道徳的な 人間 と
人間 的 な 人間
が この世にはいる
わけだが おれは
道徳的な人間
である
が
ゆえに
おれ自身が幸福になるより大事なことがなにかを知っている
幸福になる ...
暫く振りに
鏡を 覗き込む
眼を点にした
見知らぬ人間と
眼が 合った
見えないの?
この子の泣き顔
悲しそうに叫んでいる
−お母さんお母さん−
見えないの?
この子の縫い目
今にもほころびから綿が出そう
−痛い痛い−
もう片腕しかない私の腕の中で ...
イディオとサヴァンは瓜ふたつ
それもそのはず 種ひとつ
イディオは天才 サヴァンはあほう
イディオは発明家でサヴァンは道化
ふたりはローズヴァイン通りの人気者
ある日散歩に出 ...
(僕を殺した声を殺す為に
知る時計の音)
堅固なピラミッドの秩序が崩壊していく
不可視のラジオの雑音の中で目覚めて
無機質な時計の音が永遠に鳴っていたこと
記憶の朝、
白い光の電 ...
まためぐる季節に
埋もれてくしろいまち
夜が来るたびに
暗がりの向こうから
沈黙を引き連れて降る白
霜焼けの幼い手のひら
目が眩むような世界に
迷い込んでしまわないよう伸ばす手
誰 ...
あぁ、何て事だ
なぜ占いなど
山に登るのに女難の相だなどと
笑っている場合ではなかったのだ
今僕は一人の女性と
対峙している
吹雪の山はとても暖かい
軟らかな布団にくるまりな ...
青い冬空透き通る
沢の{ルビ辺=べ}歩くその音は
見渡す空の声となり
孤独を忘れる時となる
白い{ルビ川水=かわみず}清らなる
峠を越えるその風は
鳥を寄せ呼ぶ歌となり
勇気を与える ...
残酷な少女がやってきて
僕を恋に突き落とした
残酷な少女は落とした僕の心を踏んだ
何も知らずに
何も気づかずに
残酷な少女は敬語が下手で
落ち込んでいたが
僕はそれが嬉しかった
...
音の中で踊る手は
揺れ惑う想いを引き裂いて
引き寄せた悲しみを
天に帰す
わたしの瞳に宿る寂しさが
天と地の狭間にある弦を
かき鳴らすとき
雨音がわたしの頬を伝い流れて
旋律を変え ...
歌舞伎町嘲笑っておしまい
歌舞伎町泣いてもいいのよ
歌舞伎町喧嘩はお止しよ
歌舞伎町なんでもありね
いっそ連れて行ってねぇ
結局ついて行きましょう
可憐な少女が立ってるわ ...
春は世界を知る
君のその高らかな響きを
からだいっぱいに吸い込んで
散りいく花に感じながら
それさえもきれいなのだと
こころを知る
きれい
駆け上がり舞い上がり
のびた夏草を千切る ...
カエルを紐解いては笑う月の光帆を立ててさくらんするレトリック認識は甘く黒い時計台に火を灯すユナボマーの遠い血縁が心臓抜きを振りかざしつつ狂人日記をしたためる。1945年に何があったかを考えるよりは今現 ...
まんまる まっくろな 瞳をした
仔犬がいっぴき
私の方へと近寄ってきて
くんくんと においをかいだけど
残念そうな顔して 行ってしまった
ちがうかったみたい
私じゃなかったみたい
...
いろんなことがあたまをぐるぐるして
あやまりたい、と思った
というか、それしか残らなかった
最初から最後まで、わたし一人のわがままだった
身勝手に、ふりまわ ...
老いた驢馬はゆくりゆくりと歩む
赤茶けた泥濘に蹄は重く
驢馬の道程に気紛れな心が曲線上に見える
{引用=黄昏時に直線は 物悲しいと私は思うのだ}
老いた犬が老いた驢馬に並び
二つの足 ...
仕事帰り
子猫一匹見つけた
ダンボールの中で凍えてた
子猫が僕に気づく
少しの間 一人と一匹は見つめあう
僕は手を差し出してみた
子猫が手をのせたと思ったら引っ掻かれた
子猫 ...
パンドラの箱から
明かされた
自分の病いと
そして
その治療の
方法や行く末
...
気になること
地球に生きている生命の始まり
ずっと向こうまで流れる雲の味
淡々と繰り返される波の終わり
これらは
どうなっているのだろうか
私たちは知らないことが多 ...
この 青い空 白い雲 高層の建物は
冷たいロジックを回線に乗せて静かに堆積する
光が都市の騒音のように
うねり 広がる ポテンシャルの場
ここ 帝都の初冬に南中の林立する 陽射し
影 ...
