「機械ってね」
「ああそうですか」
「小動物の骨の無数の結合からできていると思っていたんです」
「ほうらやっぱり……」
「易しい感じがしませんか、ほら、こう……」
「むしろなまぬるいと」
...
入れたての
れもんてぃーを
口に含んで
あんたの隣
小さな距離が
もどかしくて
寄りかかる

隣にいるのは
あんただけでいい
あとはいらない
たとえぼくが
ただの猫でも
眠れ ...
死はこなされて
機械は内側を滑り込む
透明な肌を従えて
最大を飛ぶという試練

地球が地球という回転をすることに
墓守達は無関心だった
無関心という海に住む
魚のように

名曲は肌 ...
冬を轢き殺して
冷たい空気と声を引き裂いて
春の電車は来る
目の前を通過して見えない
速度制限無視の乱暴さで
別れを言う暇もない

いっせいに芽吹く色を
羨んだのはだれ?

冬は粉 ...
窓辺に置いた花が
枯れてしまって
悲しむわたしのもとへ
風が
山の裾野を渡り
あなたの窓を
こつんとひとつして
わたしの窓にも
こつんとひとつして
風の
通り道が出来たことを
知 ...
洗濯板の上で転がる飴玉が
ある時間 止まって見える

土を固めることができる赤い薬で
米俵を三角に切り裂き
屋根の上と 自分の頭の上で 同じ形をとらせたら

湧いて来る点と点を結べるのは ...
何かの罠のような路地や家々の間を抜け
無造作に置かれたきらびやかな板をぬい
話しかけようとするものは話しかけてくるだろう
水の下の水 道の下の道
空白を埋めることでよしとする輩 ...
古い雨が降る
小糠みたいな雨が降る
"The rain is raining." と唄ったのはイギリスの詩人だが
赤い髪をした僕は「ひゃ 〜〜 」と歌う大馬鹿野郎さ
おじい ...
ゆれてる

あたたかい

草花よけて歩いてる

大きな空に夕日

タンポポがただよってる

自転車を丘の向こうに
置いたままだ

丘のふもと

なで肩の紳士が
高速道路 ...
    庭隅のさざんかがぽっとり落ちている
           古戦場の血糊のように
ときいろだったわたしの季節も萎えてしまった
          老犬のくちもとのように 

   脳髄 ...
なにも届かない
耳は犬にくれ
響きを伝える大気は吸い尽くした



知らない人がいる
その人は、歌を歌うらしい



地球の裏側か隣国か
私には知るすべもないセ ...
草の香りに 身を潜ませ。
振り仰いだ青の おそろしい深さ。

アレハ なつかしい歌うせせらぎ。
この空の対岸から美しい音色が来る(と思う)。

ココハ 天のほとり(きっと)。ずっと。
微 ...
 きみなんか大っ嫌いだ
 詩にして卑怯でしょう だけどあまい夢ばっか見るから
 机の苦い味に耐えられない だから
 あんたなんか大っ嫌いだ
  嫌いだよ
きみなんか あの橋と
 今落ち ...
冬の花火が出発告げるよ
 今夜
コンクリートじゃなくて 深い海だよ 路上はね
  ちぎれ舟抱いていけば冬だねまだ
 掌に乗るくらいの自奏琴 宝石に似せたガラス球まぶした
  そんな都会ばか ...
なにもかも
イヤんなっちゃって
涙なんかちょっと浮かべて
高いビルのてっぺんあたりで
遠くに見える
もっと高いビルのてっぺんあたりをにらみつけながら
手のひらを
握ったり
開いたり
...
僕は烏になりたい

と言って飛び立っていってしまった少年が
まだ帰ってこない
どうしたの
と、聞いても
答えはない

真っ黒な翼を手にして
そして
真っ白な心を
必死で隠した ...
 キリストの父親である男が、玄関の扉に磔となって帰宅する。
彼の三歳になる息子の「オモチャ!!」の叫び声が、戸棚の奥に隠されていた
ぬいぐるみの、スヌーピーのキンタマの後ろ、階段裏の水道管のなかで ...
始まりは何時もそうなんだ
この名の僕が先頭に立つ

僕の悩み事は何でも最初
一番にやらなくてはならない
爪先立ちすれば後ろの眼差しが痛い
時には後ろに下がりたい

そして
こっそり泣 ...
落ちてくる雨が
まるで
あの日を思い出させる
窓から
眠る街を覗けば
切なくなるのはなんで
背中から
ひんやりと 伝わる温度に
真っ白に
過ぎていく時間が
じんわりと滲んだ

