火の向こうに
もうひとつの火があり
さらに向こうの火に重なり
ひとつのようにじっとしている


一本の木が
雨を呼びつづけている
丘は近づき
わずかに崩れる


...
開く度に人の貌だった
思いがけぬ このよの{ルビ摂理=ことわり}
華やかな秘密
どこの{ルビ世界=黄泉}への 扉なのか
人界の
花弁の上に閉開する ちょうつがいの{ルビ生物=いきもの}
羽 ...
あら どなた だったかしら
ずっと まっていたのに
ばか
いますぐ とんでいって
ひっぱたいて やるから
他人の気持ちの分からぬヤツに
詩を書く資格はない
とスタンドから野次が飛ぶ

自分のことさえ分からぬヤツに
詩を読む資格はない
と背中から声がする

何千何万 バットを振って
汗を流 ...
君と僕は
他人同士さ
顔も名前も知らない
他人同士さ

生まれ変わっても
また一緒になろうって
生まれ変わる前に
誓っていたのさ
ながれるみずいろ、
なにいろ、みずいろ?

みずいろ、しろいろ。

そらいろ?みずいろ。

みずいろ、なにいろ?

いろいろ、みずいろ。
  ねぇねぇスズメさん、僕の体はいったい何色?

    あら、カメレオン君、いたのね。気が付かなかったわ
    今は木の枝にいるから、茶色ね


  ねぇねぇネコくん、僕の ...
僕の黒いノートの表紙に
ときどき
窓が出来ていることがある
その向こうで
君のかなしみが
淡い落下をいつまでもつづけている
(背景はいつも夏の
 {ルビ誰彼時=たそがれどき}か
 {ル ...
あなたの望むかたちに
そぐわない私の心は
たとえばタイルのように
こまかく割ってしまおう
そう、ガウディっていうカタルーニャの人も
言っていたように

そのままではただの四角かもしれない ...
生まれたときから傍で横たわってた溺れたての見知らぬ人が
見えなくなった今日という日

あの人が選んだのは私でなくて日常と私を繋ぐ糸であり線だったと
悟りつつある今という瞬間

さよなら糸さ ...
あなたを思い悲しくなることで
わたしは今日を生きている
なにもないところで躓きそうになる
と紙に書いてみる


東京の前に
あなたの天気を確認する
いっきに何かを啜る
戸惑い ...
晩秋の青空に
黄金色の銀杏が舞う

どこまでも澄みきって
引き込まれそうな深淵

この時期
ぼくらは
いつも
ふたりで
深淵を見つめながら
露天風呂していた

のほほん
の ...
羞恥心の要んらん肉布団の重心で逆子のふりして対角線上で待つ週末、
「超弩暇」
思索が狂牛病になったら、深い空中を泳ぐフリーズドライの肝を吸う。絶紅潮なストローで。
アッー!過酸化水槽沈んで未 ...
綿眺めて暮らす明くる日も明くる日も朧

不慮の隣人また白黒に配信され

キリツキリツと鳥が鳴き針だらけの天井

米量る音血の減る音が手をつたう

動力装置をちぎる人形たましい見えて
...
見えては いなかった...

