あなたはうしろを振り向こうともしなかった
街角を曲がる郵便配達員のように
   (あなたが魂に呼びかけてくれた
    啓示は風でとぎれる幻想となって・・・)

結局 あなたはうしろを振り向 ...
溝のないタイヤ
水溜りでくるり滑って
私は今、空を見ている。

頭から着地
或る意味とても器用
ぼんやり口をあけて雨を受ける。

どくどくと心臓
ごぽごぽと水音

側溝にはまると ...
ブンス、ブンスとあの人が還る

羽に一々照る太陽まぶしく

伯爵、男爵ゾロリ引き連れ

市松張りの廊下から王座に上がる

高らかに鳴るラッパなくとも

今日を忘れる民はなかろう
...
テレビをつけると
いつの間にかスポーツニュースが始まっていて
きっといつか見ただろう中年の男が
神の立場で
野球をカミカミ語っていた
もうすっかり名前も
投手だったか野手だったかもわからな ...
ポケットに入れっぱなしにしていた

まなあたたかいビスケット食べ

ほろ苦い味が口の中に拡がり

なんだかしょっぱいなと思ったら

嗚呼何だ、瞳から落ちる雨のせいかと

確認したと ...
私とあなたの間には 
いつも一枚の窓があり 
互いは違う顔でありながら 
窓には不思議と似た人の顔が映る 

私とあなたの間には 
いつも一輪の花の幻があり  * 
互いの間にみつめると ...
雲は薄い水彩画
静まる街の片隅でそれを見上げる

風は止まない

誰かが植えた大きな木の葉が
不規則に踊り続けている


ふいに灰色の鳥が目の前の枝にとまり
世界のニュースを告げる ...
楽しいな
楽しいな
楽しいな
愉快だな

人生もっと楽しまなきゃ
ゲラゲラ笑って
ゲラゲラ飲んで
ゲラゲラ歌って

母ちゃんの為なら
えんやこーら
子供の為ならどっこいしょ
...
かくれんぼうを捜していると
日が暮れ出すばかりか
いつの間にかサラリーマンになっていた
そうして欠勤者の中に彼を見つけた
電話をかけて理由を聞くと
厭きちゃったからという
今度は君が鬼だか ...
悲しみは なぜ
訪れるのだろう

忍び足で 近づく音もたてずに

涙は なぜ
こぼれるのだろう

想いの泉 溢れて・・・


自分に素直に やさしく生きる

そんな子供が 生 ...
オレンジ色の光が
橋の頂点に向かい緩やかに移動する

三日月と夜行バス
溢れかえる光と涙

滲む風景は残像を作り、耳が、ノイズを拾う

幻のような佇まいの君と
目が合う

多分触 ...
1
光の棲む場所に立てた、
煉瓦の墓標は
あの子の水晶体の
最期の反射によく似ている

2
朝日がなぞった煉瓦の質感は
どこか罪悪にも似た
紫陽花の萼の如き裏切りの反芻で ...
無言のまま階段を上がる
放課後。
誰もいない校舎でひっそりと息をしてる僕ら
先生が来るといけないから、と
なるべく音をたてないように
階段を一段一段

手だけを繋いで
まるで心臓がそこ ...
日々の営み
食べかけのマンゴー
砂のようにどこまでも
ずれていく少年
手段を知っている僕たちは
まだ本当の悲しみを知らない
日々の営み
食べかけのマンゴー
それが癖であるかのように微笑 ...
子供のころに母に言われ見上げた夜は透き通った紫
故郷を出て大人になり今見上げる夜は漆黒空に星はなし
何かを探しに来たはずが日々に追われ求めること飽き
仲間集まれば現実以上に鮮やかな世界昔の話
...
紙の上
の白

の下の


ね重なる
行為ゆえにさらに
かさねては文字盤の上の
ほこりのよにかさかさと動いて
何度目かの憑依、幾度目の翻意よ、とろりくずれて
紙の上とどまり ...
窓と壁のはざまから
水のような顔があふれ
外を見もせず消えてゆく
風が光に 光が風に
裏切りの等価を与えるとき


