そして、
海は濁っていった。青黒く、あるいは黄色く、
濁ることで海はひとつの予兆を示した。水平
線までの正確な距離をはかろうと、漁師たち
は考えをめぐらせ、砂 ...
寂れた町の
死んでしまった
小さな時計塔
右にも左にも廻らない
何を見てきたのだろうか
誰にも知られずに
静かに狂って
止まったんだろう
指す時は
闇の時か光の時か
銀の粒 ひとつの星座
解けてゆく月
たちどまり
再び進みはじめるたびに
目の前にひろがるものたち
「これで死ぬのか」と思いながら
生きている
...
言葉以前の言葉をとらえるためには
「自分は人間だ」などという考えにつきあってはいられない
狐 なめくじ 犬 足のないねずみ 死んだ木々 土くれ
猫の脚のつけ根
ころげま ...
悪は悪のまま動かずひろがり
幸福は悪を操作する
幸福は悪にも幸福にもなれるが
悪は悪の珠を抱く
昼下がりの岬
汗ばんだTシャツ
思い出には日差し
砂さらう波の音(ね)
昼下がりの岬
舌カジル恋人
「音楽がくれたの?」
おぼろげな輪郭
昼下が ...
桜の花びら敷き詰めた
春の絨毯の上
僕は今、何を見よう
ねぇ君には何が見える?
進み始めた時間の中で
変わり始めた世界の中で
いろんなものが溢れる世界だから
つまづくとき ...
幸せの真理はいまだによく解らない
蹴飛ばしてくるおなかを摩りながら
この夏母になる彼女はうれしそうで
生まれるのを 抗っているようだと
なんとなく感じてしまったあたしは ...
ほこらかに だれにも
似ていないことを
きそいあっても じぶんの
言葉など ないと知りながら
がんばって てんぱってます
ふわふわと空気に溶け込み一人部屋で
ホットケーキを二段重ね
蜂蜜たっぷり甘いのをほおばって
ぱくり
さらさらとこぼれる様な白いカーテンが
白い蝶々を連れてきた
タンポポの蜜はいかがでしょう ...
青みがかる灰色の空
春の若葉も静かな会話
横断歩道 赤に変わって
僕は止まる 息を吐いて
思うことはたくさんあるが
思っても仕方のないことばかりで
晩御飯の ...
地の水の円
宙の粒
暗くかがやく重なりの日
ひとりの涙が見つめる日
歩くたびに
すぎるたびに
ふと触れる厚い葉
空へ向かう音になる
こころもとなくにじむ ...
いい詩など書いて
すぐやらせてくれる事があったら
今すぐにでもがんばるのになあ
こないだも電車に乗ったら
ミニスカはいた女の人がいて
見えるんだか見せてるんだかわからないような足開きして ...
こんな晴れた日
野の緑はしなやかな腕を
天に向かって伸ばし
陽射しに仄かな生命を温めている
草むらをすり抜ける風は
蜜蜂の
しじみ蝶の
か細い肢に付いた花粉を
祈りに変えて
次の ...
ぼくは詩人
星は自分で探すもの
幸せは自分で見つけるもの
今日もまた
朝の散歩をしていると
少女に出会いました
星を探しているの
しゃがみながら熱心そう
朝に ...
ごまかしの日常に
気まぐれに訪れる天使
嘘をついてしまった時には
天使もふくれっ面
今も僕の斜め後ろ上空で
僕のことを眺めてる
見つめている視線の先には
限り ...
風の声が聴きたかった
新緑の並木道の向こうでは、
アスファルトに杖を落とした老人が{ルビ蹲=うずくま}っていた
僕は見ていたに違いない、
何故彼がそうしていたのか一部始終を ...
詩と技術ということを常に考えています。
というのは、私は詩を書くとき、技術的なことはぼんやりとしか考えていないから。
ぽっと浮かんだものを何も考えないで(言葉で表せるようなことは考えてない)書いて ...
5センチの猫が
水槽に飛び込んで
すべての魚を
粉々にしてしまった
キラキラ瞬く星達は、
ひろいひろい漆黒の宇宙で、
ただただその生を燃やし尽くして
ただただこの生を燃やし尽くして
せまいせまい青い地球で
ふわふわ生きる私に
キラキ ...
なんと違うことだろう
二年間寝たきりの祖母が他界した
94年の生涯を自宅で眠るように閉じた
涙は流れなかった
葬儀はしめやかに営まれ
その後遺体は火葬場へ
焼かれる間に親族は
酒 ...
遅い春が さらに足踏みをして
私たちの日曜日は
台無しになってしまったけど
公園からの帰り道
陽当たりのいい住宅街の一角で
うっすらとつぼみの綻んだ
可憐な桜を見つけた
ブロ ...
