表面上に 浮き上がるものなどない
全ては 湖水の 氷よりも
薄く
肥満で
蝿の ヴァレリーナが
水の 上に 卵を 羽化させ
面からは
雷雨が 落ち
うう 私達の 澱んだ大気は
十代 ...
毒されたと言うのか
見る目がないと言うのか
君は
どさくさに紛れている
心は足元にあって
首は鞄の中にあって
見つからない見つからない
どこまで腕を這わせても
見つからない ...
体重計に乗ったらば
体重計に笑われた
「君は軽すぎて計る気にもなれないよ」
僕はやけっぱちで食べた
そしてある日また
体重計に乗ったらば
奴は目を三回も四回も回して
動かなくなった
きっと笑った事 ...
郵便受けの中に
蝶々の形をした手紙が
ぎっしり
留められている
わたしは
ピンセットを遣って
ていねいに剥がし
掌に落としていったのだが
手紙は未だ
生きていたらしい
あと ...
さびしんぼうは
自分にふたをして
こみあげる感情を殺し
涙を流さない
自分まで騙している事を
自分で知っている
本当はね
さびしんぼうは
今日も道端のあちこちに
一つ二つと落 ...
兄のように
慕ってもいいですか
あなたの気高さに
ひれ伏したいのです
青年のように目尻を光らせるあなたに
すべての世界を見せてほしくて
あなたの淋しさを癒す水になり
あなたに抱きしめられ ...
僕は単なる嫌われ者
皆から好かれようと思うから
逆に嫌われるんだ
皆から好かれようと行動するから
逆に嫌われるだ
皆が僕を好んではくれない
そうするから、疲 ...
*
今宵もまた
お父さん
あなたは咳をしていますね
青い毛布をかけましょう
それはあなたの首元で
小さな海となるでしょう
*
お父さん
わたしは
あなた ...
黄昏時には不意をついて
冬が何処からか現れ
桜の枝で褐色になった枯れ葉と
わたしのこころを繋いでしまう
ポケットに入れた手が
ほんのりと寂しさに温まる頃
去年届いた便りの
名前が消え ...
季節を告げる冬の風
小さな針が通り過ぎ
丘の上には枯れ草が
乾いた音を響かせる
季節を想う冬の風
微かな球がかすめ飛び
森の中には枯れ枝が
きしんだ声を届かせる
寂寞とした景色 ...
おいしいもの
きみと一緒だと2倍おいしい
だってほら
ひとりじゃおいしーって叫べないし
ひとくちちょうだいって
おいしいものふたつ味わえる
きれいな景色
きみと ...
愛している、と鳴くだけで
これ程苦しくなったことは
未だかつて無い
それほど彼が好きなのか
それほど彼が嫌いなのか
経験の浅いわたしにはわからない
ただすべてを赦すことで
求めて ...
行き場の失くなった
、想いは
身体中から染み出して
白いブラウスを
きれいに汚した
だから今夜、
彼女はカウンターで
一杯のカシスオレンジを
注文した
彼女 ...
蘭の会http://www.orchidclub.netの二月詩集http://www.hiemalis.org/~orchid/public/anthology/200302/掲載の『おまん瞑目』 ...
自己が
集まるように
集まるように
一人
すり抜けるように
すり抜けるように
街
踊るように
踊るように
歌
歌うように
歌うように
嘘
乱すように
乱 ...
午ちかくにもなって
太陽が燻されるように見え隠れする、
いたるところに立ちのぼる煙の墓標/廃墟となった街に
なきさけぶ声、
地上を這い回るかのような
低く呻く「うううう・・・・という ...
私の中の夢の泉は尽きることがない
いつでも私の中からあふれ出て
私を満たしてくれるだろう
そうしていつでも私を
夢の世界へ{ルビ誘=いざな}ってくれる
私の中のファンタジー
愛しい世界 ...
拳を上げ
力こぶを作り
土の匂い
汗の雫
バンダナして
手をあげて
車をとめる
ガソリンの臭い
何kmも砂漠を歩いて行く
サソリも可愛い
メシの時間だ
ジャーキーを食べる
新幹線の方が楽だろうに
母はいつも
鈍行列車にゆられてやってくる
孫娘の成長のたびに
少ないけど
と、袋を差し出す指先は
黄色く乾いている
風邪ひいてないか、とか
おまえは季節の変 ...
彼女に名前を与えられる
機械仕掛けの椅子に坐って
一刻ごとに鐘の音が
歯車に乗せられた私の幸福を砕く
踊り出たステージに
広場の石畳を鳴らす靴音のリズム
眼 ...
くらやみにいる
ながい、ねむりの中にいた
めざめる孤独。
動きはじめることへの
おそれ
よわい
寄り添う ...