...
夢の続き
残像だけが残る
その声が
誰だか思い出せない
気づいたら滲んでいて
ぼくはただ
笑っていた
幸せだったんだよね
ぼくは笑っているから
温かかったから
ねぇ 今もぼくは
...
君が好きだった
梅味の飴玉買ってきたよ
いなり寿司も買ってきたよ
春用の服も
花粉症のマスクも
可愛い靴も
緑色のカーテンも
真っ白いシーツも
CDも
本も
雑誌も
全部、
君 ...
ぼくは詩人

詩になるものを綺麗に
そして美しく表現することに
努力を惜しまない
それはぼくの熱意
それはみんなへの満足

道ばたに咲いている花を見る
そこには1つの詩がたたずんでい ...
あれはどこからきたのかな
きいろくひかるまるいもの
だれかにきいてみたいけど
だあれもいないいないみた




{引用=
             海沿いの一軒家
         ...
あなたはわたしを頼ってこの町にやってきた
わたしの住む遠いあの町へ

いつも追われてやってくる
悲しく破られた長いまどろみのあと
終わっているこの場所に
ふるえるよるべのないあなた

...
愛なんて恋なんて

人にとってやっかいな存在だ

邪魔なだけの何にでもない

人は人を恋をして

愛すしかしそれを実行できる

人間はごくわずか

結局現実ははかなく

切 ...
きらめく風を追いかけて
君とどこまで駆けただろう

陽射しを浴びて微笑んだ
遠い昔の君との出会い

何度か離れ離れになった

何度か分かり合えない夜もあった

互いに孤独で
押し ...
例えば、言葉などは必要なくなって
音楽で会話し、時間の流れを数える
例えば、分かり合う必要もなくなって
同じ空気を吸って生きていく

そう、規律正しい鼓動と
少しずつ滅びては
更新されて ...
かなしいことがあったのだ
飼い猫が死んだ
という話をするように
家の柱が折れたことを話し始めた
ひとりの男
孤独で
今にも折れそうなぐらい痩せ細り
帰る家もなく
行くべき場所もないと
...
私が育てたサナトリウムの
前庭の小さな丘の上に置かれた
半分朽ちた木製の椅子に
座っているのは私の父さんです

消し炭の鳥がうまく滑降して
門の上から同情を呼び寄せます
五分ですか?半年 ...
 
ぷくぷくぷくぷく 水の中
かぎりなく 流線型に近づこうと努力する

ぽこぽこぽこぽこ 水の中
さまざまなことを考える

青い傘 黄色い傘 赤い傘 黒い空
緑風にたなびく水 水にはた ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
柔らかい機械今唯ケンタロ...自由詩5*06/3/23 23:45
独占蓮見自由詩206/3/23 23:42
墓守の帯シャーロット自由詩106/3/23 23:38
春の速度花田春菜自由詩206/3/23 23:17
風の道LEO自由詩8*06/3/23 23:11
12.グレッグ・キニア合耕自由詩0*06/3/23 22:28
うたとわたし木立 悟自由詩306/3/23 22:01
召喚吉岡孝次自由詩106/3/23 21:53
ゆれてるよーかん自由詩2*06/3/23 21:52
四行詩(抄)Ⅲ信天翁自由詩106/3/23 21:45
セルマは歌う、心の底からRT自由詩6*06/3/23 19:48
目 眩 (めまい)水無瀬 咲耶自由詩2*06/3/23 19:45
夕暮れ便乗鴎自由詩2*06/3/23 18:56
今夜自由詩206/3/23 18:46
20階のモスキート大覚アキラ自由詩3*06/3/23 17:57
カラス砦希(ユキ)自由詩106/3/23 15:19
「祝祭の夜」プテラノドン自由詩1*06/3/23 14:31
A海月自由詩2*06/3/23 13:44
蓮見自由詩306/3/23 13:38
遠い記憶自由詩206/3/23 13:05
全部、全部。美味自由詩1*06/3/23 13:04
ぽえむ君−学習−ぽえむ君自由詩4*06/3/23 11:23
満月ふるる自由詩3*06/3/23 9:46
終わりの日篠有里自由詩206/3/23 9:41
愛する、愛されることは人間の本能こめ自由詩306/3/23 9:00
@風と空貴水 水海自由詩206/3/23 8:12
シナプスかのこ未詩・独白206/3/23 4:58
猫はきらいですか黒川排除 (...自由詩106/3/23 4:43
sir,natrium_sanatorium : 0人間自由詩106/3/23 4:05
飛行渡邉建志未詩・独白4*06/3/23 2:43

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加筆訂正:
愛する、愛されることは人間の本能/こめ[06/3/23 19:21]
すいません、紛らわしくて
歴史の転換点/竜一郎[06/3/23 12:07]
伝わりづらい点の修正と訂正や個々の名称などを追加など。読みづらくなっていましたらコメントください
春さきの幻体/こしごえ[06/3/23 9:13]
やはり、これは元に。
春さきの幻体/こしごえ[06/3/23 8:41]
最終連、段落分けました。
7.33sec.