灯りを消して
きみはぼくのことを
ぼくはきみのことを
好きだったのに実らなかった
あのひとだと思って
これから一時間
キスしつづけよう
きみの肩には
できかけのタトゥがつぼんでいた ...
後悔は赤いシロップの味
喉の舳先に引っかかってざらりと落ちた
落ちてしまえばいつも無感覚 無かったかのように
そこまでがリミット
それ以上はありふれている
市の公会堂 暗い二階への階段 ...
リング色 シリンダーから 軽い声 忘れた物を 唄で見つける
天文の漂う踊り場にて
夜風に占う明日の天機
孤島を踏んだ小鳥のように
無恥の鏡を握り携え
彼方の涼へと方位を定め
遷ろい霊えと無慈悲に祈る
翳にあっ ...
緑の空を白いトンネルにも塗っていると
彼の足音が聞こえる
渇いた喉を癒すのは
何かしらの優しさなんだろうと思う。
でもそんなことを言われなくても
と思う。
一万八千数百個の時間が頭 ...
とある 老人施設にて
歯が無くなり
噛む力が無くなり
食べる気力が無くなり
お粥や細かく刻んだおかず(超刻みと呼ばれています)しか
召し上がれなくなった お年寄りのご家族から
「 ...
いちご狩りに行った帰り道
バックシートでうたた寝する妻と娘の
少し開いた唇からは
いちごの匂いの吐息が漏れ
車の中はまるでいちご畑のようだ
高速道路の料金所で窓を開けたら
料金所のおじ ...
街路は静かだ
たくらみのみ隠然と
安普請のパネルのうちにしこる
怪しげなるは自分自身であると認めぬか
当りもしないクジ券を
数枚買ったことであろう
今宵
世の中は
...
ないものねだりばかりしているんだ
今までずっと、僕は。
そこにあるものに、どうして満足できないんだろう
僕の手の中にあるものだって
当たり前に存在するわけじゃないのに
君を見 ...
ぼくは詩人
ひたむきに
それでいて
たじろぐことなく
感じたことを
そのままに
それはぼくの活動
それはみんなへの活気
今日もまた
朝の散歩をしていると
うさぎに出 ...
もしあなたが箱に帰れば、そこには誰もいない。
立て付けの悪い扉は、また今日も軋んで、耳のどこか奥を刺激する。
熱く匂う空気で染められ、空気には動物の匂いが染みついて何とも言えない。
どこまでも湿 ...
空
桜
空
散る
花び ら
...
雪の聲がした。
急いで玄関に出てみると
吐息が 曇天を埋めるように、
真綿のような牡丹雪が
くるくる廻りながら白く染めていく。
庭先の物干し台を。
ヤツデの木を。
向かいの家々の屋根を、白く ...
ドアを開けるとそこには海が広がっていた。
あまり風の強くない日、浜辺に立つ。
波打ち際には近づかずに遠くで眺めた。
水平線は、左から右までずっと続いてて、ゆっくりと曲がっていた。
右に ...
春風の中に立ちすくむとき
となりで泣きながら踊っていた彼女をおもいだす
ごめんね ごめんね
最後に聞いた彼女のことば
愛を手に入れるという表現はおかしくて
「愛 ...
仔猫が生き埋めになっている場所に
機械が出来ていたらどうしよう!
どうしても仔猫を助けてあげられない!
仔猫が生き埋めになったあの今もあるふくらみ
機械の音が聴こえてきたら?
……仔猫はもう ...
主な行動:
なでて、くちづけて、ひっぱって、つねって、
かんで、なめて、たたいて、にぎって、かいで、
たべて、いれて、かいて、ふいて、もんで、
みて、きいて、すって、おして、つまんで、
とっ ...
ショートケーキ・ショートケーキ・ロックンロール
アリゾナへ行こう
動物は素直に肉になる
プラチナの夜が僕らに話しかけて
くれたことを
動物は肉になることを嫌がる
草はにがい
桜の森で ...
針を折るような音が
遠くで響いたり
単調な反響をくりかえし くりかえして
吹雪が去っていく
そして
おしよせる
春がじわり地をはい
足元を湿っぽくさせ
春が舞い
町 ...
1.
ずっと昔の話だけど
ずっと昔、といっても2年という時間が流れただけなのだけれども
その2年はあまりに遠く
去っていってしまったので
ずっと昔の話だけど
よく鉄塔か ...
ドラゴンが海でサザエを踏んづけて火を吐くくらい調子が悪い
留守電に胸の痛みを訴えて2杯目のお茶布団にこぼす
休日の夜コーヒーと似た味の体外分泌 ざわついている
空っぽの部屋が寒くて ...
赤みがかった
ふわふわの
わたあめみたいな
なにかが
頭の上にあって
それが愛なんだと
みぃちゃんは言った
みぃちゃんは金魚すくいが好きだ
やるほうではなく
やるのを見てるのが好 ...
