手で触れようとすると崩れてしまうおそれがあります。
できることならば遠くから眺めているのがよいでしょう。
*
雨だれ
雨の音がするのです。
理由はそれだけです。
...
異国の空の下
少女がうずくまって歌を歌う
時折、猫のように耳を澄ませる
地球の寝息を聞いて
にっこり笑い
そしてまた歌いだす
異国の空の下
少女がそっと立ち上がる
太陽の光がちゃん ...
詩人が仕事をする方法。という題である。因みにお酒が少量入っているので、多少乱文になるし、観念的になるかもしれないが、お許し願いたい。
先ず、私がお勧めするのは、路上生活者である。
近所の公 ...
いつまで揺れているんだろう
このブランコ
いっそのこと
鎖が切れればいい
墜ちて
地面にめり込んで
やっと息が止まる
あわいピンク色や水色のブランコ
断ち切れた鎖がからみつく
...
何も考えない
何も考えないようにする
思考と体を元通りに重ならせよう
扉を閉じて、鎖をからませて
鍵をかけよう
もうすぐきっと元通り
ふらリふらりと並木道を歩いている
穏やかに陽射しは射し込むが
涙に暮れていた視界は遮られてしまった
童話の狼のように
石を詰められてしまったのだろうか
もう歩く気力さえない ...
砂漠を
旅する少女
らくだを一匹連れて
小さな子どもの手を引いて
今日はどのくらい歩いたかしら。
夜になると
小さな子どもは泣き出して
本当は
泣いてしまいたい少女
砂の塗れた短い髪 ...
見て。
これが 不自由。
そして
あれが 自由。
ね。
怖いぐらい紙一重でしょう。
だからきっと
人生ってものが 作られたの ...
ぼくは恐れている
いつか、君を忘れてしまうのじゃないかって
そろそろぞろぞろと皆動き出して
黒い夜を越えてみれば
何もかも終わったみたいに笑ってた
もうぼくと、君の家族以外は
涙ひとつ ...
どこにも行かないバスに乗りたい。君の拙いお弁当を持って。
雑草といっしょに雑草以外のものも抜いた真夏の裏庭
家に帰る途中、下水道工事をする父を見かけて手を振る
ノック ...
切れかけた灯が点滅して
夜の空気をざわめかせている
人もまばらな公園で
赤く染まった爪先が
あなたの頬を蹴りつけた
ちらちらと瞬く安い灯りは
薄暗く二人を纏う
その中で白く浮かぶ ...
10番テーブルの
クローン皇女たちを二羽
手に入れる
それはジョークでも女の子でもないよ
まもなく偽の輪生が
香りを放つ
5月は美しい
nockable
...
出会った言葉はどれも退屈だった
例えばどんな視覚現象よりも不確かで
不明瞭で目的がなく、雰囲気だけのものだった
そして悪いことにそれらはみな死んでいた
彼女は走っていく
誰よりも正確な表 ...
おでかけじゃないさ
ココの 塩ぬるい空き海に
連れて来た手に
ちゅー返り
波にサスラワレタ
ひとつ
瓶が
帰れないで いるはずで
沈みな ...
その道が続く限り
歩き続ける
たとえそれが
果てしなく続こうとも
楽しいことを思い出しながら
その気持ちが続く限り
想い続ける
たとえそれが
限りなく続こうとも
うれしいことを思 ...
{引用=
陽が暮れてゆく。なけなしの光を。太陽は俺たちに
平等に。鐘の音はすべての者たちをやさしく包み込
む。紫外線は等しく我らを刺すのだ。「日焼けサロ
ンへ行く前に体 ...
貴方が此処にいて私の髪を撫でいじり
夕日は窓からうっすらと赤紫の光を私達に浴びせ
なんでもない日曜の穏やかな安らぎの時間
ゆっくり息をした 壊れてしまわないように
貴方の鼓動がゆったりと私 ...
5と6の歌の隙間に空の青 震える指でこじ開ける朝
メリメン区啄ばむ鳥が跡残す 緑雨降る夜波ひたひたと
目覚め行く身体は冬を思い出す 凍れる雲の流れを待つ頬
化石サ ...
南風に乗って
白い旗がなびく
鳩の群れが
周遊する空は
果てまでも青い
穏やかに目笑する日
リーンゴン
リーンゴン
鐘の音が駆けてくる
1 序章
慎ましい木霊の眼から、
細い糸を伝って、子供たちが、
賑やかに、駆け降りてくる。
溺れている海の家の団欒は、
厳格な父親のために、正確な夕暮れを、見せている。
見開 ...
いま生きているんぢゃない
老いぼれただけだ
老いぼれただけぢゃない
恵まれているんだ
恵まれているだけぢゃない
赦されているんだ
赦されているだけ ...
ピラニアは、蛍光灯の光の色をメタリック・グレイに映えさせながら、水槽の中をゆっくりと泳いでいる。
僕はひんやりとしたガラスに手をかざしながら、ピラニアに向かって話しかける。
「お前とも、もうお ...
