2*
06/4/2 14:31
ただ、さくらの日に寄せて
まきび
自由詩
3*
06/4/2 12:15
『自己分析』
しろいぬ
自由詩
1
06/4/2 6:47
思考のない恋愛
炭本 樹宏
自由詩
1
06/4/2 4:44
通り雨
〃
自由詩
1
06/4/2 4:33
回り道で出会う自分
〃
自由詩
0
06/4/2 4:20
@改札口
貴水 水海
自由詩
0
06/4/2 4:09
早月
アルビノ
散文(批評...
3
06/4/2 3:33
噂
プテラノドン
自由詩
2*
06/4/2 2:14
喪失の後先に
霜天
自由詩
9
06/4/2 2:04
悲しいね。
ala
自由詩
2
06/4/2 1:10
6278
6279
6280
6281
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6317
6318
加筆訂正:
おままごと
/
Lucy.M.千鶴
[06/4/2 15:14]
間違えてEnterキーを押してしまいました。
鏡のナイフは似合わない
/
たりぽん(大理 奔)
[06/4/2 9:15]
ちょこっと推敲しました
5.87sec.