何となく
心が
晴れなくて

でも
泣きたいほど
でもなくて

雨のしずくで
間に合わせてみる
まことしやかな優しさを盾に
痛みを持たない言い訳の為に

小鳥は精一杯飛んでいる 
すずは凛と鳴っている
わたしはわたしらしく生きている
言葉がなくても構わない
誠実で ひたむきな姿が ...
その日
少女はふられた

暮れ泥む夕日に背を向けて

永遠であるはずの
太陽の時代の終焉に
背を向けるように

湖を前に立ち

鏡の静かな凪の湖に
少女の影
日がしずむほど
...
灰と黒の輪のなかに
ただ無造作にひかれた線が
鳥と魚と人になり
じっと浅瀬の水を見ている


珠の髪飾りをつけた影が
影から影へ走り去り
赤茶の径 銀の腕
角から角へ増え ...
何も
何も・・・
何もっ!

得る事もできず
与える事もできず
また一つ大切なものが

手の届かない場所で
認識の遥か彼方で
知る事もできない空間で

失われていく光を
見送 ...
聞こえる 冬の声  広がる 雪の色

涙どれだけこぼしても 愛されたときは戻らない
ふたりで描いた夢だけど 色がつく前に消え失せた


いつまでも 君を忘れられない

沈みゆく 太陽追 ...
無意味に涙が滲むのは
己の弱さを隠すため

自己防衛の殻にメス入れて
痛さにまた歪めても

泣かない鳴かない啼かない


ツギハギだらけの身体を愛してくれるだろうか
レモンティーの中に入れた角砂糖が
スプーンでかき回すことなく
ゆっくりと溶けてゆけば
それはもうすでに春です
紅色の中でもやを出して
やがてその中にうちとけ合い
春がしっかりと出来上がるの ...
雨上がりの午後3時

虹の架かる空を笑顔で迎え

長靴を履いて

水たまりにジャンプにする。
星のない空です
花冷えの風が吹いています
胸のうちで風車が回ります
からからと心の臓に触れながら

淋しいのです 淋しいのです
神様 私の弱さをご存知でしょう
私にもう一度 愛を教えてく ...
あれからさ

また

あんなふうになってる

おまえと別れて

二ヶ月後くらいの

痛みのなか漂ってやがる


ごめんね

ダイエットみたいにさ

また

着信拒 ...
また今日が暮れてゆく
斜陽が、ビルを輝かせて
屋上で
その眩しさに目を細めながら

一息、煙を吐き出して、考えてみた
本当の顔が
どこにあるのか忘れてしまったこと
階層化、している笑顔 ...
遠く地平線と重なる彼方に
ポツンと浮かぶ島影が見える

いつだったかもう覚えていない
遠い昔
スターターが鳴らした合図に
僕らは一斉に飛び込み 泳ぎ始めた

大人達の作る澱みから澱みへ ...
空の青にぽとり
鮮血でした
ゆっくりと赤だけの虹をわたって
足の指の少しのつめたさで
春は訪れ
きみとの
どうしようもない部分をぽくぽくと
桜を食べて埋めた

おなかからの魔法、 ...
風のなかに
釣り糸を垂らしている
それはおぼろげとなってしまった古い
記憶をせめて呼び醒ますよすがではなく
かなしい決意でも無邪気な思いつきでも
その日の飢えをしのぐための
投げやりな衝 ...
{引用=星の椅子に腰かけ
流れるままの時間の粒子を浴び
誰もいないという
ひびきからはじまる水面の波紋が
夢見るまま紅の空へ続いていくのを
永遠に眺めながら

なつかしいことばは
やさ ...
雲のように

貫けば

やさしい、あったかい

雲のように


空にあるように見えるけれど

空から見れば地上の一部です


雲のように

貫けば

やさしい、あっ ...
なんとなく嫌な気持ちで一週間を終えて
なんとかかんとかリフレッシュして
気分直してよし行くぞ、明日も頑張ろう なんて
思ってはいたけど
朝起きてみるとどうしても
どうしてもどうしてもしん ...
生きていたくないけれど

死にたくもなくて


この空のように

私だけの空のように

この世界に

「存在」したい
いっしょに
空を飛ばない?という声に
ぼくは怯えた


だけど
あの雲のうえには
どんな花が咲いてるのか
ちょっと知りたかった


そういえば
この ...
こうえんの
みずのみばのしたに
にんぎょうが
おちていた

きぎの
こずえのあいだから
いっしゅん
みえたこうけいだったが
そばでは
ちいさないきものも
いのちを
いとなんでい ...

