そいつは
親しげで
愛嬌があって
いつも面白い冗談を言って
みんなからもとても好かれていた
僕も信頼していた
でも最初に裏切られたときに
僕はそいつのすべてを見破ってしまった
そいつの ...
歌詞が邪魔だという彼女はクラシックをかけて
キッチンに立つ
クリーム色のソファと橙色のカーテン
長い髪がさらりとこぼれてきたのを少しうつむいて耳にかける癖
その耳に ...
いつだって 何もしない をしているの
ママは怒るけど本当だもん
ヴィトンのバッグが欲しいの、だめ?
ってねえちゃんを張り倒し
ぼた雪の靖国通りを伊勢丹方面へ
薄暮に連なるテールランプさ
車列が確かに調子はずれの
聖歌をがなりつづけている
お前は ...
あなたにこころをまかせられる
それって好きとか嫌いとかじゃなく
ずっと以前から知っていたような
どこかで一緒だったことのあるような
懐かしくて不思議な気持ち
見つめられて
見つめかえして
...
ヒステリックな叫びの断片が聞こえた気がした
いつもの駅前で振り返ってお母さんの姿を探した
それがわたしの名前を呼ぶときの彼女のやり方だった
もうそばにいない人のことを ...
まるで完璧だった
彼女と彼は
絶妙なバランスで以って
倒れずに済んでいた
大きく開け放した窓からは
四角く切り取られた空の匂いと
入り込んだことにも ...
あたしはあなたと別れるのが怖くて
本音を言えなかった
あたしはあなたと別れるのが怖くて
ずっと我慢してたんだ
でもね でもね
そんなんで付き合ってても 意味がない って気づいたの
...
ぼくのパソコンが
モロウィルスに
感染してしまった
ウイルス越しに
見える世界は
恥ずかしながら
まるみえだ
丸見えすぎて
いけないロケットが
発射する
海にでかけ ...
夕方に飲む
グラス一杯の梅酒
今日も色々あった
人に感動を与える
友人とのカラオケ二件
母の友人の肺がん
遠方の人からの手紙
ベタ誉めの師匠
友人がふと
疲れているねー!
...
ナベダ。と、いえば白菜
椎茸と人参、牡蠣も好いし
牡丹肉も好い、
豚でも鶏でも好いけど
鴨が好い。素晴らしく鴨は美味い
しかし皮ハゲも好い
肝をすり潰したやつとポン酢でいただく
そし ...
ねえ、あなた、
あたしの世界は紙でできているのです。
うすっぺらな、もろい、紙、
吹けば飛ぶ、濡れれば融ける、紙、
古くなったらほろり崩れる、紙、
紙、
もちろんあなたも紙でできている ...
朝夕、ゲロゲロ唱える祈りの声が隣近所から
いや、TVをつけてもあちこちの局で
流される多種多様なゲロゲロ。
誰ひとり信じてなどいないが
とりあえず、まあ平和のために
皆は仕方なくゲロゲロと唱 ...
何度も書いてきたのですりきれて穴が開きそうになってきたが、私は悪人になりたいのだ。それも大嘘つきの大偽善家の大悪人に、である。できれば新興宗教の教祖みたいなのがよろしい。しかしたぶん私にそこまでの才能 ...
たくさんの、紙の集まり。
ただ、それだけ。
ただ、好きなだけ。
傍に居たいのに。
心が痛いんだ。
痛みを無くすためには、
”居なくなるコト。”
それは、誰の為?
ボクの為?
キミの為?
キミの笑顔が、
どう望んでいるか解 ...
もっと自由な筆先
四千七百枚の絵画
その内二十三枚が
君の情景ならいい
土に腐蝕した躯
奇跡の孔雀の色彩は
燃えた様に
震えた様に
空中には寝返りの浮世絵
吐息と履歴書の ...
逃げたいけれど逃げない。
叫びたいけれど叫ばない。
怒りたいけれど怒らない。
悔しいけれど悔しがらない。
悲しいけれど悲しがらない。
泣きたいけれど泣いたりしない。
涙が零れそうだけれど零 ...
窓がうっすらとくもり
秋はいつの間にか冬に変わる
抱き合ったままの僕らは
足の冷たさを暖め合う
まだ少し賑やかさに包まれた
小さな夜の始まり
遠くで猫が泣いている
うちに呼んであげよ ...
昨日の夕方、
仕事帰り、
改札を出て
エスカレーターを降りたら
店がなくなっていた。
自動ドアをベニヤ板がふさいでいた。
昨日の夕方、
地元の駅で、
ライターがきれ ...
キスしよう
キスしよう
世界で一番長く
世界で一番いやらしく
キスしよう
キスしよう
舌と下を絡ませて
キスしよう
キスしよう
世界で一番熱い
キスをしよう
きっと僕ら
呼吸が ...
