夢よりも一歩、現実に近かったから
振り返ることはたやすかったはずなのに
もうお風呂にはいった?
という彼の、決して難しくもない問いに
眠りに引き込まれるにまかせて
わたし、答 ...
肌をあわせて
肩を抱いて引き寄せて
薄暗い明かりに照らし出された
非現実なひとかたまり
粘膜の全てをすり合わせて
やっとどうにか温かい
やわらかな空間の中でやすらかに眠る
手をつないで命 ...
瑠璃、瑠璃、瑠璃、瑠璃、
瑠璃色の
海、海、海、海
海の下
珊瑚はお手手をいっぱいに広げていたい
広げてお日様を集めていた
お日様を集めて花嫁の衣装に
花嫁さま
しずしずと ...
同じ東京の 同じ空の下
鼓膜を揺らす
君の声
君の声
同じ東京の 同じ空の下
微かに混じる
...
父は聖書を読んでいた
本屋さんの片隅の椅子に座り世間から隠れるように
家族から遠く離れていくように
哲学書の背表紙を意味もなく鳴らしながら
横目で父の姿を盗み見る
十戒を教えてくれたのは ...
こんちは。宅配便です。
めくるめく人生模様のアップリケを
お届けにあがりました。
お留守でしょうか。
それでは東京砂漠色の
不在票を入れておきます。
後ほど。
こんちは。宅配便です。 ...
ぎゃーの一声
なぜだかわからないが
奇々怪々奇人変人唐変木が
根本から折れた
分析的な言辞を読むと
考える過程が分かる
楽しい思考過程を
記憶して
その喜びを
永遠にしたいと願う ...
保育所に通っていた頃
家で、積み木を積んで遊んでいたっけ
積んで、積んで、積み上げて
だけどそれは、バベルの塔ほどではなかった
小学校に上がって
年を重ねることを覚えた
それからアタマ ...
チャーリーブラウンは後退なんかしない
あの頃に踏みとどまっているだけ
英語の勉強になるならと
無理して読んでみたけれど
やっぱし後退なんてしてくれなかった
それがリアルってやつ
細い線で描 ...
硝子と氷を踏みしめて
夜は土に息を吐く
解けては昇る渦の音
交わりをひとつ隠し持つ
なにもない洞
失くした名前
夜明けのままに
ちぎるうたごえ
うるむ目の先 ...
こたえがわかりました
もとめてるもの、したいこと、わかりました
きいてきたあなただけど、つたえられません
とてもとてもとおくなってしまいま ...
もう昔のこと
ある国があった
その国の人々は
自分が良いと認めたものしか作らなかった
自分が気に入らないものは作っても全て壊した
自分が良いと認めたものしか使わなかった
自分が気に入らない ...
君になにかしてやりたいと思うが
今の君には
痛いだけ。
だから
そっと見守ることにするよ
祈りが光となって
大空に響きわたればと思う
やがて君の心に
光がさしこみますように
1
鎖骨のようなライターを着火して、
円熟した蝋燭を灯せば、
仄暗いひかりの闇が、立ち上がり、
うな垂れて、黄ばんでいる静物たちを照らしては、
かつて丸い青空を支える尖塔が ...
ちぃーす
今日はどこからかけてんの?
家? めずらしいねぇこんな早い時間に
俺は外で遊んでるよ 場所?
ナイショ。 教えたらあんた来るでしょ
うっ スルドイねぇ
そうそうあんたも知ってる場 ...
終電終わってんのにこれから行けるわけないでしょ
酒もかなり入ってるから車も出せません
ぢゃあそういうことでバイバイ
って電話を切った10秒後には
予想どおりブルブルしてるバイブ機能
ハイ ...
夜、
左の肩甲骨に
小さな傷が生まれた
羽根でも生えてくるのなら
わたしはきっと毟り取ろう
朝、
柔らかい霧雨が降ってきて
わたしは傘を捨てた
強く責めるなら抵抗もしたけれど
...
マリンちゃんに告白した
好きだ
俺は
きみより
ずっと年上で
まるでもてないし
甲斐性はないし
かっこよくもないし
男らしくもないし
お金持ちでもない
だけど
き ...
何年かぶりに レトルトカレーを食べる
熱湯のなかで黙りこくる レトルトパウチ
封を切ったら 嬉しそうにカレーが飛び出した
どんどん出てくる 熱いカレー
1食分は出た そろそろ終 ...
きっかけはくだらないことだった。
私が楽しみにしていた
高級バニラアイスクリームを食べてしまったのだ。
私「何であのアイス食べたん?!」
彼「えっ?うまそうやったし」
私「そんなんが答え ...
「メイク・ラブ唄」
然し其れ即ち
恋する乙女の
啼き声夢の如し
操り操られている私
何処に行つても
此処好きと云ふ
御好きでせう
夢に狂う
少女の ...
積もる
積もる
積もっていく
全てが殺がれていく
全てが無気力になってくる
まるで
世界が
無駄のように
思えてくるほど
積もる
積もる
融ける事無く積もる
こ ...