きみにそっくりな犬が
くさりにつながれていた
きみの名前を呼びながら
頭をなでたら
涙がボロボロ流れて
止まらなかった
やっぱりきみが好きだった
なぜ湖がよいのか
一望にできる姿をしてゐるから
瞳のやうに澄んでゐるから
四囲の風景をとかして
もう一つの世界をつくつてゐるから
おそらくそれら諸相に根ざして
...
ここ
からはじまって
そこ
に辿りつくまでの
永遠のような
一瞬
瞬きひとつよりも
ずっと短く
宇宙の歴史よりも
はるかに長い
ここ
からはじまって
...
埋もれた実つつく鳥の背ゆく四月
三月を折りたたむたび曇の声
吐息から吐息へわたる二月かな
ざらざらと白さ一月うたいけり
紅い背を ...
おっかないことば、
おっかないことばかり。
いいたくない、
ことばかり。
了。
...
歓声を出す中で。 出される内部はそうです。人類と最も高い楽しみで最も古いままです。Lifeヘメは快過ぎます、そして、したがって、人類は続きます。
ゴムのない誘惑は打ち勝つことができませんでし ...
ポスト・ポストモダンの世の夜に
三世の生命の夢を見る
これが夢なら
永遠に覚めないで 覚めないで
眠ったままで
いさせてください
曖昧なその瞳に
躍らせて
溢れ出す涙は
頬を伝わらないから
BGMに身を委ねて
あなたを感じるわ
曖昧なその瞳に
酔わせて
ぼやけた瞳は
あなたを映さな ...
僕には
愛の密度が足りていない
あの日
深海に落とした欠片が
隙間風を招き
iは
破れた質量を繕いながら
失った体積を埋めるため
きぃきぃと泣いている
錆びた窓が
風に揺らいで開い ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
幼い
奥津 強
自由詩
2*
06/11/17 19:00
自然のしくみ
アサリナ
自由詩
9*
06/11/17 18:53
それから奴とは会っていない
プル式
携帯写真+...
4*
06/11/17 18:20
未収
吉田ぐんじょ...
自由詩
10
06/11/17 17:22
さびしんぼう
さくらほ
自由詩
12*
06/11/17 16:54
兄のように
石瀬琳々
自由詩
15*
06/11/17 16:15
嫌われ者
Direct...
自由詩
4*
06/11/17 15:44
きえる—父へ、きれぎれに
吉田ぐんじょ...
未詩・独白
13
06/11/17 15:40
霜月
銀猫
自由詩
25*
06/11/17 14:49
季節を想う冬の風
ぽえむ君
自由詩
11*
06/11/17 14:24
しぇあ
lazy
自由詩
5*
06/11/17 13:50
言葉ではなく涙で
〃
自由詩
1*
06/11/17 13:44
stain
〃
自由詩
2*
06/11/17 13:27
鬼女紅葉とおまん
渦巻二三五
散文(批評...
1*
06/11/17 13:16
祈る
肉食のすずめ
自由詩
4*
06/11/17 13:12
獣の眠るかたわらで
atsuch...
自由詩
9*
06/11/17 12:48
ファンタジー
未有花
自由詩
8*
06/11/17 12:32
デザトでのディナー
ペポパンプ
自由詩
3*
06/11/17 11:33
おつり
佐野権太
自由詩
28*
06/11/17 11:20
時計塔のラッパ吹き
相馬四弦
自由詩
2*
06/11/17 10:54
生きる
わら
自由詩
4*
06/11/17 10:52
やっぱりきみが好きだった
たもつ
自由詩
19
06/11/17 10:38
静けき時間
杉菜 晃
自由詩
11*
06/11/17 10:31
永遠のうたたね
大覚アキラ
自由詩
5
06/11/17 10:30
ノート(二季)
木立 悟
俳句
6
06/11/17 9:34
「 おっかない。 」
PULL.
自由詩
4*
06/11/17 5:52
_
言語破壊機械
散文(批評...
0
06/11/17 4:37
夢
渡辺亘
自由詩
2
06/11/17 3:54
あいまいなひとみ
れるむ
自由詩
3
06/11/17 2:57
海月の密度
士狼(銀)
自由詩
5*
06/11/17 2:54
5937
5938
5939
5940
5941
5942
5943
5944
5945
5946
5947
5948
5949
5950
5951
5952
5953
5954
5955
5956
5957
5958
5959
5960
5961
5962
5963
5964
5965
5966
5967
5968
5969
5970
5971
5972
5973
5974
5975
5976
5977
加筆訂正:
全ては現実(ここ)にある
/
松本 卓也
[06/11/17 7:57]
〜だから がやたら多かったのでいくつか削った。あと題も。
5.55sec.