食人鬼の俺にも
規定通りの「最後のディナー」。
刑務官も、そりゃ悩んだろう。
笑われてもいい、と頼んだのは
シリアルとミルク。
三十年振りに泣いた。
私は一人、円を描き
つま先でリズムを取りながら踊る
夕暮れ時の空は頬染めて
つま先まで 染めあげて
私はは震えを押し隠し
未知の世界に挑むべく
くるりくるりと回り続ける ...
すみません。
すみません。
あなたのお持ちになられている。
切っ先鋭いそのナイフ。
どうぞ私に貸して下さいな。
え。どうしてって?
いやー。あのね。
どう ...
見捨てられた水族館の水槽に沈む闇の中には金魚たちが棲んでいる
羽虫のような音を立てる水銀灯の明かりの底に浮かび上がる
彼岸花
詰まりかけた管が振動音とともに彼らに空気を供給する
...
ほし が でている
こんや は ここで
たおれよう なんの
みかえり も なく
ゆめだけ を みて
『癌と云う/漢字が書けるようになりました』/外科医に向かいて父が笑う
『お父さんの/腎臓を見たよ』と呟いて/遠くを見つめる母の背中
『治るよね?』/テレビを見つめて兄が聞く/誰 ...
シェリル
まぶしいな、区切られない場所は
名前を持つのかどうかも知らないような虫が
指先をつたってきて
それはぼくになにも響かなかったから
そっとしておいた
シ ...
しんしんと雪降る夜の出来事
「雪は天使の舞だ」
窓開けて 雪を見始めたあなたが
ぼそりと言ったんだ
でも 私は寒くて堪らなくて
「早く閉めてよ」
ロマンティックのカケラもなかっ ...
遠き空より舞ひ落つる
雪の光を感ずれば
やはら一ひら手に取りて
心を開く花と見む
近き川より流れ寄る
水の光を眺むれば
しばし一向き佇みて
心鎮むる音とせむ
遠き国より打ち寄す ...
ほら
落陽に絡み付く
銀のキラキラが
笑ってるね
また僕蝶々になる
碧の光の海を
いつまででも
音の無い部屋の
小さな白い少女
テーブルの上に
並べられた
真新し ...
ここにいるから
寂しくなったらいつでも
ここへ
おいで・
ここにいるよ
そう
その小さな
機械の
こっちがわ・
詩集をね、つくるんだ
みんなに渡せるからね
少し黄色い紙ならね
目もちかちかしない
はずさ
知って欲しいからね
僕のことを
これから伸びてゆく詩人だからって
今知ってほしいのは
僕が ...
今なにしてるの?・
友達とバイクのゲーム?・
部活サボって保健室?・
先輩とツーリング?・
どうせ
ひとりでボーッとしてるんでしょ?・
知ってるよ
きみのこと ...
誰よりも高く飛ぼうと
助走つけすぎて
転んでしまった
誰よりも早く走ろうと
フライングして
スタートできなかった
ボクはいつも
不器用なのを隠そうと
嘘ばかりついて
いつ ...
ジョニーの腹違いのいもうと
マリンちゃんは夕べ
バスを待っていた
最終バスだ
零時二十五分
かけおちするのさ
あのどうしようもない男と
天気予報では
急に寒くなって雪だといった ...
フランスにはパン工場がたったひとつしか存在しない
その代わりにどんな街に行っても街の小さなパン屋が近所にあって
朝から並べば誰でもカリカリの焼き立てのバケットが食べられる
日本にはい ...
みいちゃん?
パパだよ
父さんね
人間じゃなくなっちゃったの
分かるかな?
え
それでもいいって
ありがとう
でも
父さんとげだらけで
手はすっごくとがってるの ...
苦しい足を引きずって
今日も歩いて行く
地上の楽園はどこ?
愛は魂を癒してくれる。
一人で想う
一人で起き
一人で笑い
一人で飲む
愛は世の中に
色を付けてくれる
楽しみが ...
曙色の大気に染む甘美なる夢の輪郭
そよぐ小風に香るバニラの匂いとともに
家々のケーキを焼くオーブンから立ちのぼる煙
見渡せば、丘の向こうの不可思議な光・・・・
淡いピンクに赤を混ぜた規則正しい ...
改善の要求なんて もう
馬鹿らしくて出来やしない
自分が生きていく道なら
自分で掘り起こせばいい
どうせ気ままに生きるだけの
ちっぽけなヴィジョン
代替はいくらでもあり
想起 ...
或る若き詩人に
§
意味のある人生とは何でせう?
食べて、仕事して、セックスして、寝る。
これこそが、意味のある人生です。
詩は無意味です。
詩なんか、なくとも生きてゆけ ...
闇に押し潰されて
ぺたんこのあたしと
黒猫いっぴき
三日月の下
『ねこ、ねこ』
ぺたんこのあたしはぺたんこの声
黒猫はにゃあと、
やけに現実でただいっぴき
おまえはあたしを愛し ...