愛猫がもともといない
だから犬小屋を建てない
ファイナルアンサー?
ピ ...
もう一度確認しよう
俺は何か悪い事したか?
まあ考えればいくらでも出てくるさ
理由をつける気になればいくらでもつけれるさ
だがもう一度確認しよう
俺は何か悪い事したか?
それは向こうが ...
雪降りし頃に君は居なくなり桜舞う今もまだ帰らぬまま
高台に臨む丘から海を見る息することを止めてみようか
もういいかいまぁだだよもういいかいもういいよもういいよもういい
君意外に ...
抑えきれない今の気持ちを表現しよう
この胸の中にあるもやもやを誰かに伝えよう
絵筆を握って絵の具で描こうか?
携帯片手に写メールのシャッターをきろうか?
エレキギターはまだ指が追いつかない ...
【エチュード・プレパラート】
僕が僕未満であることを。
―地下鉄は…、都市の、どの部分なんだ?
耳のちぎれたバニーガールだ
それは血管だよ、僕がじゃあ、赤血球かい、
...
悲しかった
ただ悲しかっただけだった
人を恋することは良いことだが
恋をしてどうなる
その恋がみのるみのらないは
運任せ
恋は本当に自由気ままに
舞っている花 ...
始まってから後の受け皿は
銀色の物を溜めるよりも炊飯してしまう
プロペラの風がいつまでも心地いい場所じゃないから
まな板で転がした消しゴムを描くのなら
画板を垂直に掛けるのもよしとして
...
血の気の引いたホットドッグは鉛筆になるから
肘で挟めるんだそうだ
こちらへ倒れて来そうな灯台も
前歯で押し止めながら
挟む
喋り言葉の中に
こめかみの内側を上ってゆく汗が
自然に ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
タトゥのつぼみ
ZUZU
自由詩
2
06/3/27 18:56
Wandering
篠有里
自由詩
1
06/3/27 18:26
足の先でなく
当麻完二
短歌
0
06/3/27 18:09
口ずさむのは鳥の鳴き声
かぜきり
自由詩
1*
06/3/27 18:03
タクシー
当麻完二
自由詩
2
06/3/27 18:03
そこにひとが 生きていたのだ (老人施設にて)
第2の地球
散文(批評...
4
06/3/27 17:11
いちご狩り
大覚アキラ
自由詩
5*
06/3/27 16:25
街路
アシタバ
自由詩
0
06/3/27 16:21
ないものねだり
ことは
自由詩
3*
06/3/27 13:16
ぽえむ君−跳躍−
ぽえむ君
自由詩
3*
06/3/27 10:30
「箱の中の猫」
篠有里
自由詩
1
06/3/27 9:27
春
ふるる
自由詩
4*
06/3/27 9:20
友待ち雪
フユキヱリカ
携帯写真+...
4
06/3/27 6:15
偏頭痛
花丸ぺけ
未詩・独白
3*
06/3/27 3:13
春風
七尾きよし
自由詩
3*
06/3/27 2:22
オソルベキ疑惑(2)
今唯ケンタロ...
自由詩
2*
06/3/27 2:00
他人の身体への愛情表現方法
むらさき
自由詩
1*
06/3/27 0:13
サイレン
シャーロット
自由詩
0
06/3/27 0:03
啓蟄
湾鶴
自由詩
4
06/3/26 23:38
羽根のあった日
砦希(ユキ)
未詩・独白
1
06/3/26 23:18
不調のわけを
りっと(里都...
短歌
0
06/3/26 22:40
わたあめみたいななにか
桜 葉一
自由詩
1
06/3/26 22:38
文字でシュールを極めてみたい無謀
加藤泰清
散文(批評...
0
06/3/26 21:18
言ってやれ!叫んでやれ!ぶちかましてやれ!
腰抜け若鶏
自由詩
1*
06/3/26 20:56
春(2ヶ月)
十六夜
短歌
1
06/3/26 20:12
今の気持ちを詩にしよう
腰抜け若鶏
自由詩
3*
06/3/26 19:27
【 エチュード・プレパラート 】
吹雪
自由詩
2
06/3/26 19:07
花粉も恋も大流行!
こめ
自由詩
6
06/3/26 18:49
15.エリック・バナ
合耕
自由詩
1*
06/3/26 18:21
14.マシュー・リラード
〃
自由詩
1*
06/3/26 18:04
6287
6288
6289
6290
6291
6292
6293
6294
6295
6296
6297
6298
6299
6300
6301
6302
6303
6304
6305
6306
6307
6308
6309
6310
6311
6312
6313
6314
6315
6316
6317
6318
6319
6320
6321
6322
6323
6324
6325
6326
6327
加筆訂正:
雷造じいさんへの手紙
/
服部 剛
[06/3/27 1:26]
一部訂正。
雷造じいさんへの手紙
/
服部 剛
[06/3/27 1:24]
最後から2連目に誤字があり訂正しました。
6.84sec.