叩く
ひとを叩く
大好きな彼女
君のこと好きだよ
と言わずに叩く
大切な母親
いつもありがとう
と言わずに叩く
可愛い我が子
よしよし
と言わずに叩く
...
悲しくて
寂しくて
ふと見上げれば
何千年
何万年
時を旅した光が
優しき真綿のごとく
我が頭上で
巡り会う
奇跡
明日も強く
生きようと思う
?
あなたの煙草に火をつけると
一瞬
ちらちらと
睫毛が揺れる
そんな
どこにでもある光景のために
この部屋での喫煙を許すのだ
もしこの部屋にお香立さえなかったら
きっと ...
音楽のカテゴリ
時代のカテゴリ
侍というカテゴリ
一般市民というカテゴリ
すべてが 癖
癖をまとめ上げ
自分の直感を信じて チャンプルーを作る
フェイクでもかまわない
猿真似で ...
ぼくは詩人
どんなときも
どうにかする気持ちが大切
今日もまた
朝の散歩をしていると
少年に出会いました
空を見ながら
不安そうな顔をしていました
雨が降ると
...
なにもない街で
宛のない言葉を吐く
悲しみと喜びと
妬みと慈しみに縁取られたそれは
昏い空に浮かんで じわりと溶けた
手を繋いだ先に なにかあると 信じた
たと ...
今朝は十四
穿たれた微笑みに------キリトリ線--------
昼は十七
胃の中の不燃物を ゆっくりと咀嚼
シーチキンのおにぎりに火をつけて
今夜は十九
ネバーラン ...
目が乾燥して瞬きをした時に出る涙と
あなたを失った時に
愕然としてしばらく信じられなくて
理解しようとしないで
数日が過ぎた時に
タンスの奥から出てきた
あなたのセーターを見た時に
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
そして海は濁っていった
岡部淳太郎
自由詩
11*
06/4/24 22:11
止まった時計
火冬
自由詩
0
06/4/24 21:59
29Y.2・4
木立 悟
未詩・独白
2
06/4/24 21:58
29Y.7・17
〃
未詩・独白
0
06/4/24 21:57
29Y.6月某日
〃
未詩・独白
0
06/4/24 21:56
昼下がりの岬
ペヨー太
自由詩
1
06/4/24 21:25
桜の時
ことは
自由詩
3*
06/4/24 20:58
*美しき謎*
かおる
自由詩
5*
06/4/24 20:15
そろもん(リーチの話)
みつべえ
自由詩
3
06/4/24 19:57
蜜
暗闇れもん
自由詩
1*
06/4/24 18:42
やりきれない
水在らあらあ
自由詩
10*
06/4/24 17:26
午後と羽
木立 悟
自由詩
2
06/4/24 17:16
いい詩など
日雇いくん◆...
自由詩
3*
06/4/24 17:04
雲雀
銀猫
自由詩
19*
06/4/24 15:36
ぽえむ君−七星−
ぽえむ君
自由詩
10*
06/4/24 14:40
幸せに気付く
山崎 風雅
自由詩
1*
06/4/24 13:43
手紙 ー ルナク ・ 服部 剛 ー
はっとりごう...
自由詩
20*
06/4/24 12:47
詩と技術
ふるる
散文(批評...
18*
06/4/24 12:30
5センチの猫
チアーヌ
自由詩
6
06/4/24 12:09
[ 星と私 ]
渕崎。
自由詩
0
06/4/24 12:00
「なんと違うことだろう」
広川 孝治
自由詩
4
06/4/24 11:47
桜ホリデー
落合朱美
自由詩
14*
06/4/24 7:48
Knock On The Door
恋月 ぴの
自由詩
20*
06/4/24 6:57
夜空
Honest...
自由詩
1*
06/4/24 3:28
ドア
砦希(ユキ)
未詩・独白
2
06/4/24 2:56
「サムライ・チャンプルー」
しいたけ
自由詩
2*
06/4/24 1:21
ぽえむ君−天気−
ぽえむ君
自由詩
5*
06/4/24 1:00
『街』
しろいぬ
自由詩
1
06/4/24 0:46
D a n c e ,
オオカミ
自由詩
2
06/4/24 0:30
涙の理由
mac
未詩・独白
0
06/4/24 0:24
6248
6249
6250
6251
6252
6253
6254
6255
6256
6257
6258
6259
6260
6261
6262
6263
6264
6265
6266
6267
6268
6269
6270
6271
6272
6273
6274
6275
6276
6277
6278
6279
6280
6281
6282
6283
6284
6285
6286
6287
6288
加筆訂正:
問う
/
けんご
[06/4/24 19:13]
2行推敲
ドア
/
砦希(ユキ)
[06/4/24 12:15]
タイトルをつけた。
ドア
/
砦希(ユキ)
[06/4/24 12:13]
誤字訂正
7.61sec.