階段の踊り場のあたりで
父が釣りをしていた
家の中とはいえ
釣りをする父の姿が
再び見られるとは思ってなかったので
嬉しかった
子供のころ一度行ったきりだった
工場地帯の隅っこに広がる
...
吸い込んだ煙に
肺を犯され


君の存在の
重さや
大きさ

そんなものを
痛感していた






ただ
どこか頭は冷静で

指先の震えだけが
止まらなかった ...
ぼんやりと
見えはじめた
何かにむかって
そっと手をのばす

届くかもしれない
届かないかもしれない

けれど
確かにそこにある
何かにむかって

私は逃げない
昨日はきみを傷つけたので 
布団にしがみついて
うつ伏せたまま 
闇のなかに沈み 
眠った 


夜が明けて 
目覚めると 
窓枠の外に広がる 
朝焼けの空 
ふわりと浮かぶ 
...
「もこもこと旅に出るんだ!。」

そんな寝言をきみが言うので、
ぼくはすこしだけ、
もこもこになってみる。
もこもこになったぼくは、
きみの夢に潜り込み、
...
街行く人たちの背中に
「半額」シールを貼っても
きっと
ほとんどの人は
誰にも買われやしない
 
買われるのは
外見が良い人
ばっかなんだろう
 
 
クラス全員の腰に
ライダ ...
春はすぐそこまで
来てるはずなのに
冬と談合してるんだな
雪でも降りそうな空だ

ジャスミンティーは
飲み飽きたから
ほうじ茶を飲んでる
眠気ぬぐえなくて困るな

近頃デジャヴはも ...
まっすぐ伸びた茎に
まだ開ききらない
若いガーベラ

その素直に親しみ
その芯を持て余した

ガーベラ
まぶたの間に
顕れた苦しみ
黒目を大写しにする
苦い海水のような涙
喉に ...
何も変わらない街並み
古びた家々の塀を猫が歩く
穏やかな陽射しが満ち
平穏の昼下がり

縁台から君の好く吸う
煙草の匂いがした
だけど
君はもういない

坂道を駆け ...
会いに行かねばと思う
30年経った父は老けたと思う
母が老けたからきっと父も老けたと思う
会いたいなんて
これっぽっちも思っていないと思っていたと思う

少ない記憶の中の彼は
またがる肩 ...
判断基準は自分で
作り上げるもの。
他人の意見は参考にしかならない。
あなたを満足させるのはあなた。
何をしている時が幸せ?
誰と居る時が幸せ?
これはあなた自身が
一番よく知っているは ...
死んだ人を愛することは
じゃんけんに似ている

思うことは
与えてくれたものには勝てず
与えてくれたものは
あなたには勝てない

そうしてあなたは
思うことに勝たない
しらけた草とは
うらはらに
澄んだ大気に
映る青
ますます薫る陽の光

からだの温もりをなぜてゆく
すずやかな風へ
ひとつ鼻歌のせたみち
  雲

あんまり空が
低いので
私は泣いて みたのです

いいえ私は泣きません
ひとつも涙は零れません
とけてゆかない成分だから。


  ひとり

あなたをきずつけぬよう ...
墓の無い終わりを告げる水の羽




{ルビ弥生=やよい}より流れ落ちたる{ルビ卯月=うづき}かな




とどまらずただこぼれゆく冬の雲




傷を抱 ...
向こう岸で
いちゃついてるぜ
あいつら

自由って
けっこう寒いんだね

秘密も
けっこう寒いんだね

そんなことを
ひそひそ話しながら

おれたちも
あったかい場所で
...
とにかく科学は驚かせたかった
品種改良を重ね続けて
完成したのがこの
菜の花ピーマン
黄色と緑のコントラストはもちろん
春と夏が同じ種から生み出される
収穫時期はどの季節も対応できる
世 ...
さようなら
その言葉だけは使いたくなかった
もう二度と会えなくなる気がしたから

