気の向くままに屋根を突き破って、
固い床の上で、くるくると回り続ける隕石から
拡がる光が部屋の中を照らしている。
キキュロプスの瞳は、世紀末を迎えた
ミラーボールのようで、口から泡を吹 ...
右目が溶ける
まだ見える
左目が溶ける
もう見えない
右耳が溶ける
まだ聞こえる
左耳が溶ける
もう聞こえない
鼻が溶ける
口が溶ける
もう嗅げない
...
二匹の子猫を喰ったのさ
生まれたての赤ちゃんさ
どうしてだかは分からない
分からないけど喰っちまった
婆さんネコが言っていた
黒猫を食べると幸せになれるって
確か黒猫だった ...
教育者である彼の趣味
日曜日の朝 リビングの窓を全開にし
庭の隅で一週間分のゴミを燃やす
煙草の吸殻、
妻の髪の毛、
娘のナプキン、
息子の手紙、etc.etc.
家中の燃やせるもの ...
木々の散乱と林の包囲、
森々の重なりが無法の伸縮をみせ
人の呼吸リズムを緊張域に鎮める
猛獣は居ない 不審者も、
訪問者は
こちらの方であり、上昇でない下降の道を ...
俺らは
先生がもうすぐパパになるなんて知らなかった
九日は先生休みで
生物の時間潰れちゃって
そしたら代理の先生が教えてくれて
どうしようもなく慌てちゃってさ
どうするどうするって
別に ...
ブリキのこうせんじゅうを片手に
いっしょうけんめい
ゆめなき夢をむそうするが
キャバクラのお姉ちゃんとえっちして
わすれちゃった、ゆめのなかの夢
しんぴなる
じゃあくなにおいが
鼻を ...
囁く水の招きに
おとなしくなってゆく
たのしい夢をみて
かなしい夢もみて
ちっとも貧しくならないから
誰にも聞こえないように小さな声で
誰にも聞かれないように大きな声で
蜂蜜みた ...
蛇行する街路。指が辿る白砂、海を象る。塩化ビニルのパイプから流れ出る、清かな水。
指を介して移殖される経典。放浪者。苔生す隘路に咲く白花。
完了したら眠るだけの無垢。抽象だ暗喩だに満ちた ...
ショパンの旋律に震えつつ
掌を変拍子で打ち鳴らそう
湖で一番美しい白鳥なんかになるまい
烏たることに自足しよう
ぶざまに群れ
餌を漁り太り気味となり
ふてぶてしく騒ごう
そこから立ち ...
静かな
白い波打ち際の日
僕の息が風
少年は貝殻を探す
波と
鼓動が聞こえる
入道雲
笑いかけた日が
空を駆け抜ける
茜色の落ち葉を
歩道に叩きつけた日も
僕の息は枯葉を ...
1.しりとり
とり
とりのかげ
翳りの棘 (いりーだ
とかげの森
〈森
〈森の陰の森
2.とかげと森
きみは
森で石に抱きついている
とかげの心 ...
雨の中を
迷子の少年が傘を差さずに立っていた
誰かがそばにあったタオルを
子どもに渡してあげた
人のタオルを勝手に使わないで!
持ち主の声がその場に響く
頭を拭き終えていない少年 ...
君が おやすみ。と言ってから
僕が おはよう。と言うまで
こんなにも長い
時間を
僕はもてあましたまま
深い深い 暗闇に沈む
そしてまた ぼやけた時間の中で
追い ...
先達て、めづらしくチャットをした
WEB詩人の集まりだった
しばらく話してゐたら、かう言はれた
「三州さんは病気ぢゃないから」
ちょっと待てよ
だから何だ?
詩と、病気とは、何の関係も無い ...
ボクは人間が嫌いです。人間は犬を苛めるからです。犬は人間を苛めません。人間は犬をぶちます。犬をぶって怒ります。犬はぶたれると怖くって、体を固くして小さくなります。だからボクは人間が嫌いです。
人 ...
何事もなかった
そんな天気
昨夜あんなにも悲しくて
泣き叫んでいたのに
変わったことといえば
痛いほどに腫れている目
それくらい
雨でも降っていれば
もう少 ...
そうして 又 やって来た
そうだ 今日という 現状の
悪行を 必ず 果たしたという
確立が 天秤に かけられ
多くの 雛人形の 影 が
見て取れる
俺達である という 現状は
生死に ...
ぽろりと零した言葉に
私は支配された
カモシレナイ
イイエ タブンソウナノヨ
アア ソウナンダワ
自暴自棄と嘲笑され
私の吐き出した言葉達は
この体を縛り付 ...
とりがいる
「Pain
「ぴア
弧を描き
弧をねがう
ひわひよひわ 啼き声を発しながら
希薄な大気には失語の気配
〈だがひとは、 太古 このとりの足跡を見て 文字を学んだのだ ...
君にあげたいものが
ひとつ、ふたつ、と増えていく
ピアスだとか携帯のストラップだとか財布だとか
(だけどお金がない)
時間だとか体力だとか技術だとか
(だけど方法がない)
...