狭いところ
熱いところ
いたらぬ波をくりかえす舌
輪 ...
 重くのしかかる空の雲は
 梅雨入り宣言を確信させる
 
 長く続く雨の中
 傘もささずに歩いてみる
 路地裏で黄色やピンク色の傘が咲いている
 小学生の下校途中
 
 梅雨も悪く ...
心に空いた穴を埋める様な長い雨
哀しみの様に地に響く{ルビ鎮魂歌=レクイエム}

出勤に向かう車達の排気ガスの匂い
錆びの匂いに似て懐かしさを思い出させる

子供の頃に秘密基地として遊んだ ...
いつもより

深く煙草を吸い込んだ途端に

君を思い出す

細かい雨と灰が交じり合って

僕の目がかすむ

もう一度

君に抱かれたいだなんて

かなわぬ幻想

もう
...
{引用=夜を裂く青星の爪 雄たけび上げ
駆け下りて来い わたしのなかへ}

夜の天蓋に{ルビ静寂=しじま}はこぼれ
瞬くのは
ただ蒼い隻眼
その牙は光り その爪は光り
そのたてがみは光り ...
ぼくは詩を書きたい

雨は雨であり
風は風であり
人は人である

今日もまた

朝の散歩をしていると
雨風に出会いました

家を出るときから
雨が降ることはわかっていた

...
僕は僕として
今朝も時計のネジを巻く

君は君として
今日も自転車のペダルを踏む

今日は今日として
日が昇っては落ちてゆく

減った荷物に増えた荷物

もう来ない新しい昨日にき ...
明日というものは見えないモノ

明日というものは解らないモノ

明日というものは識らないモノ

今日という安寧から明日という暗闇に放り込まれる人々は

その絶望に涙する

だけど
...
私は、もう一時間もこうしてパソコンの前に座っている。
書こうか、書くのを止めようか、迷っている。
しかし既にこうして指を動かして居るという事は、
私自身の意志は書く事を選んだのである。

私 ...
どこまでも どこまでも
        どこまでも 続く闇の道

   音さえも聞こえない
     自分の居場所さえ分からない

 ただ 抱き合った相手のぬくもりを感じて
  ただ や ...
#11

 あんパンに
 刻まれた歯形
 整然と
 環状列石のごとき
 聖痕
 


#12

 フィンランドとか
 ノルウェーとか
 そういうかんじの
 とにかく寒い国 ...
女にふられたので、
川へ行って死のうと思った。
留守番電話に就職試験の結果が入っていた。
今日が面接だった。
洗濯物がたまっていたのでコインランドリーに行った。
着ていた服も汚れていたので、 ...
黒猫 道で倒れている
わたしは黒猫 抱き寄せる
黒猫はわたし 抱き寄せる

黒猫 血を吐いている
わたしは黒猫 さすってる
黒猫はわたし さすってる

黒猫 風にじゃれている
わたし ...
やまびとの散文詩 断片12

わたしたち、やまびとが星々を汚した罪が
償われる日が訪れた。それは二百年の歳月を必要とした。
幾世代にわたる長い期間であった為に、
もはや悲願であった。
青い ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
カイロス信天翁自由詩206/6/9 21:46
雨色雑記朽木 裕自由詩6*06/6/9 21:44
蝿の王daisak...自由詩006/6/9 21:18
兎女黒田康之自由詩506/6/9 20:32
名も知らぬ君から貰ったビスケットこめ自由詩706/6/9 20:18
傘を差す人 服部 剛自由詩21*06/6/9 20:07
曇り空松本 涼自由詩9*06/6/9 20:00
素晴らしき人生ペポパンプ自由詩2*06/6/9 20:00
鬼ごっこtonpek...自由詩9*06/6/9 19:45
贋作、 ぼくのなかの のび太Lucy.M...自由詩406/6/9 19:36
光点アザラシと戦...未詩・独白306/6/9 19:28
煉瓦を積んだのは朝日に知らせるためではなく士狼(銀)自由詩8*06/6/9 19:03
横になる、夏。夕凪ここあ自由詩11*06/6/9 18:56
微笑たもつ未詩・独白9*06/6/9 18:54
忘れられた48色の色鉛筆のためのソネットマッドビース...自由詩306/6/9 18:31
PAST E ?かぜきり自由詩206/6/9 18:13
午後の名前木立 悟自由詩606/6/9 16:20
嫌われなきゃいいな山崎 風雅自由詩5*06/6/9 15:59
梅雨入り海月自由詩4*06/6/9 15:42
砦希(ユキ)自由詩106/6/9 15:41
シリウス石瀬琳々自由詩12*06/6/9 15:19
ぽえむ君−雨風−ぽえむ君自由詩6*06/6/9 14:26
「手紙」436自由詩1*06/6/9 14:22
明日というモノ朱桜天 遊雨自由詩106/6/9 14:02
遺書(ショート&ショート)虹村 凌散文(批評...1*06/6/9 13:39
世界でいちばん長い夜美夜奈自由詩006/6/9 12:42
フラグメンツ(リプライズ) #11〜20大覚アキラ自由詩306/6/9 12:25
川へ行って死のうしゃしゃり自由詩1506/6/9 10:10
黒猫アサリナ自由詩7+*06/6/9 10:09
やまびとの散文詩(四)前田ふむふむ自由詩9*06/6/9 6:35

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加筆訂正:
シリウス/石瀬琳々[06/6/9 16:25]
一部修正しました。
/さくらほ[06/6/9 15:57]
最終章、入れたかったエピソードを入れました。
7.23sec.