なんと言うことだろう!
朝日に ついばむ 鳥
群れの中での 婚約を
執り行う
強姦ではないか?
世界で 最も 不愉快な言語
旭日は 過去の 産物
ついばまれた 朝日は
今日 昇った ...
真っ白な紙に、
一言だけ。
整った綺麗ないつもの字で、
見慣れた字で。
「さよなら。」
どこに行くのかな。
わかんないから、
いつもの小さな俺の字で。
...
新聞とか雑誌とか、現代詩フォーラムとかブログとかmixiとかで、詩に限らず色んな人の色んな文章を読んでいるとみんなすげえなぁと思う。兎に角、文章力もセンスも読書量もすげえ奴らがいっぱいいて、ただただす ...
*
魚は酸素を知らぬだろうか
暗い水辺に輪を描いて
あんなにも深く潜ってゆく
*
飼育係は放課後に
飼っていためだかを流してしまった
閉じ込められてるのが
可哀相だったって
...
涙が涙へ落ち
映る雪は昇る
花はひとつ多く
土に消えずに残る
やわらかに覚める
手の甲ふたつ
波と曇の鳥
鳥に沈む鳥
ひとみしり
とおまわり
道 花 原
...
とじゆく風にひらかれて
それがあるいは逆だとしても
なおさら地図は
紙切れとなる
吐息はつまり消える熱
硝子に映る秒針を
遠ざけるものは
いつでも
そばに
...
今の自分がすることは
今の自分を壊すこと
今の自分を壊さなければ
今の自分のままだから
今の自分を壊さない限り
新しい自分が生まれない
今の自分がすることは
今の自分を壊すこと
...
愛してる、と何度言葉にしても
飽和し続ける
あたし、そのすべて
瞳からぽろぽろ
それはもはや溶けることのできない
あたしの愛だ
あなたの舌で掬いとって
味わってよ
あたしの ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
春の夜明けを醒め際の夢に見ながら
吉岡孝次
自由詩
3
06/12/14 21:59
手
茉莉香
自由詩
11*
06/12/14 21:57
ナイフ。
もののあはれ
自由詩
12*
06/12/14 21:52
金魚(或いは彼らは痛みを知らない)
Utakat...
自由詩
1
06/12/14 21:47
そろもん(旅人の話)
みつべえ
自由詩
12
06/12/14 21:46
家族
吉田ぐんじょ...
短歌
16
06/12/14 21:35
シェリル
白雨パル
自由詩
14*
06/12/14 21:05
ちょっとした好き
えりす
未詩・独白
2*
06/12/14 20:59
心走らす空と知る(ぽえむ君と合作)
肉食のすずめ
自由詩
8*
06/12/14 20:47
メタフォル
キメラ
自由詩
6
06/12/14 20:44
・ここにいる・
はち
自由詩
6
06/12/14 20:34
詩集を作るアイデア
イダヅカマコ...
自由詩
16*
06/12/14 20:30
・ネヴァーキブアップ・
はち
自由詩
2
06/12/14 20:23
水やり
水中原動機
自由詩
7
06/12/14 20:12
マリンちゃんは夕べ
しゃしゃり
自由詩
5
06/12/14 20:11
日本の豊かさ
ジム・プリマ...
自由詩
2*
06/12/14 20:02
みいちゃん
なかがわひろ...
自由詩
4*
06/12/14 19:58
今日
ペポパンプ
自由詩
6*
06/12/14 19:35
忘れられた世界
atsuch...
自由詩
9*
06/12/14 19:30
道のり
真紅
自由詩
2
06/12/14 19:27
アヅマウタ
三州生桑
散文(批評...
6+
06/12/14 18:37
月夜の晩餐
lazy
自由詩
14*
06/12/14 18:13
犯された太陽
奥津 強
自由詩
1*
06/12/14 17:59
創書日和「いつもの書き置き。」
狠志
自由詩
4
06/12/14 17:16
鉱物としての彼ら
はらだまさる
未詩・独白
3*
06/12/14 16:58
飼育係、或いは荒廃
吉田ぐんじょ...
自由詩
15
06/12/14 16:21
囁日
木立 悟
自由詩
7
06/12/14 16:01
十一月はバラード
千波 一也
自由詩
15*
06/12/14 15:32
今の自分がすることは
ぽえむ君
自由詩
6*
06/12/14 14:07
ぽろぽろと愛してる
lazy
自由詩
8*
06/12/14 14:06
5941
5942
5943
5944
5945
5946
5947
5948
5949
5950
5951
5952
5953
5954
5955
5956
5957
5958
5959
5960
5961
5962
5963
5964
5965
5966
5967
5968
5969
5970
5971
5972
5973
5974
5975
5976
5977
5978
5979
5980
5981
加筆訂正:
流舞結晶 〜冬のクジラとさいかい〜
/
こしごえ
[06/12/14 17:49]
最終連一行目を修正しました。
5.72sec.