かっこうの 産声が 森を 編み

絹糸を 伸ばして 進み ながら あおいで いた

どうしようもなく あかるい 双眸の 記憶の 波が

茫漠とした ...
 なんとなく身体が重い
 洗濯機を回したはいいが
 この雨で干すことができやしない

 眠りの公園を
 何度も行き来した後に
 熱いブラックコーヒーを口に運び
 ままならぬ夕方の ...
ここにあるのは、ヒミツばかり





どうして、こんなふうに なってしまったんだろう。








ヒトを信じるのが こわくなって






...
っあ
っあっあ
影が動いた


ちょっと大きくなった


なんか大きくなったなぁ


なんか足が重いなぁ


っあ
っあっあ
足が影になってるなぁ


...
枯れ葉舞い狂う別れを哭かない人たちの辺り

星空の全てが皮肉ふるさとの祭囃子の音多くして

赤信号 涙の滲む場所にいて 揺れ続けている増え続けている

酔いどれて貪る煙草の犬の味業の深い小 ...
落第してゆく大人たちを
進級してゆく子どもたちが
通り過ぎてゆく

落第する大人たちは
進級することは過去にしかないと
思いながら
冷えた体で下を向いて歩いてゆく
丸まった背中が小さく ...
夕刻よ もっと光をください
冬の息づかいが とても つめたい
雲のミルフィーユ レースの裾に
遠い日のさくらのような
幻想の海が広がっている

雲の山 空の海ね
幼い頬のかけらが 溶かさ ...
もし 
きみ が ぼく を 
ガラスの水晶のように 
見てるなら 

少しでも指にふれたら 
汚れてしまいそうな 
壊れてしまいそうな 
世にもきれいなものとして 
見てるなら 
...
ぼくら
濡れない雨に
強く打ちのめされて
空を忘れたんだ

アルファベットが
地平まで繰り返されて
行列するAが砂鉄色、
Nが乳白

動的な文字が
バッファローのように
夕日の ...
だれも知らない
森を
ただひとり
泥濘を
重い足取りで
水に似た空気を
からだ一杯に
吸い込んで
役立たずの
想像力を
ぶら提げて
モーツァルトにも
創れない音楽を
肌に含ん ...
 一般的に個性と呼ばれるものは、あまり重要ではないと考えてみる。これは敬遠されがちな全体主義的なものだといえるのだが、一先ず、「個性は重要ではない」として考えてみようと思う。それはウォーホルが掲げた「 ... 「お母さんの財布から五百円玉をとったのだぁれ?」

その声に僕は怯えた。
誰かが僕をみてる、黒い大きな吊り目にじぃっとみられている。


僕が小学一年生になったはじめての夏休みだった。
...
しんだらいいのに なんて
そんなに簡単に口にしないで
何気ない一言なのかもしれないけれど
現実には起こりえないと思っているかもしれないけれど
それは実はわたしたちのすぐそばに潜んでいて
すこ ...
尖った心よりも

丸み帯びた

心のほうが

優しくなれる
十四のガキが、
「おっす!オラ悟空。
 さっきコンビニで万引しました。」
って言うのなら、
同世代の阿呆なガキから、
かっこいいとかって、
見られるのかもし ...
ずいぶん遠くまで歩いて
きみのクツはまるで
最初と違うカタチのようにみえる

たくさん土の上を転がって
きみの服はすっかり
元の色を失ったようにみえる

何度も傘が破れて ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
降り来る言葉 XXV木立 悟自由詩906/11/19 20:27
蝶を夢む「ま」の字自由詩3*06/11/19 20:26
そろもん(ヒロインの返信の話)みつべえ自由詩406/11/19 20:04
ネクストバッターズサークルにてWILLY自由詩206/11/19 20:03
輪廻青山スイ自由詩1006/11/19 19:43
みずいろ。狠志携帯写真+...306/11/19 19:38
僕はカメレオンむむ自由詩406/11/19 18:53
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脳裏痛黒川排除 (...川柳606/11/19 16:50
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すてろ、あいうえおはらだまさる未詩・独白2*06/11/19 12:19
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詩を描く、という個性散文(批評...3*06/11/19 11:21
五百円玉散文(批評...4*06/11/19 11:12
しあわせのもろさアキラ自由詩1*06/11/19 11:09
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「 ぅおっす!。 」PULL.散文(批評...7*06/11/19 8:47
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加筆訂正:
だれのものでもない/たりぽん(大理 奔)[06/11/19 13:17]
題名を変更(「みんなのもの」を削除)
幸福のパン /服部 剛[06/11/19 13:13]
一ヵ所誤字があったので訂正しました。 
家族指環/[06/11/19 12:31]
題名を変えました。
6.87sec.