想の
海の底
に釣り糸
を垂らす役者
と綾取りの上手な
科学者がコップに注ぐ夢を溢れさせ
光合成したての音楽家を燻製にして声のない詩人は
受話器の向こう ...
回る
火のついた犬のように
走りながら
回って今日一日の
憂愁を追う
今日も丹沢の山は見事に鋭角で
背後の空からくっきりと浮かび上がっている
おそらく上州前橋から見る山なみと
そう変る ...
久々に口に運んだ
チョココロネは
何年もの年月を経て
味を変えた
 
話を聞くと
どうやら職人さんが
変わってしまったらしい
 
 
今では
チョコを被った
クリーム入りパンに ...
{引用
=上からの目線は脅迫です
同じ目線は安心です
下からの目線は甘えです}


   小さな枝の陰に、
   小さな巣を作った、
   小さな鳥が、
   小さな卵を温めて、
...
ピーナッツを、描いてみた
へたくそだ もう会うこともないだろう

知ってるか 人間の排出するCO2によって
地球は温暖化している
しかもその温暖化は 海に眠るさらに莫大な量の
CO2を空気 ...
『{ルビ神譜庭園=キルケゴール・ディ・カプリチオ}』の庭院に、

ゆらりひっそり佇むは冷たき"{ルビ呪言蒐集=ツギハギ}"の金属片、

纏う気配の冷たさで己の脆さ ...
シュガーな声でスパイシーな言葉を吐き出し

その毒にやられたならチクリと解毒剤を打ってあげる。


女の子はね、

甘い甘いお砂糖と少しばかりの香辛料でできているのよ?


な ...
甘やかな言葉の奥底には少しばかりの棘を、

緩やかな微笑の深層には少しばかりの毒を、

穏やかな佇みの裏側には少しばかりの針を、


無垢な少女を装いながら

細やかな針のような棘の ...
紙屑に
バージン・オイル
垂らして


間違いなく
マイケル・ジョーダンの
サイン


燐寸で
燃やしてる


鼻を
くんくん
させて
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
何となくweed &...携帯写真+...4*07/4/16 23:52
あなたと小鳥とすずと板谷みきょう自由詩1*07/4/16 23:43
凪の湖に小川 葉自由詩0*07/4/16 23:30
ノート(街を分ける川)木立 悟自由詩207/4/16 23:22
阿呆は今日になって泣く松本 卓也自由詩007/4/16 23:21
MaryGold北大路京介自由詩9*07/4/16 23:19
解剖症零椅未詩・独白3*07/4/16 22:48
春の角砂糖ぽえむ君自由詩11*07/4/16 22:23
ハレルヤ來稚自由詩6*07/4/16 22:11
哀歌けんご自由詩8*07/4/16 22:02
リバウンド吉岡ペペロ自由詩007/4/16 21:53
95、苦笑 【くしょう】雨宮 之人自由詩2*07/4/16 21:43
遠泳川口 掌自由詩9*07/4/16 21:22
からだに絵を描くみい自由詩1107/4/16 21:21
風を釣る角田寿星自由詩19*07/4/16 21:19
水の祈り青色銀河団未詩・独白707/4/16 21:18
やさしい、あったかい吉岡ペペロ自由詩007/4/16 21:15
笑顔はるこ未詩・独白5*07/4/16 20:45
私は優羽携帯写真+...3*07/4/16 20:41
ハピネス。はらだまさる自由詩19*07/4/16 20:35
くんれん(かし)たもつ自由詩907/4/16 20:15
海釣はらだまさる自由詩2*07/4/16 20:11
萩原朔太郎を喚び出す詩岡部淳太郎自由詩14*07/4/16 19:52
パン屋にて山中 烏流自由詩407/4/16 19:36
‐目線‐士狼(銀)未詩・独白6*07/4/16 19:31
ピーナッツsebast...自由詩007/4/16 19:17
[ 処女 ]渕崎。自由詩0*07/4/16 19:16
[ シュガー&スパイス ]自由詩007/4/16 19:14
[ 少女 ]未詩・独白107/4/16 19:12
いぬはらだまさる自由詩8*07/4/16 18:39

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加筆訂正:
95、苦笑 【くしょう】/雨宮 之人[07/4/16 21:44]
2007.03.19初出。少しだけ改変。
5.93sec.