敵の
水雷だ
ドブンと
かいくぐる
青白い顔色の
ガキンチョ教師
武芸を目指すお侍
家庭教師の船乗りは
キタキツネの息子さん
水陸両用士官候補の才子
キラキラ星夜に咲く膏血の ...
あなたが呼吸している
ごく自然に空気を吸って吐いて
私が今わかるのは
あなたが目の前にいるということだけ
あなたを見ながら私も呼吸している
意識もせず吸って吐いて
生きる根本をくりかえ ...
日々の繰り返しが
時を止め
時間だけが過ぎてゆく
月曜から金曜は
他人の空間の中に
特別な意識もなく
身を沈めている

小さな場所の中で
自分だけの時が
ほんのわずかだけ動き始める ...
かすかな破裂音を立てて
冬眠中期の蜥蜴の夢は中断し
ブロック塀の上に捨て置かれた
白いビニール手袋が
道行く人を時折驚かせる

ゼラチンあるいはグミ状のものが
生成するのはまだ先のこと
...
歩きつかれて座ったベンチ

ふたり夜空を見上げて 流れ星探したんだ

吹き付ける風は少し冷たいけども

背中越しのキミが温っかい

こうして色んなものわけあってきたよね

一本だけ ...
口から零れる本音と建前
あまりに多くて混ぜこぜで
戸惑い顔を見つめたときに
初めて気がつく本当の意味
ほんのり染まる静かな心

独りになりたくないからと
悲しい瞳で私を見ても
私も同じ ...
ドロシー、カサブランカ、
喪中の君が
家の塀で遊んでいる
数台の引越しの車が側を通り
今日もどこかで引越しがあるのだ
と何となく感じる

言葉はまだ書けないから
でも言葉はもう口に出来 ...
どこまでも続く道を
僕達は 歩いているんだ
限りある人生の中で
自分らしく 歩いていく

途中で立ち止まってもいい
道を外れて休んでもいい
人に追い越されてもいい
ちょっとだけ 振り返 ...
太陽の当たらない裏庭の隅
名前も知らない花が
ひっそりと 咲いていた
「どうせすぐ枯れる」
その時 僕はそう思ったんだ

それから三日後
枯れているのを確かめに行ったのに
花はまだ 枯 ...
『ほらっ、パパっ
 これよく見てーッ。

 土には穴がイーッパイあるよ。
 くーぅろい土は、なんかくうぅさい。

 これは芽ッ?、芽が出ているよ。
 アッ、虫さんかじっているねっ。
...
『キッ・キッ・キーッ』

『ケンチャン、ごきげんネ』

『キァッ・キャァッ』

『今日は、なにして遊んだの』

『アブーッ・アッ・アァーッ』

『フーン、ママとターニイチャンと ...
上の子が『パパァ』と絡み付く。
遊んで欲しいのだ。
下の子が泣き出した。
おしめかもしれない。

それは、全く時を構わず、
親の都合を構わず、
甘え、頼り、私を求める。

解って ...
「咲かない花もあるんじゃないの?」


咲く時期が遅れた花のつぼみをみて

花のつぼみは俯いてる
まるで落ち込むように落ち込んでいるのか

仲間たちは堂々と高らかに咲き零れ ...
星が生まれる場所を探すのだといって
青白い廃墟に続く石畳をただひたすらに歩く男
腕時計は
旅の最初に外して地面に捨てたのだそうだ

夜空は既に
公転することを止めた無数の星
見知らぬ星座 ...
  まだ"野ばらの蔓"通りがレンガ敷きでなく
  拝石教徒が万象夢想論者より幅を利かせていた
  そんなとても古い時代のお話


緑の丘のてっぺんの
ねじねじばなの塔の ...
部屋の隅で金を拾い
北海道にスキーにゆく
大きな河の中で溺れるのは
明日の昼過ぎだろう

隣の猫の眼にも百年前の
魚が泳いでいるのが見える

俺の顔も猫になって
阿武隈川の清流で溺れ ...
すれ違ったきりの 長針と短針

もう重なり合うことは 永久に無い

むしろ ベクトルを真逆に向けた



逃げるように 目をそらせば

何も言わずに ただ去り行く

...
さぁ、起きて

光の中へ出ておいで

怖がらずに眸を開けてみよう

きっと素晴らしい朝が迎えてくれるから


“オハヨウ”


僕は夜明けを待っていた

キミが目覚める前か ...
音を立てて 虹は崩れる
思い描いた理想が
心の弱さで 淡く消える
十字架は、貴方には背負えなかった

いつかの嘘は晒され
最後まで 隠せたなら、あるいは?
しかし背負えなかった十字架は
...
  突如、ファンファーレが鳴り響き、
歳月という歳月が、打ちひしがれた記憶が
―それは最後の葉を落とした冬の木々のように
私を丸裸にした。とはいえ、船長に任命された私は
真っ黒なボロノジャケッ ...
長い夜の
ゆめとうつつの狭間で
わたしたちは
何度もたしかめあって
疲れはてて
耳元で
あなたの鼓動を聴いて
おなじ速さで脈打つ