月日が経てば、薄らいでいくものとさえ履んでいた。
指先に汗を滲ませ キーを叩いて
きみへの弁明を推敲し、
それを肉筆の誠意に置き換えて
あからさまな眼差しから逃れた積もりでいた。
本当はもう ...
届いた声はすでに枯れていて
爪弾いた細い月を眺めながら
君は遠い空へふっと息を吐く
羊雲を産卵して
吐息は青
ショットグラス傾けろ
乱暴なサクソフォン
蹴飛ばしたこうも ...
リコーダーを吹き
静かに一日が
終わる
そっと目を閉じる
夜に飲める一杯の酒
涙が出てくる
抱しめてそっと
「お疲れ」と言って欲しい。
また明日、人の幸せのため
喜んでもらう ...
目隠ししてから選びます。
風邪をひいた
2年ぶりだろうか
前に風邪をひいたとき
友人はまだ生きていた
前に風邪をひいたとき
父もまだ生きていた
前に風邪をひいたとき
...
並行す 横須賀線の窓に立つ 見初めし君は 我に気づかず
何ごとも 頼らるること無き肩に 頭のせたる 君を起こさじ
偶然に 人に会ひたき初帰郷 変はらぬ駅舎 一人背にして
虎になった
黄色と黒で 都会のようで
{ルビ四本=しほん}の足が 致命的で
神秘と静寂のギリギリに
透き通るように立ちつくす
虎になった
爪と牙が 怯えのよう ...
空にかかる、一筋の虹は
七色の光で
人を引きつける。
君はきっと、きっと。
虹と一緒なんだね。
遠くから眺めることしか出来ない、
遠い。遠い。
かけ離れた人なんだね。
いつかきっと。
...
自分が不幸だと思った方に
私は届きます。
キラキラの魔法を
かけるために…
待って
今
行くから
あなたの背中
追いかけるから
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
メカニズム
ゼッケン
自由詩
2
06/12/14 2:27
変身
FUBAR
自由詩
3*
06/12/14 2:26
片腕で抱くヌイグルミ
abyss.
自由詩
2
06/12/14 2:21
*イディオとサヴァンの夢工房*
知風
自由詩
2
06/12/14 1:40
知る銀色
結城 森士
自由詩
6*
06/12/14 0:32
芽吹く
夕凪ここあ
自由詩
8*
06/12/14 0:25
風は白く暖かい
プル式
自由詩
5*
06/12/13 23:40
冬の山道
ぽえむ君
自由詩
15*
06/12/13 23:17
【残酷な少女】
つむじまがり
自由詩
5*
06/12/13 22:51
慈芽留歌
アマル・シャ...
自由詩
10
06/12/13 22:39
歌舞伎町
なかがわひろ...
自由詩
5*
06/12/13 22:30
春夏秋冬 そばにいて
かのこ
自由詩
3
06/12/13 22:28
『2秒前の記憶』
しめじ
自由詩
2
06/12/13 22:27
かすかに、べいびー
かのこ
未詩・独白
6
06/12/13 22:26
かたくなとごめんなさい
逢坂桜
散文(批評...
4*
06/12/13 22:14
曲線と直線/ゆくりゆくりと、ふたり
士狼(銀)
自由詩
9*
06/12/13 22:05
猫拾った日
eris
自由詩
5*
06/12/13 22:02
【 戦場インフォームドコンセント 】
豊嶋祐匠
未詩・独白
0*
06/12/13 22:00
新・枕草子 「気になること」
緋月 衣瑠香
自由詩
9*
06/12/13 21:17
南中の都市
アハウ
自由詩
2
06/12/13 21:13
偏心
吉岡孝次
自由詩
2
06/12/13 21:11
『発話するレインコート』
しめじ
自由詩
1
06/12/13 21:01
夜に詠める詩
ペポパンプ
自由詩
7*
06/12/13 20:01
もしも明日が選べたら
真紅
自由詩
2*
06/12/13 19:58
【風邪のたより】
つむじまがり
自由詩
4*
06/12/13 19:43
鉄道情歌
〃
短歌
2*
06/12/13 19:32
虎 (中島敦「山月記」のオマージュとして)
藍静
自由詩
19*
06/12/13 19:25
虹
ほりこ
自由詩
5
06/12/13 19:05
キラキラの魔法
愛心
携帯写真+...
3*
06/12/13 18:52
・背中・
はち
携帯写真+...
4
06/12/13 18:38
5942
5943
5944
5945
5946
5947
5948
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5950
5951
5952
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5954
5955
5956
5957
5958
5959
5960
5961
5962
5963
5964
5965
5966
5967
5968
5969
5970
5971
5972
5973
5974
5975
5976
5977
5978
5979
5980
5981
5982
加筆訂正:
虎 (中島敦「山月記」のオマージュとして)
/
藍静
[06/12/13 19:26]
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6.03sec.