Tシャツで過ごし来た身に桜降るスーツの重みに耐えてゆかねば
学校まで2.6kmあるけれど1分間で着いても遅刻
「ダ・ヴィンチ」で対談をする一青窈「一青」が並べば違和感だらけ
...
ついカッとなって死んでしまったので
先ほどから部屋の中を浮遊しているのだ
胡瓜も朱色の塗料もなかったので
赤と青のインクをぶちまけておいた
父と母はオロオロするばかりで
弟は元よりぼくに ...
市場通りに一尾の魚が落ちてゐる
眼は赤く悲しげに潤み
視線を曇天へと彷徨はせる
そして
路面についたもう一方の眼は
闇の地の深みを透視してゐる
魚は期せずして
天国と地獄を
同 ...
安物を選んで 心に侵入する
彼女の不法にはルールがあるらしい
必要以上、物を荒さずに 何も盗まずに
できるだけ目立たない場所からステッカーを貼っていく
箪笥の抽出しの裏や 戸棚の皿と皿の間 ...
潮の、))) ほとんど動かぬ 海の近く
馬鹿野郎どもの穢れた営みの
澱んだネイティブ・ジャパンの痴呆都市に巣食う
親父は かつて高校教師だったが、
少女売春で巨財を築き
いまでは某組織の親玉 ...
俺について来いなんて言えないけど
俺には自信なんてないけど
金もないけど
たいした人間じゃないけど
えーい、面倒くさい
俺について来い!
なんにもねぇけど
五体満足な体と
シワの足りな ...
日の光溢れる午後
眩しきなかにきみを追う
流れる雲は雄大で
その白さは真珠のように輝いて
河原を歩きながら
ふわふわ空に向って
歩いているような感覚になる
僕もま ...
金色のマルボロもあるし
セブンスターだってあるよ
暖かい珈琲も
エクレアだってあるよ
緑茶も和菓子も揃っているんだ
ドアにはいつも鍵をかけずにおいてあるよ
パソコンは高速回線で苛々しな ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
6月の取り扱いについて
降旗 りの
自由詩
27*
06/11/10 3:44
異国の空の下の少女
ごまたれ
自由詩
7*
06/11/10 2:41
詩人が仕事をする方法という題にするつもりが、ただの酒のみ乱文 ...
奥津 強
散文(批評...
5*
06/11/10 1:49
ブランコ
ty
自由詩
1+
06/11/10 1:33
鍵
水平線
自由詩
2*
06/11/10 1:32
白昼夢
れるむ
自由詩
1
06/11/10 1:10
砂漠の向こう側
夕凪ここあ
自由詩
9*
06/11/10 0:37
紙一重
ごまたれ
自由詩
5*
06/11/10 0:36
忘葬
しでん
自由詩
2*
06/11/10 0:19
最終バス
たもつ
短歌
19
06/11/9 23:15
蛍光灯
ロリータ℃。
自由詩
11*
06/11/9 22:59
12月摘み
鏡文字
自由詩
2
06/11/9 22:48
空腹×詩作×再生
yukimu...
自由詩
2*
06/11/9 22:36
コルクの海
砂木
自由詩
15*
06/11/9 22:30
未来を夢見て
ぽえむ君
自由詩
8*
06/11/9 22:25
赤赤黒黒
たたたろろろ...
自由詩
3*
06/11/9 22:08
慟哭
茉莉香
自由詩
2*
06/11/9 22:04
青についてのいくつかのこと
ミゼット
短歌
7*
06/11/9 22:02
小春日和
LEO
自由詩
17*
06/11/9 21:55
夜を夢想する海の協奏
前田ふむふむ
自由詩
27*
06/11/9 21:42
白内障の手術を終えて
信天翁
自由詩
2
06/11/9 21:37
ピラニア
「Y」
散文(批評...
4
06/11/9 20:44
2006/10/01=2006/11/09
ピッピ
短歌
8*
06/11/9 20:28
来世
水中原動機
自由詩
0
06/11/9 19:45
路上
杉菜 晃
自由詩
14*
06/11/9 19:39
つのつのいっぽんabout you(転位のために)
yukimu...
未詩・独白
1*
06/11/9 19:13
洗面器と親父
atsuch...
自由詩
9+*
06/11/9 17:28
雨上がりの夜
kei99
自由詩
1*
06/11/9 16:06
見晴らし良好
山崎 風雅
自由詩
17
06/11/9 16:06
バルバルバル
虹村 凌
自由詩
3*
06/11/9 15:22
5950
5951
5952
5953
5954
5955
5956
5957
5958
5959
5960
5961
5962
5963
5964
5965
5966
5967
5968
5969
5970
5971
5972
5973
5974
5975
5976
5977
5978
5979
5980
5981
5982
5983
5984
5985
5986
5987
5988
5989
5990
加筆訂正:
夜を夢想する海の協奏
/
前田ふむふむ
[06/11/10 0:36]
若干の修正
5.72sec.