百万本の薔薇
咲きほこっている
そう言ったところで
それが造花であることをあなたは知らない
一匹の狼が 肉をはんでいる
そう言ったところでしかし
その肉が何の肉か
あなたは知らない ...
あるところに男と女がいて
であって 好きあって
子供ができて 家庭を持った
あるところにできた二人の家庭は
明るい家庭で
子供は二人
跳ねて 飛んで
子供の頃によ ...
季節外れの海辺に残されたものは
一夏の甘い恋物語
青春時代最後の思い出
そんな綺麗なものじゃない
あるカップルは
変わらぬ愛を誓い合いながら
かき氷のカップを砂浜に投げ捨て ...
夕暮れの街
昔のカレーの匂い
遠い日の記憶
お母ちゃん
夕暮れの会談に鶯が啼き
太陽は別れを宣告した。
私たちは、失いかけた腕のすき間から
明日の失望の全景を予感した。
暗くなり、
雨はミシンの糸を紡ぐ咽び泣きを聞いた。
かすれ声 ...
やさしさと、
いつも呼んでいた
傷つきやすいその心を
やさしさだと、
呼んでいたあなたの
傷つきやすい心
秋の終わりの
...
庭に出て
古ぼけたピンク色の
ベビーバスに
ホースで水を流しこむ
赤い金魚が二匹
水の流れに
逆らうように
体をくねらせる
ベビーバスの縁から
ゆっくりと
水があふれて
...
パンの耳をもった女の子と
耳のパンをもった男の子が
出会い頭にぶつかった
バスケットの中身は
ぐちゃぐちゃに
離れたりくっついたりで
パンのパンと
耳の耳になった
知っているありったけ ...
▽
どんなに長く電子メールを送信しても
恋人は七文字程度しか
返信してくれないのである
業を煮やしてメールを送信するのを止めると
次の日から
矢文が届くようになった
頬を掠めてすこん
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
愛想のいいそいつ
ジム・プリマ...
自由詩
1*
06/12/19 21:38
夜想曲
______...
自由詩
1*
06/12/19 21:31
言い訳
衿野果歩
短歌
2
06/12/19 21:29
歳末狂騒曲
佐野みお
自由詩
1
06/12/19 21:25
Christmas Song
恋月 ぴの
自由詩
25*
06/12/19 21:23
電子レンジのメロディー
______...
自由詩
1*
06/12/19 21:20
夢をみたがる君にまたがる
〃
自由詩
0*
06/12/19 21:04
バトル
翠茜
自由詩
0*
06/12/19 21:01
まるみえ
なかやまそう
自由詩
0
06/12/19 21:00
一杯の梅酒
ペポパンプ
自由詩
4*
06/12/19 20:54
ナベダ
atsuch...
自由詩
8*
06/12/19 20:53
創書日和。紙 【初雪】
佐々宝砂
自由詩
7*
06/12/19 20:53
ゲロゲロ
atsuch...
自由詩
8*
06/12/19 20:25
表面以外はみんな嘘
佐々宝砂
散文(批評...
8+
06/12/19 20:12
創書日和「本創り。」
狠志
携帯写真+...
3
06/12/19 20:07
痛覚麻痺。
〃
自由詩
1
06/12/19 19:59
エオリアプラン・ディー
キメラ
自由詩
6
06/12/19 19:37
けれど、ない。
もののあはれ
自由詩
10*
06/12/19 19:32
結露
プル式
自由詩
8*
06/12/19 19:23
まち
よーかん
自由詩
1*
06/12/19 19:07
キス死
kei99
自由詩
1*
06/12/19 19:03
そう言ったところで
若原光彦
自由詩
8
06/12/19 18:25
あるところに
水在らあらあ
自由詩
74+*
06/12/19 18:15
海水浴場
1486 1...
自由詩
3*
06/12/19 17:58
帰ろう
weed &...
携帯写真+...
3*
06/12/19 17:45
夜よりも強く空気を破った
白雨
自由詩
3
06/12/19 16:47
夕暮れ組曲
嘉野千尋
自由詩
20*
06/12/19 16:44
流れる
weed &...
未詩・独白
0
06/12/19 16:42
お祈り
たもつ
自由詩
11
06/12/19 16:39
恋人とのわかれ
吉田ぐんじょ...
自由詩
27
06/12/19 16:15
5930
5931
5932
5933
5934
5935
5936
5937
5938
5939
5940
5941
5942
5943
5944
5945
5946
5947
5948
5949
5950
5951
5952
5953
5954
5955
5956
5957
5958
5959
5960
5961
5962
5963
5964
5965
5966
5967
5968
5969
5970
加筆訂正:
廃船——夜明けのとき デッサン
/
前田ふむふむ
[06/12/19 19:20]
若干の修正
8.25sec.