火の向こうに
もうひとつの火があり
さらに向こうの火に重なり
ひとつのようにじっとしている
一本の木が
雨を呼びつづけている
丘は近づき
わずかに崩れる
...
開く度に人の貌だった
思いがけぬ このよの{ルビ摂理=ことわり}
華やかな秘密
どこの{ルビ世界=黄泉}への 扉なのか
人界の
花弁の上に閉開する ちょうつがいの{ルビ生物=いきもの}
羽 ...
あら どなた だったかしら
ずっと まっていたのに
ばか
いますぐ とんでいって
ひっぱたいて やるから
他人の気持ちの分からぬヤツに
詩を書く資格はない
とスタンドから野次が飛ぶ
自分のことさえ分からぬヤツに
詩を読む資格はない
と背中から声がする
何千何万 バットを振って
汗を流 ...
君と僕は
他人同士さ
顔も名前も知らない
他人同士さ
生まれ変わっても
また一緒になろうって
生まれ変わる前に
誓っていたのさ
ながれるみずいろ、
なにいろ、みずいろ?
みずいろ、しろいろ。
そらいろ?みずいろ。
みずいろ、なにいろ?
いろいろ、みずいろ。
ねぇねぇスズメさん、僕の体はいったい何色?
あら、カメレオン君、いたのね。気が付かなかったわ
今は木の枝にいるから、茶色ね
ねぇねぇネコくん、僕の ...
僕の黒いノートの表紙に
ときどき
窓が出来ていることがある
その向こうで
君のかなしみが
淡い落下をいつまでもつづけている
(背景はいつも夏の
{ルビ誰彼時=たそがれどき}か
{ル ...
あなたの望むかたちに
そぐわない私の心は
たとえばタイルのように
こまかく割ってしまおう
そう、ガウディっていうカタルーニャの人も
言っていたように
そのままではただの四角かもしれない ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
キキュロプスの涙
プテラノドン
自由詩
4*
06/11/20 2:34
愛々
なかがわひろ...
自由詩
3*
06/11/20 2:19
猫
〃
自由詩
3*
06/11/20 2:17
One by one by one
ナイトー
自由詩
1
06/11/20 2:05
迷宮
ヨルノテガム
自由詩
2
06/11/20 2:03
メンデルちゃん
士狼(銀)
未詩・独白
11
06/11/20 1:46
漆黒のゆめ
atsuch...
自由詩
7*
06/11/20 0:56
夏草のオーガズム
ピクルス
自由詩
5*
06/11/20 0:49
大渇水
如仁
自由詩
1
06/11/20 0:34
行動の準則(1)
佐野みお
自由詩
3
06/11/19 23:24
風が記憶
結城 森士
自由詩
10*
06/11/19 22:40
とりのかげ
「ま」の字
自由詩
0*
06/11/19 22:33
心の迷路は成長している
ぽえむ君
自由詩
13*
06/11/19 22:28
こんなにも長い
ウデラコウ
自由詩
8*
06/11/19 22:17
健康か病んでゐるのか、詩才があるのかないのか
三州生桑
散文(批評...
10*
06/11/19 21:38
カラスと犬のこと
よーかん
自由詩
1
06/11/19 21:27
孤独な太陽
れるむ
自由詩
6
06/11/19 21:20
常に 隠蔽されている
奥津 強
自由詩
3*
06/11/19 21:15
私を縛る
茉莉香
自由詩
3
06/11/19 20:59
天上の国 鳥の文字
「ま」の字
自由詩
8*
06/11/19 20:49
ふぉ、ゆー
lazy
自由詩
3*
06/11/19 20:33
降り来る言葉 XXV
木立 悟
自由詩
9
06/11/19 20:27
蝶を夢む
「ま」の字
自由詩
3*
06/11/19 20:26
そろもん(ヒロインの返信の話)
みつべえ
自由詩
4
06/11/19 20:04
ネクストバッターズサークルにて
WILLY
自由詩
2
06/11/19 20:03
輪廻
青山スイ
自由詩
10
06/11/19 19:43
みずいろ。
狠志
携帯写真+...
3
06/11/19 19:38
僕はカメレオン
むむ
自由詩
4
06/11/19 18:53
黒いノート
塔野夏子
自由詩
21*
06/11/19 18:42
タイル
九谷夏紀
自由詩
3*
06/11/19 18:40
5932
5933
5934
5935
5936
5937
5938
5939
5940
5941
5942
5943
5944
5945
5946
5947
5948
5949
5950
5951
5952
5953
5954
5955
5956
5957
5958
5959
5960
5961
5962
5963
5964
5965
5966
5967
5968
5969
5970
5971
5972
加筆訂正:
風が記憶
/
結城 森士
[06/11/20 0:14]
大幅に修正。
カラスと犬のこと
/
よーかん
[06/11/19 22:31]
タイトルとフォーマットを変えました。
7.12sec.