長い夜だから
そんな時間がふえて
すこし持 ...
秋の胡蝶の薄い羽は 
微かな風にうち震え 
先細る命に慄く 

あえかな花の行く末は 
胸騒ぎがするから 
花占いの刑に処す

 命あるものの極みは地に堕ちて 
  蠢くものの餌食と ...
いのちを
てのひらのように合わせる
欠けたまま
あることの
ひとつの償いであるかのように
頭上の硬い岩は
いつでも欠けたままで
(満ちることなど
たまにしかない)
私たちの不安定な歩 ...
 ほろほろほろほろ酔い気分
 晴れ間ものぞいて
 冬の余興
 知らないうちに悪魔になっても
 俺は俺の道を歩くだけ
 若くないから
 選択肢も狭いんだ
 今日も機嫌よく
 ほろ酔い気分 ...
「最初の女」に月経を教えた月の色
世界を力強く先導する太陽の色
再生を繰り返す銀杏の色
もう死ぬことのない天使たちの頭上の輪の色

永遠に枯れることのない希望を示す
緑の木と
主、キリス ...
目を閉じれば神が見える
目を開ければ貴方が見える

痛みに慣れるより 痛みを捨てるより
痛みの無い世界を獲得する事は難しい

その代償で彼等は 言葉を失くしてしまった
帰属する場を減らし ...
12時

「もうなにもかもやめる」といいながら
見た事の無い男がキッチンに立っていて
重力の関係かすこしだけ勃起していた
わたしはリビングでまるくなって泣きながら
声でいろいろな嘘 ...
だばだばし、ぐうたらし
ただたばくぁえてだばだばしたばし
あさがみえてばねころびぐうたら
しばれてみたればおはこさまっくら
だぶしぇえてかだしぇえて
きたばれさまくてかまくらほるさて
たま ...
それから(あ…

涙のさめる速度で
失ってゆく
かつての海原へ
予感する視線がまっすぐ立ち
地軸のかたむきをなぞる
そっと
(夢を瞳の奥に燃やしている核心
のぼっていった少しばかりの ...
 あいたたたー。
 机の角に足打つ僕。
 ケタケタ笑う君が居る。
 釣られて笑う僕は幸せ。

 ほんとなのー。
 うたぐる君と真顔の僕。
 我慢出来ずに笑う僕。
 怒って笑う君に幸 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
水雷艦長あおば自由詩3*06/12/10 21:59
呼吸九谷夏紀自由詩106/12/10 21:52
動くのは時と心ぽえむ君自由詩14*06/12/10 21:25
十二月、中学校のある町佐野みお自由詩106/12/10 21:00
とある真冬のベンチにて朱桜天 遊雨自由詩106/12/10 21:00
隙間茉莉香自由詩806/12/10 20:42
ドロシー、カサブランカ、喪中の君がたもつ自由詩1806/12/10 20:24
自分らしくeris自由詩3*06/12/10 20:19
名前も知らない花自由詩7*06/12/10 20:08
感性ネコ助自由詩006/12/10 20:00
会話自由詩106/12/10 19:59
限りなく愛は自由を奪う自由詩4+*06/12/10 19:58
I am me.李恵自由詩3*06/12/10 19:41
Estrellas muertasUtakat...自由詩606/12/10 19:13
*うそつきレィビー*知風自由詩7*06/12/10 16:53
分裂の旅あおば自由詩9*06/12/10 16:39
平成ロミオと ジュリエットダイワスカー...自由詩106/12/10 16:37
「Good Morning,World」404 no...自由詩3*06/12/10 16:29
62、嘘 【うそ】雨宮 之人自由詩7*06/12/10 16:23
ボ・ディプテラノドン自由詩3*06/12/10 16:17
可惜夜落合朱美自由詩28*06/12/10 16:16
墓標自由詩21*06/12/10 16:13
eclipse **岡部淳太郎自由詩14*06/12/10 16:00
ほろ酔い天使山崎 風雅自由詩11*06/12/10 15:40
永遠の色yukimu...自由詩4*06/12/10 15:20
回想自由詩4*06/12/10 15:16
トレンディドラマモリマサ公自由詩1306/12/10 15:07
かまくら加藤泰清自由詩106/12/10 14:49
流舞結晶 〜冬のクジラとさいかい〜こしごえ自由詩26*06/12/10 14:47
しあわせのうた。もののあはれ自由詩12*06/12/10 14:46

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加筆訂正:
62、嘘 【うそ】/雨宮 之人[06/12/10 16:24]
2006.11.18初出。少しだけ改変。
6.14sec.