すべてを委ねてしまった私に
君の「間違ってる」が優しくて
すべらかな灰色に接吻をおとした
体温のないものに
もうすぐ春だから
フェティシズムはきみどりいろの雨 ...
きょうお風呂だった?
ううん
だれか見舞いに来たの?
ううん
洗濯ネットに入れられた
バスタオルと着替え
サイドテーブルに置かれた
花束とメッセージ
〜そんな昔のことは ...
ココロの色が、変わりましたか。
上塗りではなくて。
一度、無色に戻して。
変えましたか。
今は、何色でしょうか。
何度も、何度も。
変えられる、色は。
何度も、何度も ...
哲学的人間
批評子
一日目
共産党的人間という本を読んだことがあって。内容にはあまり賛成できなかったけれど、作者の文章が印象に残った。
だけど彼はいう、サルトルなど読 ...
自分にとって大事な物
試してみないと分からない
自分の中に何が埋まっているか
すくい取ろうとしないと分からない
本当に大切なもの
自分の心の奥底に
静かに静 ...
朝焼けは朱く 日暮れは蒼く
染まりたる頬 我には見えず
君が心はあてなくさまよい
消え行く影に我は戸惑う
紡ぐ夢とてかりそめの幻
白き峰にかかる雪すら
死 ...
みなさんどうしてそんな顔してるんですかと
もう猫も言わない
電車はいくつもの死体を引きずって走る
国民みんなにワライダケを月一回配給すればいい
ついでにあんこにくるんで北朝 ...
キミは緑色
あなたは黄色
僕は赤色
この世界を描くとき
いろんな絵の具が
必要なんだ
色は混ぜれば
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
しあわせのメロディー
Rin.
自由詩
17*
07/1/25 1:03
エロス
暗闇れもん
自由詩
3*
07/1/25 0:51
花嫁さま
ふるる
自由詩
18*
07/1/25 0:51
時差
まりも
自由詩
2*
07/1/25 0:36
十戒
暗闇れもん
自由詩
3*
07/1/25 0:35
宅配便クルーズ
ブルース瀬戸...
自由詩
2
07/1/25 0:07
言辞
あおば
自由詩
4*
07/1/25 0:04
71、積み上げる 【つみあげる】
雨宮 之人
自由詩
4*
07/1/24 23:25
チャーリーブラウン
恋月 ぴの
自由詩
29*
07/1/24 23:18
ノート(外歌)
木立 悟
自由詩
4
07/1/24 23:17
こたえ
逢坂桜
自由詩
12*
07/1/24 22:53
もう昔のこと
ぽえむ君
自由詩
10*
07/1/24 22:42
祈り
渡辺亘
自由詩
5*
07/1/24 22:23
浮遊する夢の形状 デッサン
前田ふむふむ
自由詩
27*
07/1/24 22:18
景子(おしとやかバージョン)
いとう
未詩・独白
6*
07/1/24 22:02
景子
〃
未詩・独白
9*
07/1/24 22:01
傷口から羽根
士狼(銀)
自由詩
23*
07/1/24 21:43
マリンちゃんさようなら
しゃしゃり
自由詩
8
07/1/24 21:08
レトルトカレー
オズ
散文(批評...
5*
07/1/24 20:30
私達の馴れ初め
愛心
自由詩
4*
07/1/24 20:07
三つ節
なかがわひろ...
自由詩
2*
07/1/24 20:01
フラストレーション
電子ノ猫人
自由詩
0
07/1/24 19:45
有形
北岡瑛美子
自由詩
8+*
07/1/24 18:25
ING
草野大悟
自由詩
3*
07/1/24 18:09
恋色模様。
狠志
自由詩
4
07/1/24 16:55
哲学的人間
生田 稔
散文(批評...
4*
07/1/24 16:31
本当に大切なもの
ajisai
自由詩
5*
07/1/24 15:28
朝焼けは朱く 日暮れは蒼く
彌月
自由詩
3*
07/1/24 15:18
ちくしょう
水在らあらあ
自由詩
38*
07/1/24 15:15
絵の具
ユーヘッセ
自由詩
5
07/1/24 14:58
5858
5859
5860
5861
5862
5863
5864
5865
5866
5867
5868
5869
5870
5871
5872
5873
5874
5875
5876
5877
5878
5879
5880
5881
5882
5883
5884
5885
5886
5887
5888
5889
5890
5891
5892
5893
5894
5895
5896
5897
5898
加筆訂正:
71、積み上げる 【つみあげる】
/
雨宮 之人
[07/1/24 23:25]
2007.01.12初出。少し改変。
Rotten girls
/
吉岡孝次
[07/1/24 22:04]
自由詩に分類してみました。
■批評祭参加作品■ 「父さん」櫻井雄一
/
たりぽん(大理 奔)
[07/1/24 21:42]
第3段落を推敲。
6.87sec.