赤城颪に背中を押されて
僕らは学び舎からと飛び立つ

ごめんね
泣かないって約束したけど ...
日曜日の朝は陽が昇るまで
貴方とベッドの中
寒い朝も貴方の温もりに包まれとけてゆく

朝はマーマレード
挽きたてのコーヒーの香に
広げた新聞の上から覗く貴方の笑顔
お腹を壊してしまった
深い夜の谷底で
誰もが一人きり

カーテン越しに光を放つ
あれは確か電灯だ
冷気が身を纏っても
焼け付く陽光が注いでも
その場所から逃げられず

私だけではな ...
  始まりも終わりも
  甘く溶かしてゆく
  アルコールランプほどの温度
  喜びの果てで悲しみの底で
  君はいつまでも恋のまま



  歴史は退屈なだけ
  予言も信 ...
澄んだ青空

光る木漏れ日

隣に、たんぽぽ

とっても

いい気分



募る気持ち

会いたい気持ち

隣に

あなたがいたらなぁ

とっても

切ない気分
おまえの乳房の形をたどって
月が闇に向かって死んでゆくぜ
ほら
見上げなよ
あんなにも
雲と星屑に讃えられて

死んで
このふしだらな世界からいなくなっちまうなら
...
朝のファンファーレとともに
花が撒かれ
食事が始まる
プールには水が張ってある

王冠かぶって
朝風呂に入る
毛皮を着て
外出だ

ベンツのs500に乗り
今日の予定を聞かされる ...
寒いけど3月だからためらった手と手袋の果たされぬ恋  
『おはよう』と
交わす言葉に
含まれた
想いを感じて
愛察(アイサツ)となる
 
 
『また明日』
逢えると信じ
別れてく
確かな愛を
そこに感じた
今日という日が重いのは
明日が軽くそれは人差し指に引っ掛けられるほどだから

今日という日が重いので
僕は日向にしゃがんでそこに唾を吐く
少しでも削れればいい

冷たい空気の中でも
太 ...
閉め切った部屋は
つんとした匂い
 
年に一度の大掃除
何故か三月のこの季節
 
お気に入りのぬいぐるみは
部屋の一番目立つところ
 
読み終わった雑誌は
一つにまとめる
 
...
凛として

力強く

胸を張って

やや斜め上を見て

威風堂々と

歩いて行こうと

決意した

春の日

風暖かく

頬をくすぐる






...
星も見えない
どこまでも暗い夜
ごうごうと唸る夜の咆哮と
草原を吹き渡る風の音だけが響く

僕はひとりきりの部屋で
夜が明けるのを
時が訪れるのを
ただじっと待っている
わずかに僕を ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
釣りたもつ自由詩1307/3/19 18:28
中毒蓮未自由詩5*07/3/19 18:24
手をのばすweed &...携帯写真+...1*07/3/19 18:19
「 夜明け 」 服部 剛自由詩11*07/3/19 17:32
「 ぬくりもこ。 」PULL.自由詩11*07/3/19 17:13
かわれる山中 烏流自由詩8*07/3/19 16:56
ゆるやかに過ぎる水中原動機自由詩807/3/19 16:56
ガーベラポッケ自由詩10+*07/3/19 16:49
街並み海月自由詩3*07/3/19 16:31
父に会いに行く?七味とうがら...自由詩10*07/3/19 16:04
自覚美琴自由詩107/3/19 15:33
じゃんけんロカニクス自由詩507/3/19 15:27
はなうたこみちこしごえ自由詩10*07/3/19 15:00
かなしみ自由詩34*07/3/19 14:59
浪洞木立 悟俳句807/3/19 14:15
新しい羊大覚アキラ自由詩107/3/19 13:53
菜の花ピーマンぽえむ君自由詩5*07/3/19 13:34
赤城颪1486 1...自由詩9*07/3/19 13:24
朝はマーマレード@ショコラ自由詩207/3/19 12:38
孤独佐山鈴音自由詩307/3/19 12:16
恋のまま草野春心自由詩6*07/3/19 12:15
隣の春和森朱希自由詩5*07/3/19 12:07
花々水在らあらあ自由詩27+*07/3/19 11:51
夜明け前ペポパンプ自由詩5*07/3/19 10:52
すれ違い下門鮎子短歌4+*07/3/19 10:46
挨拶秋桜短歌407/3/19 10:41
こぼす水町綜助自由詩7*07/3/19 10:31
片付け倉持 雛自由詩7*07/3/19 9:34
優飛自由詩3*07/3/19 9:29
草原にて未有花自由詩18*07/3/19 9:26

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加筆訂正:
「 夜明け 」 /服部 剛[07/3/19 17:36]
365作目がこの詩というのも少し意味があるかもしれません。 
6.03sec.